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口汚い日本の首相
しおりを挟む遥か上空が一瞬ぴかっと光ったかと思うと、
爆音が響き渡り、
その後、あの謎のお爺さんの声が天空から聞こえました。
勿論、ヘリコプターの中のタカシ君にも聞こえました。
「ずっと前から決まっていることだが、邪魔しちゃ駄目だよってね。
彼らはフェアじゃないからね、だから処理したよ」
どうやら、天空のお爺さんが言ったことは、
かの国のステルス偵察爆撃機が日本近郊を飛行していて、
爆撃する前に天国からのマイクの電線によって真っ二つにされ、
破壊されたのが今の光りと爆音なのでした。
しかし、一難去ってまた一難、
無人爆撃機MQ‐9リーパー2機が凄い勢いでタカシ君の乗るベルヘリコプターに向かって来ます。
ヘリコプターは方向転換をして、
元来た方向に逆戻り、
つまり市ヶ谷の防衛省庁舎へ向かいました。
そこには、内閣総理大臣もいたので、ヨコヤマさんのイヤホンとパイロットのレシーバーに首相から罵声が飛び交ったそうです。
「戻って来るな、この馬鹿、殺す気か」
日本のトップとは到底思えない汚い言葉に、
サングラスを掛けたパイロットは、思わず笑い出し、
つられてヨコヤマさんも大笑いしたそうです。
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