17 / 53
自発的に人類をジャッジすると世界に叫ぶ!?
しおりを挟む
「私が今日おこなったことは、良かったんですかね?」
私は、何となく彼らにそう聞いてみた。
「良かったと思います。遅かれ早かれ、あのようなことを工藤さんはすることに決まっていましたので」
と、オーランド系がなんでもないことです、って感じで言った。
「その、決まっていたって、どう言うこと?まさか二人が、私が知らない間に意識をコントロールしたり、遠隔操作したの?」
「工藤さん、本当にそう思ってますか?」
オーランド系は、そう真っ直ぐな感じで私を見てそう言った。
オーランド系はず~っと立ってゆっくりとテレビモニターを確認しながら歩いていた。
私はオーランド系の目線を外し、後ろに写っている、音の静かな世界のテレビ番組を見ていた。世界のテレビ番組は、多分、確実に番組内の質が変わるだろう、そう思った。
「いや、思ってないですよ!ただ、人間ってやつは!って言うか、私は、そう言う天邪鬼(あまのじゃく)な性格の処があるから、何か試すみたいなね、悪かったよ、だからと言って全然考えなくもないことでもあるし、あなた方は私の心を読むことが出来る、そして、私はあなた方の心を読むことは出来ない、不公平と言えば不公平だが、なんか、どうでもいいのかもしれない、こんな私に比べたら、今の世界の要人達の方がよっぽど大変だろうね?」
「どうして、工藤さんより、世界の要人達の方が大変なんですか?」
続けて、キャメロン系が私に質問をする。
「どうしてって、今までの組織を維持していく上で統制がとれなくなってゆくからだよ、ちなみに今までは世界をなんだかんだ言ってリードしていたのはアメリカだ。
そのアメリカに私がと言うか、あなた方が表れて、力の秩序がガラガラと音を立てて崩壊したようなもんですよ。
それが、今までとは勝手が違う世界になると思い、色々と調整かなんかをしていて忙しいと思ってさ」
「それが、工藤さんの言う大変なことなのですか?」
キャメロン系は別に楽しんで質問してる訳では無かった。
「ああ、そう思うけど、しかし、ある意味こんなことは世界が初まって以来でしょう?
世界の人々は実際どう思っているのだろう?さっきまでの事柄を」
「工藤さんは自分で、言いましたよね、全世界に向けて、私がジャッジすることになりましたって、だから結構お気軽に考えているんじゃないですか、やっとシンプルな解決策が見つかったって」
やっぱり、テレビから私はそんな大それたことを言ってしまったんだ。
しかし、本気で信じる人々はいるのかな、とも考えていた。
いや待てよ、もし、世界中の要人達が江戸幕府の大政奉還見たいに、ああ、良かった!後はお任せしまーす。
みたいになったら嫌だな~と考えている自分もいた。
まあ、その為にオーランド系とキャメロン系が遥々(はるばる)この地球に来たのだし、人類の英知が及びもつかない程の大英知があると思うから、全部、まる投げにも出来るかも、なんて思ったが、直ぐに心が読まれそうで、チラッチラっと二人の顔色を窺(うかが)っている格好の悪い私がいて、それをもう一人の私が俯瞰で観ていた。
おいおい、ここはまるで幽体離脱も出来る、能力開発ルームなのか?と心の中で突っ込んでいたのは言うまでもない。
私は、何となく彼らにそう聞いてみた。
「良かったと思います。遅かれ早かれ、あのようなことを工藤さんはすることに決まっていましたので」
と、オーランド系がなんでもないことです、って感じで言った。
「その、決まっていたって、どう言うこと?まさか二人が、私が知らない間に意識をコントロールしたり、遠隔操作したの?」
「工藤さん、本当にそう思ってますか?」
オーランド系は、そう真っ直ぐな感じで私を見てそう言った。
オーランド系はず~っと立ってゆっくりとテレビモニターを確認しながら歩いていた。
私はオーランド系の目線を外し、後ろに写っている、音の静かな世界のテレビ番組を見ていた。世界のテレビ番組は、多分、確実に番組内の質が変わるだろう、そう思った。
「いや、思ってないですよ!ただ、人間ってやつは!って言うか、私は、そう言う天邪鬼(あまのじゃく)な性格の処があるから、何か試すみたいなね、悪かったよ、だからと言って全然考えなくもないことでもあるし、あなた方は私の心を読むことが出来る、そして、私はあなた方の心を読むことは出来ない、不公平と言えば不公平だが、なんか、どうでもいいのかもしれない、こんな私に比べたら、今の世界の要人達の方がよっぽど大変だろうね?」
「どうして、工藤さんより、世界の要人達の方が大変なんですか?」
続けて、キャメロン系が私に質問をする。
「どうしてって、今までの組織を維持していく上で統制がとれなくなってゆくからだよ、ちなみに今までは世界をなんだかんだ言ってリードしていたのはアメリカだ。
そのアメリカに私がと言うか、あなた方が表れて、力の秩序がガラガラと音を立てて崩壊したようなもんですよ。
それが、今までとは勝手が違う世界になると思い、色々と調整かなんかをしていて忙しいと思ってさ」
「それが、工藤さんの言う大変なことなのですか?」
キャメロン系は別に楽しんで質問してる訳では無かった。
「ああ、そう思うけど、しかし、ある意味こんなことは世界が初まって以来でしょう?
世界の人々は実際どう思っているのだろう?さっきまでの事柄を」
「工藤さんは自分で、言いましたよね、全世界に向けて、私がジャッジすることになりましたって、だから結構お気軽に考えているんじゃないですか、やっとシンプルな解決策が見つかったって」
やっぱり、テレビから私はそんな大それたことを言ってしまったんだ。
しかし、本気で信じる人々はいるのかな、とも考えていた。
いや待てよ、もし、世界中の要人達が江戸幕府の大政奉還見たいに、ああ、良かった!後はお任せしまーす。
みたいになったら嫌だな~と考えている自分もいた。
まあ、その為にオーランド系とキャメロン系が遥々(はるばる)この地球に来たのだし、人類の英知が及びもつかない程の大英知があると思うから、全部、まる投げにも出来るかも、なんて思ったが、直ぐに心が読まれそうで、チラッチラっと二人の顔色を窺(うかが)っている格好の悪い私がいて、それをもう一人の私が俯瞰で観ていた。
おいおい、ここはまるで幽体離脱も出来る、能力開発ルームなのか?と心の中で突っ込んでいたのは言うまでもない。
0
あなたにおすすめの小説
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
200万年後 軽トラで未来にやってきた勇者たち
半道海豚
SF
本稿は、生きていくために、文明の痕跡さえない200万年後の未来に旅立ったヒトたちの奮闘を描いています。
最近は温暖化による環境の悪化が話題になっています。温暖化が進行すれば、多くの生物種が絶滅するでしょう。実際、新生代第四紀完新世(現在の地質年代)は生物の大量絶滅の真っ最中だとされています。生物の大量絶滅は地球史上何度も起きていますが、特に大規模なものが“ビッグファイブ”と呼ばれています。5番目が皆さんよくご存じの恐竜絶滅です。そして、現在が6番目で絶賛進行中。しかも理由はヒトの存在。それも産業革命以後とかではなく、何万年も前から。
本稿は、2015年に書き始めましたが、温暖化よりはスーパープルームのほうが衝撃的だろうと考えて北米でのマントル噴出を破局的環境破壊の惹起としました。
第1章と第2章は未来での生き残りをかけた挑戦、第3章以降は競争排除則(ガウゼの法則)がテーマに加わります。第6章以降は大量絶滅は収束したのかがテーマになっています。
どうぞ、お楽しみください。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
灰かぶりの姉
吉野 那生
恋愛
父の死後、母が連れてきたのは優しそうな男性と可愛い女の子だった。
「今日からあなたのお父さんと妹だよ」
そう言われたあの日から…。
* * *
『ソツのない彼氏とスキのない彼女』のスピンオフ。
国枝 那月×野口 航平の過去編です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる