呪われた騎士に惚れられた夢魔は呑気にその腕の中で微睡んじゃう

おげんや豆腐

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日向ぼっことスキンヘッドとぐすたふ

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スキンヘッドという僕に続いて増えた居候が増えて早くも4日が経ちました。

相変わらずぐすたふはスキンヘッドに向ける目が冷ややかだけど前みたいな見てて悲しくなるやつじゃないから良いかなって放置してます。


本日はお日柄も良く日光浴をしようかなとぐすたふが家の中を掃除しているのを利用してお庭に出てみればなんとスキンヘッドがお洗濯をしていました、意外です。


「こんにちはニールさん! 今日はいい天気っすね!」
「はいこんちわ」
僕が椅子に腰かけたタイミングを見計らってにこにこと護衛というより召し使いみたいにこき使われてるスキンヘッドが来た。

「あの方は今どちらに?」
「あのかた?」
「英雄、いやグスタフ殿っす」
「あぁぐすたふね、今掃除してるよ」
「……そうじ?」
「昼間は部屋でごろごろしてるか掃除してるよあのひと」
「……マジっすか」
「マジもマジ、そんな驚くこと?」
目を見開いて固まるスキンヘッドに首を傾げれるとスキンヘッドがぷるぷると震えだした。

「いやだってあの英雄が掃除をするなんて……え? そうじ? 」
「そうだよ」
「何でですか?」
「そこまで混乱することなの?」
「そ、そりゃそうっすよ! ニールさんあの方の偉大さを知ってるよな!? あ、知ってマスよね!?」
「知らないよ」
「へ!?」
「だから、しらない」
「へ、えっ  嘘だ!?」
「ほんとほんと」
このスキンヘッドは何をそんなに驚いてるのだうか。

あのぐすたふだよ? 

ちょっと怖いときあるけどいつもにこにこしてひっついてくるしお菓子とご飯くれるしで……夢魔のご飯? 毎回塩の味がしますとか食レポするのも悲しいしあれに関しては論外論外。

総じて、食事面が劣悪だけどそれを引いても余りある居心地の良い環境を与えてくれる優しい人間だよ、ぐすたふは。


「あ、えっと……ニールさん」
「はいはい?」
「ニールさんはあの方をいつもどんな風に接してます? 」
「ぐすたふを? どんな風に?」
「そうっす……変な言い方になっちまいましたが、ニールさんはその……魔族っすよね? 」
「うん」
頭をかきながらスキンヘッドがもじもじと言いづらそうにして膝をつくと声を低くして言った。

「ニールさんを悪く言うつもりは全然無いんすけど……あの方が魔族と暮らしている事がすげぇ意外すぎてびっくりしているつーか、……良く無事でいるなっつーか」
「……まってまって、なに、ぐすたふって魔族の事嫌いなの? 」
「嫌いも嫌い、それはもう親の仇みたいに……その、大きな声じゃ言えないん事なんですけども、あのお方……家族を魔族に殺されてるんすよ」
「えぇ……?」
こそこそと声を潜めるスキンヘッドに耳を寄せて聞いた言葉に眉を寄せる。

「俺達底辺の兵でも一度は王都で三ヶ月訓練受けるんすけど、そこで上官に嫌ってほど教えられる話だと、英雄グスタフは魔王の配下の魔族に家族を皆殺しにされてその復讐をするために勇者のメンバーに入ったそうじゃないか」
「……へえ」
え、ぐすたふ魔王様倒した人なの? へ? 初耳……。

「元々父親が騎士団を統括する団長で家も由緒正しい侯爵の出でグスタフ様本人も自分にも相手にも厳しく公平な方で貴族からも平民からも人気出てたらしいんだよな、あの方が現役の時に見たかったなあ」
「へー……初めて聞いた」
物語で例える薔薇色の人生って奴じゃないそれ……あ、家族殺されてるしそういうのじゃ無いか。

「何かそういったの聞かなかったんすか? あ、教えて貰ってなかったり?」
「いや、昔語りしそうな時あったけど興味ないし拒否してた」
「なんすかそれ……」
「いやだって人の昔話聞いて腹の足しにもなんないしねぇ、花の成長記録でも聞いてたほうが僕としては楽しい」
生々しい奴聞いても疲れるだけだしねぇ。

「ちょっと……理解できないっす」
「そう? 興味あるか無いかだけだけど……何で変な顔してるの」
「これは種族の違い故のあれっすね! 深く追求するなって隊長に言われてたんで俺は大丈夫っすよ!」
難しい顔してニカッと笑うスキンヘッド、何かを納得された気がする。

「……まあいいや」
僕もそういった込み入ったの深く考えないようにしてるから、お互い様と言うことで。

「んじゃあ、次はニールさん! 」
「へ?」
「グスタフ様について語ったので次はニールさんで!ニールさんはどうです? 」
「へい?」
「ニールさんは昔何してたんすか?」
「ぼくー?」
「グスタフ様の過去とかそこら辺は王都や教会にいけばいくらでも読めるんで、ならあのお方と仲良いニールさんはどうかなって素朴に……ダメっすか?」
あんまり喋る事じゃないけどぐすたふ
「駄目じゃないけどー、んーまあそれは、いいかな、良い」
「おいてめえ」
「お?」
「ヒッ!」
ほんの少しの思案の後喋ろうと答えれば、スキンヘッドが悲鳴をあげてスキンヘッドの視線の先を追えばモップ片手に怖い顔してるぐすたふがズンズン僕たちの前に立つと僕とスキンヘッドを見比べて眉を寄せた。

「ニール」
「はい」
「戻るぞ」
「今スキンヘッドと話し」
「行くぞ」
「あう」
最後まで言わせる気は無いらしく腕を掴んで僕を立たせると腰に手を回してあっという間に持ち上げられてしまった。

「おいペイン」
「は、はぃ!」
和な洗濯物が風に揺れる中庭に響くひっくい声にスキンヘッドが肩を揺らせばギロりとぐすたふの目がスキンヘッドを捕らえて睨む。

「後で外にこい」
「ひっ」
「返事は?」
「あ、ありがとうございますぅ!」
「うわぁ……」
勢い良く頭を下げるスキンヘッドにびびっているとぐすたふの怖い目が僕を見る。

「ニール」
「へいっ」
「話がある」
「あ、はい」
眉間の皺凄くて眼光もやばくて不機嫌か御機嫌かと問われれば言うまでもなく出し顔がもうガッチガチ。

どうしてだろう、めっちゃ嫌な予感がする!










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