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龍の国と死者の番
宇宙のお城と吹き飛んだ眼鏡
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「こう見えて兄は人型でも飛べるのだ!! 覚えておくがいいラグーン! 」
「うそでしょやああああ!! 」
「口は閉じておけー、舌を噛むと痛いぞぉー!! 」
「いーやあーーあー!? 」
ガシッと僕の腰を掴み遊ばれそのままそのまま思い切り、ジェットコースターの上から下に降りるときのお腹のあたりのあのヒュッてなる感覚がふっとね? ね?
「大丈夫だすぐにつく! 」
「それってどれくらいー?! 」
「20……30分だな! 」
「うそでしょー!? 」
思い切りびゃーと真上に飛んでるんですよこれえ。
山々がどんどん下にいって分厚い雲に頭から突っ込んで抜けたお思ったら眼鏡がどっかいって。
「ついたぞ」
視界がぼやけてよく見えないけどあたり一面真っ青になって、暗くなって、あるはずのない地面にぽすんと、あ、ついた?
「ふう、おっとと」
「おお大丈夫か、ほれ眼鏡だ」
降ろされたは良いもののふらふらする、ぐわんぐわんする感覚で落ち着かないねこれ。
「あ、どうもどうも……ん? なんかこれ」
クリアになった視界なのは良いもののいつもの眼鏡となにか違う、ええと、触った感触とか、そもそも色だ、色が違うね。
「違うだろう? 特注で作らせたものだ」
「え、じゃあ拾ってくれたとかそういうのじゃあ」
「む? 影の中に仕舞ったのではなかったのか? 」
「え? 」
「む? 」
「……あー」
つけてた眼鏡どっか行ったやん。
「なに、落としたのか眼鏡を」
「ですねー、まあ見えればいいんですけど」
「ふむ、後で探させよう」
「いえー、迷惑ですし~」
「既にモルガレグに伝えた」
「うっそだー」
「念話でな」
「うそー……」
にんまりと笑うルドレウスさんのなんともまあ……圧のすごいことすごいこと、もうちょっと抵抗したい気持ちもある、けど、も。
こういうときはあれだ、諦めよう。
「さあラグーン! ここが我が妻の住まう城だ」
「んえ? しろ? 」
気を取り直して、んーや、取り直す気がそもそもないから今から作るとして、えーと、なんだっけ、なにをどうしたいんだっけ。
「む? あ、すまん、幻術かけたままだったな、ほれ」
「うそー」
そうそう、そう、ここについてだ。
空を超えて雲を超えて、周りは真っ暗ってことはあれか、宇宙だ、ふわふわする。
呼吸は……しなくていいか、人間じゃないし。
周り真っ暗、今自分が足つけてるのは隕石、的なの、ザリザリしてる、そして足から下は……おお、青い星が見える。
「下はよいから前を見ておくれ、ほれ」
「はいなんでしょう! おお? 」
ペンと頭にルドレウスさんの手が乗って反射的に前を見れば、真っ白な城が浮いていた。
「どうだ、スゴいだろう」
宇宙に、城が。
お、おぉ?
「アトラクションみたいです、すごーい」
岩の上とか何かを土台にしているわけじゃなく、風船みたいに大きい大きい、視界に収まらないくらい大きなお城が浮いている。
ふしぎー。
「あとらくしょん、そういうものがあるのか、ふむ、まあよいそら入るぞ、妻が待っている」
「わわ」
「掴まれ、そうだ偉いぞ」
腕を掴まれてお城に向かってルドレウスさんにふわりと引っ張られて、ひとりでに開く扉に引き寄せられて。
玄関みたいなところに入って。
「ふぎゃ」
「む!? 」
手を離された瞬間着地に失敗して盛大にすっ転んじゃった。
「あいたたた、ちょっと痛いーけっこう痛い~痛くない~よ~」
「ラグーンよ、それは痛いのか? 痛くないのか? 」
「痛いけど痛くないです」
「ふむ、わからん」
じんじん痛む足をさすって~、痛くない痛くないって念じてればわずか一分でなんと、ちょっと痛いかもしれない。
「ふう、おまたせしました」
「うむ、まったぞ! 」
なんとなく痛いまで落ち着いたところでぴしっと背筋を伸ばせば腕を組んだルドレウスさんがにっこり返事をしてくれる、圧があってちょっとにがて。
「んんん……ええと、ここってルドレウスさんの奥さんが住んでるんです? 」
「そうだ、我が愛しき至高なる妻がな、お前と話をしたいと請われたからな、ラグーンならばよいだろうと連れてきたのだ」
「なるほ、ど」
「ちなみにむかし一度妻が地上にいた頃出会っているそうだぞ」
「うそぉ」
なにそれぇ。
「覚えていないだと!? 最愛の弟でなければ兄激おこだぞラグーンよ! むう……! ゆくぞ! 」
「ああ~れえー」
プンスコしちゃったルドレウスさんにまた引っ張られてお城の奥にご案内。
「まったく! 何故我が気に入るものは皆世話のかかるものなのか、分からん! 」
知らんがなですわー。
「うそでしょやああああ!! 」
「口は閉じておけー、舌を噛むと痛いぞぉー!! 」
「いーやあーーあー!? 」
ガシッと僕の腰を掴み遊ばれそのままそのまま思い切り、ジェットコースターの上から下に降りるときのお腹のあたりのあのヒュッてなる感覚がふっとね? ね?
「大丈夫だすぐにつく! 」
「それってどれくらいー?! 」
「20……30分だな! 」
「うそでしょー!? 」
思い切りびゃーと真上に飛んでるんですよこれえ。
山々がどんどん下にいって分厚い雲に頭から突っ込んで抜けたお思ったら眼鏡がどっかいって。
「ついたぞ」
視界がぼやけてよく見えないけどあたり一面真っ青になって、暗くなって、あるはずのない地面にぽすんと、あ、ついた?
「ふう、おっとと」
「おお大丈夫か、ほれ眼鏡だ」
降ろされたは良いもののふらふらする、ぐわんぐわんする感覚で落ち着かないねこれ。
「あ、どうもどうも……ん? なんかこれ」
クリアになった視界なのは良いもののいつもの眼鏡となにか違う、ええと、触った感触とか、そもそも色だ、色が違うね。
「違うだろう? 特注で作らせたものだ」
「え、じゃあ拾ってくれたとかそういうのじゃあ」
「む? 影の中に仕舞ったのではなかったのか? 」
「え? 」
「む? 」
「……あー」
つけてた眼鏡どっか行ったやん。
「なに、落としたのか眼鏡を」
「ですねー、まあ見えればいいんですけど」
「ふむ、後で探させよう」
「いえー、迷惑ですし~」
「既にモルガレグに伝えた」
「うっそだー」
「念話でな」
「うそー……」
にんまりと笑うルドレウスさんのなんともまあ……圧のすごいことすごいこと、もうちょっと抵抗したい気持ちもある、けど、も。
こういうときはあれだ、諦めよう。
「さあラグーン! ここが我が妻の住まう城だ」
「んえ? しろ? 」
気を取り直して、んーや、取り直す気がそもそもないから今から作るとして、えーと、なんだっけ、なにをどうしたいんだっけ。
「む? あ、すまん、幻術かけたままだったな、ほれ」
「うそー」
そうそう、そう、ここについてだ。
空を超えて雲を超えて、周りは真っ暗ってことはあれか、宇宙だ、ふわふわする。
呼吸は……しなくていいか、人間じゃないし。
周り真っ暗、今自分が足つけてるのは隕石、的なの、ザリザリしてる、そして足から下は……おお、青い星が見える。
「下はよいから前を見ておくれ、ほれ」
「はいなんでしょう! おお? 」
ペンと頭にルドレウスさんの手が乗って反射的に前を見れば、真っ白な城が浮いていた。
「どうだ、スゴいだろう」
宇宙に、城が。
お、おぉ?
「アトラクションみたいです、すごーい」
岩の上とか何かを土台にしているわけじゃなく、風船みたいに大きい大きい、視界に収まらないくらい大きなお城が浮いている。
ふしぎー。
「あとらくしょん、そういうものがあるのか、ふむ、まあよいそら入るぞ、妻が待っている」
「わわ」
「掴まれ、そうだ偉いぞ」
腕を掴まれてお城に向かってルドレウスさんにふわりと引っ張られて、ひとりでに開く扉に引き寄せられて。
玄関みたいなところに入って。
「ふぎゃ」
「む!? 」
手を離された瞬間着地に失敗して盛大にすっ転んじゃった。
「あいたたた、ちょっと痛いーけっこう痛い~痛くない~よ~」
「ラグーンよ、それは痛いのか? 痛くないのか? 」
「痛いけど痛くないです」
「ふむ、わからん」
じんじん痛む足をさすって~、痛くない痛くないって念じてればわずか一分でなんと、ちょっと痛いかもしれない。
「ふう、おまたせしました」
「うむ、まったぞ! 」
なんとなく痛いまで落ち着いたところでぴしっと背筋を伸ばせば腕を組んだルドレウスさんがにっこり返事をしてくれる、圧があってちょっとにがて。
「んんん……ええと、ここってルドレウスさんの奥さんが住んでるんです? 」
「そうだ、我が愛しき至高なる妻がな、お前と話をしたいと請われたからな、ラグーンならばよいだろうと連れてきたのだ」
「なるほ、ど」
「ちなみにむかし一度妻が地上にいた頃出会っているそうだぞ」
「うそぉ」
なにそれぇ。
「覚えていないだと!? 最愛の弟でなければ兄激おこだぞラグーンよ! むう……! ゆくぞ! 」
「ああ~れえー」
プンスコしちゃったルドレウスさんにまた引っ張られてお城の奥にご案内。
「まったく! 何故我が気に入るものは皆世話のかかるものなのか、分からん! 」
知らんがなですわー。
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