4 / 12
お菓子もしゃもしゃ
しおりを挟む
「さて……そろそろ休憩するか」
「む?」
おじさん……もとい団長さんの溜息まじりの言葉に雑誌を読む手を止め顔を上げれば訝し気な目と合う。
「なんだ、まだいたのか」
「……見ての通りで?」
私物の本とかクッション持って来てまったりとくつろいでますとも。
ソファの上で我が家の如くくつろぐ僕におじさんは参った顔で手を当てる。
「はあ~……」
「溜息なんてついてどうしたんですか……過労? 」
「ちがう」
「そんな仕事が恋人みたいな事するからあ……」
「だから違うと言っているだろうが、……お前がいるからだろう」
「まあ確かに……こんな可愛い子早々いないよねー」
「違う違う違う」
「え、小悪魔的には可愛いでしょ僕」
「それも違う、話が噛み合ってないじゃないか」
「なにそれエロいニュアンス?」
「黙れ」
「へい(・ω・)」
僕の向かいのソファーに腰を下ろしたおっさんはごきごきと首を鳴らすとジトリ僕をみる。
「満喫……してるな」
「居心地最高ですぜ旦那」
「菓子もなんか増えてないか……?」
「家から持ってきた(´・ω・`)」
「え?」
「え?(´・ω・`)」
ぱちくりと瞬きをするおっさん、
丁度お菓子もなくなってきたし、おかわりだすか。
よいしょ。
「なんかだしやがった……」
裏世界からイチゴのホールケーキを取り出し足の低いテーブルの上に乗せる。
それをじっと見ていたおっさんは更に目を丸くする、そんなおっさんに心優しい僕はそっとフォークを渡した。
「疲れてるときは甘い物が良いので、僕からのささやかなプレゼント」
にっこりと言えばおっさんは手に持つフォークとケーキを見比べる。
「……怪しい物は」
「入ってないよ、それ僕も食べるもん」
「本当だな……?」
ジッと疑心暗鬼に僕を見るおっさんの目の前で一口食べる、うん、美味しい。
「堕落させようとしてるのに毒なんて盛るわけないじゃん、ほら食べて食べて」
「む……、まあ、いいだろう」
疑心暗鬼な顔で僕と手元のケーキを見比べたおっさんは少し悩んだ末、恐る恐るフォークで切り分け、ケーキを口にいれた。
「どう? 口に入れた瞬間舌の上で溶けて消えるクリームに程よく甘いバウンドケーキに甘いイチゴの黄金比率、美味しいでしょ?」
じぃっとおっさんを見ていると、目を閉じゆっくりと咀嚼していたおっさんは少しため息をついた。
「………あぁ、うまい」
「でしょ! 明日はまた違うお菓子持ってくるね!」
苦笑して頭をかいたおっさんに笑顔でケーキを頬張れば、今日何度目かのおっさんのため息をつく声が耳に入る。
「………明日も来るのか」
聞こえナーイ!
※※※
こちらの方も他以上にのんびりですが更新いたします、お読み頂きありがとうございます。
「む?」
おじさん……もとい団長さんの溜息まじりの言葉に雑誌を読む手を止め顔を上げれば訝し気な目と合う。
「なんだ、まだいたのか」
「……見ての通りで?」
私物の本とかクッション持って来てまったりとくつろいでますとも。
ソファの上で我が家の如くくつろぐ僕におじさんは参った顔で手を当てる。
「はあ~……」
「溜息なんてついてどうしたんですか……過労? 」
「ちがう」
「そんな仕事が恋人みたいな事するからあ……」
「だから違うと言っているだろうが、……お前がいるからだろう」
「まあ確かに……こんな可愛い子早々いないよねー」
「違う違う違う」
「え、小悪魔的には可愛いでしょ僕」
「それも違う、話が噛み合ってないじゃないか」
「なにそれエロいニュアンス?」
「黙れ」
「へい(・ω・)」
僕の向かいのソファーに腰を下ろしたおっさんはごきごきと首を鳴らすとジトリ僕をみる。
「満喫……してるな」
「居心地最高ですぜ旦那」
「菓子もなんか増えてないか……?」
「家から持ってきた(´・ω・`)」
「え?」
「え?(´・ω・`)」
ぱちくりと瞬きをするおっさん、
丁度お菓子もなくなってきたし、おかわりだすか。
よいしょ。
「なんかだしやがった……」
裏世界からイチゴのホールケーキを取り出し足の低いテーブルの上に乗せる。
それをじっと見ていたおっさんは更に目を丸くする、そんなおっさんに心優しい僕はそっとフォークを渡した。
「疲れてるときは甘い物が良いので、僕からのささやかなプレゼント」
にっこりと言えばおっさんは手に持つフォークとケーキを見比べる。
「……怪しい物は」
「入ってないよ、それ僕も食べるもん」
「本当だな……?」
ジッと疑心暗鬼に僕を見るおっさんの目の前で一口食べる、うん、美味しい。
「堕落させようとしてるのに毒なんて盛るわけないじゃん、ほら食べて食べて」
「む……、まあ、いいだろう」
疑心暗鬼な顔で僕と手元のケーキを見比べたおっさんは少し悩んだ末、恐る恐るフォークで切り分け、ケーキを口にいれた。
「どう? 口に入れた瞬間舌の上で溶けて消えるクリームに程よく甘いバウンドケーキに甘いイチゴの黄金比率、美味しいでしょ?」
じぃっとおっさんを見ていると、目を閉じゆっくりと咀嚼していたおっさんは少しため息をついた。
「………あぁ、うまい」
「でしょ! 明日はまた違うお菓子持ってくるね!」
苦笑して頭をかいたおっさんに笑顔でケーキを頬張れば、今日何度目かのおっさんのため息をつく声が耳に入る。
「………明日も来るのか」
聞こえナーイ!
※※※
こちらの方も他以上にのんびりですが更新いたします、お読み頂きありがとうございます。
19
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
劣等アルファは最強王子から逃げられない
東
BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。
ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
病み墜ちした騎士を救う方法
無月陸兎
BL
目が覚めたら、友人が作ったゲームの“ハズレ神子”になっていた。
死亡フラグを回避しようと動くも、思うようにいかず、最終的には原作ルートから離脱。
死んだことにして田舎でのんびりスローライフを送っていた俺のもとに、ある噂が届く。
どうやら、かつてのバディだった騎士の様子が、どうもおかしいとか……?
※欠損表現有。本編が始まるのは実質中盤頃です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる