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偽りの絆
第9話
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ついに遠征に出る。カイは小便を済ませたあと兵舎に戻った。すでに人ひとりいない。そろそろ支度をはじめる。気が進まないが。
寝台のそばの長持を開けた。新品の革鎧を取り出す。数週前、ベアがカサという港町から取り寄せてくれた。カサの鎧屋は組合の決まりだとかでいくつかの寸法しかつくれない。いちばん細い寸法でもぶかぶかだった。鎧下にたくさん詰め物をして無理やり合わせた。
革鎧を持ち上げてかぶる。両脇の革帯を尾錠に固定する。守りは胴だけ。肩当てはない。胸をぶん殴る。ごつりと頼もしい音が返ってきた。不格好だが死ぬよりはましだ。
革の手袋を嵌める。これもベアが買ってくれた。背嚢を背負う。酒とチーズ、保存が利く乾燥麺と干し肉が入っている。上から分厚い外套を羽織る。野宿になったら布団代わりにして寝る。兜はかぶらない。合うものがない。
支度が調った。息をついた。まだ表に出る気になれない。相棒の長剣が寝台に横たわっている。城に来た日からずっと同じ寝台で寝ている。昨日もアデルとここでやった。はじめてやった日、すべてを手に入れたような気がした。それまでの人生はごみのようなものだった。稽古はさぼりがちだった。セルヴ隊長は忙しくしている。訓練どころか会う暇さえない。
長剣を取った。とにかく生き延びよう。みんなの背に隠れてでも。騎士になるだの強くなるだのは、もうどうでもいい。
剣を担いで中庭に出た。まだ薄暗い。あくびをしながら歩く。冒険者たちが城門前に集まっている。夏に入ると冒険者と名乗るやつらが毎日のようにやってきた。聞けば百姓に漁師に石屋の三男坊、洗濯女に乞食。魔物のせいで食いっぱぐれた連中だった。セルヴは戦えそうなやつだけを残して追い払った。ベアが出立を告げるとおおかた逃げ出した。この世は屑ばかりだ。
振り返る。礼拝堂の玄関前に軍馬二頭と男たちが控えている。遍歴の騎士二人が中で祈りを捧げている。ペルモンとジャーヴィン。お付きの従士も含めて見下したような態度を取った。腕が立つからなのかセルヴは追い払わなかった。
冒険者たちの背が近づく。下男下女はいない。ベアが残らず暇を出した。ベアの姿はない。まだ城館にいるようだ。
セルヴの鉄兜が見えた。背を向けている。カイは冒険者たちのあいだを縫って前に出た。
さりげなく隣に立った。針の大剣を地面に突いて柄頭に両の手を乗せている。神妙な顔で考え込んでいる。
横目でにらみつけてきた。
「今度大鬼に出くわしたら、おまえが先陣を切れ」
思わず顔をしかめた。セルヴは柄を持ち上げて正面を向けた。
「なんだ、その面は」
「無理です。まだ勝てません」
「隊長の命令だ。死に物狂いで勝て。酒と女は覚えた。例の話もみんな知ってる。だがだれひとり一人前だとは思ってないぞ。小便を漏らそうが腕が落ちようが、次は助けない」
冗談に決まっている。だれかが肩に手を置いた。カイはいらだちながら振り返った。
リュシアンが優しげに語りかける。
「道中、恋愛詩を朗読してさしあげます。貴婦人に対する報われぬ愛。男が無償の愛を送りつづけることで、婦人は神のごとく光り輝く。そして男は愛の反射によってその魂を高めるのです」
なにを言っているんだ。司教の紹介でスーナーという家庭教師がついた。毎日数時間、歴史の本を読み聞かせる。農奴に勉強など無意味だ。馬鹿なのだから。
冒険者たちが静まり返った。城館のほうに顔を向ける。カイも目をやった。
ベアが出てきた。司教が杖を掲げて先導する。アデルが長剣を捧げ持ちながらつづく。ベアは白地に青十字の着物を着ていた。薄手のフードをかぶって伏し目がちに歩く。お下げ髪が二本、胸に垂れている。カイはこっそり笑みを浮かべた。フードの奥のベアは自分しか知らない。フラニアから戻ったあと寝室で化粧を披露してくれた。百合の根の白粉を薔薇水に混ぜて顔に塗りたくる。目のまわりに強く紅を差す。目尻と目頭を伸ばす。頬にもふたすじ紅で三日月を描いた。妙な化粧だがたしかに幼く見えた。白い狐みたいだった。生娘の声音もさまになっていた。うわずった儚げな声で語りかけてくる。あなたが好きです。アデルと別れて。けなげな努力。男を知らないご主人様。カイはずっと股間を硬くしていた。口づけの練習は断った。なにをしでかすか自分でもわからなかった。
隊を前に立ち止まった。司教が祝福の言葉を授ける。あなたが好きになった。緑の瞳が濡れていた。頬を赤く染めていた。演技ではなく本当だったとしたら。百姓のアデルよりベアのほうがいいに決まっている。
司教が祝福を終えた。ベアは馬丁から手綱を受け取った。たおやかな指先が袖からのぞいている。足台に上って控えめに裾をたくす。鐙に足を乗せる。
男のように飛び乗った。ひらいた裾から鎖帷子の袴がのぞいた。アデルが鞘入りの長剣を差し出す。ベアは小脇に抱えて手綱を絞った。愛馬が足踏みしながらすねたように顔を背けている。腰を折って優しく語りかける。
ようやく落ち着いた。ベアはフードを下ろして低くつぶやいた。
「見ろ。ついに乙女になった」
冒険者たちが笑った。冷やかしの口笛が鳴った。おれの求愛を受けてくれ。
「だがこれが意外に楽しい。本当に若返った気分だ。旅のあいだはできるかぎり十七の神憑りとして過ごす。道連れが増えるだろうが、おまえたちはわたしのことはなにひとつ知らない。ここで誓ってくれ」
それぞれ武器を打ち鳴らして誓いの言葉をがなった。
「ほかはうるさくは言わない。魔物と戦って死んでも構わん。これよりヌーヴィルに向かう。王と宮廷は首を長くして待っている。さあ、なにが待ち受けているかな」
ボーモンが声を上げた。
「その話だ。宮廷はなぜあなたに次々と無理難題を押しつけるのか。あなたが迷えば聖戦の計画自体が危うくなるというのに。考えたことはおありか。王に真意をたずねられたのか」
ベアは答えない。ガモがつづけた。
「ほんとに千の騎士なんか用意してんのかねえ。聖都を攻めるなんて、よくお認めくだすったもんだ。言い出しっぺはだれだっけか」
司教は表情もなく立っている。夕飯の献立でも考えていそうな風情だ。
ベアは手を上げて制した。
「わたしもあれこれ考えている。まあとにかく王に会おう。ヌーヴィルは都会だ。着いたら存分に楽しめるぞ。運がよければ明日にはアペンの峠を越えているだろう」
セルヴが振り向いてケッサに言った。
「宿駅で知り合ったときには、遠征の許可はまだ下りてなかったよな。もしかして」
ケッサは頬に口づけした。セルヴは黙った。
ベアは長剣を抜いた。切っ先をケッサに向ける。
「おまえについてはいろいろ言いたいことがあるが、いまは貴重な癒やし手だ。ヌーヴィルに着いたらどうなるかな。楽しみにしていろ」
にっと笑って首をかしげた。
後ろのほうから馬の鼻息が聞こえてきた。カイは振り返った。冒険者たちが左右に分かれる。遍歴の騎士殿のお出ましだ。
馬上の騎士二人が進み出る。フラニアの旗を掲げている。左の腰には長剣、右の脇にはトネリコの長槍を挟んでいる。鎖帷子のフードに鉄兜、鎖の袴は膝まで垂れている。長い口髭まで瓜二つだ。
こうべを垂れながらベアのかたわらを抜ける。門前で止まった。フラニアの紋章がひらめく。司教の腕に騎士の腕。新しく青十字が加わっている。
ベアは馬首を返して尻を向けた。剣を掲げて少女の声で叫ぶ。
「恐れは捨てなさい、戦士たち。神の意はわれわれとともにあるのですから」
冒険者たちが演技に合わせて鬨の声を上げる。聖女のベアはかわいい。侍女のアデルがそばにつく。従士がペルモンとジャーヴィンから長槍を受け取った。カイは突然落ち着かなくなった。なにをしに旅に出るのだろう。
セルヴに話しかけた。
「聖都に、行かないかもしれないんですか。場合によっては」
「うれしいか。無事戻ったら村に帰るんだな。弱い戦士は稼げない。おれも弱いやつはいらない」
旗持ちが城門をくぐる。冒険者たちが二列でつづく。後ろの新入りが山羊を牽いている。ぜんぶで六頭。こんもりと荷を背負っている。山越えなので荷車も騾馬も使えない。重いものは担げないが弱ったやつから食糧にできる。
ささやかな広場を抜けて下りの道に入る。アデルが小走りに引き返してきた。隣を歩く。カイは横目で見た。唇が切れて血が固まっている。泣きながら感じているアデルは興奮する。農奴の言うことをなんでも聞いた。
「わたし、旅のあいだはずっと聖女様についてるから」
カイは気づいた。思わず頭を振った。
「無理だ。一晩でも我慢できない」
「旅のあいだは鎧を脱ぐな、だって。そんなの着けながらやるつもり?」
「なにを着てたってやれる」
「手を出そうとしても無駄。みんなわたしの味方だからね。ベアも、あんたの師匠も。みんながわたしを守ってくれる」
アデルは駆け出した。カイは背に呼びかけた。
「助けてやったのに。ぼくが殺した。ぼくを好きになったんじゃないのか」
寝台のそばの長持を開けた。新品の革鎧を取り出す。数週前、ベアがカサという港町から取り寄せてくれた。カサの鎧屋は組合の決まりだとかでいくつかの寸法しかつくれない。いちばん細い寸法でもぶかぶかだった。鎧下にたくさん詰め物をして無理やり合わせた。
革鎧を持ち上げてかぶる。両脇の革帯を尾錠に固定する。守りは胴だけ。肩当てはない。胸をぶん殴る。ごつりと頼もしい音が返ってきた。不格好だが死ぬよりはましだ。
革の手袋を嵌める。これもベアが買ってくれた。背嚢を背負う。酒とチーズ、保存が利く乾燥麺と干し肉が入っている。上から分厚い外套を羽織る。野宿になったら布団代わりにして寝る。兜はかぶらない。合うものがない。
支度が調った。息をついた。まだ表に出る気になれない。相棒の長剣が寝台に横たわっている。城に来た日からずっと同じ寝台で寝ている。昨日もアデルとここでやった。はじめてやった日、すべてを手に入れたような気がした。それまでの人生はごみのようなものだった。稽古はさぼりがちだった。セルヴ隊長は忙しくしている。訓練どころか会う暇さえない。
長剣を取った。とにかく生き延びよう。みんなの背に隠れてでも。騎士になるだの強くなるだのは、もうどうでもいい。
剣を担いで中庭に出た。まだ薄暗い。あくびをしながら歩く。冒険者たちが城門前に集まっている。夏に入ると冒険者と名乗るやつらが毎日のようにやってきた。聞けば百姓に漁師に石屋の三男坊、洗濯女に乞食。魔物のせいで食いっぱぐれた連中だった。セルヴは戦えそうなやつだけを残して追い払った。ベアが出立を告げるとおおかた逃げ出した。この世は屑ばかりだ。
振り返る。礼拝堂の玄関前に軍馬二頭と男たちが控えている。遍歴の騎士二人が中で祈りを捧げている。ペルモンとジャーヴィン。お付きの従士も含めて見下したような態度を取った。腕が立つからなのかセルヴは追い払わなかった。
冒険者たちの背が近づく。下男下女はいない。ベアが残らず暇を出した。ベアの姿はない。まだ城館にいるようだ。
セルヴの鉄兜が見えた。背を向けている。カイは冒険者たちのあいだを縫って前に出た。
さりげなく隣に立った。針の大剣を地面に突いて柄頭に両の手を乗せている。神妙な顔で考え込んでいる。
横目でにらみつけてきた。
「今度大鬼に出くわしたら、おまえが先陣を切れ」
思わず顔をしかめた。セルヴは柄を持ち上げて正面を向けた。
「なんだ、その面は」
「無理です。まだ勝てません」
「隊長の命令だ。死に物狂いで勝て。酒と女は覚えた。例の話もみんな知ってる。だがだれひとり一人前だとは思ってないぞ。小便を漏らそうが腕が落ちようが、次は助けない」
冗談に決まっている。だれかが肩に手を置いた。カイはいらだちながら振り返った。
リュシアンが優しげに語りかける。
「道中、恋愛詩を朗読してさしあげます。貴婦人に対する報われぬ愛。男が無償の愛を送りつづけることで、婦人は神のごとく光り輝く。そして男は愛の反射によってその魂を高めるのです」
なにを言っているんだ。司教の紹介でスーナーという家庭教師がついた。毎日数時間、歴史の本を読み聞かせる。農奴に勉強など無意味だ。馬鹿なのだから。
冒険者たちが静まり返った。城館のほうに顔を向ける。カイも目をやった。
ベアが出てきた。司教が杖を掲げて先導する。アデルが長剣を捧げ持ちながらつづく。ベアは白地に青十字の着物を着ていた。薄手のフードをかぶって伏し目がちに歩く。お下げ髪が二本、胸に垂れている。カイはこっそり笑みを浮かべた。フードの奥のベアは自分しか知らない。フラニアから戻ったあと寝室で化粧を披露してくれた。百合の根の白粉を薔薇水に混ぜて顔に塗りたくる。目のまわりに強く紅を差す。目尻と目頭を伸ばす。頬にもふたすじ紅で三日月を描いた。妙な化粧だがたしかに幼く見えた。白い狐みたいだった。生娘の声音もさまになっていた。うわずった儚げな声で語りかけてくる。あなたが好きです。アデルと別れて。けなげな努力。男を知らないご主人様。カイはずっと股間を硬くしていた。口づけの練習は断った。なにをしでかすか自分でもわからなかった。
隊を前に立ち止まった。司教が祝福の言葉を授ける。あなたが好きになった。緑の瞳が濡れていた。頬を赤く染めていた。演技ではなく本当だったとしたら。百姓のアデルよりベアのほうがいいに決まっている。
司教が祝福を終えた。ベアは馬丁から手綱を受け取った。たおやかな指先が袖からのぞいている。足台に上って控えめに裾をたくす。鐙に足を乗せる。
男のように飛び乗った。ひらいた裾から鎖帷子の袴がのぞいた。アデルが鞘入りの長剣を差し出す。ベアは小脇に抱えて手綱を絞った。愛馬が足踏みしながらすねたように顔を背けている。腰を折って優しく語りかける。
ようやく落ち着いた。ベアはフードを下ろして低くつぶやいた。
「見ろ。ついに乙女になった」
冒険者たちが笑った。冷やかしの口笛が鳴った。おれの求愛を受けてくれ。
「だがこれが意外に楽しい。本当に若返った気分だ。旅のあいだはできるかぎり十七の神憑りとして過ごす。道連れが増えるだろうが、おまえたちはわたしのことはなにひとつ知らない。ここで誓ってくれ」
それぞれ武器を打ち鳴らして誓いの言葉をがなった。
「ほかはうるさくは言わない。魔物と戦って死んでも構わん。これよりヌーヴィルに向かう。王と宮廷は首を長くして待っている。さあ、なにが待ち受けているかな」
ボーモンが声を上げた。
「その話だ。宮廷はなぜあなたに次々と無理難題を押しつけるのか。あなたが迷えば聖戦の計画自体が危うくなるというのに。考えたことはおありか。王に真意をたずねられたのか」
ベアは答えない。ガモがつづけた。
「ほんとに千の騎士なんか用意してんのかねえ。聖都を攻めるなんて、よくお認めくだすったもんだ。言い出しっぺはだれだっけか」
司教は表情もなく立っている。夕飯の献立でも考えていそうな風情だ。
ベアは手を上げて制した。
「わたしもあれこれ考えている。まあとにかく王に会おう。ヌーヴィルは都会だ。着いたら存分に楽しめるぞ。運がよければ明日にはアペンの峠を越えているだろう」
セルヴが振り向いてケッサに言った。
「宿駅で知り合ったときには、遠征の許可はまだ下りてなかったよな。もしかして」
ケッサは頬に口づけした。セルヴは黙った。
ベアは長剣を抜いた。切っ先をケッサに向ける。
「おまえについてはいろいろ言いたいことがあるが、いまは貴重な癒やし手だ。ヌーヴィルに着いたらどうなるかな。楽しみにしていろ」
にっと笑って首をかしげた。
後ろのほうから馬の鼻息が聞こえてきた。カイは振り返った。冒険者たちが左右に分かれる。遍歴の騎士殿のお出ましだ。
馬上の騎士二人が進み出る。フラニアの旗を掲げている。左の腰には長剣、右の脇にはトネリコの長槍を挟んでいる。鎖帷子のフードに鉄兜、鎖の袴は膝まで垂れている。長い口髭まで瓜二つだ。
こうべを垂れながらベアのかたわらを抜ける。門前で止まった。フラニアの紋章がひらめく。司教の腕に騎士の腕。新しく青十字が加わっている。
ベアは馬首を返して尻を向けた。剣を掲げて少女の声で叫ぶ。
「恐れは捨てなさい、戦士たち。神の意はわれわれとともにあるのですから」
冒険者たちが演技に合わせて鬨の声を上げる。聖女のベアはかわいい。侍女のアデルがそばにつく。従士がペルモンとジャーヴィンから長槍を受け取った。カイは突然落ち着かなくなった。なにをしに旅に出るのだろう。
セルヴに話しかけた。
「聖都に、行かないかもしれないんですか。場合によっては」
「うれしいか。無事戻ったら村に帰るんだな。弱い戦士は稼げない。おれも弱いやつはいらない」
旗持ちが城門をくぐる。冒険者たちが二列でつづく。後ろの新入りが山羊を牽いている。ぜんぶで六頭。こんもりと荷を背負っている。山越えなので荷車も騾馬も使えない。重いものは担げないが弱ったやつから食糧にできる。
ささやかな広場を抜けて下りの道に入る。アデルが小走りに引き返してきた。隣を歩く。カイは横目で見た。唇が切れて血が固まっている。泣きながら感じているアデルは興奮する。農奴の言うことをなんでも聞いた。
「わたし、旅のあいだはずっと聖女様についてるから」
カイは気づいた。思わず頭を振った。
「無理だ。一晩でも我慢できない」
「旅のあいだは鎧を脱ぐな、だって。そんなの着けながらやるつもり?」
「なにを着てたってやれる」
「手を出そうとしても無駄。みんなわたしの味方だからね。ベアも、あんたの師匠も。みんながわたしを守ってくれる」
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