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序章 朴念仁を取り巻く環境~宮廷司祭と駄目男~
第十二話 アルドナーグ邸2~乙女の誓い~
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アルドナーグ邸の母屋一階。
ちょっとした料亭のそれと同じ規模の厨房で、三人の娘達がそれぞれ調理作業に当たっていた。
三十分ほど前、ダーン達が母屋にたどり着いてから、リビングでリリスが淹れた紅茶を飲みつつ駄弁っていたところで、ナスカとホーチィニが帰ってきた。
二人が帰ってきたとき、リリスが真っ先に玄関に行き、二人の間に飛び込んでただいまの挨拶。
その直後、リリスは怪訝な顔で二人を交互に見つめて一人、「まあいいか」と呟いていたが、あれは何だったのだろうか。
エルがそんなことを考えている間にも、リリスとホーチィニが手早く食材の下ごしらえをしていく。
「これは……かなわないなぁ」
つい、言葉に漏れ出してしまうエルの本音。
その彼女の視界に映るのは、鯛を三枚に素早く捌いていくリリスと、キャベツを千切りにしていくホーチィニの姿だ。
二人の包丁さばきは、とても素人のものではない。
エルとて、一人暮らしをする女性だ。
普段から炊事をするし、いつか彼氏が出来たら自慢してやろうというとっておきのレシピなんかもあったりするのだが……。
――ダーンのこと、ちょっといいかなあ……とか思ったりもしたけど、私には無理ね。義理の妹と将来の義理の姉が強力すぎるわ。
長身で逞しい体躯を誇り、整った精悍な顔、さらに剣の腕は超一流。
しかも養子とはいえ、名家の一族たるダーン。
その彼が、未だに彼女いない歴=人生なのは、単に彼が女性にあまり興味を示さない朴念仁であることだけが要因ではないことを、エルは実体験として知ることとなった。
☆
先ほどまで細かい作業を手伝ってもらっていた女弓兵はその場にもういない。
リリスが『お客様なんだから休んでいてね』と告げると、ちょっと安堵した顔をし、兄たちがいるリビングに戻っていった。
素人がいなくなったこの厨房では、《マクベイン流料理道》を極めた女二人、久々の共同制作で次々と料理が出来上がっていく。
一流シェフ以上の技量を誇る二人の女性が、女弓兵を客人としてもてなす意味も込めて、腕によりをかけた。
そのためか、その品目と量は、さながら宮廷のちょっとした晩餐会に出される料理に引けをとらない。
「さすがはホーチさん……また腕を上げたね」
エメラルドの瞳を、隣の《理力ガスバーナー》の前に立つ黒髪女性に向け、大型のフライパンで焼いているサーロインステーキをひっくり返すリリスは嘆息する。
ちなみに、先程リリスが切った鯛の切り身は、ワインビネガーとオリーブオイルなどで作られたソースに和えられ、前菜の器に盛りつけられていた。
「お婆さま曰く、最強の弟子のリリスにはかなわないわ。昨日理力通信でお婆さまと話したんだけど、また料理大会で優勝したそうじゃない」
応えてくる彼女はバーナーに乗せた鍋の中で、アサリを出汁にしたスープを作っている。
横目に見ていて、その調味料の使い方はほぼ完璧だ。
しかし――
「優勝はしたんだけどね……あの王女、本当に手強かった。特にあの調味料の巧みさは私以上かも」
リリスは傍らに置かれたブランデーの瓶を手に取ると、その中身を少量、肉の上に垂らして指先でプラズマの火花を散らし着火する。
いわゆるフランベだ。
「アークのお姫様かぁ……確か双子で私と同い年で、お婆さまの秘蔵っ子って話だったけど、なかなか会う機会なくてよく知らないのよね。どんな人なの?」
ホーチィニの言葉にリリスは、ほんの少し眉根を上げて――
「巨乳……」
一言。
「は?」
「フライパンを振るたびに『たゆん、たゆんっ』って、心理戦を仕掛けてるの? と思ったくらい」
説明するリリスのツインテールが心なしか宙に浮かび上がっていくように感じ、さすがのホーチィニもたじろいだ。
「その……えっと……そうね、それはある意味、私達の敵ね……あははは……」
乾いた愛想笑いを浮かべるホーチィニはつい思案する。
誇るまでではないものの極一般的と思われる自分の膨らみと、女性であることを微かに主張しているリリスの膨らみ――は、多分あのあたりか?
こっそり交互に見て――大丈夫みたいよ。……あの《駄目男》に言わせると貴女の方が需要有るみたいだし……。
口には出せずに心の中で彼女にエールを送った。
「私が相手をしたのは姉の方だったんだけどさ……料理大会のちょっと前に歌唱力大会があってね。あの巨乳も出てたんだけど、歌は上手いし、踊りは上手いわ揺れるわで……審査員全員満点とか出してね。会場の観客席投票もぶっちぎりのトップ。私は二位だったけどけっこう大差で負けた」
自らの薄い胸を両腕で抱きつつ、もはやツインテールがバチバチとスパークし始めたリリス。
その隣でホーチィニは
「ま……まあまあ、落ち着いてリリス。その……ほら、ナスカとかダーンも向こうの部屋にいるんだし、気付かれちゃうわよ」
小声でなだめ、それを聞いたリリスは熱くなった息を一気に吐き出した。
ツインテールの帯電現象が収まる。
焼き上がったステーキを皿に移しながら、リリスは隣の黒髪を覗う。
リリスの事情やナスカの事情もある程度知る人物。
宮廷司祭にして、数多の信仰術を使いこなし、容姿端麗、女性としても魅力的なアテネの聖女。
未だにウチの馬鹿兄貴が彼女のハートを射止めたのが不思議でならないが、彼女ほどの人物ならばアルドナーグ家の一員として加わることを認めても良いと思う。
そんな風に思い至ったところで、リリスは唐突に、
「ところで、ちょっと気になっていたんだけど……聞いてもいい?」
と切り出す。
「どうしたの? 改まって」
スープの味見のため、お玉にすくった少量のスープを小皿に取ろうとしたホーチィニの姿を瞳に捉えつつ、リリスは問いかける。
「今日、ナスカお兄ちゃんとホーチさん、同じ石けんの匂いがするけど、もう宮廷司祭辞めちゃうの?」
小皿を持つ親指に熱々のスープをひっかけて、ホーチィニが声にならない悲鳴を上げた。
☆
軽いやけどを負った左手の親指を冷水に浸けながら、ホーチィニは思案する。
――どうやって、この手強い妹を言いくるめよう……。
言いくるめるとか、神事に携わる司祭の言葉とは思えない気もするが。
とにもかくにも目の前のツインテールを何とかしないといけない。
ホーチィニは「こほんッ」と一つ咳払いをして口を開く。
「断言するけど、私は宮廷司祭を辞するようなことはしてないわ」
そう、冷静に事実のみを伝えればいい。
「なるほど、宮廷司祭の貞操は健在なんだね。でも、一緒にお風呂に入るくらいだから、その一歩手前、子供の私が理解できない位の肉体交渉は……」
「ないってばッ。そういう大人な行為は有りません」
ちょっとムキになってしまうホーチィニ。
その姿をリリスは意地悪な笑みを浮かべ横目で見ながら、さらに追い打ちをかける。
「玄関先で、ながーいチュウしてたとか、その時に胸とか他のトコも触らせたとかもないんだね」
「見てたのッ?」
上擦った声で即座に聞き返すホーチィニ。
「ううん、私の妄想。さっき二人とも玄関に着いた気配があってからなかなか入ってこないんだもん」
身も蓋もなかった。
「……相変わらず容赦がないわ、リリスってば」
「うん、ありがと。それはそうと、一緒にお風呂入ったコトは否定しないんだね」
ツインテールの言葉にホーチィニは愕然とし、これ以上墓穴を掘らないためにも口をつぐんで、両手を肩の上まで挙げて降参の意思表示。
ホント容赦がない。
やっぱりこの娘にはかなわない。
何しろその性格、うちの祖母の影響というより、祖母を子供にしたようなものだ。
――超絶的に優秀って、単に人智を超える力を有していることだけを指しているのではないようね。
「まったく、リリスに比べたら私もまだまだね。修行不足かしら……」
ホーチィニの言葉にリリスは、右の人差し指を立てて見せ、真顔で応じる。
「……マクベイン流女の修行に終わりはない……って、うちの馬鹿共にはもったいないかもだけど」
彼女たちはお互いの顔を見合って……不意にお互い笑い出した。
そしてアイコンタクトをもって、茶髪の傭兵隊長などが背筋を凍らせるような誓いを立て合うのだった。
ちょっとした料亭のそれと同じ規模の厨房で、三人の娘達がそれぞれ調理作業に当たっていた。
三十分ほど前、ダーン達が母屋にたどり着いてから、リビングでリリスが淹れた紅茶を飲みつつ駄弁っていたところで、ナスカとホーチィニが帰ってきた。
二人が帰ってきたとき、リリスが真っ先に玄関に行き、二人の間に飛び込んでただいまの挨拶。
その直後、リリスは怪訝な顔で二人を交互に見つめて一人、「まあいいか」と呟いていたが、あれは何だったのだろうか。
エルがそんなことを考えている間にも、リリスとホーチィニが手早く食材の下ごしらえをしていく。
「これは……かなわないなぁ」
つい、言葉に漏れ出してしまうエルの本音。
その彼女の視界に映るのは、鯛を三枚に素早く捌いていくリリスと、キャベツを千切りにしていくホーチィニの姿だ。
二人の包丁さばきは、とても素人のものではない。
エルとて、一人暮らしをする女性だ。
普段から炊事をするし、いつか彼氏が出来たら自慢してやろうというとっておきのレシピなんかもあったりするのだが……。
――ダーンのこと、ちょっといいかなあ……とか思ったりもしたけど、私には無理ね。義理の妹と将来の義理の姉が強力すぎるわ。
長身で逞しい体躯を誇り、整った精悍な顔、さらに剣の腕は超一流。
しかも養子とはいえ、名家の一族たるダーン。
その彼が、未だに彼女いない歴=人生なのは、単に彼が女性にあまり興味を示さない朴念仁であることだけが要因ではないことを、エルは実体験として知ることとなった。
☆
先ほどまで細かい作業を手伝ってもらっていた女弓兵はその場にもういない。
リリスが『お客様なんだから休んでいてね』と告げると、ちょっと安堵した顔をし、兄たちがいるリビングに戻っていった。
素人がいなくなったこの厨房では、《マクベイン流料理道》を極めた女二人、久々の共同制作で次々と料理が出来上がっていく。
一流シェフ以上の技量を誇る二人の女性が、女弓兵を客人としてもてなす意味も込めて、腕によりをかけた。
そのためか、その品目と量は、さながら宮廷のちょっとした晩餐会に出される料理に引けをとらない。
「さすがはホーチさん……また腕を上げたね」
エメラルドの瞳を、隣の《理力ガスバーナー》の前に立つ黒髪女性に向け、大型のフライパンで焼いているサーロインステーキをひっくり返すリリスは嘆息する。
ちなみに、先程リリスが切った鯛の切り身は、ワインビネガーとオリーブオイルなどで作られたソースに和えられ、前菜の器に盛りつけられていた。
「お婆さま曰く、最強の弟子のリリスにはかなわないわ。昨日理力通信でお婆さまと話したんだけど、また料理大会で優勝したそうじゃない」
応えてくる彼女はバーナーに乗せた鍋の中で、アサリを出汁にしたスープを作っている。
横目に見ていて、その調味料の使い方はほぼ完璧だ。
しかし――
「優勝はしたんだけどね……あの王女、本当に手強かった。特にあの調味料の巧みさは私以上かも」
リリスは傍らに置かれたブランデーの瓶を手に取ると、その中身を少量、肉の上に垂らして指先でプラズマの火花を散らし着火する。
いわゆるフランベだ。
「アークのお姫様かぁ……確か双子で私と同い年で、お婆さまの秘蔵っ子って話だったけど、なかなか会う機会なくてよく知らないのよね。どんな人なの?」
ホーチィニの言葉にリリスは、ほんの少し眉根を上げて――
「巨乳……」
一言。
「は?」
「フライパンを振るたびに『たゆん、たゆんっ』って、心理戦を仕掛けてるの? と思ったくらい」
説明するリリスのツインテールが心なしか宙に浮かび上がっていくように感じ、さすがのホーチィニもたじろいだ。
「その……えっと……そうね、それはある意味、私達の敵ね……あははは……」
乾いた愛想笑いを浮かべるホーチィニはつい思案する。
誇るまでではないものの極一般的と思われる自分の膨らみと、女性であることを微かに主張しているリリスの膨らみ――は、多分あのあたりか?
こっそり交互に見て――大丈夫みたいよ。……あの《駄目男》に言わせると貴女の方が需要有るみたいだし……。
口には出せずに心の中で彼女にエールを送った。
「私が相手をしたのは姉の方だったんだけどさ……料理大会のちょっと前に歌唱力大会があってね。あの巨乳も出てたんだけど、歌は上手いし、踊りは上手いわ揺れるわで……審査員全員満点とか出してね。会場の観客席投票もぶっちぎりのトップ。私は二位だったけどけっこう大差で負けた」
自らの薄い胸を両腕で抱きつつ、もはやツインテールがバチバチとスパークし始めたリリス。
その隣でホーチィニは
「ま……まあまあ、落ち着いてリリス。その……ほら、ナスカとかダーンも向こうの部屋にいるんだし、気付かれちゃうわよ」
小声でなだめ、それを聞いたリリスは熱くなった息を一気に吐き出した。
ツインテールの帯電現象が収まる。
焼き上がったステーキを皿に移しながら、リリスは隣の黒髪を覗う。
リリスの事情やナスカの事情もある程度知る人物。
宮廷司祭にして、数多の信仰術を使いこなし、容姿端麗、女性としても魅力的なアテネの聖女。
未だにウチの馬鹿兄貴が彼女のハートを射止めたのが不思議でならないが、彼女ほどの人物ならばアルドナーグ家の一員として加わることを認めても良いと思う。
そんな風に思い至ったところで、リリスは唐突に、
「ところで、ちょっと気になっていたんだけど……聞いてもいい?」
と切り出す。
「どうしたの? 改まって」
スープの味見のため、お玉にすくった少量のスープを小皿に取ろうとしたホーチィニの姿を瞳に捉えつつ、リリスは問いかける。
「今日、ナスカお兄ちゃんとホーチさん、同じ石けんの匂いがするけど、もう宮廷司祭辞めちゃうの?」
小皿を持つ親指に熱々のスープをひっかけて、ホーチィニが声にならない悲鳴を上げた。
☆
軽いやけどを負った左手の親指を冷水に浸けながら、ホーチィニは思案する。
――どうやって、この手強い妹を言いくるめよう……。
言いくるめるとか、神事に携わる司祭の言葉とは思えない気もするが。
とにもかくにも目の前のツインテールを何とかしないといけない。
ホーチィニは「こほんッ」と一つ咳払いをして口を開く。
「断言するけど、私は宮廷司祭を辞するようなことはしてないわ」
そう、冷静に事実のみを伝えればいい。
「なるほど、宮廷司祭の貞操は健在なんだね。でも、一緒にお風呂に入るくらいだから、その一歩手前、子供の私が理解できない位の肉体交渉は……」
「ないってばッ。そういう大人な行為は有りません」
ちょっとムキになってしまうホーチィニ。
その姿をリリスは意地悪な笑みを浮かべ横目で見ながら、さらに追い打ちをかける。
「玄関先で、ながーいチュウしてたとか、その時に胸とか他のトコも触らせたとかもないんだね」
「見てたのッ?」
上擦った声で即座に聞き返すホーチィニ。
「ううん、私の妄想。さっき二人とも玄関に着いた気配があってからなかなか入ってこないんだもん」
身も蓋もなかった。
「……相変わらず容赦がないわ、リリスってば」
「うん、ありがと。それはそうと、一緒にお風呂入ったコトは否定しないんだね」
ツインテールの言葉にホーチィニは愕然とし、これ以上墓穴を掘らないためにも口をつぐんで、両手を肩の上まで挙げて降参の意思表示。
ホント容赦がない。
やっぱりこの娘にはかなわない。
何しろその性格、うちの祖母の影響というより、祖母を子供にしたようなものだ。
――超絶的に優秀って、単に人智を超える力を有していることだけを指しているのではないようね。
「まったく、リリスに比べたら私もまだまだね。修行不足かしら……」
ホーチィニの言葉にリリスは、右の人差し指を立てて見せ、真顔で応じる。
「……マクベイン流女の修行に終わりはない……って、うちの馬鹿共にはもったいないかもだけど」
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