1 / 94
第一章 幼少期
第一話 最期の日
しおりを挟む
「フハハハハハハ! ほらほらどうした! 攻撃してこないのか!?」
草木が生い茂る森の中を、僕は必死に走っていた。トゲのついた植物や枝を躱しつつ、襲い来る魔の手から必死に逃れる。
走る速度を緩めずに後ろを振り返り、僕は叫ぶ。
「どうして夏休みの初日から山で追いかけられないといけないんだよ! 父さん・・・!」
「決まっているだろう! 修行だ修行! アサシン・・・・たる者、夏休みだろうと鍛錬を怠ってはならん!」
父さんはそう言いながら短剣を三本同時に投げてきた。僕はそれを前傾姿勢になることで躱し、その勢いのまま跳ぶ。
空中で一回転し、父さんに向けて短剣を二本投げた。だがその短剣は父さんには向かわず、左右に逸れてしまう。
すると父さんは二本の短剣の間を、取り出した小太刀で斬った。その瞬間、プツリと何かが切れる音がした。
事前に仕込んでおいたワイヤーが切られてしまったのだ。ワイヤーで父さんを斬る作戦だったが、そう上手くは行かないか。
「この程度の小細工は通用しないぞ!」
父さんは笑いながら徐々に距離を詰めてくる。
「わかってるよ。だから本命はこっちだ!」
そう言って僕は短剣にもう一つ付けておいたワイヤーを勢いよく引く。すると短剣が二つとも父さんに向かって飛んでいった。
父さんは動揺した様子も見せず、小太刀でそれを叩きおとす。
よし! かかった!
小太刀が短剣に接触した瞬間、火花が散り、短剣が爆発した。黒い煙が大量に出てきて、父さんの視界を奪う。
僕は気配を消し父さんに背後から迫り、首に短剣を突き立てようとする。だが、父さんは首を傾けて躱し、足払いをかけてきた。
僕はそれを跳んで躱し、さっき背後に迫った時に父さんの服に仕掛けておいたワイヤーを引っ張る。父さんの体勢が崩れると同時に、ワイヤーを引いた反動で僕の体が父さんに引き寄せられる。
そして再び父さんに短剣を突き立てようとすると、父さんがこちらを向き、口を尖らせた。
僕はとっさに体を捻る。するとなにか細くて尖ったものが僕の頬を掠めていくのがわかった。頬からたらりと血が流れる。
吹き矢のように針を飛ばしてきたのか。口の中にそんなものを仕込んでいたんだ。
一度後ろに跳び、体勢を立て直す。そして、再び父さんに攻撃を仕掛けようと走り出した。
走っている最中に長さ四十センチメートルくらいの短刀を取り出し、父さんに斬りかかる。
父さんが小太刀でそれを防ごうとしてきたため、僕は短刀をずらし、短刀の真ん中辺りに当たるようにした。
小太刀が短刀と打ち合った瞬間、元々ヒビをいれておいた短刀が砕け散る。そして中から全長15センチメートルほどの小刀が現れた。
打ち合っていた獲物が急にいなくなったのだ。父さんの小太刀はそう簡単には止めれないだろう。
僕は父さんの懐にもぐりこみ、小刀で斬りつけるが、父さんが後ろに跳んだため、皮膚を浅く斬っただけだった。
父さんは後ろに跳んだと同時に短剣を投げてくる。僕はそれが衝撃で爆発するものだと見抜いたので、跳んで躱す。
着地すると、急に視界がぐにゃりと歪んだ。それと同時に吐き気が襲ってくる。
な、なにが……? もしかして、さっきの針に何か塗られていたのか。
急いで体勢を立て直そうとするが、そんな隙を父さんが見逃すはずがない。どこからか鎖鎌を取り出し、一度振り回すと分銅の方を僕に投げてきた。
僕は毒のせいで動きにくい体を酷使し、なんとか上へ跳び、鎖鎌から逃れようとする。
だが、それは父さんに読まれていたらしく、僕の体は腕ごと鎖に巻き付かれ、身動きができなくなってしまった。
不安定な体勢で跳んだ時に鎖に巻き付かれたため、僕は背中から地面に落ちてしまう。
そんな僕に父さんは鎖鎌の鎌の部分を首に当てた。
「勝負あり、だな。なかなか腕を上げたじゃないか! 毒を使う事になるとは思わなかったぞ!」
父さんは満足げにそう言うと、懐から小瓶を取り出す。
「ほら、解毒剤だ、飲め」
父さんは小瓶を無理矢理僕の口に突っ込んた。僕は咽せそうになりながらもなんとか飲み干す。
「はぁはぁ、と、父さん、そろそろこの鎖ほどいて欲しいんだけど」
「そのくらい自分でほどけ」
父さんは冷たく言い放った。
「さてと、俺はこの後用事があるから、今日はここまでだ。じゃあな!」
そう一方的に告げ、父さんは走り去っていってしまった。
とりあえずぼくは鎖を外し、休憩できる場所を探すため歩き始めた。歩きながら、さっきの訓練のことを思い出す。
「はぁ、今日も勝てなかったなー。」
ため息をつきながら、あそこはどうすればよかったのか、どこがだめだったのかを考え、次に活かそうとする。これも父さんの訓練でついたクセのようなものだ。
考えながら歩き回っていると開けた場所に出た。そこからは街の様子を一望することが出来た。
僕は地面に座りこんで、木にもたれながらその景色を眺める。
「あ、クラスメイト達がいる。部活帰りかな? 楽しそうだなぁ……皆夏休みを満喫してるみたいなのに、僕はどうしてこうなったんだろう……」
そう呟き、僕はどうして父さんが山で修行なんかを始めたのかを考え始めた。
僕の名前は闇野やみの奏魔そうま。闇野家は代々優秀なアサシンを輩出してきた。
そんな家系に産まれた僕はアサシンとしての天賦の才を持っていた。その才能に気づいた父さんは、僕にとんでもなく厳しい訓練を課すようになる。
五歳の頃には死の危険があるような訓練をさせられ、十歳になる頃には大人達五人と殺し合いをさせられた。
死にそうになった事は一度や二度ではない。
だが、そんな英才教育のおかげで僕は一族の中でも優れた力を持つようになった。
グングンと力を付けていく僕に周囲は多大なる期待を寄せていった。その期待に応えようと僕が努力すればするほど父さんの訓練は過激になっていき、最近は寝る暇もないほどだ。
そんな状態で夏休みを迎えたのだ。父さんがすぐに訓練だと僕を連れ回すのは想定出来たことではある。想定出来たことではあるが――
「夏休みの初日から山で命がけの修行だなんて……」
僕はため息をつき、楽しそうにふざけあっているクラスメイト達を見る。みんな高校生らしく、オシャレな格好だ。
するとそこから離れたところに、結構なスピードでふらふらしながら走行している車を見つけた。その車の向かう先には僕のクラスメイト達がいる。
その車は、何度かガードレールや他の車にぶつかりそうになり、本当に危なっかしい。
嫌な予感がした僕はクラスメイト達の所へ急いで向かった。全力で山を降り、人に見られないようにしながら屋根の上を走る。幸い、クラスメイト達がいる所はここからそう離れてはいなかった。車があの速度のままなら、車がクラスメイト達の所に行くまでには余裕で間に合うだろう。
「何事も無ければいいけど……」
空はいつの間にかどんよりとした雲で覆われていた。僕にはそれが不吉なことが起きる象徴のように思えて、不気味だった。
僕は更に速度を上げた。今までは、人目を気にしていて、人がいる所では普通の人でも出せるような速度で走っていたが、それをやめ、常に全力で走った。
何故だか、そこまでしなければ間に合わない、そんな気がしたのだ。
民家の屋根や電柱、電線などの上を走り、一直線にクラスメイト達の方を目指す。
走り続けてとうとう例の車が視認できるようになった。その車は山から見た時とは比べ物にならないほど速い速度で走っていた。おそらく時速百キロメートルは超えているだろう。
よく見ると運転手は意識がないようだった。つまり、このままだとまず間違いなく事故が起きる。そして恐らくその被害者はすぐ前にいるクラスメイト達になるだろう。
「危ない!! 後ろから車が来てる!!」
僕は必死に叫ぶが、距離があるため届かない。
クラスメイト達は危機が迫っているというのに、のんきに騒いでいる。
どうやら車が電気自動車で音が小さかったことと、本人達が騒がしくしていることもあり、自分達に向かってきている車には気が付いていないようだ。
「くそっ! 間に合えっ!」
僕はなりふり構わず、訓練によって常人離れした脚力をみせ、クラスメイト達の方に走る。
クラスメイト達と車との距離はもう百メートルほどしかなかった。もうすぐ衝突してしまうだろう。
慌てた僕はもう一度叫ぶ。
「後ろだ!!」
ようやく僕の声が届いたのかクラスメイト達は不思議そうな顔をしながら後ろを見る。だが彼らは動こうとしない。
とんでもないスピードで走る車が自分達の方へ向かっているのを見た彼らは、恐怖で動けなくなってしまったようだ。
僕は足がちぎれんばかりに速く動かし、前へ前へとがむしゃらに走る。
よし! なんとか間に合った!
クラスメイト達の所にギリギリで間に合った僕は彼らを突き飛ばす。
そして自分も離脱しようとしたその時、体に電流が流れたように痺れ、動けなくなってしまった。
「え……。な、んで……」
そう言った後、僕の視界は逆さまになった。顔面蒼白なクラスメイト達が何故か小さく見える。あぁ、そうか。僕は今、宙を飛んでいるんだ。呆気ない最期だったな……。
くそがぁ! テメェだけは道連れにしてやるぅ!
体の軋みと、やけにゆっくりと流れる世界を感じながら、僕はそんな声を聞いた気がした。
草木が生い茂る森の中を、僕は必死に走っていた。トゲのついた植物や枝を躱しつつ、襲い来る魔の手から必死に逃れる。
走る速度を緩めずに後ろを振り返り、僕は叫ぶ。
「どうして夏休みの初日から山で追いかけられないといけないんだよ! 父さん・・・!」
「決まっているだろう! 修行だ修行! アサシン・・・・たる者、夏休みだろうと鍛錬を怠ってはならん!」
父さんはそう言いながら短剣を三本同時に投げてきた。僕はそれを前傾姿勢になることで躱し、その勢いのまま跳ぶ。
空中で一回転し、父さんに向けて短剣を二本投げた。だがその短剣は父さんには向かわず、左右に逸れてしまう。
すると父さんは二本の短剣の間を、取り出した小太刀で斬った。その瞬間、プツリと何かが切れる音がした。
事前に仕込んでおいたワイヤーが切られてしまったのだ。ワイヤーで父さんを斬る作戦だったが、そう上手くは行かないか。
「この程度の小細工は通用しないぞ!」
父さんは笑いながら徐々に距離を詰めてくる。
「わかってるよ。だから本命はこっちだ!」
そう言って僕は短剣にもう一つ付けておいたワイヤーを勢いよく引く。すると短剣が二つとも父さんに向かって飛んでいった。
父さんは動揺した様子も見せず、小太刀でそれを叩きおとす。
よし! かかった!
小太刀が短剣に接触した瞬間、火花が散り、短剣が爆発した。黒い煙が大量に出てきて、父さんの視界を奪う。
僕は気配を消し父さんに背後から迫り、首に短剣を突き立てようとする。だが、父さんは首を傾けて躱し、足払いをかけてきた。
僕はそれを跳んで躱し、さっき背後に迫った時に父さんの服に仕掛けておいたワイヤーを引っ張る。父さんの体勢が崩れると同時に、ワイヤーを引いた反動で僕の体が父さんに引き寄せられる。
そして再び父さんに短剣を突き立てようとすると、父さんがこちらを向き、口を尖らせた。
僕はとっさに体を捻る。するとなにか細くて尖ったものが僕の頬を掠めていくのがわかった。頬からたらりと血が流れる。
吹き矢のように針を飛ばしてきたのか。口の中にそんなものを仕込んでいたんだ。
一度後ろに跳び、体勢を立て直す。そして、再び父さんに攻撃を仕掛けようと走り出した。
走っている最中に長さ四十センチメートルくらいの短刀を取り出し、父さんに斬りかかる。
父さんが小太刀でそれを防ごうとしてきたため、僕は短刀をずらし、短刀の真ん中辺りに当たるようにした。
小太刀が短刀と打ち合った瞬間、元々ヒビをいれておいた短刀が砕け散る。そして中から全長15センチメートルほどの小刀が現れた。
打ち合っていた獲物が急にいなくなったのだ。父さんの小太刀はそう簡単には止めれないだろう。
僕は父さんの懐にもぐりこみ、小刀で斬りつけるが、父さんが後ろに跳んだため、皮膚を浅く斬っただけだった。
父さんは後ろに跳んだと同時に短剣を投げてくる。僕はそれが衝撃で爆発するものだと見抜いたので、跳んで躱す。
着地すると、急に視界がぐにゃりと歪んだ。それと同時に吐き気が襲ってくる。
な、なにが……? もしかして、さっきの針に何か塗られていたのか。
急いで体勢を立て直そうとするが、そんな隙を父さんが見逃すはずがない。どこからか鎖鎌を取り出し、一度振り回すと分銅の方を僕に投げてきた。
僕は毒のせいで動きにくい体を酷使し、なんとか上へ跳び、鎖鎌から逃れようとする。
だが、それは父さんに読まれていたらしく、僕の体は腕ごと鎖に巻き付かれ、身動きができなくなってしまった。
不安定な体勢で跳んだ時に鎖に巻き付かれたため、僕は背中から地面に落ちてしまう。
そんな僕に父さんは鎖鎌の鎌の部分を首に当てた。
「勝負あり、だな。なかなか腕を上げたじゃないか! 毒を使う事になるとは思わなかったぞ!」
父さんは満足げにそう言うと、懐から小瓶を取り出す。
「ほら、解毒剤だ、飲め」
父さんは小瓶を無理矢理僕の口に突っ込んた。僕は咽せそうになりながらもなんとか飲み干す。
「はぁはぁ、と、父さん、そろそろこの鎖ほどいて欲しいんだけど」
「そのくらい自分でほどけ」
父さんは冷たく言い放った。
「さてと、俺はこの後用事があるから、今日はここまでだ。じゃあな!」
そう一方的に告げ、父さんは走り去っていってしまった。
とりあえずぼくは鎖を外し、休憩できる場所を探すため歩き始めた。歩きながら、さっきの訓練のことを思い出す。
「はぁ、今日も勝てなかったなー。」
ため息をつきながら、あそこはどうすればよかったのか、どこがだめだったのかを考え、次に活かそうとする。これも父さんの訓練でついたクセのようなものだ。
考えながら歩き回っていると開けた場所に出た。そこからは街の様子を一望することが出来た。
僕は地面に座りこんで、木にもたれながらその景色を眺める。
「あ、クラスメイト達がいる。部活帰りかな? 楽しそうだなぁ……皆夏休みを満喫してるみたいなのに、僕はどうしてこうなったんだろう……」
そう呟き、僕はどうして父さんが山で修行なんかを始めたのかを考え始めた。
僕の名前は闇野やみの奏魔そうま。闇野家は代々優秀なアサシンを輩出してきた。
そんな家系に産まれた僕はアサシンとしての天賦の才を持っていた。その才能に気づいた父さんは、僕にとんでもなく厳しい訓練を課すようになる。
五歳の頃には死の危険があるような訓練をさせられ、十歳になる頃には大人達五人と殺し合いをさせられた。
死にそうになった事は一度や二度ではない。
だが、そんな英才教育のおかげで僕は一族の中でも優れた力を持つようになった。
グングンと力を付けていく僕に周囲は多大なる期待を寄せていった。その期待に応えようと僕が努力すればするほど父さんの訓練は過激になっていき、最近は寝る暇もないほどだ。
そんな状態で夏休みを迎えたのだ。父さんがすぐに訓練だと僕を連れ回すのは想定出来たことではある。想定出来たことではあるが――
「夏休みの初日から山で命がけの修行だなんて……」
僕はため息をつき、楽しそうにふざけあっているクラスメイト達を見る。みんな高校生らしく、オシャレな格好だ。
するとそこから離れたところに、結構なスピードでふらふらしながら走行している車を見つけた。その車の向かう先には僕のクラスメイト達がいる。
その車は、何度かガードレールや他の車にぶつかりそうになり、本当に危なっかしい。
嫌な予感がした僕はクラスメイト達の所へ急いで向かった。全力で山を降り、人に見られないようにしながら屋根の上を走る。幸い、クラスメイト達がいる所はここからそう離れてはいなかった。車があの速度のままなら、車がクラスメイト達の所に行くまでには余裕で間に合うだろう。
「何事も無ければいいけど……」
空はいつの間にかどんよりとした雲で覆われていた。僕にはそれが不吉なことが起きる象徴のように思えて、不気味だった。
僕は更に速度を上げた。今までは、人目を気にしていて、人がいる所では普通の人でも出せるような速度で走っていたが、それをやめ、常に全力で走った。
何故だか、そこまでしなければ間に合わない、そんな気がしたのだ。
民家の屋根や電柱、電線などの上を走り、一直線にクラスメイト達の方を目指す。
走り続けてとうとう例の車が視認できるようになった。その車は山から見た時とは比べ物にならないほど速い速度で走っていた。おそらく時速百キロメートルは超えているだろう。
よく見ると運転手は意識がないようだった。つまり、このままだとまず間違いなく事故が起きる。そして恐らくその被害者はすぐ前にいるクラスメイト達になるだろう。
「危ない!! 後ろから車が来てる!!」
僕は必死に叫ぶが、距離があるため届かない。
クラスメイト達は危機が迫っているというのに、のんきに騒いでいる。
どうやら車が電気自動車で音が小さかったことと、本人達が騒がしくしていることもあり、自分達に向かってきている車には気が付いていないようだ。
「くそっ! 間に合えっ!」
僕はなりふり構わず、訓練によって常人離れした脚力をみせ、クラスメイト達の方に走る。
クラスメイト達と車との距離はもう百メートルほどしかなかった。もうすぐ衝突してしまうだろう。
慌てた僕はもう一度叫ぶ。
「後ろだ!!」
ようやく僕の声が届いたのかクラスメイト達は不思議そうな顔をしながら後ろを見る。だが彼らは動こうとしない。
とんでもないスピードで走る車が自分達の方へ向かっているのを見た彼らは、恐怖で動けなくなってしまったようだ。
僕は足がちぎれんばかりに速く動かし、前へ前へとがむしゃらに走る。
よし! なんとか間に合った!
クラスメイト達の所にギリギリで間に合った僕は彼らを突き飛ばす。
そして自分も離脱しようとしたその時、体に電流が流れたように痺れ、動けなくなってしまった。
「え……。な、んで……」
そう言った後、僕の視界は逆さまになった。顔面蒼白なクラスメイト達が何故か小さく見える。あぁ、そうか。僕は今、宙を飛んでいるんだ。呆気ない最期だったな……。
くそがぁ! テメェだけは道連れにしてやるぅ!
体の軋みと、やけにゆっくりと流れる世界を感じながら、僕はそんな声を聞いた気がした。
6
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ゆう
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
神スキル【絶対育成】で追放令嬢を餌付けしたら国ができた
黒崎隼人
ファンタジー
過労死した植物研究者が転生したのは、貧しい開拓村の少年アランだった。彼に与えられたのは、あらゆる植物を意のままに操る神スキル【絶対育成】だった。
そんな彼の元に、ある日、王都から追放されてきた「悪役令嬢」セラフィーナがやってくる。
「私があなたの知識となり、盾となりましょう。その代わり、この村を豊かにする力を貸してください」
前世の知識とチートスキルを持つ少年と、気高く理知的な元公爵令嬢。
二人が手を取り合った時、飢えた辺境の村は、やがて世界が羨む豊かで平和な楽園へと姿を変えていく。
辺境から始まる、農業革命ファンタジー&国家創成譚が、ここに開幕する。
ジャングリラ~悪魔に屠られ魔王転生。死の森を楽園に変える物語~
とんがり頭のカモノハシ
ファンタジー
「別の世界から勇者を召喚する卑怯な手口」に業を煮やした堕天使・ルシファーにより、異世界へ魔王として転生させられた大学生・左丹龍之介。
先代・魔王が勇者により討伐されて100年――。
龍之介が見たものは、人魔戦争に敗れた魔族が、辺境の森で厳しい生活を余儀なくされている姿だった。
魔族の生活向上を目指し、龍之介は元魔王軍の四天王、悪魔公のリリス、フェンリルのロキア、妖狐の緋魅狐、古代龍のアモンを次々に配下に収めていく。
バラバラだった魔族を再び一つにした龍之介は、転生前の知識と異世界の人間の暮らしを参考に、森の中へ楽園を作るべく奔走するのだが……
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる