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夜に溶ける
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「あっ……あぁっ」
体の奥が揺れるたび、コーディエは小さく声を上げた。体の芯から駆け上ってくるような得体のしれない感覚に、どう対処していいか分からない。ダイモンにされるがまま体を任せ、彼のことをもっと深く感じようと目を閉じた。ダイモンの逞しさ、コーディエの中で渦巻く熱、それから激しくなってきた息遣い。二人の境界があいまいになり、溶けあっているという感覚に浸る。
繋いでいた右手をダイモンは持ち上げ、コーディエの手を自身の臀部に導いた。コーディエのそこが、自分が思っている以上に大きく広がり、しっかりとダイモンを根元まで咥えこんでいるのを指先で確認させられる。ダイモンの熱塊がコーディエの中で揺れるたびに結合部に刺さった屹立も揺れ、二つが同じものであることを否応なしに認識させられる。
「は、入ってる……」
コーディエは小さく呟き、枕に顔を埋めた。予想以上にはしたない格好に恥ずかしさがこみあげてくるのに、それに興奮してしまう自分がいる。お腹の中が反応して、きゅうきゅうと更にダイモンを締め付けてしまう。
「ふ、っ……う……」
早く達したくてたまらなかったが、両手はダイモンに捕まれていて自由が利かない。枕に顔を押し付けたまま、コーディエは痛いほどに張り詰めた自身の先端をシーツに擦り付けた。
ダイモンに自分を感じて欲しいという思いとは裏腹に、コーディエの体は限界を訴えていた。苦しさに浮かんできた涙が、枕に吸われて消えていく。
今の優しい刺激だけでは足りないのだ。濡れた音が響く度に、体の芯から生まれた行き場のない熱が体の中で募っていく。ついにコーディエは懇願の声を上げた。
「……お願い、っ……いかせて……」
右手を動かし、放してくれと訴える。自分の剛直に触れ、その熱を吐き出したい。だがダイモンはそれを違う意味に捉えたのか、突然腰の動きを激しくした。
「やぁん、あ、ああっ!」
さらに奥を穿たれ、コーディエは悲鳴を上げた。もはや気持ちいいのかどうかも分からず、ただ圧倒的な質量に中を蹂躙される。根元まで深く挿入されるたびに、頭のてっぺんまで貫かれるような衝撃があった。
そして、ダイモンがひときわ強く腰をぶつけた瞬間、コーディエは前から精液を迸らせていた。
「あ、うあっ……⁉」
何が起きたか自分でもわからず、間抜けな声を上げる。ただ何かを漏らしてしまっているという感覚だった。
(え、待っ、今、出て……?)
混乱したコーディエがシーツを握りしめたまま体を丸めていると、やっと手首を離したダイモンがコーディエから自身を引き抜いた。濡れた音が何回か響き、呻き声とともにコーディエの腰に熱いものがかかる。
(達した……のか? 後ろだけで?)
信じられずに手をやると、冷たくなってきた液体がぬたりと手にまとわりついた。そんなに気持ちよかった、のだろうか。ダイモンに翻弄され、何が何だか分からないうちに暴発してしまった、というのが正直なところだった。
とろとろと意識が溶け、深く沈んでいく。不意に冷たいものが体に触れ、はっとコーディエは覚醒した。
「あ、すまん」
振り向くと、濡れた布を持ったダイモンが月明かりに照らされていた。ほっと力を抜くと、いつの間にか汗だくになっていた体をダイモンが拭っていく。
「……なあ、気持ちよかったか?」
小さな不安にかられ、コーディエは疑問を口にした。後ろでの行為にあまり慣れていないコーディエに合わせて、ダイモンはずっと控えめな動きをしてくれていた。それなのに、やっと腰を振り始めたところでコーディエがすぐに達してしまったので、彼を満足させられていなかったのではないかと思ったのだ。最後は自分でしごいていたみたいだし。
「もちろん、よかったに決まってるさ」
「そうか……」
ダイモンの声色は優しくて、嘘か本当か分からない。だが、そう言ってくれるならそういうことにしよう、とコーディエは思った。
コーディエを拭き上げたダイモンは自分の体も拭い、それからシーツに散ったコーディエの精液を拭った。いつの間にか吹っ飛んでいた毛布をコーディエにかけ、その横に潜り込んでくる。ねぎらうように頭を撫でられ、それから額に温かいものが触れた。
自分に背中を向けるダイモンに、コーディエはぴったりとくっついた。シーツの濡れた部分に触れると気持ち悪いから。言い訳しながら目を閉じると、すぐに意識は深く沈んでいった。
体の奥が揺れるたび、コーディエは小さく声を上げた。体の芯から駆け上ってくるような得体のしれない感覚に、どう対処していいか分からない。ダイモンにされるがまま体を任せ、彼のことをもっと深く感じようと目を閉じた。ダイモンの逞しさ、コーディエの中で渦巻く熱、それから激しくなってきた息遣い。二人の境界があいまいになり、溶けあっているという感覚に浸る。
繋いでいた右手をダイモンは持ち上げ、コーディエの手を自身の臀部に導いた。コーディエのそこが、自分が思っている以上に大きく広がり、しっかりとダイモンを根元まで咥えこんでいるのを指先で確認させられる。ダイモンの熱塊がコーディエの中で揺れるたびに結合部に刺さった屹立も揺れ、二つが同じものであることを否応なしに認識させられる。
「は、入ってる……」
コーディエは小さく呟き、枕に顔を埋めた。予想以上にはしたない格好に恥ずかしさがこみあげてくるのに、それに興奮してしまう自分がいる。お腹の中が反応して、きゅうきゅうと更にダイモンを締め付けてしまう。
「ふ、っ……う……」
早く達したくてたまらなかったが、両手はダイモンに捕まれていて自由が利かない。枕に顔を押し付けたまま、コーディエは痛いほどに張り詰めた自身の先端をシーツに擦り付けた。
ダイモンに自分を感じて欲しいという思いとは裏腹に、コーディエの体は限界を訴えていた。苦しさに浮かんできた涙が、枕に吸われて消えていく。
今の優しい刺激だけでは足りないのだ。濡れた音が響く度に、体の芯から生まれた行き場のない熱が体の中で募っていく。ついにコーディエは懇願の声を上げた。
「……お願い、っ……いかせて……」
右手を動かし、放してくれと訴える。自分の剛直に触れ、その熱を吐き出したい。だがダイモンはそれを違う意味に捉えたのか、突然腰の動きを激しくした。
「やぁん、あ、ああっ!」
さらに奥を穿たれ、コーディエは悲鳴を上げた。もはや気持ちいいのかどうかも分からず、ただ圧倒的な質量に中を蹂躙される。根元まで深く挿入されるたびに、頭のてっぺんまで貫かれるような衝撃があった。
そして、ダイモンがひときわ強く腰をぶつけた瞬間、コーディエは前から精液を迸らせていた。
「あ、うあっ……⁉」
何が起きたか自分でもわからず、間抜けな声を上げる。ただ何かを漏らしてしまっているという感覚だった。
(え、待っ、今、出て……?)
混乱したコーディエがシーツを握りしめたまま体を丸めていると、やっと手首を離したダイモンがコーディエから自身を引き抜いた。濡れた音が何回か響き、呻き声とともにコーディエの腰に熱いものがかかる。
(達した……のか? 後ろだけで?)
信じられずに手をやると、冷たくなってきた液体がぬたりと手にまとわりついた。そんなに気持ちよかった、のだろうか。ダイモンに翻弄され、何が何だか分からないうちに暴発してしまった、というのが正直なところだった。
とろとろと意識が溶け、深く沈んでいく。不意に冷たいものが体に触れ、はっとコーディエは覚醒した。
「あ、すまん」
振り向くと、濡れた布を持ったダイモンが月明かりに照らされていた。ほっと力を抜くと、いつの間にか汗だくになっていた体をダイモンが拭っていく。
「……なあ、気持ちよかったか?」
小さな不安にかられ、コーディエは疑問を口にした。後ろでの行為にあまり慣れていないコーディエに合わせて、ダイモンはずっと控えめな動きをしてくれていた。それなのに、やっと腰を振り始めたところでコーディエがすぐに達してしまったので、彼を満足させられていなかったのではないかと思ったのだ。最後は自分でしごいていたみたいだし。
「もちろん、よかったに決まってるさ」
「そうか……」
ダイモンの声色は優しくて、嘘か本当か分からない。だが、そう言ってくれるならそういうことにしよう、とコーディエは思った。
コーディエを拭き上げたダイモンは自分の体も拭い、それからシーツに散ったコーディエの精液を拭った。いつの間にか吹っ飛んでいた毛布をコーディエにかけ、その横に潜り込んでくる。ねぎらうように頭を撫でられ、それから額に温かいものが触れた。
自分に背中を向けるダイモンに、コーディエはぴったりとくっついた。シーツの濡れた部分に触れると気持ち悪いから。言い訳しながら目を閉じると、すぐに意識は深く沈んでいった。
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