¿Quo Vadis ?─クォ・ヴァディス─

槇木 五泉(Maki Izumi)

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第三章 Duae Sankt(ドゥアエ・サンクト)

Duae Sankt.3

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 臙脂色えんじいろ武装神服キャソックの裾を靡かせ、両手に矢を番えたままの黒い弓銃を構えて、小柄な神父が闇を分けて駆け抜ける。
 幸い、今回の穢れの新月マルベニカ・ノクトは快晴だった。夏の星座が空高く昇り、地上を照らす白い明かりに照らされ、篝火の台を過ぎてもある程度視界が確保されている。羊皮紙の地図は幾度も読み込み、地形を頭に叩き込んだ。ひとつめの標的、にれの大木のすぐ近くでミディアンは駆け足を止める。

 「照準、角度よし。──撃ち方、はじめ!」

 眼鏡の下で眼を薄く細め、慎重に狙いすまし、引き金トリガーを引く。一本の矢は、狙い違えず楡の木の、人の頭の高さよりやや高い位置に突き立った。それを確認し、念珠ロザリオと共に首に下げた十字型の呼子笛ホイッスルを一度、鋭く吹き鳴らす。短く、鋭い一音を周囲に響かせるや否や、ミディアンの足は地を蹴って次の標的へ向けて駆け出した。次は、枝の形が奇妙に曲がったまま伸び育ったけやきの木があるはずだ。周囲への警戒を怠らずに風のように駆けることができるのは、ひとえに、斬り込みに出ていったユージィンの実力を信じているからに他ならない。唇に呼子笛を咥えたまま、二つ目の標的を探してミディアンは走る。
 程なく、それは目の前に現れた。嵐に撃たれて枝が曲がった欅の木。腰の左右に提げた短い矢筒の中から、一本の矢を的確に選んで取り出すと、弓銃クロスボウの先端に取り付けられたあぶみを踏んでギリギリと弦を引き絞る。通常の兵士が時間内に二本の矢を打ち出すなら、弓銃隊の武装司祭は同じ時間で三本を打ち出せなければ務まらない。構え、片目を閉ざして狙い、放った矢は風を切る音を立てて、見事に狙い通りの場所に突き立った。二本目、あと四本の矢を放ったら、ミディアンが思い描いていた『装置』が完成する。咥えた呼子笛を短く、鋭く二回吹き鳴らし、周囲を警戒しながらも素早く走り出した。



 沼地の際で、呼子笛ホイッスルが発する鋭く高い音を聞きつけ、ユージィンは低く笑った。

 「首尾よし、そんなら、三つめが撃たれたところで追い込みに入るかねぇ…。それまでは。」

 ユージィンの周囲を取り囲むように、四方八方から呻き声を上げて迫ってくるのは、腐敗の途中で堕落した生命を吹き込まれ、そのまま怪異となった人の屍だ。胸の悪くなるような腐敗臭を撒き散らしながら生者に迫るのは、食欲だけで稼働する屍人ゾンビの本能的な行動だった。腐敗した消化器官に今更何を入れても満たされる筈がないのに、一切の知恵や理性を失った彼らは、生きた血肉を喰らいたいという決して満たされぬ欲望だけを原動力にして人や獣に這い寄ってくる。
 そんな惨状を目の当たりにしても、ユージィンは平然としていた。ただ平然と槍斧ハルバードを構え、迫り来る屍人の群れと対峙する。

 「聴衆オーディエンスは、こんなに多くなくていいんだよね。──ほんじゃ、まぁ、体力が余ってるうちに、ちょっとだけ狩っときますか!こんな派手な暴れ方、他人ヒトには見せられないから、さ!」

 銀色をした長い槍斧ハルバードの切っ先をぎらりと光らせ、ユージィンの長身が高々と跳躍した。
 重い、柄の長い得物を振り回しながら、固い長靴ちょうかで大地を蹴り上げた身体が、人間の肩ほどの高さまで軽々と跳ね上がる。おおよそ人間離れした動きで槍斧ハルバードを振り翳すと、着地と同時に、一体の屍人の身体を頭の真上から左右真っ二つに叩き割った。確かな手応えと共に倒れる敵には目もくれず、疾風のように身を返して、続け様に二体目の屍人の首を横から凪ぐように力任せに切り飛ばす。返す槍の切っ先を勢いよく突き出し、三体目の心臓の真上を刺し貫いた。瞬く間に三体の屍人を二度と動かぬ腐肉の塊に変えておきながら、ユージィンの息に明らかな乱れはない。むしろ、渾身の力を出し切って戦えることが愉しくて仕方ないと言わんばかりに微笑さえ浮かべて軽々と武器を振るいつつ、素早く疾駆して屍人の群れの反対側へと回り込む。
 よく研ぎ澄ませた耳が、三回目、四回目の短い呼子の音を拾い上げた。並の人間であれば聞き落とす程の音色でも、ユージィンの耳は的確にミディアンからの合図を拾い上げる。そんな音程が出るように、ミディアンの手によって改造された呼子の音色は、計画が寸分違わず機械的に、正確に進んでいることを遠くから教えてくれるのだ。

 「ほい来た──。」

 バサリと派手な音を立てて数体目の屍人を斬り倒すと、ユージィンは、残る屍人の群れを引き連れるように、足取りを調整して駆け出した。聖堂番の上衣である黒い長い服の裾がはためく程の速度で篝火の方角へ走り、走りながら振り返って、道を外れようとする屍人に都度飛び掛かっては重く長い槍斧ハルバードの面でその足を薙ぎ払って軌道を変えた。何処か人間離れした怪力を持っていても、その数三十を超える屍人の群れにただ一人で対処するとなると、さしものユージィンにも荷が重い。軽く弾む息、額に浮かぶ汗、しかし、どうすれば最も効率的にこの敵に対処することができるのか知り尽くしている、そしてその半分の役割を担うミディアンに絶対的な信を置いているからこそ、疲弊を享楽に変えてユージィンは走り、武器を振るうことができるのだ。



 程なく、ユージィンが大量の屍人の群れを引き連れてくる。それは、沼地の方角から吹いてくる腐った風と、生身の人間であるミディアンにも伝わるほどの邪悪な気配の所為だ。
 村外れ、沼地へと続く、木々の点在する開けた場所に五本目の矢を撃ち込み、ミディアンは長く一度、呼子笛ホイッスルの音色を大きく響かせた。そして、最後の仕掛けを施すべく、大量の闇の眷属の軌道を推測しながら呼子を咥えたまま走り出す。
 この作戦は、少しでも矢の角度が外れたり、敵となる存在が狙い通りの場所に現われなければ効力が大きく殺がれてしまう。それに柔軟に対応できるように二の策、三の策を練って、臨機応変に動くことが仕留め手の狩人であるミディアンに必要な技だったが、ユージィンが的確にミディアンの所在を捉えて獲物を追い込んでくれるお陰で、一の策が乱されることは、この十年来はほとんどと言っていいほど無くなっていた。
 ユージィンの動きを察しながら広範囲を駆け回ったお陰で、臙脂色の武装神服キャソックの下にはじっとりと汗が滲んでいる。初夏の夜は、長く駆け回るには少々気温が高すぎるのだ。強い癖のある黒髪を掻き上げながら、ミディアンは左の矢筒から的確に一本の矢を取り出し、最後の標的に向けて照準を合わせ、指を掛けた弓銃の引き金トリガーを渾身の集中と共に引く。
 ひゅう、と風を切って放たれた特殊な形状の矢は、やはり狙い違わず大木の幹に突き刺さり、これで六本目の仕掛けが理想通りに完璧に設置された。ミディアンが放って回った矢は、一定の範囲をぐるりと取り囲むように撃たれ、今、その中央に向けて、理性も知恵も喪った屍人ゾンビの群れを忠実な猟犬のようなユージィンが追い込んでくる。
 上がる息の下、それでも最後の知らせを告げるべく、ミディアンは天を仰いで大きく呼子笛を吹き鳴らした。

 ──ピイィ──、イッ…!

 長く一回、短く一回。六本の矢が無事に設置されたという合図を送り、ミディアンは疲労を覚える足を叱咤して、篝火の許へ駆け足を向ける。




 六回目の呼子の合図を耳に、散々に駆け回った勢子せこのユージィンは、少々息を切らしながら俊敏に飛び上がって駆け足の向きを変える。散々重い槍斧ハルバードを振るい、長い距離を全力で駆け抜けたせいで、額から幾筋もの汗が流れ落ちて蟀谷こめかみや頬へと伝い落ちていた。張り詰めた疲弊感の中に、しかし爽やかな心地好さを感じるのは、『撃ち手』としてのミディアンが必ず目的を達成してくれるということを熟知しているからだ。故に、身の内に貯めていた力を余すところなく発散して、猟犬の役割に徹することができる。

 「そーれ、こっちだ。さあ来い。アンタらを纏めて──この世から解放してやるから。」

 本能で襲い掛かる屍人の群れを、引き付けられるところまで引き付けるのがユージィンの役目だった。斧の刃にべったりとこびり付いた穢れた血を振り払いながら、近づく敵の大群に追い付かれることなく、しかし気配察知が不可能な程に離れることもなく、絶妙な間隔でその進行方向を操る。



 穢れの夜マルベニカ・ノクトの為に起こした聖なる篝火の傍らで、弾む息を整えながら、ミディアンは暗闇の中にじっと目を凝らす。程なくして、星明かりに煌めく、死者の血で汚れた銀の槍斧ハルバードの切っ先が見えた。常人離れした速度で駆けてくる姿を出迎えるべく、再び呼子笛を咥えて高らかに一度、大きく吹き鳴らした。

 「…ふぇ、疲れた。だけど、全部引き付けたよ。──まあ、もうすぐだね。全部『結界』に入るまで、もう少し待ってていい。」
 「ご苦労様、いつも通りだ。少し暴れすぎたかい?…そうだね、苦労はなるべく少なくしたい。ギリギリの加減で頼むよ。」
 「ハイハイ。ミディアン神父の言う通りに。」

 音を頼りにミディアンの居場所を正確に察知したユージィンが傍らに近付いてくるのを出迎え、ミディアンは唇に咥えていた銀の呼子を離す。右の矢筒から、特別な矢を一本取り分け、弓銃に番えながら、最下級の化け物と対峙するにしてはやや暢気にも見える所作で、腰に手を当てて闇夜を見通すユージィンの合図をじっと待ち続けた。彼の鳶色の瞳は陽光に弱い。しかし、暗闇の中でなら、その聴覚と合わせて遥かに遠いところの状況まで察知することができるということを、ミディアンはよく心得ていた。そんなユージィンの特徴を理解していなかったら、この作戦は組み立てられない。正に、二人で一対の技を駆使して屍人の群れを一か所に集め、全身の神経を研ぎ澄ませてその時を待つ。

 「──よし、いいぞ。始めてくれ。」
 「了解オーライ。」

 全ての屍人が、ミディアンの放った矢で形作られた円陣の中に囚われたことを、長身の男が告げる。頷き、腰帯ベルトから取り出したのは、小さな銀色をした音叉おんさだった。
 左手に弓銃を、右手に音叉を構え、銃身に取り付けた金具の上に音叉を打ち付ける。キィン…と高く鋭く響く音は空気を揺らがせ、幾重にも反響して新月の夜を震わせた。

 「──まだまだ…。」

 音の振動が伝わり切るまで、ミディアンは幾度も音叉を打ち鳴らし続ける。キン、と高鳴る音の波動は、六ケ所に撃ち込んだ弓に取り付けられた特別な音叉と共鳴を起こし、ミディアンの両側から円を描いて次々に同じ波動の音を生み出していった。
 最早、ミディアンの茶色い瞳にも姿が見える程に近付いた屍の群れが、急に足を止めて戸惑うように足踏みをし、旋回するのが見える。打ち鳴らし続ける音叉の音色を拾い上げ、六つの音叉が互いに干渉することで、亡者の周りに見えない音の障壁を造り出していた。
 細かな振動となって伝わる音の共鳴はユージィンが追い込んだ屍人の全てをぐるりと取り囲み、彼らを音の牢獄の中にすっかり捕らえている。共鳴は、聖歌ホーロゥの合唱と同じ高さの響きを生み出すように、ミディアンの手によって入念に調整されていた。波状に広がる聖なる音の共鳴は、神と精霊の敵である闇の眷属にとっては、感覚や神経を掻き乱す耳障りな波動でしかないのだ。

 「──まぁ、オレはガキの頃から毎日聞かされてるし、聖歌ホーロゥなんか慣れっこだけどな。吸血鬼にはたいして効かなくても、奴らには効果覿面だわ。逃げようとして、どんどん中心に集まっていくねぇ。」

 バラバラと生える木々の間を細めた目で見通しながら、ユージィンが呟く。もっと引き付けて、中央に固めたところでミディアンは策を発動させるつもりだった。打ち鳴らされる音叉の細かい振動の中で、苦悶する死者の呻きが届いてくる。

 「満たされない欲望を抱えたままで、延々とこの世を生き続けるのは辛いだろう。──終末の裁きの日までは何もない冷たい世界を彷徨さまようのかもしれないけれど、呪われた今よりはずっといい筈だ。…聖なるかなサンクティガ。」
 「ミディアン、今だ!」

 充分な信頼を置くに値する、長年の親友の短い言葉。それに頷くと、ミディアンは、正面斜め上方に向けて弓銃の狙いを定め、躊躇わずに引き金を引く。
 シュッ、という微かな音。火薬の焦げる匂い。同時に、ユージィンが固く目を閉ざして顔を伏せる。
 一瞬、夜空が真昼のように真白く、明るくなった。音の波動が幾重にも広がる牢獄の中で、太陽の光にも似た閃光弾に目を焼き尽くされた亡者の群れが、一際苦しげな呻き声を上げて動きを止める。白く目映い輝きの中、ミディアンの細めた目は、闇の中にあらかじめ仕掛けておいた樽のかたちを明瞭と捉えた。その位置を忘れないうちに、すぐさま弓銃のあぶみを踏んで二の矢を番える。燃える縄を巻き付けた矢に聖なる火を宿し、ミディアンは的確に構えた弓の引き金を引いて、樽があった場所に向けて最後の一射を放った。
 ヒュ、と風を切る音と共に、的確な軌跡を描いて遠くまで飛ぶ鋭い矢。燃え盛るそれは、円陣の真ん中に来るようにあらかじめ仕掛けておいた、鉱油と火薬と銀弾を詰めた樽を正確に射抜いたのだ。
 たちまち響き渡る爆発の轟音と、炎に包まれる死者の群れ。音の円陣の中に捕えた哀れな動く屍たちを一体たりとも残すことなく、燃え移った聖なる火が焼き尽くしていく。肉の焼ける不愉快な匂いが辺り一面に立ち込め、ミディアンは軽く眉を寄せた。幾度経験しても、死骸が焼け焦げるこの臭いには一向に慣れない。
 地面に転がり身悶える邪悪なるモノを全て焼き尽くすと、朱色の炎は勢いを弱め、次第に小さくなっていった。顔を上げてその様子を眺め、撃ち漏らした存在がいないかを見通すユージィン。

 「──よし、動いてる奴はもういない。後は夜が明けてから、村の連中の手を借りて埋葬しよう。…や、なにぶん、本当に数が多かったからねぇ。オレ達だけでは無理だ。」
 「次の穢れの夜マルベニカ・ノクトは、もうちょっと数が少ないだろ。──そう思いたいね。」

 闇の眷属に喰われて命を落とし、魂までも染め上げられた無念の死人達に向けて、ミディアンは大きく嘆息しながら十字を切って祈りを捧げる。足の速い狡猾な吸血鬼ヴァンパイア食人鬼グールが相手ならば、こう上手くはいかないことは承知だった。その時々で狩りの方法を変えながら、十年以上も共に新月の聖なる狩りをしている親友の顔を見上げ、構えていた黒い弓銃クロスボウを下ろしながらニッコリと微笑んだ。掲げた拳同士をコツリと打ち付け、新月の夜の聖課を無事に終えた喜びを分かち合う。
 こうして、心の底からの飾らない笑顔を見せることができるのは、ミディアンにとってこの世でユージィンただ一人だった。もう三十年もの間、心から気が合う親友と共に人生を歩み続けている奇跡をミディアンは至上の喜びとし、ユージィンは、そんなミディアンの傍らに自らの意志で寄り添って、離れることをよしとしない。武装司祭と聖堂番を超えた友情、そして幾許かの秘密が二人の間を繋いでいる。

 白んでゆく空の下、燃える篝火の中に浮かび上がる友の顔立ちは、今年で三十五歳のミディアンより一歳だけ若い筈であるのに、実年齢よりも遥かに若く見える。そんなユージィンを見上げて、全身の力を抜きながら、ごく自然に二人は言葉を交わし合った。

 「な?いつだって、オレ達は上手くやって来ただろ?」
 「そうだね、僕たちは二人でひとつ。──僕たちは、いつだってそうだ。」

 一呼吸置いて、言葉を続ける。

 「──…聖弐身一霊ドゥアエ・サンクト。」

 見上げる空には、間もなく穢れた夜の終焉を告げる白い朝日が昇ろうとしていた。
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