大魔法学校の落ちこぼれは、ざまぁの果てに花嫁になりますっっ♡

槇木 五泉(Maki Izumi)

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魔法回路の強化

魔法回路の強化.7 ※

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「そうとも。生殖行為は、人間の生命の根幹に関わる行為のひとつ。マナを操る力、魔法回路に働きかける力も強いのさ。…あぁ、もっとも、何の才能もない奴が、何の目的もなく同じことをやっても意味がない。このボクとキミだから上手くいった、というのもある。じゃあ、ユーミル。キミの中の魔法回路がどういう状態なのか、ちょっと見てみようか…」

 グレンが軽く瞼を伏せ、聞き覚えのある不思議な呪文を唱え始める。
 その時初めて、彼が現れる時に響いたあの鈴の音のような音は、彼が手にした銀色のアークワンドの装飾から聞こえてくるのだということに気づいた。それそのものが平凡な魔法士には扱い難いというアークワンドを涼やかに鳴らしながら、人間の言葉ではない魔法の呪文を唱え終わると、昨晩と同じように、ユーミルの全身がぼうっと弱く光り輝いた。
 全身、網の目のように張り巡らされた魔法回路。しかしそれは、昨日見た光景とは明らかに異なるもので、ユーミルは大きな瞳を見開いて、まじまじと見入ってしまう。

「何だか、下腹の回路の色がちょっとだけ赤いような…?」

 気のせいでなければ、マナを循環させる回路の一部が、淡いオレンジ色に変化している。ユーミルの疑問を受け取って、グレンは笑顔で静かに頷いた。

「うん、その通りだ。キミの魔法回路は、ほんの少しだけど、以前の活力を取り戻したのさ。このまま続けていけば、以前とは比較にならない力を得ることもできるだろう。できれば、ボクが直接活力を注ぎ込んであげるのが一番手っ取り早いんだけど、でも、それはやめておこう」
「どうして…?」

 ことりと首を傾げ、大きな目をぱちぱちと瞬きさせるユーミルを軽く見下ろして、グレンは困ったように眉尻を下げた。そしてすっと手を伸ばし、野暮ったいほど長い前髪を掻き分けて、度の強い近視用の眼鏡をゆっくりと外してしまう。

「…だって、キミはまだボクのお嫁さんじゃないからね。そういうことは、キミがボクのプロポーズを受け入れてくれてから、っていうのが順番だろう?…あぁ、何、安心するといいよ。生命力と活力に働きかける方法は、他にもある。…そう、昨日みたいにね」

 りん、と。
 グレンがアークワンドの先端で床を軽く叩くと、机の上に置いてあった観葉植物が微かに震え、そして見る間に大きく膨れ上がって、柱のような巨大な茎を持つ魔法の触手植物へと姿を変えたのだ。うねうねと蠢く触手の先は、あっという間にユーミルの全身に襲い掛かり、逆らう間もなく絡みつき、持ち上げ、昨日とそっくり同じ姿勢を取らされる羽目になる。

 器用な蔓の先が細かく動いてパジャマのボタンを外され、下着ごとアンダーを脱がされ、生まれたままの姿の奥の奥まで、大きく曝け出す格好。
 たちまちのうちに全身が真っ赤に染まり、ひいっと情けない悲鳴を上げてジタバタと藻掻くユーミルの頬を、立ち上がったグレンの手のひらが優しく一撫でする。満面の笑みを浮かべる彼の『特訓』は、今夜も行われるらしい。

「やぁ……!これ…だめ……!恥ずかしいです…ッ…」
「あはは…ユーミルは可愛いね…。恥ずかしがることなんてないんだよ、自分に素直に、気持ちがよくなるっていうのは、悪いことじゃないんだ。…さあ、まずは昨日の復習からだね。気持いいところ、ちゃんと覚えてるかな…?」
「ひっ…!そ…そこ…、お尻…っ…!」

 触手の一部を撫で上げ、触手が纏っていた粘液を掬い取った指先が、きゅっと緊張に引き締まるユーミルの奥の孔の上にひたりと触れてきた。
 絶対に他の人に触らせてはいけない、まして、自分自身ですら触ったことのなかった身体の奥に、グレンの長い中指がまた、つぷりと入り込んでくる。それだけで全身をぶるぶると大きな痙攣が吹き抜け、慣れない異物感と羞恥に眉根を寄せながら、両膝を折り曲げるようにグレンの前に差し出された腰を小刻みにくねらせてしまう。

「あん…ッ…!…指…っ…!恥ずかしい…、…っひ、やぁ、かき混ぜないでぇ…っ」
「もっと素直になっていいんだよ?…恥ずかしいけど、気持ちいいだろ…?ほら、聞こえる?くちゅくちゅって、いやらしい音がする。…よし、じゃあ、指、増やしていこうね…」
「ひあぁ…ッ…!ぁ、苦し…ッ…!」

 グレンの長い指が身体の中を出入りする度に、塗りつけられた粘液が擦れて、ちゅく、ぐちゅ、と信じられないほど卑猥な音が響いた。頭がくらくらするほどの恥ずかしさと、腰の奥からむずむず湧き起こる変な感覚の狭間に追い立てられ、宙に浮いた足をばたつかせる。

 グレンの指が一本突き刺さったユーミルの両足の中心の孔の縁に、触手植物は蠢きながらぬるりと吐き出した粘液を塗りつけていく。その動きがくすぐったくて更に腰をよじっていると、孔の上に人差し指が添えられて、固い入口を割りながらぐぷりと奥に入り込んできた。そこを広げられる苦しさに、思わず悲鳴を上げるユーミル。しかしグレンは、ユーミルの呼吸を読みながら、二本の指で身体の中をゆっくりと、抉るようにほぐし始めた。
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