56 / 69
『学生ラグナロク教』編
第53話《偽りの真実》
しおりを挟む「セリア!!」
アヤノンとマリアは松葉杖のセリアに駆け寄る。
「大丈夫なのかお前!?」
「ええ。少々キツいですが、動けるようにはなりましたわ」
変わらずお嬢様被れ全開のセリアは、顔をひきつりながらも余裕の笑みを浮かべて言った。
「私も驚いていますわ。私、ビルから突き落とされましたのに、こんなにも回復が早いだなんて」
「花崎先生にかかれば、これくらいチョチョイのチョイなのですよ」
「へぇー。あの人、意外と名医だな」
今頃あの病室で第二次私怨対戦を始めているだろうが、人は見かけによらないらしい。
「そう。それは感謝感激ですわね」
松葉杖の少女は笑った。しかしなにか違和感のある物が喉奥に引っ掛かってるかのように、表情を曇らせながら。
アヤノンには、そう見えた。
「そういえば、いつ意識を取り戻したのです?」
目前の少女の異変に気づかないのか、マリナーラは他愛ない質問を投げ掛ける。
うぅーん、と思い出す仕草をして、
「確か……………もう辺りが真っ暗だったのは覚えていますわ。何時かは分かりませんけど。まぁ闇も深まった夜だったのは覚えていますわ」
つまりは、ちょうどアヤノンたちが『ラグナロク教』の本拠地でグレー=ルイスと一戦交えていた頃だと言うことだ。その時にこのお嬢様は覚醒したらしい。
「まったく……………あなた方はお馬鹿なのではありませんこと?」
「お、お馬鹿って…………その言い草はなんなのです!?」
マリナーラが食って掛かる。何だかこの二人はいつも対立関係にあるようにアヤノンは思う。
「ええ。馬の鹿と書いてお馬鹿ですわ。だってそうでしょう? 私の仇討ちのために敵陣へ突っ込むだなんて」
「………………………………。言われてみれば」
マリナーラはあっさりと認めてしまう。
改めて言われると、アヤノンたちも反論はできない。
「でしょう? 心配してくれたのは、その……………嬉しかったですわ。けど、それで無関係なあなた方が首を突っ込む必要はなかったのでは? この通り入院する羽目になっているのですし」
「…………………、」
「ほら、正直に言った方がいいですわよ。こんなことに関わらなければ良かった、と。遠慮はいりませんわ。私、そういうのには慣れていますの」
わざと自分から突き放すように、セリアは辛辣な言葉を並べて、いつもの苛つく態度で物申した。
アヤノンはバカ正直に考えてみる。
よくよく考えてみると、確かに『お馬鹿』な事をしたとアヤノンも思う───のだが、後悔はしていなかった。
アヤノンがしたかったことは、今回は主に2つある。
一つは、セリアを負傷させたラグナロク教への仇討ち。
一つは、マリアとシーナの姉妹関係を修復すること。
この2つが彼女の頭に大前提として占めていた概要だ。
聞くところによると、ジェンダーとマリアはシーナと交戦し、その中でどうやら姉妹の仲はまだ断線していない事が分かったらしい。その証拠に、今では姉妹は仲良く相席ならぬ相ベッドを堪能してるくらいだ。
あれが本来の2人の姿なのだろう。
そしてその形態を保つためには、やはりラグナロク教という存在をどうにかする必要があった。
だからアヤノンは後悔はしていない。
やりたいことはやった。後は結果がどうかという点で全ては決まってくる。
「確かに、お前の言うとおりだ。俺たちが何かしたところで、無駄に怪我を負っただけかもしれない」
「………………ふん。そう、それでいいですわ。所詮そんなも────」
「けど、俺たちは後悔してないぞ」
自信満々と、少女はお嬢様にそう告げた。
「俺たちはやりたいことをやった。だからそこに後悔なんてない。仇討ちも成功したし、お前はこの通り元気そうに笑ってるし、それで良いじゃねえか」
一瞬時が止まったように、セリアの口は小さく開いていた。
意外な答えに唖然としているのか。
しかし少女はすぐに言葉を繋いだ。
「そ、そうは言っても、あなた方はこの通り実際に怪我までなさっているのですのよ? 今回の件に関わらなければ、先ずそんな事にならなかったろうに………」
「うーん…………まぁ、他のみんなはどう思ってるかは知らないけど、俺たちが今回の件とは無関係なんてことは、誰も思ってないと思うぞ?」
「はぁ? どうしてそうなりますの?」
「だって、友人がこんな目に遭って、黙ってるやつがいるかよ」
そう、それは当たり前のこと。
アヤノンにとって───いや、マリナーラも、ジェンダーも、他の誰だってそう思っている。
これは推定ではない。断定できることなのだ。
そう、これは当たり前のことであり、断定できることなのだ。
それなのに───目の前のお嬢様は大きく目を剥いていた。
そんな彼女に、アヤノンはさらに突きつける。
「友人が命の危機に遭ったっていうのに、俺たちがのうのうヘラヘラといられるわけないだろ。まさかいつもちょっと敵対関係っぽいからってなにも感じないだろうとか思ったか? それは大きな勘違いだぜセリアさんよ」
アヤノンは、それほど頭は良くない。
いつもテストはイマイチの出来だし、人と比べたら出来ることも少ない。ましてや、彼女は他人より魔力が少ないというコンプレックスさえある。
だからこそ、この少女はそういう『自分の感覚』に正直になって、生きていくことしかできない。
それは端から見れば、幼稚なものなのかもしれない。
しかし、今セリアはそんな『人間』に再び出会った。
まだセリアは目を剥いている。しかしその瞳は徐々に潤いを見せていき───。
止めと言わんばかりに、アヤノンは最後にこう告げたのだった。
「俺たちは頭の回らないY組の連中だ。お嬢様のお前には感覚にないかもしれないけど、俺たちはそういう『バカっぽい感覚』に頼って、正直に動いてるだけだよ」
さらに深く、さらに大きく───少女は目を剥く。
それがこのお嬢様の『心のブレーキ』を引き裂いたのか。
瞬間。
バタッと。
少女は松葉杖を落とした。
そしてしゃがみこむと、
静かに、その場で無邪気な子供のように泣き始めた。
*
「───とまぁ、こんな感じなのよぉ、お嬢ちゃん」
ズタボロになったアルコール依存症は事情を細かく説明すると、大げさに眉を釣り上げた。
「お嬢ちゃん、もちろんフレイヤ=ルイスって子は知ってんだろぉ?」
「…………………………………………」
セリアは間に沈黙を分け入れて、そして答えた。
「はい、知っていますわ」
「ほう、正直だねぇ」
面白がって、刑事は台に乗ったカクテルに手を出そうとするが、すぐに花崎女医にそれを回収されてしまい、仕方なく舌打ちをして、
「ならお嬢ちゃん、あんたが今回の元凶だってのは分かってんな? 3年前に何をしたのか、そこまで言えば分かるなぁ?」
「…………はい。私だって3年前の出来事は今でも心に焼き付いていますもの」
「けっ…………正直に言えばいいってもんじゃねえんだぜ」
まるで人間として見てない様な素振りだった。
アヤノンは少しムッとする。
「おい刑事さん、なんだよその言い方は」
「ん? 冷たくしすぎたかぁ? しかしそれくらいするのも必然だと思うんだがなぁ」
舐め回すように刑事はツインテールのうつ向いた少女を見据える。
「だってよく考えてみろよぉ。こいつはグレー=ルイスの娘を自殺に追いやった奴だぞぉ。俺はあの男のやり方に同調するつもりはねぇが、一人の人間として、奴の苦しみは理解してるつもりよぉ」
グレー=ルイスはビルの爆破後、積もり積もった瓦礫の中から発見された。そのときはすでに虫の息で、下手すれば絶命していたらしい。
しかし、流石は名医の花崎先生である。
彼女のおかげで、グレー=ルイスは死の淵から見事生還を遂げて、今では独りで歩けるほど回復したらしい。
なので、彼は今留置場で拘束されている。
ひどく、憔悴しているらしい。
そんな彼に尋問したのは、他でもなくこのアルコール刑事だった。
「奴は、それは涙無しで語った事はないほどだったよぉ。奴は一人の犯罪者であって、1人の只の父親なんだよ。2つが混在しあって、パニックに陥ったように俺に語ってくる。それ聞いてるとな? 俺は1人の『人間』として、セリアを許せないわけよ」
この刑事がまるでグレー=ルイスの意思を継いで、セリアを責め立ててるように見えた。
「…………………………………………」
セリアはなにも答えない。
それが正論すぎて、返す言葉もないのか。
いいや────違う。
それは完全に違う。
アヤノンは先ほど廊下でセリアから聞かされたのだ。
この事件の発端にある───始まりの悲劇を。
「………………違いますわ」
ようやく────少女は口を開いた。
その目には涙は溜まっていなかった。
そこにあるのは、全てを真っ直ぐと見据えるような、強い決意と覚悟。
「違う? 何が違うってんでぃ?」
「……………私じゃない」
「うん?」
「私じゃないですわ。フレイヤさんを自殺に追い込んだのは」
「────ん? は、はぁ!?」
刑事だけが素っ頓狂な声をあげ、その他の者たちは小さく驚きを露にする。
唯一、アヤノンとマリナーラは無表情で聞いていた。
「し、しかしだなお嬢ちゃん。捜査記録では、あんたが最重要容疑者として浮上してんだぞい!?」
「ええ、そうらしいですわね。しかしそれは関係ありません」
強く、決して折れない芯を持って、少女は答える。
「私はフレイヤさんとは毎日笑い合うような仲でしたのよ。フレイヤさんは私によく勇気をくれるような人でした。だから私にとって心の支えのような存在です。そんな人を……………殺めたりしませんわ!!」
つまりは、こういうことだ。
3年前、当時の捜査で確かにセリアは容疑者として浮上していた。何度か彼女のもとを訪れた刑事もいたらしい。
しかし、単純な話。その推理は間違っていたということだ。
「じゃあ……………これは冤罪っつうことかぁ?」
「そうなりますわ」
刑事は眉を深く掘って、目の前少女を見つめ直す。
「け、けどよお嬢ちゃん。そうだとしても、他に犯人が挙がらねえ限り、あんたの容疑は晴れねえぞ。そこは分かってるよなぁ?」
「……………えぇ。もちろんですわ。だから────」
「だから私は、本当の犯人の正体を明かしますわ」
ツインテールお嬢様から告げられた、衝撃の真実。
それを聞いて、一同は驚きの色を隠せなかった。
その中で、
この時。アヤノンは深く、そして強く拳を握った。
*
「グレー=ルイス。立て」
冷たい鉄格子を隔てて、見張りの人間が冷徹にそう言い放った。
「……………なんですか、また事情聴取ですか」
男は飽き飽きした表情で口を回す。
「私は話すことは話しましたがね。これ以上何を引き出すつもりなのでしょうね」
「いいから早く出ろ」
見張り番の男が促した。
「はいはい、分かりましたよ」
まぁ、こんな暗く閉ざされた迷宮のような所で日々を過ごすよりはマシだと思い、彼は素直に従った。
コンクリートの冷たい感触を足で感じながら、彼は鉄格子の先に顔を出した。
鉄格子の中よりは光が射し込んでいるが、やはりまだ暗い。やはりまだ閉ざされている。
そんな光に目を逸らしながら、男───グレー=ルイスは迷宮の旅へと出発した。
いや、道順はわかっている。このまま細い通路を真っ直ぐ渡れば階段があり、そこから2階まで登れば聴取室にたどり着く。グレー=ルイスは何度も何度も同じ刑事に話を聞かれて、イヤというほど道を頭に叩きこんでしまったのだ。
まだ聞くことがあるのかと、死人のように歩きながら彼は思った。
あのしつこい刑事が納得するように、聞かれた事には正直に話したつもりだった。勿論そこに嘘、偽りはこれっぽっちも無い。
2階まで階段を登り、グレー=ルイスは目前に出現した聴取室に入ろうとした。すると、
「グレー=ルイス。そこじゃないぞ」
見張り番はやはり冷徹な声でそう言った。
「……………はい? 事情聴取ではないのですか?」
「違う。面会だ」
「面会………………………?」
さて、一体誰が自分と面会しようなどと言うのだろうか。彼にはもう家族なんて何処にも居ないのに。
面会室に連れられ、目の前にそびえる分厚い扉が開かれた。
そこに、かつての少女、福本アヤノンはいた。
「───────あっ」
意識が飛んだのか、それがあの少女だと気づくのに時間を要した。
ガタン! と後ろで扉が閉まった。
目の前の少女、福本アヤノンは厳重なガラスを隔てた先に座っていて、そして笑みを浮かべて言った。
「よぉ。元気にしてるか?」
「………………まさかあなたが来るとはね」
まったくバカバカしいと口にしながら、男は椅子に座り、ガラスの先の少女と向き合った。
少女の名は福本アヤノンという。
数日ほど前に彼はこの少女と戦い、そして敗れた。
少女の体にはその時の傷を隠すように包帯やらガーゼやらが巻かれている。
おそらくまだ安静にすべきだろうに、わざわざ面会に来るとはどういう風の吹き回しだろうか、とグレー=ルイスは思った。
「あなたには人の心は無いのですか? 普通あんな目に遭わせた張本人に会いに来る馬鹿はあなたぐらいですよ」
「わざわざ来てやったのにこれかよ。ひどい奴だな」
それでも少女は不快そうな顔はしなかった。
「それで、何のようでしょう。改めて愚痴でもぶつけに来ましたか」
「うん……………そうしようかと思ったんだけどな、ちょっと気が変わって」
「気が変わった、とは?」
「………………セリアが意識を取り戻したよ」
彼女から告げられたのは、彼が殺そうとしたとある少女の末路であった。
「もう歩けるくらいに回復してる。きっと来週辺りには学校にも復帰できるだろうってさ」
「そうですか。それは残念だ」
もう何を聞かされようが知ったことではない。彼にはもう何もできないのだから。
「ここまで手を汚しても…………1人娘の復讐すら叶わないとはね。私もバカなことをしたものだ」
「………………………、」
「なんですか、それを伝えにわざわざ来たのですか? 生憎私にはあなたの望むようなリアクションをする気力ももう残っていないものでしてね」
グレー=ルイスはゆっくりと立ち上がる。
「面会はこれで終わりです。では、さようなら」
部屋を出ようと扉のドアノブに手をかけた、その時、
「……………今から3年前の話だ」
「……………はい?」
少女アヤノンは静かに何かを語りだした。
「あるところに……………それはそれは裕福な家庭に生まれた女の子がいた。その子には妹もいて、幸せな日々を過ごしていたらしい」
「…………………、」
「けど、歳を得るごとに、その姉妹の間には大きな“差”ができていたらしい。姉の方は成績不評、運動もできないし才能も一切無い。対して妹は成績優秀、スポーツ万能、周りとの信頼や人脈も強いと言ったように、徐々に“格差”が生まれていったんだ。その姉妹の家は知らない奴が居ないほどの名家で、一族は妹を重宝して、姉を除け者としてぞんざいに扱っていたらしい」
「………………ほう、それで?」
「しかしそんな姉に、1人の大切な親友がいつも声をかけてくれていたそうだ。その子は破天荒で、大雑把で、いつも明るくて、だからこそそんな姉をずっと励まし続けた。その性格もあって、その子は家の人間に直接物申したこともあるらしい」
グレー=ルイスは目を大きく剥いた。
すぐに少女へと駆け寄り、ガラスにへばり付いて、
「そ、それは一体何の話ですか!? 君は一体誰の話をしている!?」
「なあグレー=ルイス」
少女は静かに告げる。
「お前が見てる『真実』っていうやつが偽りだとしたら、どうする?」
「はぁ…………………?」
「知りたくないか? 本当の真実ってやつを」
その時、
背後の扉がけたたましく開かれた。
振り返れば、そこにはいつぞやの酒臭い刑事がいた。
「さぁ、行こうぜグレー=ルイス」
少女はそんな彼にこう告げた。
「こんなバカみたいな争いに終止符を打ってやろうぜ」
0
あなたにおすすめの小説
《カクヨム様で15000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う
なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。
スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、
ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。
弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、
満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。
そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは――
拾ってきた野良の黒猫“クロ”。
だが命の灯が消えかけた夜、
その黒猫は正体を現す。
クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在――
しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。
力を失われ、語ることすら封じられたクロは、
復讐を果たすための契約者を探していた。
クロは瀕死のソラと契約し、
彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。
唯一のスキル《アイテムボックス》。
そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、
弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。
だがその裏で、
クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、
復讐の道を静かに歩み始めていた。
これは――
“最弱”と“最凶”が手を取り合い、
未来をやり直す物語
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
九尾と契約した日。霊力ゼロの陰陽師見習いが大成するまで。
三科異邦
ファンタジー
「霊力も使えない。術式も出せない。
……西園寺玄弥、お前は本当に陰陽師か?」
その言葉は、もう何度聞いたか分からない。
霊術学院の訓練場で、俺はただ立ち尽くしていた。
周囲では炎が舞い、水がうねり、風が刃のように走る。
同年代の陰陽師たちが、当たり前のように霊を操っている。
――俺だけが、何もできない。
反論したい気持ちはある。
でも、できない事実は変わらない。
そんな俺が、
世界最強クラスの妖怪と契約することになるなんて――
この時は、まだ知る由もなかった。
これは――
妖怪の王を倒すべく、九尾の葛葉や他の仲間達と力を合わせて成長していく陰陽師見習いの物語。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
異世界きたのに、冒険者試験で詰みました。
アセチルサリチルさん
ファンタジー
【追放もざまぁも無双もない。あるのは借金と酒と笑いのみ!】
お父さん。お母さん。
あなたたちの可愛い息子は――
異世界で、冒険者になれませんでした。
冒険者ギルドでのステータス鑑定。
結果は「普通」でも、
固有スキルは字面最強の《時間停止》
……なのに。
筆記試験ではギルド創設以来の最低点。
そのまま養成所送りで学費は借金三十万。
異世界初日で、多重債務者です。
……なめてんのか、異世界。
ここで俺たちパーティのイカれたメンバーを紹介するぜ!
ケモミミ用スキルが初日で無駄になったバカ、タクヤ。
魔力制御が全くできない厄病神のバカ、リーシャ。
実は厨二病で呪い装備しか愛せないバカ、オルファ。
そして――スキルで時間を止めても動けないお茶目な俺、ユウヤ。
うーん! 前途多難!
これは――
最強でも無双でもない。
理不尽な世界で、借金と酒と事故にまみれながら、
なんだかんだで生き延びていく話。
追放? ざまぁ? 成り上がり?
そんなものはございません。
あるのは、
愛すべバカどもが織りなすハートフルな冒険譚のみ。
そんな異世界ギャグファンタジーがここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる