64 / 136
61
しおりを挟む
61
「そうか、」
腕組みを解いたパイセンはその手をふーみんの肩にかけた。
「悪かった。伊吹山。アタシの早とちりだったようだ」謝るのそっちですか?
「プッ!ククッ!」コイツ、楽しんでやがる。
「アタシにはそういうのはよく分からん。だが、落ち込んだ時の解消法はアドバイスできる!」
「パイセンも落ち込む事なんてあるんですね、」アタシはシラケた目でみた。
「アタシだって試合で負けた時は悔しくて泣きそうになるからな。世の中には強い奴がたくさんいるんだ」
(泣きはしないんだな、この人)
「こういう時はウマい物を沢山食うといいぞ。何もかも忘れるくらいにな!」
「パイセンらしいですね、」アタシはなおもシラケた視線を送った。抗議の意味を込めて。
「ヨシ!今日は暑いからガ○ガリ君おごってやるよ!待ってろ。コンビニにあるヤツ全部買い占めてきてやる」
「あ!アイスは今、はなっちが、」
止める間もなく、パイセンはダッシュで部室を飛び出してしまった。
「プッ!月光さん、危ない所でしたね、フフッ」
(コイツ・・・・・・猛獣を扱うのだけはうまいんだな!まだ本題が残ったままじゃないか!)
かいちょはティーセットの入ったバスケットを取り出した。
そしてアタシに耳打ちする。
「私に任せておいてください」
(任せた結果が、寒いギャグでしたけど?よく心折れずにそんな事言えるね)
彼女はお茶の準備を始めた。
(ふーみん、暑いからいらないって言ってたんだけど、)
アタシにできる事は何もない。燃える闘神に元気は全て吸われてしまったので、なにも出来ない。流れに任せるしかなかった。
「そんな所に立っていないで、どうぞ入ってきてください」
かいちょが招き入れたのはパイセンの後ろに居た1年生だ。すっかりその存在を忘れていたよ。
(キミ達もパイセンにつき合わされて大変だなぁ)
生徒会の用事で連れてこられたんだろうから、かいちょに何か伝えてすぐ帰るものだと思ったら、またこの悪魔がとんでもない事を言いだした。
「さあ、今お茶を淹れますから座ってください」
(はあ⁉何考えてるの?かいちょ!)
訳の分からないごたごたに巻き込まれてずっと廊下に立たされていた上に、パイセンからは放っておかれて、更に気まずさしかないこのテーブルに着けと?拷問か!お願いだから開放してあげて。ほら!一年も困ってるじゃん。
1年生二人はお互い顔を見合わせている。
「さあ、遠慮せず」
(こっちが遠慮したいよ!)
上級生にこう言われては仕方ないといった感じに二人は席に付いた。
(気まずいよ―――ッ!何なのこの状況!何なのこの人―――ッ!)
向かいに座った一年生の彼女とまた目が合った。
「あ、どうも」
「あ、はい」
お互いペコペコ会釈する。
「プッ!」楽しそうなのは、かいちょだけだぞ!こんな状況を楽しめるなんて、とんだマゾだなッ!
いつも通り、静かにお茶の準備が進んでいく。
(気まず過ぎる・・・・・・)
それは1年ズも一緒だろう。お互い、どうしていいのか分からず沈黙が続く。静かすぎてドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!と、心臓の音も聞こえてきそうだ。
一秒が一分に、一分が一時間に感じる程に時間の進み方がおかしい。
(かいちょは何を考えているんだろう?)
その表情はいつも通り、笑みをたたえた優しいものだった。
こちらにその視線が向いた。ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
いいや!惑わされちゃあ、いけない!コイツは人間のフリをした悪魔だ。今、私達は理科室という空間で!この密室で!精神攻撃を受けているまっただ中なんじゃあ、ないのか?
(スタ○ドだ!今あたしッ!攻撃を受けてるぅぅぅ)
普段の部活であればジョ○ョごっこでも披露して場を持たせるんだけれど、流石に初対面の1年生に披露できるほどアタシも肝が据わっている訳じゃない。それに今はふーみんの事もあるし。
大体ふーみんはどうしたというのだろう?急に泣き出したりして。やっぱりアノ日なの?
(部活を楽しみにしてたって言ってたな、)
たった数日、会わなかっただけじゃないか。大げさな。そう思いつつ、今朝ホームルームで言われた進学の事が頭をよぎった。
うちの学校は2学期制だ。10月から後期が始まる。進学校なので後期は本格的に試験勉強へ当てる為、学校行事などはほとんどない。9月にある文化祭が大きなイベントの最後と言っていい。3年生にとっては本当に最後の思い出作りの場となる。パイセンの生徒会としての仕事もそれが最後だろう。一緒にいられる時間も、もう半年程しか残っていないのだ。そして来年にはアタシ達が送り出される番となる。
(時が過ぎるのなんて、あっという間だなぁ)
そう思うとアタシも少ししんみりとしてしまった。
「さあ、お茶が入りましたよ。」
それぞれにカップが置かれた。いつもなら冷めるまで待つのだけれど、少しすすってみる。
ズズッ
舌がヒリヒリする。だけど、心は落ち着いた。
ふーみんも1年生達もそれぞれ静かにすすっている。
そこへ、
「ハァ!ハァ!アイス、買ってきたよ、風香ちゃん!一番おっきいヤツ」
部室に飛び込んできたはなっちがテーブルにドン!とアイスを置いた。それは1キロもあるファミリーサイズの物だった。
「プッ!大きいですね。花代さん」
「ハァ!ハァ!あとコレも」
そう言って取り出したのはオリーブオイルと黒コショウ。
「なぜ、コレを?」
「ハァ!ハァ!バニラアイスにコレかけて食べると高級な味になるんだって」
「プッ!フフフッ」
吹き出したのはかいちょではなかった。
「それ、花が食べたかっただけでしょ」
(笑った、)
「よかったぁ、風香ちゃん笑ってくれたぁ」
はなっちは疲れ切って床にへたり込んだ。
(アタシも崩れ落ちそうだよ。ハー、つかれた)
「おい!伊吹山!アイス買ってきたぞ!食え、溶けないうちに」
先輩も異様な速さで戻ってきた。
「もー、猪野先輩こんなに沢山のアイスどうするんですか?」
「みんなで食えばいいだろ?」
「食べてるうちに溶けますよ、もー」
「じゃあ、今度は部室に小さい冷蔵庫でも置いとく?」
「八百津先生、許してくれるでしょうか?」
「いや、冗談だから」
「フフフ、」
いつものにぎやかな部活へと戻って良かった。けど、今日は本当に、ほんとうに、疲れた。
(やれやれだぜ)
「そうか、」
腕組みを解いたパイセンはその手をふーみんの肩にかけた。
「悪かった。伊吹山。アタシの早とちりだったようだ」謝るのそっちですか?
「プッ!ククッ!」コイツ、楽しんでやがる。
「アタシにはそういうのはよく分からん。だが、落ち込んだ時の解消法はアドバイスできる!」
「パイセンも落ち込む事なんてあるんですね、」アタシはシラケた目でみた。
「アタシだって試合で負けた時は悔しくて泣きそうになるからな。世の中には強い奴がたくさんいるんだ」
(泣きはしないんだな、この人)
「こういう時はウマい物を沢山食うといいぞ。何もかも忘れるくらいにな!」
「パイセンらしいですね、」アタシはなおもシラケた視線を送った。抗議の意味を込めて。
「ヨシ!今日は暑いからガ○ガリ君おごってやるよ!待ってろ。コンビニにあるヤツ全部買い占めてきてやる」
「あ!アイスは今、はなっちが、」
止める間もなく、パイセンはダッシュで部室を飛び出してしまった。
「プッ!月光さん、危ない所でしたね、フフッ」
(コイツ・・・・・・猛獣を扱うのだけはうまいんだな!まだ本題が残ったままじゃないか!)
かいちょはティーセットの入ったバスケットを取り出した。
そしてアタシに耳打ちする。
「私に任せておいてください」
(任せた結果が、寒いギャグでしたけど?よく心折れずにそんな事言えるね)
彼女はお茶の準備を始めた。
(ふーみん、暑いからいらないって言ってたんだけど、)
アタシにできる事は何もない。燃える闘神に元気は全て吸われてしまったので、なにも出来ない。流れに任せるしかなかった。
「そんな所に立っていないで、どうぞ入ってきてください」
かいちょが招き入れたのはパイセンの後ろに居た1年生だ。すっかりその存在を忘れていたよ。
(キミ達もパイセンにつき合わされて大変だなぁ)
生徒会の用事で連れてこられたんだろうから、かいちょに何か伝えてすぐ帰るものだと思ったら、またこの悪魔がとんでもない事を言いだした。
「さあ、今お茶を淹れますから座ってください」
(はあ⁉何考えてるの?かいちょ!)
訳の分からないごたごたに巻き込まれてずっと廊下に立たされていた上に、パイセンからは放っておかれて、更に気まずさしかないこのテーブルに着けと?拷問か!お願いだから開放してあげて。ほら!一年も困ってるじゃん。
1年生二人はお互い顔を見合わせている。
「さあ、遠慮せず」
(こっちが遠慮したいよ!)
上級生にこう言われては仕方ないといった感じに二人は席に付いた。
(気まずいよ―――ッ!何なのこの状況!何なのこの人―――ッ!)
向かいに座った一年生の彼女とまた目が合った。
「あ、どうも」
「あ、はい」
お互いペコペコ会釈する。
「プッ!」楽しそうなのは、かいちょだけだぞ!こんな状況を楽しめるなんて、とんだマゾだなッ!
いつも通り、静かにお茶の準備が進んでいく。
(気まず過ぎる・・・・・・)
それは1年ズも一緒だろう。お互い、どうしていいのか分からず沈黙が続く。静かすぎてドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!と、心臓の音も聞こえてきそうだ。
一秒が一分に、一分が一時間に感じる程に時間の進み方がおかしい。
(かいちょは何を考えているんだろう?)
その表情はいつも通り、笑みをたたえた優しいものだった。
こちらにその視線が向いた。ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
いいや!惑わされちゃあ、いけない!コイツは人間のフリをした悪魔だ。今、私達は理科室という空間で!この密室で!精神攻撃を受けているまっただ中なんじゃあ、ないのか?
(スタ○ドだ!今あたしッ!攻撃を受けてるぅぅぅ)
普段の部活であればジョ○ョごっこでも披露して場を持たせるんだけれど、流石に初対面の1年生に披露できるほどアタシも肝が据わっている訳じゃない。それに今はふーみんの事もあるし。
大体ふーみんはどうしたというのだろう?急に泣き出したりして。やっぱりアノ日なの?
(部活を楽しみにしてたって言ってたな、)
たった数日、会わなかっただけじゃないか。大げさな。そう思いつつ、今朝ホームルームで言われた進学の事が頭をよぎった。
うちの学校は2学期制だ。10月から後期が始まる。進学校なので後期は本格的に試験勉強へ当てる為、学校行事などはほとんどない。9月にある文化祭が大きなイベントの最後と言っていい。3年生にとっては本当に最後の思い出作りの場となる。パイセンの生徒会としての仕事もそれが最後だろう。一緒にいられる時間も、もう半年程しか残っていないのだ。そして来年にはアタシ達が送り出される番となる。
(時が過ぎるのなんて、あっという間だなぁ)
そう思うとアタシも少ししんみりとしてしまった。
「さあ、お茶が入りましたよ。」
それぞれにカップが置かれた。いつもなら冷めるまで待つのだけれど、少しすすってみる。
ズズッ
舌がヒリヒリする。だけど、心は落ち着いた。
ふーみんも1年生達もそれぞれ静かにすすっている。
そこへ、
「ハァ!ハァ!アイス、買ってきたよ、風香ちゃん!一番おっきいヤツ」
部室に飛び込んできたはなっちがテーブルにドン!とアイスを置いた。それは1キロもあるファミリーサイズの物だった。
「プッ!大きいですね。花代さん」
「ハァ!ハァ!あとコレも」
そう言って取り出したのはオリーブオイルと黒コショウ。
「なぜ、コレを?」
「ハァ!ハァ!バニラアイスにコレかけて食べると高級な味になるんだって」
「プッ!フフフッ」
吹き出したのはかいちょではなかった。
「それ、花が食べたかっただけでしょ」
(笑った、)
「よかったぁ、風香ちゃん笑ってくれたぁ」
はなっちは疲れ切って床にへたり込んだ。
(アタシも崩れ落ちそうだよ。ハー、つかれた)
「おい!伊吹山!アイス買ってきたぞ!食え、溶けないうちに」
先輩も異様な速さで戻ってきた。
「もー、猪野先輩こんなに沢山のアイスどうするんですか?」
「みんなで食えばいいだろ?」
「食べてるうちに溶けますよ、もー」
「じゃあ、今度は部室に小さい冷蔵庫でも置いとく?」
「八百津先生、許してくれるでしょうか?」
「いや、冗談だから」
「フフフ、」
いつものにぎやかな部活へと戻って良かった。けど、今日は本当に、ほんとうに、疲れた。
(やれやれだぜ)
1
あなたにおすすめの小説
終焉列島:ゾンビに沈む国
ねむたん
ホラー
2025年。ネット上で「死体が動いた」という噂が広まり始めた。
最初はフェイクニュースだと思われていたが、世界各地で「死亡したはずの人間が動き出し、人を襲う」事例が報告され、SNSには異常な映像が拡散されていく。
会社帰り、三浦拓真は同僚の藤木とラーメン屋でその話題になる。冗談めかしていた二人だったが、テレビのニュースで「都内の病院で死亡した患者が看護師を襲った」と報じられ、店内の空気が一変する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
クラスで1番の美少女のことが好きなのに、なぜかクラスで3番目に可愛い子に絡まれる
グミ食べたい
青春
高校一年生の高居宙は、クラスで一番の美少女・一ノ瀬雫に一目惚れし、片想い中。
彼女と仲良くなりたい一心で高校生活を送っていた……はずだった。
だが、なぜか隣の席の女子、三間坂雪が頻繁に絡んでくる。
容姿は良いが、距離感が近く、からかってくる厄介な存在――のはずだった。
「一ノ瀬さんのこと、好きなんでしょ? 手伝ってあげる」
そう言って始まったのは、恋の応援か、それとも別の何かか。
これは、一ノ瀬雫への恋をきっかけに始まる、
高居宙と三間坂雪の、少し騒がしくて少し甘い学園ラブコメディ。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
俺にだけツンツンする学園一の美少女が、最近ちょっとデレてきた件。
甘酢ニノ
恋愛
彼女いない歴=年齢の高校生・相沢蓮。
平凡な日々を送る彼の前に立ちはだかるのは──
学園一の美少女・黒瀬葵。
なぜか彼女は、俺にだけやたらとツンツンしてくる。
冷たくて、意地っ張りで、でも時々見せるその“素”が、どうしようもなく気になる。
最初はただの勘違いだったはずの関係。
けれど、小さな出来事の積み重ねが、少しずつ2人の距離を変えていく。
ツンデレな彼女と、不器用な俺がすれ違いながら少しずつ近づく、
焦れったくて甘酸っぱい、青春ラブコメディ。
百の話を語り終えたなら
コテット
ホラー
「百の怪談を語り終えると、なにが起こるか——ご存じですか?」
これは、ある町に住む“記録係”が集め続けた百の怪談をめぐる物語。
誰もが語りたがらない話。語った者が姿を消した話。語られていないはずの話。
日常の隙間に、確かに存在した恐怖が静かに記録されていく。
そして百話目の夜、最後の“語り手”の正体が暴かれるとき——
あなたは、もう後戻りできない。
■1話完結の百物語形式
■じわじわ滲む怪異と、ラストで背筋が凍るオチ
■後半から“語られていない怪談”が増えはじめる違和感
最後の一話を読んだとき、
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる