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「完璧でないと言うと?」
「改定されたのは2000年だからね。それ以前のいわゆるレトロゲームと呼ばれる部類は国会図書館に収められていないんだ」
ボリボリ、ボリボリ、
と、お菓子をかみ砕く音が聞こえてくる。
アタシははなっちを指さした!こちらが熱くゲームを語っているというのに、すました顔でお菓子を頬張りやがって!
「ハイッ!花代さんに問題です!ジャジャン!2000年に発売された家庭用ゲーム機といえば?」
「プ○イステーション2」あっさり答えたはなっち。
「凄いわね⁉花。何で知ってるの」
「月光ちゃんがいつもこんなクイズ出してくるから覚えちゃったよ」
「では、第2問!ジャジャン!そのプ○ステ2の発売日は?」
「平成12年3月4日」
「正解!さすがアタシの相棒」
「なんで日にちまで覚えてるのよ」ふーみんが呆れている。
アタシは「オホン」と咳払いを1つして応えた。
「プ○ステ2は数字の並びが丁度いい日を狙って発売されたんだ。平成12年3月4日だと1234と数字が並ぶでしょ?2000年というのもキリが良くて覚えやすいし、ゲームオタクの間では常識だよ」
「ハイ、ハイ、」
アタシは話を戻した。
「レトロゲームと言ってもファ○コンだけじゃないよ?2000年以前、90年代だと初代プ○ステがゲームの新時代を切り開き、ソ○ーが勢いに乗っていた。それを追いかけていたのはセ○サターンだったし、SE○Aの社運をかけて専務みずから広告塔となり宣伝した次世代機ド○ームキャストが登場したのも90年代。任○堂はというとスーパーファ○コンは好調だったから油断したのかもしれない。快進撃を続けるプ○ステに奪われた首位の座を奪還すべくNIN○ENDO64を投入するも、売り上げは伸びず不遇の時代を迎えていたよ。90年代は各メーカーがしのぎを削るゲーム戦国時代だった。そのゲーム史を語る上でも重要な年代の資料、ゲームソフトが国会図書館には無いんだ。ごっそり抜け落ちている」
「それわぁ、大変ですねぇ」かいちょが気の抜けるような声で言った。彼女にとってはどのメーカーもなじみがないのだろう。
「大変なんだよ!初代プ○ステで販売されたゲームタイトルの数はおよそ3200タイトル。セ○サターンだとおよそ1100タイトル。NIN○ENDO64だとおおよそ400タイトルもあるんだ!それだけじゃないファ○コンにスー○ァミ、PCエ○ジン、メガド○イブ、ネオ○オ、それに携帯ゲームも忘れちゃいけない。ゲーム○ーイでしょ?ゲーム○アでしょ?ネオ○オポケットにワ○ダースワン、」
「ハイハイ。誰も付いていけてないわよ」
みんなの点になった目がアタシに向いていた。
「オホン!・・・・・・それら貴重なゲームの数々が散逸してしまっているんだ。文化財を後世に残すという役割を持っている国会図書館に保存されていないなんて由々しき事態だよ。販売したメーカーですら保存してあるのか怪しい。更には、そのお宝は日本から海外へ流出しようとしている!」
指も差していないのにチカ丸の顔が横へ向いた。
「どうにかならないのでしょうか?」
「どうにもならない訳じゃない。無いものは寄贈すればいいんだから」
「持っている人から譲ってもらうんですね」
「でも、アンタみたいなオタクにとっては貴重なお宝なんでしょ?簡単に譲ってはくれないんじゃない?」
「ふむ。」
アタシは腕を組み、うなずいてからもったいつけて口を開いた。
「ファ○コンが発売されたのは1983年。その頃、夢中になって遊んでいた少年も今は50代だよ。少年は大人になりゲームを卒業していく人も大勢いたはずさ。就職・結婚・出産、人生の節目でゲームから離れる人は大勢いる。それでもゲームを手放さず、続けてきた人は真のオタクと呼んでいいだろう。けど!どうしても手放さなければいけない人生の節目は必ず訪れる。それは、死さ。」
「乗ってきたわね。」
「うん。ノリノリだね。」
(人が気持ちよく語っているのに茶々を入れないでくれ。そこの二人!)
「オタクの語源はコミケに集まっていた人達が相手に尋ねる時の口調、『お宅は』から来ているそうだよ。その口調を揶揄して”オタク”という言葉が初めて登場したのは1983年だと言われている。丁度ファミコンが発売された年さ。初めてオタクと呼ばれた人達とゲームはほぼ、同年代なんだ。その初期オタク達が今、直面しているのが終活なんだよ。あ、シュウカツは就職活動の略じゃないよ。人生の終わりに向けた身辺整理の方だから」
「ハイハイ、」ふーみんが”そういう細かい所はいいから”みたいに手を振って話の続きを促してくる。
「今、オタク達は初めての経験に直面している。これまで一生懸命集めてきたコレクションをどうするのか?今までは好きな物を欲望のままに収集しているだけで良かった。それが喜びだったし、人生の支えだった。けど、自分の残り時間を考えた時、このままでいいのだろうか?と、悩んでいる」
「いや、もっと早くに気付きなさいよ!」
「ごもっともです。けど、何かに夢中になれるなんて幸せな事じゃないか。どんなジャンルのオタクであろうとね」
「そういった終活を考えている人から寄贈してもらえたらいいですね」
「そう!・・・・・・そうなんだけど、これには一つ障害があってね、」
「完璧でないと言うと?」
「改定されたのは2000年だからね。それ以前のいわゆるレトロゲームと呼ばれる部類は国会図書館に収められていないんだ」
ボリボリ、ボリボリ、
と、お菓子をかみ砕く音が聞こえてくる。
アタシははなっちを指さした!こちらが熱くゲームを語っているというのに、すました顔でお菓子を頬張りやがって!
「ハイッ!花代さんに問題です!ジャジャン!2000年に発売された家庭用ゲーム機といえば?」
「プ○イステーション2」あっさり答えたはなっち。
「凄いわね⁉花。何で知ってるの」
「月光ちゃんがいつもこんなクイズ出してくるから覚えちゃったよ」
「では、第2問!ジャジャン!そのプ○ステ2の発売日は?」
「平成12年3月4日」
「正解!さすがアタシの相棒」
「なんで日にちまで覚えてるのよ」ふーみんが呆れている。
アタシは「オホン」と咳払いを1つして応えた。
「プ○ステ2は数字の並びが丁度いい日を狙って発売されたんだ。平成12年3月4日だと1234と数字が並ぶでしょ?2000年というのもキリが良くて覚えやすいし、ゲームオタクの間では常識だよ」
「ハイ、ハイ、」
アタシは話を戻した。
「レトロゲームと言ってもファ○コンだけじゃないよ?2000年以前、90年代だと初代プ○ステがゲームの新時代を切り開き、ソ○ーが勢いに乗っていた。それを追いかけていたのはセ○サターンだったし、SE○Aの社運をかけて専務みずから広告塔となり宣伝した次世代機ド○ームキャストが登場したのも90年代。任○堂はというとスーパーファ○コンは好調だったから油断したのかもしれない。快進撃を続けるプ○ステに奪われた首位の座を奪還すべくNIN○ENDO64を投入するも、売り上げは伸びず不遇の時代を迎えていたよ。90年代は各メーカーがしのぎを削るゲーム戦国時代だった。そのゲーム史を語る上でも重要な年代の資料、ゲームソフトが国会図書館には無いんだ。ごっそり抜け落ちている」
「それわぁ、大変ですねぇ」かいちょが気の抜けるような声で言った。彼女にとってはどのメーカーもなじみがないのだろう。
「大変なんだよ!初代プ○ステで販売されたゲームタイトルの数はおよそ3200タイトル。セ○サターンだとおよそ1100タイトル。NIN○ENDO64だとおおよそ400タイトルもあるんだ!それだけじゃないファ○コンにスー○ァミ、PCエ○ジン、メガド○イブ、ネオ○オ、それに携帯ゲームも忘れちゃいけない。ゲーム○ーイでしょ?ゲーム○アでしょ?ネオ○オポケットにワ○ダースワン、」
「ハイハイ。誰も付いていけてないわよ」
みんなの点になった目がアタシに向いていた。
「オホン!・・・・・・それら貴重なゲームの数々が散逸してしまっているんだ。文化財を後世に残すという役割を持っている国会図書館に保存されていないなんて由々しき事態だよ。販売したメーカーですら保存してあるのか怪しい。更には、そのお宝は日本から海外へ流出しようとしている!」
指も差していないのにチカ丸の顔が横へ向いた。
「どうにかならないのでしょうか?」
「どうにもならない訳じゃない。無いものは寄贈すればいいんだから」
「持っている人から譲ってもらうんですね」
「でも、アンタみたいなオタクにとっては貴重なお宝なんでしょ?簡単に譲ってはくれないんじゃない?」
「ふむ。」
アタシは腕を組み、うなずいてからもったいつけて口を開いた。
「ファ○コンが発売されたのは1983年。その頃、夢中になって遊んでいた少年も今は50代だよ。少年は大人になりゲームを卒業していく人も大勢いたはずさ。就職・結婚・出産、人生の節目でゲームから離れる人は大勢いる。それでもゲームを手放さず、続けてきた人は真のオタクと呼んでいいだろう。けど!どうしても手放さなければいけない人生の節目は必ず訪れる。それは、死さ。」
「乗ってきたわね。」
「うん。ノリノリだね。」
(人が気持ちよく語っているのに茶々を入れないでくれ。そこの二人!)
「オタクの語源はコミケに集まっていた人達が相手に尋ねる時の口調、『お宅は』から来ているそうだよ。その口調を揶揄して”オタク”という言葉が初めて登場したのは1983年だと言われている。丁度ファミコンが発売された年さ。初めてオタクと呼ばれた人達とゲームはほぼ、同年代なんだ。その初期オタク達が今、直面しているのが終活なんだよ。あ、シュウカツは就職活動の略じゃないよ。人生の終わりに向けた身辺整理の方だから」
「ハイハイ、」ふーみんが”そういう細かい所はいいから”みたいに手を振って話の続きを促してくる。
「今、オタク達は初めての経験に直面している。これまで一生懸命集めてきたコレクションをどうするのか?今までは好きな物を欲望のままに収集しているだけで良かった。それが喜びだったし、人生の支えだった。けど、自分の残り時間を考えた時、このままでいいのだろうか?と、悩んでいる」
「いや、もっと早くに気付きなさいよ!」
「ごもっともです。けど、何かに夢中になれるなんて幸せな事じゃないか。どんなジャンルのオタクであろうとね」
「そういった終活を考えている人から寄贈してもらえたらいいですね」
「そう!・・・・・・そうなんだけど、これには一つ障害があってね、」
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※【カクヨム】にて編掲載中。【ネオページ】にて序盤のみお試し掲載中。【Nolaノベル】【Tales】にて完全版を公開中。
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