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本 編
J−ⅩⅢ being played with 【弄ばれる】 ★
しおりを挟むまた、やってしまった……
汗だくで、ぐったりと意識のない雪乃の隣に転がる。
もう、何回、雪乃の中でイッたのか覚えていない。
雪乃に翻弄される……
雪乃は、俺を煽る天才だ。
唐突に俺を煽って来たかと思えば、俺を放置して眠ってしまう。
バスルームで煽られた時は頭が灼き切れそうだったが、雪乃にちゃんと食事を摂らせる方が最優先だと思って我慢した。高熱で二日も寝ていたんだ。体力を消耗しているはずだからな。
それなのに……雪乃が俺のペニスを離さないから、俺は性欲を落ち着かせることが出来なかった。
突然、色っぽく、後ろも洗って……と、お強請りしてきたかと思えば、羞恥で真っ赤になって泣きじゃくる。それでも俺を離さない。
今直ぐ抱きたいのを食事を済ませた後でと、自分に言い聞かせながら我慢してバスルームを出た。
ところが、そんな俺の決意を打ち砕くように、雪乃が俺のペニスを離してくれない……
後ろを洗われたことが余程恥ずかしかったのか、俺の首に片腕を回して顔を隠してしまった雪乃。そんな風に恥ずかしがるくせに、俺のペニスを握ったままなのはどういうことだ?
服を着せる時に一瞬だけ離してくれたが、直ぐに掴まれた。
首に片腕を回され、密着して来るだけでも遣り難いのに、ペニスまで掴んで離さないから、益々、やり難い。早く、身支度を済ませて食事をさせて、その後に雪乃を抱こうと思っている俺の計画を遅らせて来る。
そんなに俺のペニスが好きなのかと思うと、無理矢理引き離すことも出来ない。
――それはそれで、嬉しいからな……
だけど、流石にそろそろ離して欲しい。
髪も乾かして、服も着せた。次は食事だ。
「……雪乃……そろそろ……俺のペニスを離してくれ……」
歯を喰い縛りながら言うと、雪乃は――
「……やだ……」
と、可愛く拒否する。
「~~~~ッ!?」
悶え死ぬかと思った……
奥歯をミシミシと軋ませながら、雪乃を抱き上げて部屋のソファに座る。
食事は、シャワーを浴びる前に用意して貰うように頼んでおいた。
雪乃の手にグラスやスプーンを持たせれば、俺を離してくれるだろうと思っていたが大間違いだった。
チキンヌードルスープの器とスプーンを持たせようとして近付けると、ずっと俺が食べさせていたせいか、雪乃は……あ~っと口を開けて待っている。
か……可愛い……!
そうされれば、当然、食べさせるに決まっている。
給餌行動が出来て満足なんだが――頼むから、俺を握った手を動かさないでくれっ……!
不意打ちのように撫でて来たり、にぎにぎと握らないでくれっ……!
食事をしながら達するなんて、絶対に嫌だぞっ……!?
俺に変な性癖でも付けたいんだろうか?
雪乃の拷問に耐えながら、何とか食事を済ませた。
だけど、食休めの時間も必要だからな。
直ぐに抱いたら、折角、食べたものを戻してしまうかも知れない。
雪乃を抱いたまま背中を撫でていると、雪乃がうとうとし始めて……眠ってしまった……
「――雪乃……? ……おい……雪乃……? ………………嘘だろッ……!?」
雪乃ッッッ……!?
まさか……嘘だろ……ここで、放置されるのか……?
――俺は、茫然として虚空を見詰めてしまった。
雪乃をベッドに運んで寝かせる。
眠っていても、しっかりと俺のペニスを握り締めている雪乃の手……指を一本一本外して、漸く、解放される。
ずっと握られていたせいか、雪乃の手の熱がなくなって寂しく感じる……
――いやいや。寂しく感じる……? それは拙いだろ。
その内、雪乃に握られていないと落ち着かなくなったらどうする……!?
この握り癖を治させないと、俺に変な性癖が付くだろうが。
雪乃に潮を吹かされた時のことを思い出して、ゾッとする。
雪乃には、無意識に……本当に意識がない状態でも、気が付けば翻弄されている。
思えば、最初からだな……
俺を持ち上げて湖に飛び込んだり、ヘルハウスでは締め殺す勢いで抱き着かれた。俺が旨そうで食べたいとも言っていたな。
潮吹きもそうだし、行き成り俺を口説き出したり、コンドームの箱を奪われた時もそうだし、セックスの時も妙に煽って来たり、この握り癖もそうだ。急所を言葉通り握られているのに――嫌じゃない。
雪乃に振り回されている……
希少種アルファをこんなにも翻弄するオメガなんて、いるのか……?
雪乃が相手だと、振り回されることに嫌悪感がない。
唯、唯、困った可愛い奴としか思えない。例え、拷問のような生殺しにされても……
勃起したままのペニスを眺める。雪乃の中に入るつもりだったのに、放置された可哀想なペニス。今更、一人で自慰する気にもなれない。
散々、煽っておいて寝るなんて、酷いじゃないか……雪乃。
それに、雪乃にリードを渡したままというのも何だし、今回は俺が押し通しても良いよな? な? 雪乃。
決意して、雪乃の服を脱がせて全裸にする。何度も一緒にシャワーを浴びているから、見慣れてきた。
俺も服を脱いでローションとコンドームを用意して、雪乃の足の間に陣取った。
弛緩剤の入っていないローションを使う。弛緩剤入りは、頻繁に使うものではない。使い過ぎると癖になって、緩んだものが戻り難くなってしまうからな。
雪乃の腰を膝に抱えて、綺麗な窄まりにローションを垂らしつつ、指を忍ばせる。くるくると拡げるように指を動かすと、直ぐに二本目が入るようになった。
前回と同じように二本の指でアナルを拡げ、そこへローションを流し込んでいく。指で奥まで押し込みながら、たっぷりとローションを流し込んだ。
その後は、膝から雪乃の腰を下ろして楽な姿勢に戻し、クチュクチュと拡げていく。
気のせいか、前よりも伸びが良いような気がする……
そこからは、雪乃が目覚めるまでじっくりと拡張し、序でに乳首の開発にも勤しんだ。
十分にアナルが拡がった頃、甘い声を漏らしながら目覚めたらしい雪乃に頭を撫でられた。
その頃には、俺は興奮し切っていてペニスが痛い程だった。フゥー……フゥー……と、息も上がっている。
顔を上げて雪乃を見る。
「フゥー……フゥー……起きたか?……雪乃……悪いが……もう、限界だ……挿れるぞ……」
雪乃が嫌だと言っても、やめる気はない。
「雪乃は、酷いな……こんな状態の俺を放置して眠るなんて……」
俺は、恨み言を吐きながら、急いでコンドームを装着した。その瞬間、何故か雪乃に押し倒された。
何で、ここで俺が押し倒されたのか分からなくて軽く混乱した。
雪乃は、俺に乗り上げて唇を啄んで来る。
「ごめんね……? ジェイ……辛かったよね……?……いっぱい、気持ち良くなっていいからね……?」
優しく囁いてくる妖艶な雪乃に、ゾクリとする。
「雪乃……」
「でも……これはダメ……」
「何……?」
雪乃は、俺のペニスに触れながら駄目だと言う。
ま、まさかっ……ここまで来て……挿入するなと言うのかっ……!? 冗談だよなっ……!?
「これは……ダメ」
雪乃は、もう一度呟くとペニスに嵌めた淡いピンク色のゴムの先端、僅かな突起を指で摘み、引っ張った。
空気を抜いて嵌めたゴムは、ペニスに吸い付いて引っ張られるだけでは取れない。
「ゆ……雪乃ッ……!?」
何だ……? 俺の眼の前に居るのは、dominatrixなのかッ……!?
俺に被虐趣味はないぞッ!? 雪乃ッ……!
ガチガチに硬くなったペニスが引っ張られて痛む。思わず、顔を歪めてしまった。
やっていることとは真逆に、雪乃は愛おし気に俺を見詰めて、ゴムを引っ張っている手とは違う手をソロリと俺のペニスに這わせた。
そして、酷く淫猥な動きをする指先でペニスの根元、ゴムの口を人差し指の爪で引っ掛けて空気を入れると、パシュンッ! とゴムが外れて俺の陰茎が、ベチンッと腹を叩いた。
「ッッ……!?」
危うく、イきそうなって歯を喰い縛った。
そんな俺などお構いなしに、雪乃はゴムを放り投げ俺に覆いかぶさり、猫のように頬同士を擦り合わせて耳元に甘い声を吹き込んで来る。
「全部、俺の中に……ちょうだい……?」
「雪乃ッッッ……!!!!」
煽られ捲くった俺の理性は、吹っ飛んだ。
今度は、俺が雪乃をベッドに押し倒し、彼の両脚を高く担ぎ上げ、雪乃の中に一気にペニスを突き入れた。
「はぅッッ…!?……ㇵアあ゙あ゙ぁ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ…ッッ……!?!?」
「雪乃ッッッ……!!!!」
雪乃も俺も、この一突きで達していた。
我慢に我慢を重ねて迎えた強烈な絶頂は――最高に気持ち良かった……
スパームも、かなり多く出ていた気がする。
dominatrixも、可愛くヒクヒクと身体を震わせてスパームを撒き散らしていた。
二人で打ち震えながら、快感を堪能する。
ゆるゆると腰を動かして、全てを雪乃の胎内に注ぎ込んでいると、雪乃の身体はビクンビクンと不規則に跳ねて、更にイッているようだった。
雪乃の脚を下ろして雪乃に覆い被さり、ぎゅむぅ~っと抱き締める。
雪乃が愛おしくて堪らなくて、顔中にキスを落とし深くキスをする。呼吸が出来るように、短く深く何度もキスをした。
でも――そろそろ、雪乃に反撃しなくちゃな。
「雪乃……いっぱい、気持ち良くなってもいいんだよな……?」
雪乃に満面の笑みで確認を取る。
雪乃は、力の入らない顔で頷いた。
そんな雪乃を見て、意地悪な顔でニヤリと笑ってみせた。
雪乃が何度かイッたお陰で、雪乃の胎内は蠢いて凄く気持ち良い。だから、俺のペニスは既に復活している。
雪乃の胎内をペニスで撫でるように緩く上下する。
「ん゙~~~ッ…ッッ…う~……ジェイッ……!!」
雪乃の腰が震えて、胎内がキュムキュムとペニスを締め上げてくる。
雪乃は腰だけが俺の膝に乗っていて、膝を立てた脚がピンッと張り詰めていた。
雪乃の胎内をヌルるる、ヌルるると出入りする。
「ぁあッ…ジェイッ…お……お腹ッ!……く……るしッ……いッ……!!」
雪乃は、眉根を寄せて俺を見ながら自分の腹を撫でた。
「うああッッ……!?!?」
俺のデカいのが入っているんだ。雪乃の胎内は、一杯一杯だ。そんな状態で腹なんか撫でたら、自ら前立腺を刺激するようなもの。
案の定、雪乃のペニスから僅かな白濁が飛び出した。ギュウうぅっと俺のペニスを喰い締めて、痛いが気持ち良い。
締め付けられて動かし難くなったが、それでも強引に推し進めると雪乃が喘いだ。
「うあんッ……!……ん゙ん゙ん゙ッッ……!!……う、動いちゃッ……だッ……めぇぇッッ……!!!!」
雪乃の身体は、ガクガクと震えて、ギュッと瞑った目からは涙が流れていた。
乱れた呼吸と漏れ出る喘ぎ声。
雪乃の嬌声を聴いているだけで、ゾクゾクした。
ガツガツと穿つ理由にはいかない。そんなことをしたら雪乃を傷付けてしまう。ただでさえ、雪乃のアナルは目一杯拡がって、必死に俺を呑み込んでいるんだ。
それに……雪乃の胎内は、冗談抜きで最高に気持ちが良い。この前の時も思ったが、どう考えても俺の為の身体だ……俺の良いところで蠢いたり、吸い付いたりして来るから、もう……イキそうだ……
雪乃の体力を考えると、イキそうな時にイッておいた方が良さそうだ……
グググっと腰を進めて雪乃の奥にグリグリっ……とペニスの先端を押し付ける。
「はぅ…ッ…!……ゔゔッ…ん…ン゙ン゙ぅ……ッ……!!」
雪乃は、苦しそうに顔を歪めながら歯を喰い縛った。それでも、甘い声は抑えることが出来ないようだ。
「雪乃っ……雪乃っ……!!」
雪乃の奥をグリグリと押し上げながら、撫で回すと雪乃の身体が撓って、カクカクと震えながらまたイッた。
「ハッ……!…はアァ…ん゙ん゙ん゙あ゙ッッッ……!!!!」
「っッ…ゆ…きのっッッ!!」
雪乃の後を追うように俺も達した。
雪乃の胎内が凄いことになって、達したばかりのペニスに絡み付いて来て一滴残らず搾り取ろうとして来る。
互いの汗で滑る雪乃の身体を抱き締めながら、その甘い攻撃に耐える。
雪乃は、腰を僅かに揺らしながら小刻みに震えていた。
「……ジェイ……ジェイ……ッ……!」
力の入らない腕で、俺に抱き着きながら俺の首筋にぐりぐりと顔を擦り付けて来る雪乃。
耳の側で吐き出される荒い呼吸に、ゾクゾクして身体が震えた。
暫くして、雪乃の胎内からペニスを抜き取ると、雪乃が泣き出した。
「やだッ……抜いちゃ……ダメっ……!」
雪乃は、アナルから俺のスパームを溢しながら手で押さえた。
その行動で、漸く腑に落ちた。
そうか――雪乃は、俺の子供が欲しいのか……
だから、コンドームを取り上げるのか。
子供が欲しいから、俺のスパームを欲しがったのか。
俺の子供が欲しいと思う程、俺が好きってことだよな?
必死に流れ出るスパームを押さえようとしている雪乃が、堪らなく愛おしくなった。
雪乃を正面から抱き締める。
「雪乃……スパームなら、幾らでも遣るから……泣くな……」
雪乃は、俺の胸に顔を押し付けてしがみ付いて来た。
雪乃はオメガだから、妊娠は出来る。
だが、番ってもいない、ヒートも来ていない状態では、妊娠は難しいだろう。男性オメガなら、尚更だ。
雪乃だって、分かっているはずだ。
それでも、俺の子供が欲しいんだな。
雪乃のアナルに手を伸ばし、指を差し入れて中のものを掻き出す。
「ジェイっ……!」
雪乃が身動いで、暴れた。
その頭を撫でながら宥める。
「――今から、いっぱい遣るから安心しろ……」
雪乃をうつ伏せにして、腰を抱き抱える。
少し、乾き始めた雪乃のアナルにローションを垂らして馴染ませる。俺の勃起したペニスにもローションを垂らして、後ろから雪乃の胎内にゆっくりと埋めていった。
「あぁうぅ~~ッ……!」
ゆっくりと埋め込まれる感覚に、雪乃が間延びした声を上げる。前立腺の辺りを何度か小刻みに行ったり来たりすると、雪乃は嬌声を上げながら達していた。
「ジェッ~~~…!……ハッんっ…!!……ジェイッ~~~……ッ……!!!!」
雪乃は、呼吸を乱しながら唸るように俺の名前を呼び続け、ぶるぶると震えながら胎内で達し続けた。
ゆっくりとした長いストロークを繰り返しながら雪乃を攻め続け、唸ることすら出来なくなった雪乃の胎内に、何度もスパームを注いだ……
満足行くまで雪乃を抱いて、気を失った雪乃の横に転がって背中から雪乃を抱き締める。
雪乃に似合っているが、邪魔なネックガードを煩わしく思いながら、ネックガードの上から項にキスを降らせる。
そのまま、雪乃と二人……眠ってしまった……
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