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傷跡
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火傷の様な…もしくは切り傷にも似た古傷。
ギザギザ模様が手の甲に刻まれ、その周辺は肉が引き攣っているが大分昔に出来たコレは俺にとって勲章の様な物。
もうとうに痛みなど無いはずの手に…、
ルドルフがキスを落とした瞬間、手から背筋にかけてびりびりとした感覚が走る
まるで静電気みたいな、そんな感覚
彼が手の甲から唇を離すと、その甘い痺れは一瞬で溶けて消えた。
『なに、…すんだ、よ』
慌てて絡められた手から手を引き、睨めつければ、
ルドルフはなんとも言えない顔で苦笑した
「アンタの肌に傷を付けて…悪かった」
『–––––––は…?』
コイツは何を言っているんだろう。
この傷はルドルフに付けられた物じゃない
そう、たまたま子供が魔力暴走を起こして、その時助けた際に刻まれたのがこの傷痕だ
偶然通りかかった俺が魔力コントロールしてその場は収めたが…って、うん?
(あ、…れ?そう言えばルドルフも確か…幼少期、魔力暴走を起こしたんだよな)
ふと思い出すのは、漫画で描かれていた彼の右手の傷痕
見るたびに痛々しくて。彼が魔法を使わない理由が傷痕だけですべてを語ってくれていたほどだった。
なのに何故だろう…、
俺の手に手を絡めたルドルフの手には…、
その傷痕が刻まれていなかった。
当てはまらなかったピースが、頭の中で音を立てて当てはまる…
導き出された答えは…、
『まさか、おまっ、…あの時の子供?』
勘違いであってくれ。
否定してくれ、
そう思うのに、俺が発した言葉を聞いたルドルフは小さく頷いた。
「あの日からアンタの事が、いや、先生の事が忘れられなかった。あの日からずっと好きだ。
–––––––––––先生と1つになりてぇ」
□
■
■
ギザギザ模様が手の甲に刻まれ、その周辺は肉が引き攣っているが大分昔に出来たコレは俺にとって勲章の様な物。
もうとうに痛みなど無いはずの手に…、
ルドルフがキスを落とした瞬間、手から背筋にかけてびりびりとした感覚が走る
まるで静電気みたいな、そんな感覚
彼が手の甲から唇を離すと、その甘い痺れは一瞬で溶けて消えた。
『なに、…すんだ、よ』
慌てて絡められた手から手を引き、睨めつければ、
ルドルフはなんとも言えない顔で苦笑した
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『–––––––は…?』
コイツは何を言っているんだろう。
この傷はルドルフに付けられた物じゃない
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勘違いであってくれ。
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そう思うのに、俺が発した言葉を聞いたルドルフは小さく頷いた。
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–––––––––––先生と1つになりてぇ」
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