6 / 9
席⑤
しおりを挟む
思わずその布を凝視したのは、きっと僕だけじゃないだろう。現に皆、金髪少年の手元に視線が釘付けだ。
「でも今日半日じゃね?」
「え?……は、…半日?まじ?」
「まじ。初日だからオリエンテーションしたら帰る筈」
「俺朝の5時からお弁当作ったのにっ!」
ドアの入り口で賑やかにも騒ぎ立てる2人組。普通だったら怪訝な目で見やる場面だが、何故だかクラスの雰囲気は生温かい視線で、
彼等の一挙手一投足をただ見逃したくない、と言わんばかりに
彼等以外は口を噤んだ。
立っているだけで、ただ会話しているだけで視線を奪われる。
そんな言葉がこの2人には不思議と当てはまった。
僕もクラスの皆と同様に彼等に視線を奪われていた1人に過ぎず、
ただ、不意にズボンのポケットに入れていたスマホの振動で我に返った。
慌ててスマホを取り出せば、
スマホ画面には見慣れた名前が表示されていて、
その下には簡潔に「初日がんばれ」という言葉が綴られていた。
LIN〇交換しているのは極少数で、
家族と友達のさっちゃんだけ。
今、LIN〇をくれたのは以外にもさっちゃんからだった。
本当はさっちゃんも同じ学校に通う予定だったらしいんだけど、訳あって、
この学校を受けれなくなったとか。
(本当は同じ制服着て学校生活…送りたかったな)
なんて、思ったけどそれは僕の我儘で。
さっちゃんと一緒が良かった、という言葉は飲み込んだ。
『さっちゃんも新しい学校ふぁいと!!!』
スマホをポチポチと打ち、迷わず送信。
下を向いていた顔を上げて前を見れば、
何故だか、ついさっきまで僕が見ていたあの2人組。長身男子と金髪少年が此方に向かって歩いて来ていた。
⑤
窓□ (⇽帝の席)
窓□ (⇽僕) □(⇽優太)
「でも今日半日じゃね?」
「え?……は、…半日?まじ?」
「まじ。初日だからオリエンテーションしたら帰る筈」
「俺朝の5時からお弁当作ったのにっ!」
ドアの入り口で賑やかにも騒ぎ立てる2人組。普通だったら怪訝な目で見やる場面だが、何故だかクラスの雰囲気は生温かい視線で、
彼等の一挙手一投足をただ見逃したくない、と言わんばかりに
彼等以外は口を噤んだ。
立っているだけで、ただ会話しているだけで視線を奪われる。
そんな言葉がこの2人には不思議と当てはまった。
僕もクラスの皆と同様に彼等に視線を奪われていた1人に過ぎず、
ただ、不意にズボンのポケットに入れていたスマホの振動で我に返った。
慌ててスマホを取り出せば、
スマホ画面には見慣れた名前が表示されていて、
その下には簡潔に「初日がんばれ」という言葉が綴られていた。
LIN〇交換しているのは極少数で、
家族と友達のさっちゃんだけ。
今、LIN〇をくれたのは以外にもさっちゃんからだった。
本当はさっちゃんも同じ学校に通う予定だったらしいんだけど、訳あって、
この学校を受けれなくなったとか。
(本当は同じ制服着て学校生活…送りたかったな)
なんて、思ったけどそれは僕の我儘で。
さっちゃんと一緒が良かった、という言葉は飲み込んだ。
『さっちゃんも新しい学校ふぁいと!!!』
スマホをポチポチと打ち、迷わず送信。
下を向いていた顔を上げて前を見れば、
何故だか、ついさっきまで僕が見ていたあの2人組。長身男子と金髪少年が此方に向かって歩いて来ていた。
⑤
窓□ (⇽帝の席)
窓□ (⇽僕) □(⇽優太)
0
あなたにおすすめの小説
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
かえり、みち
真田晃
BL
エセ関西弁の幼馴染みと、歩いて帰る。
明るいコイツのお陰で、外灯の少ない真っ暗な田舎道も怖くなかった。
なのに、何故だろう。
何処か懐かしさを感じてしまう。
コイツとはいつも一緒に帰っているのに。大切な何かを、俺は──忘れてしまっている、のか?
第一章:シリアスver.
第二章:コミカルver.
イケメンに惚れられた俺の話
モブです(病み期)
BL
歌うことが好きな俺三嶋裕人(みしまゆうと)は、匿名動画投稿サイトでユートとして活躍していた。
こんな俺を芸能事務所のお偉いさんがみつけてくれて俺はさらに活動の幅がひろがった。
そんなある日、最近人気の歌い手である大斗(だいと)とユニットを組んでみないかと社長に言われる。
どんなやつかと思い、会ってみると……
俺の“推し”が隣の席に引っ越してきた
雪兎
BL
僕の推しは、画面の向こうにいるはずだった。
地味で控えめなBLアイドルグループのメンバー・ユウト。彼の微笑みと、時折見せる照れた横顔に救われてきた僕の、たった一つの“秘密”だった。
それなのに、新学期。クラスに転校してきた男子を見て、僕は思わず息をのむ。
だって、推しが…僕の隣に座ったんだ。
「やっと気づいてくれた。長かった〜」
――まさか、推しの方が“僕”を見ていたなんて。
推し×オタクの、すれ違いと奇跡が交差する、ひとくち青春BLショート。
ビッチです!誤解しないでください!
モカ
BL
男好きのビッチと噂される主人公 西宮晃
「ほら、あいつだろ?あの例のやつ」
「あれな、頼めば誰とでも寝るってやつだろ?あんな平凡なやつによく勃つよな笑」
「大丈夫か?あんな噂気にするな」
「晃ほど清純な男はいないというのに」
「お前に嫉妬してあんな下らない噂を流すなんてな」
噂じゃなくて事実ですけど!!!??
俺がくそビッチという噂(真実)に怒るイケメン達、なぜか噂を流して俺を貶めてると勘違いされてる転校生……
魔性の男で申し訳ない笑
めちゃくちゃスロー更新になりますが、完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです!
罰ゲームって楽しいね♪
あああ
BL
「好きだ…付き合ってくれ。」
おれ七海 直也(ななみ なおや)は
告白された。
クールでかっこいいと言われている
鈴木 海(すずき かい)に、告白、
さ、れ、た。さ、れ、た!のだ。
なのにブスッと不機嫌な顔をしておれの
告白の答えを待つ…。
おれは、わかっていた────これは
罰ゲームだ。
きっと罰ゲームで『男に告白しろ』
とでも言われたのだろう…。
いいよ、なら──楽しんでやろう!!
てめぇの嫌そうなゴミを見ている顔が
こっちは好みなんだよ!どーだ、キモイだろ!
ひょんなことで海とつき合ったおれ…。
だが、それが…とんでもないことになる。
────あぁ、罰ゲームって楽しいね♪
この作品はpixivにも記載されています。
転生場所は嫌われ所
あぎ
BL
会社員の千鶴(ちずる)は、今日も今日とて残業で、疲れていた
そんな時、男子高校生が、きらりと光る穴へ吸い込まれたのを見た。
※
※
最近かなり頻繁に起こる、これを皆『ホワイトルーム現象』と読んでいた。
とある解析者が、『ホワイトルーム現象が起きた時、その場にいると私たちの住む現実世界から望む仮想世界へ行くことが出来ます。』と、発表したが、それ以降、ホワイトルーム現象は起きなくなった
※
※
そんな中、千鶴が見たのは何年も前に消息したはずのホワイトルーム現象。可愛らしい男の子が吸い込まれていて。
彼を助けたら、解析者の言う通りの異世界で。
16:00更新
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる