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プロローグ
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耳にした言葉に、侯爵令嬢であるミレイは自分の動きをピタッと止めた。
「今、なんておっしゃったんですか……?」
婚約者である王子は、きっぱりと言い切った。
「聞こえなかったならもう一度言ってやろう。
君と僕との、婚 約 破 棄 を ! 宣言する!!」
ここは学園の吹き抜けの大講堂だ。
長期休暇前の集まりを終えた直後で、まだ多くの生徒や教師が残っている。
王子の大声は注目を集め、なんだなんだと野次馬たちが集まってきた。
(いけない、これでは……)
「…………王子。お考え直し下さいませ」
「うるさい!!以前からうんざりしていたんだ!その冷たい態度に冷静な言葉……!!
第一、毎日毎日僕の愛しい娘を苛め抜いていたっていうじゃないか!!」
王子の腕にはしなだれるように一人の女生徒が絡みついている。
ミレイはその女生徒を見たことがなかった。
知りもない女性を引き合いに出されて激昂される。
それでも、ミレイは声を掛けた。
「……王子。ここは人が多すぎます、一度そちらの方と共に別室へ……」
「黙れ黙れ黙れぇ!!」
移動を提案したが、怒鳴られてしまうミレイ。
「こわぁい……着いて行ったら私、また虐められてしまいます……
でも……王子様の事は惜しいみたいですねぇ?妬けちゃいますわぁ」
「フンッ、小賢しい女の考えそうな手だ!今更焦っても遅すぎる。それに、私にはお前だけさ……」
女生徒が、目を潤ませて王子を見ている。王子もそれに答えて肩へと腕を回していた。
その時、女生徒がミレイの方を見て笑った。見下しを含んだ勝ち誇ったような視線に、ミレイは悟った。
ああ、王太子も、この目にやられてしまったんだろう。
王子をきっと、情熱的な目で誘ったのだ……
「……王子。一度改めてお話を……」
「しつこいぞ!お前と話すことなど、もう何もない!」
「うふふ、王子様の事は諦めてくださいねぇ?さようならぁ~」
そう言って、王子は女生徒と一緒に講堂を出ていく。
残されたミレイは、婚約破棄を止められなかった事を一人で悔やんだ。
(…………ああ、終わってしまう……)
「今、なんておっしゃったんですか……?」
婚約者である王子は、きっぱりと言い切った。
「聞こえなかったならもう一度言ってやろう。
君と僕との、婚 約 破 棄 を ! 宣言する!!」
ここは学園の吹き抜けの大講堂だ。
長期休暇前の集まりを終えた直後で、まだ多くの生徒や教師が残っている。
王子の大声は注目を集め、なんだなんだと野次馬たちが集まってきた。
(いけない、これでは……)
「…………王子。お考え直し下さいませ」
「うるさい!!以前からうんざりしていたんだ!その冷たい態度に冷静な言葉……!!
第一、毎日毎日僕の愛しい娘を苛め抜いていたっていうじゃないか!!」
王子の腕にはしなだれるように一人の女生徒が絡みついている。
ミレイはその女生徒を見たことがなかった。
知りもない女性を引き合いに出されて激昂される。
それでも、ミレイは声を掛けた。
「……王子。ここは人が多すぎます、一度そちらの方と共に別室へ……」
「黙れ黙れ黙れぇ!!」
移動を提案したが、怒鳴られてしまうミレイ。
「こわぁい……着いて行ったら私、また虐められてしまいます……
でも……王子様の事は惜しいみたいですねぇ?妬けちゃいますわぁ」
「フンッ、小賢しい女の考えそうな手だ!今更焦っても遅すぎる。それに、私にはお前だけさ……」
女生徒が、目を潤ませて王子を見ている。王子もそれに答えて肩へと腕を回していた。
その時、女生徒がミレイの方を見て笑った。見下しを含んだ勝ち誇ったような視線に、ミレイは悟った。
ああ、王太子も、この目にやられてしまったんだろう。
王子をきっと、情熱的な目で誘ったのだ……
「……王子。一度改めてお話を……」
「しつこいぞ!お前と話すことなど、もう何もない!」
「うふふ、王子様の事は諦めてくださいねぇ?さようならぁ~」
そう言って、王子は女生徒と一緒に講堂を出ていく。
残されたミレイは、婚約破棄を止められなかった事を一人で悔やんだ。
(…………ああ、終わってしまう……)
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