レジェンドオーブ・ロード~物語に憧れて最強への道を歩み始めるオレは、魔王達の根源たる最魔の元凶を滅ぼし全ての異世界を平和へと導きます~

丹波 新

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第五章 絆をはぐくんだ三人はいざ戦いへ

第237話 誰もが注目するオーイワ城

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 オーイワの建設作業場に取り残されていたダンは、
(と……飛んで行っちまったよ)
(な……何者なんだ)
(あの人なら、もしかして魔王を倒せるのか)
(だとしたら、オレの思い出も戻って来るのか?)
(いやダメだ)
(人にばかり任せてたら、オレも何か……)
(――!? ま、待てよ)
(奴の呪い……もしかすると)
(こうしちゃいられない急ごう)
 像の建設現場から急いで立ち去ろうとするダンであった。

 
 ◆ ◆ ◆ ◆


 クウエンは天井を見上げていた。

 ギンゴは崩落したオーイワ城を見ていた。

 魔物たちも魔王の姿は拝見したことがないのに見ていた。

 バスタードも煙を上げるオーイワ城を見ていた。

 
 ◆ ◆ ◆ ◆

 バシャバシャと誰かがオーイワの国を走っていた。

 オーイワ城から噴く煙に気づ立ち止まったのはハズレだった。

(魔王はあそこか)

 その時、近場に在った井戸からボシューーーーと大量に水が噴出した。そして何かが飛び出す。

「――!! な、何だ!?」

 剣を構えるハズレだったが、

「こんばんは……」

 飛び出して挨拶を交わしたのはスワンだった。

「スワン!!」

「痛った……」

 スワンが足を抑えた。

「大丈夫か? 怪我だらけじゃないか?」

「何とか大丈夫」

「何かと戦っていたのか?」

「うん、魔王の眷属使魔バカデカテ」

「眷属使魔だって! そんな危ない奴と戦ってはいけません!」

「何ソレ、死に物狂いで戦ったのに……」

 スワンは本当に頑張ったので非難されて悲しくなる。

「まぁ、キミが生きているからいいけどさ……」

 スワンの様子を見て気を遣うハズレ。

「えっ?」

「だから……オレたちの約束、生きてまた会えたからもういいよ」

「……そっか」

 今度は笑顔になった。

「……と言うことは、雨の作戦でドルグを倒したはずでオレがタテトルを倒した……これで残る山場は魔王だけか」

「えっ!! ハズレ、あのロードが勝てないって言ってたヤツに勝ったの!?」

「まぁな……死にそうだったけど……」

「――どうしてそんな危ない奴と戦った! 死んだらどうするつもり!!」

 怒ったスワンは指を差した。

「あーーーーうん、おあいこってことで許してくれないか……」

 やれやれとそっぽを向くハズレだった。

「まぁいいけど、どうしてここにいるの?」

「そうだ魔王だ――ロードはどこだ!?」

「ロードは私を逃がすために一人で魔物たちと戦って……違う、彼なら絶対魔王の元に行く。

「不味い、行こう」

「えっ……う、うん」

「怖いなら遠くに行ってもいいぞ!」

 ザッとハズレが走り出した。

「行かない! 二人の側の方がいい!」

 スワンも続けて走り出した。

 二人は魔王がいると思われるオーイワ城を目指した。
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