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第五章 絆をはぐくんだ三人はいざ戦いへ
第239話 瓦礫の惨状
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魔王との距離を開いたのはロードだった。
しかしそんなことはお構いなし、魔王は手ごろな瓦礫を手で掴み投げ放った。
「フン!!」
ズバッと青き剣で瓦礫を斬り伏せて、また来た瓦礫をターンする時に赤き剣で斬り、またも来た瓦礫を振り向いて青き剣で斬り伏せた。
この攻撃を回避しながらロードは魔王へ挑戦した。双剣を持ってガガガガガガガガガガガガガと攻撃してゆく。
そして狙い目の鎧から剥き出しの顔を攻撃したのだが、ギィンという音が響き渡っただけだった。
その時、ロードは驚いたその皮膚の硬さに、それでもロードはゴワドーンの動向を見ていた。
そして魔王は右足を後ろに持って行き、思いっきり蹴り上げたのだが、ロードの反射神経の方が勝ってサッと回避した。
躱された足をズンと踏み込んで、今度は破城槌による攻撃を放って来た。
「――――――!!」
着地と同時に身体を大きく、勢いを持った破城槌によって吹っ飛ばされた。
「――――がっ!!」
背中が瓦礫に激突したが、二本の剣を持つロードは手を離すことはなかった。
そしてキッと魔王から目を離さずにいたのだが、ゴワドーンはついにロードより先を行った。
何と伸びてきた左の手の平に、右足をガッチリと掴み取られてしまう。
「――――――くっ!?」
そのまま大きく弧を書いて、ゴワドーンの背後の床に叩きつけられた。
「――――――がはっ!!」
と息を吐くロード、一瞬だけ意識が途切れそうになったが、そうはいかなかった。二本の剣は絶対に離さい。
ロードはミチルの飛ぶ力を使い、何とか魔王に捕まれていた右足から滑り抜け、ゴワドーンをにらみつける。
だが恐るべき攻撃を放つゴワドーン。
それは回転力を待った。破城槌の猛襲だった。次から次に破城槌を打ち付けてはぐるりと回り、その勢いのまま破城槌を打ち付けていく。これが何度か続いてロードはバク転を中心に回避していく。
そして瓦礫の壁に追い詰められそうになった時、両足を瓦礫に付けてダッと魔王に向かって飛び出していく。
またも腹部に攻撃を仕掛けるロード。それでも鎧に阻まれ何の意味もない攻撃となった。
魔王は鬱陶しいハエを潰すかのように、破城槌を撃ち込んだが逃げられてしまった。
ロードは遮蔽物に隠れながら魔王の目線から外れた。
(硬い……鎧だけでなく顔の皮膚まで――)
(だが、何としても勝たなくてはいけない)
(これ以上苦しむ人々を出してはいけない)
ダダダダダダダと魔王の後ろを走っていくロード。
「脆弱な人間がぁ!! 逃げ回るなぁ!!」
ドドドドン!! という音が辺り一帯の瓦礫の山を破壊して遮蔽物を無くしていくゴワドーン。
「くっ――――!!」
煙を上げながら遮蔽物のなくなったロードは、足に力を溜め震える空気の振動に耐えていた。
(破城槌を振っただけで瓦礫が吹き飛ぶこの衝撃、魔物の域を超えている)
ビリビリと感じる衝撃にロードの反射神経は出遅れた。完全に顔面は破城槌の攻撃を食らおうとしていた。
「――――――!!」
その時、ロードと破城槌の間に一つの宝石が落ちて来た。
ドオーーーーン!! とロードは破城槌による攻撃を食らった。
「当たったな……終わりだ」
丸い宝石、秘宝玉はその辺に転がった。
ゴワドーンは飛ばされた敵の方を見ていた。
ザッザッと足を踏み込むロード。
「――――なんだと……」
服の袖で口元を拭う。どうやら今の攻撃で唇を切ったらしい。
「はぁ……はぁ……ハー……」
ロードの呼吸が乱れ始めた。
「なぜ生きているこの破城槌に打ち付けられて何故破壊されてない。その程度のダメージということは、剣で庇ったか? だとしたら今度は剣が破壊されるはずだ、だが破壊されていない。生物に破壊の効果が発動されずとも、作られたものなら例外なく破壊されるはずだ」
「知らないな、そっちのミスだろ……」
「………………」
チラリと転がっていた秘宝玉の方に目線を刺す魔王ゴワドーンだった。
「――――!?」
ロードは何故魔王が秘宝玉を見たのか考えようとしていた。
しかしそんなことはお構いなし、魔王は手ごろな瓦礫を手で掴み投げ放った。
「フン!!」
ズバッと青き剣で瓦礫を斬り伏せて、また来た瓦礫をターンする時に赤き剣で斬り、またも来た瓦礫を振り向いて青き剣で斬り伏せた。
この攻撃を回避しながらロードは魔王へ挑戦した。双剣を持ってガガガガガガガガガガガガガと攻撃してゆく。
そして狙い目の鎧から剥き出しの顔を攻撃したのだが、ギィンという音が響き渡っただけだった。
その時、ロードは驚いたその皮膚の硬さに、それでもロードはゴワドーンの動向を見ていた。
そして魔王は右足を後ろに持って行き、思いっきり蹴り上げたのだが、ロードの反射神経の方が勝ってサッと回避した。
躱された足をズンと踏み込んで、今度は破城槌による攻撃を放って来た。
「――――――!!」
着地と同時に身体を大きく、勢いを持った破城槌によって吹っ飛ばされた。
「――――がっ!!」
背中が瓦礫に激突したが、二本の剣を持つロードは手を離すことはなかった。
そしてキッと魔王から目を離さずにいたのだが、ゴワドーンはついにロードより先を行った。
何と伸びてきた左の手の平に、右足をガッチリと掴み取られてしまう。
「――――――くっ!?」
そのまま大きく弧を書いて、ゴワドーンの背後の床に叩きつけられた。
「――――――がはっ!!」
と息を吐くロード、一瞬だけ意識が途切れそうになったが、そうはいかなかった。二本の剣は絶対に離さい。
ロードはミチルの飛ぶ力を使い、何とか魔王に捕まれていた右足から滑り抜け、ゴワドーンをにらみつける。
だが恐るべき攻撃を放つゴワドーン。
それは回転力を待った。破城槌の猛襲だった。次から次に破城槌を打ち付けてはぐるりと回り、その勢いのまま破城槌を打ち付けていく。これが何度か続いてロードはバク転を中心に回避していく。
そして瓦礫の壁に追い詰められそうになった時、両足を瓦礫に付けてダッと魔王に向かって飛び出していく。
またも腹部に攻撃を仕掛けるロード。それでも鎧に阻まれ何の意味もない攻撃となった。
魔王は鬱陶しいハエを潰すかのように、破城槌を撃ち込んだが逃げられてしまった。
ロードは遮蔽物に隠れながら魔王の目線から外れた。
(硬い……鎧だけでなく顔の皮膚まで――)
(だが、何としても勝たなくてはいけない)
(これ以上苦しむ人々を出してはいけない)
ダダダダダダダと魔王の後ろを走っていくロード。
「脆弱な人間がぁ!! 逃げ回るなぁ!!」
ドドドドン!! という音が辺り一帯の瓦礫の山を破壊して遮蔽物を無くしていくゴワドーン。
「くっ――――!!」
煙を上げながら遮蔽物のなくなったロードは、足に力を溜め震える空気の振動に耐えていた。
(破城槌を振っただけで瓦礫が吹き飛ぶこの衝撃、魔物の域を超えている)
ビリビリと感じる衝撃にロードの反射神経は出遅れた。完全に顔面は破城槌の攻撃を食らおうとしていた。
「――――――!!」
その時、ロードと破城槌の間に一つの宝石が落ちて来た。
ドオーーーーン!! とロードは破城槌による攻撃を食らった。
「当たったな……終わりだ」
丸い宝石、秘宝玉はその辺に転がった。
ゴワドーンは飛ばされた敵の方を見ていた。
ザッザッと足を踏み込むロード。
「――――なんだと……」
服の袖で口元を拭う。どうやら今の攻撃で唇を切ったらしい。
「はぁ……はぁ……ハー……」
ロードの呼吸が乱れ始めた。
「なぜ生きているこの破城槌に打ち付けられて何故破壊されてない。その程度のダメージということは、剣で庇ったか? だとしたら今度は剣が破壊されるはずだ、だが破壊されていない。生物に破壊の効果が発動されずとも、作られたものなら例外なく破壊されるはずだ」
「知らないな、そっちのミスだろ……」
「………………」
チラリと転がっていた秘宝玉の方に目線を刺す魔王ゴワドーンだった。
「――――!?」
ロードは何故魔王が秘宝玉を見たのか考えようとしていた。
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