23 / 71
二章 超AIの大活躍
23話 五面の攻略法
しおりを挟む
デレデーレはついにコズミックシューティングスターの最終ステージへとたどり着いた。
「ここからはオレでも突破できなかったステージ、さぁ見せてくれ! ラスボスの姿を!」
前渡とうやが身を乗り出してデレデーレに全てを託していた。
『その前にスコア数は足りているんですか!? ここの隕石群で出来る限りのスコア数を稼いで得るんですけど!』
「必要なスコア数は4000だ」
峰谷ゆうすけは冷徹非情にその数を告げた。その顔にはわずかだが余裕の顔を見せる。当然だ、こいつはオレのライバル、作られた超AIが何の役にも立たないところを今か今かと待ちわびているのだ。しかし、誰も彼の発言に異を唱えないのはそれが真実であることの証明だろう。
『隕石群がやんだ……と言うことは前座も終わり、いよいよラストステージですね。けどスコア数は3358とてもじゃありませんが普通のプレイでは稼げません!』
機体を旋回させ続けていくデレデーレは遊んでいる訳ではない。敵の攻撃がいつどのように仕掛けられてもいいようにかわす体勢をとっているのだ。
そして、お出ましたのは四面ステージで姿を見せたユーフォ―軍と――
『――いっ! 顔面隕石っ!?』
さっそくレーザー光線を浴びせていく顔面隕石、その光線に隠れるように動くユーフォ―軍団。
「オレはここで炸裂弾を使い切ってゲームオーバーだった。当然レーザー砲もな」
不意に前渡とうやが口を挟む。
これがどれほど難しいかと言えば、自爆特攻してくるユーフォ―軍注意を取られてしまい、肝心の顔面隕石への攻撃がおろそかになってしまうと言うことだ。顔面隕石のレーザー砲に終わりがないので動きも制限されてしまう。しかし、
『――演算終了!! ここから本気を出しますよ!!』
デレデーレの表情は笑顔だった。そしてデレデーレは信じられない行動を取る。
チュドーン!! なんと自分からレーザー砲に当りに行き撃墜されてしまったのだ。
しかし、
『やっぱりあった無敵時間!!』
「――そうか無敵時間か!!」
来ヶ谷先輩が身を乗り出してモニターにかじりつく。
デレデーレが何をしていたのかと言うと撃墜されてすぐにそのレーザー内で停止し、顔面隕石及びユーフォ―軍を撃墜していった。その証拠にどんどんスコア数が溜まっていったのだ。その数は3500を超えて3678数にまで上がり切った。
(どんだけレーザーの中に潜んでいるんだよ、このユーフォ―軍は……)
『この作者の性格からして無敵時間は三秒!! 残り時間6分27秒!! はい次ぃ!!』
「そんな攻略の仕方だったのか、こんなん気づくわけがない」
唖然とした表情でデレデーレのプレイ画面を見る前渡とうや。
そしてデレデーレはまたも自分からレーザー砲に当りに行き、自機を失い三秒間レーザの中にいるであろうユーフォ―軍と顔面隕石に攻撃していった。このゲームの救いは撃った弾が敵機に当たっても、そのまま貫通する使用になっていたのだ。だからこそ顔面隕石にもダメージが入ると言うことになる。
そして自機を失って得た無敵時間の三秒間、レーザー砲の中にいたデレデーレはギリギリのところで脱出に成功する。
『――残り時間6分11秒!! スコア数3892!! 残機1!!』
「「「――おおう」」」
観衆たちにどよめきが走る。
そしてほどなくして顔面隕石を突破し、スコア数が4053とボス出現ギリギリの数値を叩きだす。
『残弾数11563、残り時間5分47秒、スコア数4053っと』
「やりやがった。ラスボス出現までの数値を叩きだしやがった」
心底悔しそうな峰谷ゆうすけ。
「き、気を抜くなよデレデーレ。次で最後、ラスボス戦だぞ!」
オレが超AIに喝を入れると、
『――はい!!』
深美さんのような元気な声が聞こえて来た。
そしてモニター何が軋む。いよいよファイナルラウンドだ。
「ここからはオレでも突破できなかったステージ、さぁ見せてくれ! ラスボスの姿を!」
前渡とうやが身を乗り出してデレデーレに全てを託していた。
『その前にスコア数は足りているんですか!? ここの隕石群で出来る限りのスコア数を稼いで得るんですけど!』
「必要なスコア数は4000だ」
峰谷ゆうすけは冷徹非情にその数を告げた。その顔にはわずかだが余裕の顔を見せる。当然だ、こいつはオレのライバル、作られた超AIが何の役にも立たないところを今か今かと待ちわびているのだ。しかし、誰も彼の発言に異を唱えないのはそれが真実であることの証明だろう。
『隕石群がやんだ……と言うことは前座も終わり、いよいよラストステージですね。けどスコア数は3358とてもじゃありませんが普通のプレイでは稼げません!』
機体を旋回させ続けていくデレデーレは遊んでいる訳ではない。敵の攻撃がいつどのように仕掛けられてもいいようにかわす体勢をとっているのだ。
そして、お出ましたのは四面ステージで姿を見せたユーフォ―軍と――
『――いっ! 顔面隕石っ!?』
さっそくレーザー光線を浴びせていく顔面隕石、その光線に隠れるように動くユーフォ―軍団。
「オレはここで炸裂弾を使い切ってゲームオーバーだった。当然レーザー砲もな」
不意に前渡とうやが口を挟む。
これがどれほど難しいかと言えば、自爆特攻してくるユーフォ―軍注意を取られてしまい、肝心の顔面隕石への攻撃がおろそかになってしまうと言うことだ。顔面隕石のレーザー砲に終わりがないので動きも制限されてしまう。しかし、
『――演算終了!! ここから本気を出しますよ!!』
デレデーレの表情は笑顔だった。そしてデレデーレは信じられない行動を取る。
チュドーン!! なんと自分からレーザー砲に当りに行き撃墜されてしまったのだ。
しかし、
『やっぱりあった無敵時間!!』
「――そうか無敵時間か!!」
来ヶ谷先輩が身を乗り出してモニターにかじりつく。
デレデーレが何をしていたのかと言うと撃墜されてすぐにそのレーザー内で停止し、顔面隕石及びユーフォ―軍を撃墜していった。その証拠にどんどんスコア数が溜まっていったのだ。その数は3500を超えて3678数にまで上がり切った。
(どんだけレーザーの中に潜んでいるんだよ、このユーフォ―軍は……)
『この作者の性格からして無敵時間は三秒!! 残り時間6分27秒!! はい次ぃ!!』
「そんな攻略の仕方だったのか、こんなん気づくわけがない」
唖然とした表情でデレデーレのプレイ画面を見る前渡とうや。
そしてデレデーレはまたも自分からレーザー砲に当りに行き、自機を失い三秒間レーザの中にいるであろうユーフォ―軍と顔面隕石に攻撃していった。このゲームの救いは撃った弾が敵機に当たっても、そのまま貫通する使用になっていたのだ。だからこそ顔面隕石にもダメージが入ると言うことになる。
そして自機を失って得た無敵時間の三秒間、レーザー砲の中にいたデレデーレはギリギリのところで脱出に成功する。
『――残り時間6分11秒!! スコア数3892!! 残機1!!』
「「「――おおう」」」
観衆たちにどよめきが走る。
そしてほどなくして顔面隕石を突破し、スコア数が4053とボス出現ギリギリの数値を叩きだす。
『残弾数11563、残り時間5分47秒、スコア数4053っと』
「やりやがった。ラスボス出現までの数値を叩きだしやがった」
心底悔しそうな峰谷ゆうすけ。
「き、気を抜くなよデレデーレ。次で最後、ラスボス戦だぞ!」
オレが超AIに喝を入れると、
『――はい!!』
深美さんのような元気な声が聞こえて来た。
そしてモニター何が軋む。いよいよファイナルラウンドだ。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
秘書と社長の秘密
廣瀬純七
大衆娯楽
社内の調査のため、社長・高橋健一はこっそり秘書・木村由紀と不思議なアプリで入れ替わることに。
突然“社長役”を任された由紀と、自由に動ける立場を手に入れた高橋。
ふたりの秘密の入れ替わり作戦は、どの様な結末になるのか?
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる