スマフォ画面0.001ミリ差の恋

丹波 新

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二章 超AIの大活躍

22話 四面の難易度

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デレデーレは三面をクリアし、そして待ち画面のごとく隕石が降り注ぐ背景へと移行する。

『よいしょっと、ほいっと、あらよっと』

隕石衝突のところで、ギリギリのところで旋回し、上昇し、ときに下降し回避する。

『スコアは1728っと……』

「ここからだ……ここからオレは四苦八苦した」

前渡とうやが口を零す。

「――何が始まるんだ」

デレデーレがシューティングをし続ける中、オレは訊いてみた。

「――敵の戦闘レベルが変わる」

そう言って前渡とうやは口を閉ざす。彼はここで詰みかけていたのだからデレデーレのプレイが気になるのだろう、無理もないオレだってこの難易度マックスのゲームにどういうプレイをするのか気になる。生で見たいというのは当然だった。

『ひゃーーーーーー』

デレデーレは叫び声を上げていた。

「デレデーレどうした! ――っ!?」

そこには信じられないほどの数のユーフォ―が飛びかっていた。

『――100機はいるんじゃないですか!』

「正確には150機、ここからが四面の難しさ。飛び交うユーフォ―軍団」

来ヶ谷部長が自分たちで作ったゲームでもないのに自慢していた。

何が難しいというのかと言えば、三面の小型ユーフォ―のように動きが変則的なんだ。

直線的な動きだった普通の敵機と違い、まるで池を泳ぐ魚のような動きで翻弄する。しかし救いなのは攻撃は今までの敵機のように直線的なものだった。

『――このステージの本質は時間稼ぎですか!?』

デレデーレの言う通り時間制限を見てみると18分を切っていた。

「なるほど、このステージはモスキート戦法かと思ったけど、ただの時間稼ぎだったのか。だったら」

「なんだよ、そのモスキート戦法って……」

「ゆらゆら揺れてこっちの攻撃を避けつつ、ちまちまと攻撃しているってことだよ」

「で、だったらなんだって?」

「炸裂弾で一気に消し飛ばすこともなかっただろうな」

「えっ! 炸裂弾使った方が楽じゃないか? ここは時間稼ぎなんだろう? だったらさっさと使って次のボス戦へ言った方が良くないか?」

「普通はな……けど将来的に見ればラスボス戦もある532のダメージ数をみすみす手放すのは惜しいんだろう」

『その通りです!!』

一機一機、ちまちまとチュドーンと撃ち落としていく。全てを撃墜するころには制限時間は11分となっていた。

『ふーーーー終わった』

「終わってない。ここからだぞボス戦は」

背景が衛星が虹色に輝く宇宙空間を表す。そう四面のボスの襲来だ。それは前方からやって来た超ド級の母船であった。母船からは大量の雑魚敵機がわきだした。母船の形はまるで凹の形。

『この量は反則でしょう!! 炸裂弾を使わせる気満々じゃないですか!?』

「百機、いや二百機はいるんじゃないか?」

オレは震える口でそう呟くと、

「正確には250機いる」

冷静な判断の峰谷ゆうすけが答える。

「それもハッキングしてわかったのか?」

「…………まぁな」

どうも、この峰谷ゆうすけはオレを警戒したがる傾向にあるらしい。

『反則反則!! 母船の波動砲で敵機が落ちないのはどうしてなんですか!? このゲームの仕様に異議を唱えます!!』

レーザーがやむとすぐさまそちらの方面へ行き雑魚機体を処理する。レーザーの発射口は全部で三つ一面ボスの顔面隕石に似たような攻撃パターンである。そして二分後、

ドドドドドドドドドーーーーン!! 大型母船は大破し消え去っていった。

『四面ボス完了っと……残り時間8分27秒、スコア数2953……53!?』

デレデーレは急いで隕石の回避に回り、正確にスコアを溜めて3000へと到達、めでたく最終戦五面へと進んで行く。

「危ないなぁ~~危うく最終戦に乗り遅れるところだったぞ、はぁ~~」

前渡とうやは安堵の息を吐いていた。

(ふぅ~~、これで最終戦か~~、何かこっちまで汗かいてきた……)

ついに来た最終局面、オレは額に掻いた汗を拭う。
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