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三章 超AIの大失踪
45話 オフィシャルジェンス社の重大発表
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オレは数少ない友人であるネルナしぬぞうに呼び出されてコンピューター研究部に来ることになった。
階段から部室のある廊下に出ると大きく手を振って出迎えてくれる来ヶ谷部長と遭遇した。彼は大きく手を振っている。今回の目的はオフィシャルジェンス社の重大発表を皆で見ようというものだった。
時刻は4時55分、重大発表まで5分の時間がある。
黒板の前には大型ディスプレイが設置されており、オフィシャルジェンス社開幕まであと4分42秒と表示されていた。
「おっ来た来た」
「よぉネルナ、それと皆さんこんにちわっス」
コンピューター研究部の皆に挨拶を済ませた。各々の席からディスプレイを見ることの出来る位置に座っている。
オレは明確な部員ではないのでその辺からひじ掛け付きの椅子を持って来て座る。背もたれも安定していて気持ちいい座り心地だった。
「……ほい」
座ったオレに水の入ったペットボトルを差し出してきたのは副部長の目頭先輩だった。
「どもっス」
オレは有難く水を貰うや否や、早速ふたを開けガブガブと飲みほしていく。
「その汗だくの様子から見て走って来たのかにゃん」
からかい好きのふぶくデヨーネさんに話しかけられた。
「ヒカリのデータ採取の為にちょっと遠出していたから……そしたらネルナから電話を貰って引き返してきて……」
「ヒカリちゃんとのデートを邪魔されておかんむりかにゃん」
「いや~~悪かったな~~、どうせ暇してるだろうと思ってかけたつもりだったんだがデータの採取中だったか」
「デートではないよなヒカリ」
『はい、デートとは親密な関係にある男女の仲のことを言います。ケンマ様と私は人間と機械そのような中には決して含まれません』
「なはは、フラれてやんの~~」
茶化すふぶくデヨーネさん。
「うるさい」
オレはツッコミを入れ、再びゴクゴクと水を喉に通して潤わせていく。
「ねぇ暁くん一つ聞いてもいいかしら?」
岸本げるかにモニター越しに話を掛けられた。
「なんだい……?」
「今日のオフィシャルジェンスの発表って何だと思う?」
「AI研究会社だろ? ならAIに関することじゃないのか?」
「私もそう思う。出来たのかなぁ人間と対等に話せる存在が……」
「それなら暁くんがとっくに完成させてるけど? まぁフラれちゃって今はいないんだっけ? けしし」
また茶化すふぶくデヨーネさん、オレはそれを無視する。
「人と対等に話せる存在ねぇ、それくらいなら学習装置さえつけさせていれば言語能力が向上し対等に話が出来るけど……ヒカリ、それにはどれくらいの時間が掛かる?」
『2年間の人との会話は不可欠です』
「じゃあそのやり方で人工知能が完成したんだ……凄いね、あれでも、暁くんのデレデーレちゃんも受け答えできていたよね? あれも2年間の成果があってこそかな?」
「アイツは違う。まずシステム面で違う、前にも言ったけどデレデーレにはハイパーコンピューターを積ませていた膨大な量のデータを一つの個体に圧縮したんだ。そこ、まさにそこがまず違う」
「う~~ん、よくわかんないや」
首を傾げる岸本げるかであった。
「おい始まるぞ」
前渡とうやが場を静まらせ来ヶ谷部長も席へ座る。
ついにオフィシャルジェンス社の発表が始まる。内容はイギリス語であったが、通訳者がいるようでそっちの声を追っかけた。ちなみに男性の声である。このことからイギリス本社の生放送であることがわかる。時差は8時間、つまり向こうの国は今午前9時。
そこでとんでもない発表を訊いてしまった。
『我々は真なる超AIを完成させました』
「「「――――!?」」」
その場に居るコンピューター研究部の一同も、画面の奥に鎮座する観客もざわざわとどよめいていた。
「真なる超AI……の完成……?」
オレは自分の耳を疑っていた。
階段から部室のある廊下に出ると大きく手を振って出迎えてくれる来ヶ谷部長と遭遇した。彼は大きく手を振っている。今回の目的はオフィシャルジェンス社の重大発表を皆で見ようというものだった。
時刻は4時55分、重大発表まで5分の時間がある。
黒板の前には大型ディスプレイが設置されており、オフィシャルジェンス社開幕まであと4分42秒と表示されていた。
「おっ来た来た」
「よぉネルナ、それと皆さんこんにちわっス」
コンピューター研究部の皆に挨拶を済ませた。各々の席からディスプレイを見ることの出来る位置に座っている。
オレは明確な部員ではないのでその辺からひじ掛け付きの椅子を持って来て座る。背もたれも安定していて気持ちいい座り心地だった。
「……ほい」
座ったオレに水の入ったペットボトルを差し出してきたのは副部長の目頭先輩だった。
「どもっス」
オレは有難く水を貰うや否や、早速ふたを開けガブガブと飲みほしていく。
「その汗だくの様子から見て走って来たのかにゃん」
からかい好きのふぶくデヨーネさんに話しかけられた。
「ヒカリのデータ採取の為にちょっと遠出していたから……そしたらネルナから電話を貰って引き返してきて……」
「ヒカリちゃんとのデートを邪魔されておかんむりかにゃん」
「いや~~悪かったな~~、どうせ暇してるだろうと思ってかけたつもりだったんだがデータの採取中だったか」
「デートではないよなヒカリ」
『はい、デートとは親密な関係にある男女の仲のことを言います。ケンマ様と私は人間と機械そのような中には決して含まれません』
「なはは、フラれてやんの~~」
茶化すふぶくデヨーネさん。
「うるさい」
オレはツッコミを入れ、再びゴクゴクと水を喉に通して潤わせていく。
「ねぇ暁くん一つ聞いてもいいかしら?」
岸本げるかにモニター越しに話を掛けられた。
「なんだい……?」
「今日のオフィシャルジェンスの発表って何だと思う?」
「AI研究会社だろ? ならAIに関することじゃないのか?」
「私もそう思う。出来たのかなぁ人間と対等に話せる存在が……」
「それなら暁くんがとっくに完成させてるけど? まぁフラれちゃって今はいないんだっけ? けしし」
また茶化すふぶくデヨーネさん、オレはそれを無視する。
「人と対等に話せる存在ねぇ、それくらいなら学習装置さえつけさせていれば言語能力が向上し対等に話が出来るけど……ヒカリ、それにはどれくらいの時間が掛かる?」
『2年間の人との会話は不可欠です』
「じゃあそのやり方で人工知能が完成したんだ……凄いね、あれでも、暁くんのデレデーレちゃんも受け答えできていたよね? あれも2年間の成果があってこそかな?」
「アイツは違う。まずシステム面で違う、前にも言ったけどデレデーレにはハイパーコンピューターを積ませていた膨大な量のデータを一つの個体に圧縮したんだ。そこ、まさにそこがまず違う」
「う~~ん、よくわかんないや」
首を傾げる岸本げるかであった。
「おい始まるぞ」
前渡とうやが場を静まらせ来ヶ谷部長も席へ座る。
ついにオフィシャルジェンス社の発表が始まる。内容はイギリス語であったが、通訳者がいるようでそっちの声を追っかけた。ちなみに男性の声である。このことからイギリス本社の生放送であることがわかる。時差は8時間、つまり向こうの国は今午前9時。
そこでとんでもない発表を訊いてしまった。
『我々は真なる超AIを完成させました』
「「「――――!?」」」
その場に居るコンピューター研究部の一同も、画面の奥に鎮座する観客もざわざわとどよめいていた。
「真なる超AI……の完成……?」
オレは自分の耳を疑っていた。
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