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第三章 廃墟の遊園地
20話 邪神官! 幹部メンバーの待ち合わせ!
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白石伊志子からオカルト研究部の廃部を告げられてからの数日後。休日の日、部員メンバーは、もとい邪神官の幹部メンバーはとある駅前に集まろうとしていた。
日傘を差しゴスロリファッションの私は肩にバステトを、宙にデビルンを引き連れての外出だった。
「主様、今日も動画撮影の道具を持って行かれるのですね……?」
「ま~~た、俺様をこき使うつもりだなぁ~~、勘違いするなよ、俺様は大悪魔デビルン様だぞ!」
「今日はデビルン、貴方の出番はないかもしれないわよ……(いっそこの荷物をデビルンに持たせてもいいかもね)」
鞄の中にはオカルトグッズに魔導書や動画投稿用の機材が詰め込まれて少し重かった。
「何!? 契約解除でもしようというのか!? 許さないぞ!! ここまで来たら世界征服まで付き合ってやる」
「熱い掌返しね……現金なこと……そんなに私の魂が食べたいのかしら、この変態悪魔め」
「まだまだ熟していないけどな。数年後には上手そうな魂に育っているだろうな」
(この悪魔、ここ数日で随分大人しくなったものねぇ……最初は食べたい食べたいと言っていたのに、今では熟してからですって、ほんと使い魔は扱いやすいわ)
そして駅前に到着すると――
「――あっ! アッゲハちゃーーん!」
謎のモニュメントの前で大きく手を振るクリスチャンが見えた。
「おはよう……同志クリスチャン」
「おはようございまーーす。同志、デイネブリスパピヨン」
「他のメンバーはまだかしら」
私は周囲を見渡してクリスチャンに問いかけた。
「あっ、それなら、ビーブリオテーカ先輩が、一人で喫茶店に入っていきましたよ。ほらあそこみえるかなぁ~~」
行きかう人々が邪魔をしたけど、何とかお姿を確認できた。一人で優雅に読書をして時が来るのを待っているようで、喫茶店のガラス越しに目が合った。
(流石はビーブリオテーカ様、こちらの魔力にもうお気づきになるなんて……)
「ソリトゥス先輩はですねぇ~~、あっちで座って見えまーーす」
クリスチャンの言う先に謎のモニュメントの横で体育座りしているソリトゥス様が何やらブツブツと独り言を言いながら存在していた。
「おはようございます。ソリトゥス様」
「あ、ああぁ、お、おはよう、デイネブリスパピヨン君」
(目の下に凄いくま……寝不足かしら)
「先輩、寝不足かしら……?」
「う、うん。よくわかったね。昨日はアルバイトもあったし、午前二時までVチューバ―の動画をあさっていたし、忙しかったんだよ」
「フーーン。先輩くまの治し方はこめかみを十秒間揉みほぐすの……実践してみるといいわ」
特に興味はなかったので適当に切り上げた。
「あ、う、うん。あ、ありがとうデイネブリスパピヨン」
「どうする? まだダークネス・カイザー先輩は来ていないけど、アゲハちゃん私達も喫茶店でお食事しない? まだ朝ごはん食べていないんだ」
「私は家で済ませて来たから……おなかは空かせていないわ……けど、待ち合わせまでまだ10分もあるのねぇ……いいわドリンク代のお金くらいあるわ」
「ぼ、僕が見張っておくから気軽に行ってきなよ」
「ありがとうございます。ソリトゥス様……ついでに荷物も見ていていただけませんか?」
「あ、ああ、いいよ……あっ、それとペットは出入り禁止だからここに置いていきなよ……?」
「わかりました」
私はソリトゥス様の傍らに大きな鞄とついでにバステトを置いておいた。
「よいしょっと、それじゃあ行きましょうかクリスチャン」
「わ~~い」
二人でゆるゆるカフェへと入って行った。
「いらしゃいませ! 何名様ですか?」
「二名ですけど、待ち合わせでご来店です」
「わかりました。待ち合わせでのご来店、失礼ですがどなたとの待ち合わせですか?」
「ビーブリオテーカ……じゃなくて、幹久ドクハさん」
「幹久ドクハさん、ですか……」
名簿をパラパラめくっていく店員さん。
「ありました。6番テーブルです」
私たちは店員さんに導かれた。そしてビーブリオテーカ様の席へとたどり着いた。
「あら、おはようございます。クリスさん、アゲハさん」
「「おはようございます。ビーブリオテーカ様」――ご一緒しても構いませんか?」
「ええ、どうぞ……」
私たちは席に着席した。
「では、こちらがメニューになります。決まり次第そちらの呼びボタンを押してください」
そうして店員は去って行った。
「やっぱりパフェですかね。パフェ!」
「軽いものにしておきましょう。待ち合わせ時間も迫っているし、私はエスプレッソでいいわ」
結局、大盛パフェを選んだクリスチャンのせいで待ち合わせ時間はオーバーしてしまった。
日傘を差しゴスロリファッションの私は肩にバステトを、宙にデビルンを引き連れての外出だった。
「主様、今日も動画撮影の道具を持って行かれるのですね……?」
「ま~~た、俺様をこき使うつもりだなぁ~~、勘違いするなよ、俺様は大悪魔デビルン様だぞ!」
「今日はデビルン、貴方の出番はないかもしれないわよ……(いっそこの荷物をデビルンに持たせてもいいかもね)」
鞄の中にはオカルトグッズに魔導書や動画投稿用の機材が詰め込まれて少し重かった。
「何!? 契約解除でもしようというのか!? 許さないぞ!! ここまで来たら世界征服まで付き合ってやる」
「熱い掌返しね……現金なこと……そんなに私の魂が食べたいのかしら、この変態悪魔め」
「まだまだ熟していないけどな。数年後には上手そうな魂に育っているだろうな」
(この悪魔、ここ数日で随分大人しくなったものねぇ……最初は食べたい食べたいと言っていたのに、今では熟してからですって、ほんと使い魔は扱いやすいわ)
そして駅前に到着すると――
「――あっ! アッゲハちゃーーん!」
謎のモニュメントの前で大きく手を振るクリスチャンが見えた。
「おはよう……同志クリスチャン」
「おはようございまーーす。同志、デイネブリスパピヨン」
「他のメンバーはまだかしら」
私は周囲を見渡してクリスチャンに問いかけた。
「あっ、それなら、ビーブリオテーカ先輩が、一人で喫茶店に入っていきましたよ。ほらあそこみえるかなぁ~~」
行きかう人々が邪魔をしたけど、何とかお姿を確認できた。一人で優雅に読書をして時が来るのを待っているようで、喫茶店のガラス越しに目が合った。
(流石はビーブリオテーカ様、こちらの魔力にもうお気づきになるなんて……)
「ソリトゥス先輩はですねぇ~~、あっちで座って見えまーーす」
クリスチャンの言う先に謎のモニュメントの横で体育座りしているソリトゥス様が何やらブツブツと独り言を言いながら存在していた。
「おはようございます。ソリトゥス様」
「あ、ああぁ、お、おはよう、デイネブリスパピヨン君」
(目の下に凄いくま……寝不足かしら)
「先輩、寝不足かしら……?」
「う、うん。よくわかったね。昨日はアルバイトもあったし、午前二時までVチューバ―の動画をあさっていたし、忙しかったんだよ」
「フーーン。先輩くまの治し方はこめかみを十秒間揉みほぐすの……実践してみるといいわ」
特に興味はなかったので適当に切り上げた。
「あ、う、うん。あ、ありがとうデイネブリスパピヨン」
「どうする? まだダークネス・カイザー先輩は来ていないけど、アゲハちゃん私達も喫茶店でお食事しない? まだ朝ごはん食べていないんだ」
「私は家で済ませて来たから……おなかは空かせていないわ……けど、待ち合わせまでまだ10分もあるのねぇ……いいわドリンク代のお金くらいあるわ」
「ぼ、僕が見張っておくから気軽に行ってきなよ」
「ありがとうございます。ソリトゥス様……ついでに荷物も見ていていただけませんか?」
「あ、ああ、いいよ……あっ、それとペットは出入り禁止だからここに置いていきなよ……?」
「わかりました」
私はソリトゥス様の傍らに大きな鞄とついでにバステトを置いておいた。
「よいしょっと、それじゃあ行きましょうかクリスチャン」
「わ~~い」
二人でゆるゆるカフェへと入って行った。
「いらしゃいませ! 何名様ですか?」
「二名ですけど、待ち合わせでご来店です」
「わかりました。待ち合わせでのご来店、失礼ですがどなたとの待ち合わせですか?」
「ビーブリオテーカ……じゃなくて、幹久ドクハさん」
「幹久ドクハさん、ですか……」
名簿をパラパラめくっていく店員さん。
「ありました。6番テーブルです」
私たちは店員さんに導かれた。そしてビーブリオテーカ様の席へとたどり着いた。
「あら、おはようございます。クリスさん、アゲハさん」
「「おはようございます。ビーブリオテーカ様」――ご一緒しても構いませんか?」
「ええ、どうぞ……」
私たちは席に着席した。
「では、こちらがメニューになります。決まり次第そちらの呼びボタンを押してください」
そうして店員は去って行った。
「やっぱりパフェですかね。パフェ!」
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