69 / 70
番外編 3人デート
しおりを挟む
◆三人デート
浮気な彼氏シリーズ気まぐれ番外編。
暁都と暁都の父ちゃんとたっくん3人でお出かけする話。雪解けして三人で会ったりしてる。ほんわかギャグです。
ーーーー
目の前に同じ顔の人が2人いる。
「ほんと、なんで父さん勝手についてきちゃったんですか!?」
「親孝行したいと思わんのかね」
彼らはちゃぷんとお互いに温泉に浸かりながら、喧嘩している。
ちょっと気難しそうな感じがそっくりなんだけど、1人は30代、もう1人は70代手前くらい?
「僕とたっくんの温泉旅行に勝手に着いてこないでくださいよ!!」
「じゃあ温泉に行くなどとぬかさんことだ。日程と場所まで明かしおって馬鹿モノめ」
なんかこう、今の暁都さんと30年後くらいの暁都さんを並べて一緒に見てるみたいだよね。4次元的な?よく分かんないけど。
暁都さんがふたりいるみたいで実はちょっと僕得なんだよね。ふふ。老後(?)の暁都さんはこんなダンディな感じなのか……渋い暁都さんも素敵♡老後のデートも楽しみ♡な~んて。
「いやちゃんと事前に言ってくれれば3人で行く旅行とかそれなりに手配しましたよ!旅館きたらロビーにいるんだからびっくりするでしょう!」
「ええいネチネチとうるさいやつめ。親が来たんだ、もっと歓迎せんかい。ハア、こんな小姑みたいな男で本当にいいのかねたくみくん?他にもっと良い男がいるんじゃないかね」
「ヌエッ!?ぼっ僕は暁都さんがだいすきです!愛してますよ!?」
デカい声で言っちゃってから慌てて振り向いた。
よかった~誰もいない……って当たり前か。
「だからあ!たっくんのそういうセリフを独り占めするためにわざわざデカい客室露天風呂付きの部屋取ったんでしょおお!!!」
暁都さんの悔しさマックスの声が露天にこだました。
『3人デート』
「父さん!晩御飯は1人で部屋で食べて下さいね!💢」
「何をチンケなことを。大丈夫だ既にこっちの部屋に配膳する様に手配してある」
「何でまた勝手に!?」
「おっ部屋にマッサージチェア付きとはふむふむ。おお~なかな気持ち良いじゃないか」
浴衣に包まれたお父様はマッサージチェアに身を委ねている。ドゥルルと揉玉にもみもみされて気持ち良さそうだ。
「父さん!💢💢」
そして暁都さんの怒りを完全に無視して寝始めた。
すごい。この相手を挑発して翻弄し、やりたいことはやり通すというこの手法。既視感だらけだ。
「はあっもう……!たっくんちょっとこっち来て!」
暁都さんは別室に僕を連れ込むとぎゅうっと抱きしめてきた。温泉の湯の残り香がセクシーでなんかドキッとしちゃった。
「ごめんねたっくんウチの父さんが……!せっかく2人っきりのロマンスな夜を過ごそうと思ってきたのに……!!」
「ううん良いよ。全然気にしてないし」
「たっくん……!」
「それに暁都さんて、やっぱりお父様にそっくりなんだね」
「!!?どっどこが!?顔以外で似てるとこなんかある!?」
自覚なかったことに僕はむしろひっくり返るよ。
「僕を口説きにきた時もこんな感じだったよ?」
「!?」
「割と強引だし絶対引かないしおちょくったりわざと怒らせたりしてくるし」
暁都さんは心外だと言わんばかりにわなわなと震えた。
「おっ……おれはもっとデリカシーある強引さんなんだよ!」
その自負一体なんなんだよっとは言わないであげた。
◾️
その後運ばれてきた御膳。むしゃむしゃと蟹を頬張る。ぷりぷりで美味しい♡
お刺身がすごい♡グツグツと煮える各々のお鍋も最高♡高そうなお肉が入ってて嬉しさがすごい♡お値段は怖いからもう聞いてない♡
「美味しい~♡」
「ふむうまい」
「あーあ。たっくんと2人っきりが良かったですよ僕は」
「1人増えたとて変わらんわ」
「変わりますよ!💢」
「何だ。2人の旅行がそんなに珍しいのか。それはお前がケチなのが悪い」
「しょっちゅう2人で行ってますよ!ってそういうことじゃなくてですね……!」
キイ~ッとキレている。調子狂いまくりの暁都さんて面白いなあ。ふふふ。
「僕はそれでも2人の時間を邪魔されるのがイヤなんです!それに今更なんですかって話してるんですよ!
……あーあ、ウチは家族の思い出とかないですもんね」
「暁都さん……!」
プンスコした暁都さんは冷たく言い放った。
「……暁都……」
ううっほらお父様もしょんぼりとしちゃうんじゃ……!ハラハラとしていたら。
「何だプリプリと。更年期か」
「違いますよ!💢💢」
ふふとずっこけた。
おちょくり方まで似てる!僕も同じこと言われたことある!やっぱり親子だ!ちょっと感動すら覚えた。
「まあ食わんか。せっかくの飯が冷めるわ」
お父様は暁都さんをいなした。そして。
「ところでたくみくん、アワビと伊勢海老の追加はいるかね」
「えっ!?あっえーとっ」
そして続々と高級食材が追加発注されていったのである……!
◾️
お腹いっぱい。庶民のくせにこんなに高級食材で満腹なんて……罪……しかも僕はこのまま布団に横たわろうとしている……もっと罪……でもあらがえない……。
「父さん、ほら、じゃあもう食事も済んだことですし……」
「食後のUNOが済んでおらんだろ」
「」
「ほらフロントに取りに行かんか早く!」
心底解せないという顔をしながら暁都さんはフロントへと走って行った。粋な浴衣を着た背中は咽び泣いていた。
それにしても。う、UNO……?
2人っきりの部屋にて。
「さてたくみくん」
「は、はい!」
僕はシュッと背筋を伸ばした。
お父様の鋭い眼光。それは暁都さんの中の厳しさを煮詰めた様な顔で、やっぱり2人はどうしようもなく親子なのだった。
やっぱり暁都と別れろとか言われる系!?僕は内心身構えた。
「暁都とは順調かね」
「は、ハイ!もちろんです」
「喧嘩は」
「しなくはないですが、すぐ仲直りさせてもらってます!」
隙を見せたらダメだ死ぬぞ僕……!また引き離されるのなんかゴメンなんだ!
「偏屈な男だろう」
「えっいや、偏屈と思ったことはないですよ!?」
「ふん、君の前ではいまだに猫被っとるんだろう。あいつは下手に読書好きなせいでくだらん屁理屈こねよる。家にいた頃はそれはそれは小うるさい男だった」
ああ、なんか多分高尚なワード使って喧嘩してたんだろうな。暁都さん普段難しい本読んでるもんな。なんか喧嘩の様が浮かぶな……暁都さんも負けず嫌いだもんなあ……。
「まあ、君にくだらん屁理屈こねていないなら安心だがな」
「あっハイ。あの、楽しく過ごさせてもらってます!一緒にいるの本当に楽しい人なので……」
「そうか……」
「ハイ」
「ところで暁都が突然ハゲて100貫デブになり前歯がなくなったらどうする」
「っ!?え、えっ!?」
唐突の質問にちょっと戸惑った。
「イメージしてみると流石におもしろ……あれっでも意外とかわいいかも?ゆるキャラみたい?あっぬいぐるみみたいですね?」
ふふとお父様は吹き出した。
「君もなかなか盲目じゃないかね」
「え、えへへ。あの、暁都さん本体が僕は大好きなので……良いんですよ最早どんな姿になっても」
「前に暁都が金がなくなっても好きと言っていたが。取り柄の容姿もなくなっても好きとはな。最早別人なのに好きっていうのは盲目だな」
「えへへ確かにそうかも。でも盲目にさせてくれるくらい、暁都さんは僕のこと大事にしてくれるし、僕もそんな暁都さんのことが好きなんですよ」
「……そうか。まあ暁都をよろしく頼むよ」
「!も、もちろんです。それにその、暁都さんのご実家にいた頃の話も僕はまた聞きたいです。よかったらまた教えて頂けませんか?
僕ら知り合ったのが30代になってからで、お互いの若い頃を知らないから……」
「そうか。まあじゃあ何か思い出したら君に伝えるとしよう。メールでも良いかね」
「ハイ!嬉しいです!いつでもどうぞ!」
そんなほっこりムードの最中に暁都さんは帰ってきた。
「何!?何を良い感じに談笑してるんです!?」
「お前がチンケだと言う話をしていた」
「っハア!?」
そして始まったUNO大会。
「父さんがUNOなんて庶民的なゲームやるなんて僕は驚きですよ」
「 UNOなど詳しく知らんわ。お前には負けんがな」
さくさくとルールを理解してそしてサクサクと暁都さんを打ち負かして行った。頭脳戦は得意なタイプ?
「くそっもう一回!」
「飽きた終わり」
「父さんそういうのズルいですよ!?」
そしてなんやかんやとお父様は部屋に帰らず、僕らの部屋に強引に泊まることになったのである……!
◾️
「うわあ寝てると本当そっくり……(小声)」
もうすぐ70代だろうお父様。この歳でこの美貌保ってるのすごすぎるなと感心していた。いや~こんなにハンサムなら若い頃は相当なイケメン……ってやだそれは今の暁都さんじゃんそれにその人と一緒にいるの僕じゃんもう~♡
「たっくん!こっち来て……!(小声)」
暁都さんに引っ張られて僕らはベランダへと出た。
「うっちょっと寒いね夜は」
ぴゅううと風が吹き抜けていく。さっきなんと3人で入った客室露天風呂がそこにはあった。
「たっくんっ!良いかげん2人の時間を過ごしたいっ……!」
ぎゅむと抱きついてきて困っちゃった。そそくさと僕の浴衣を剥いでくるので、仕方ないなあとのってあげた。
ちゃぷんと湯に浸かる。
「はあ~最高~……」
満点の星空が綺麗だ。ほんといいとこ来たね。
あと最高の湯だよ。ありがとう温泉、ありがとうマグマ。
暁都さんの隣に座って肩に頭を乗せてみた。キスをした。間近で見る暁都さんああ~やっぱりかぁっこいい。いやどんな姿になろうと永遠の愛を誓ってるけどさ!
「はあ暁都さんと過ごすこういう穏やかな時間が一番幸せ……。ずっと一緒にいられますように」
暁都さんは湯の中で僕の手を握って気まずそうに言った。
「たっくん。あのさ……今日はふたりで父さんとは別室で寝ない……?」
えっ同じ部屋で寝るの無理なぐらい嫌なのかな。
そっか、暁都さんにとっては因縁の仲的なところもやっぱりあったりするもんね……?ドキドキしながら聞いた。
「やっぱお父様がイヤ?」
「いや違うんだ。君があんまり可愛いこと言うから色々我慢できなくなりそうで……」
そのまま押し倒されそうになったので、そういうことは家帰ってからにしよ!って言ったら分かりやすくしょげてた。
仕方がないので夜は、腕枕されてあげながらただ2人並んで寝た。肌から温かみが伝わって、ただ並んで寝るだけの夜もなかなか良かった。
翌日。チェックアウトを済ませて帰り際の駐車場にて。
僕らは車で来たんだけど、お父様も外車で自分で運転して来たらしかった。
「じゃあ帰るから。まあたくみくん、暁都が嫌になったらいつでもウチに来なさい」
「父さん!!」
「うるさいぞ暁都。……あ、そうだたくみくん。ほら、これ持っていきなさい。お土産だから」
「あ、どうもそんな。…….ンン!?」
クッキーくらいの感じでポンと札束を渡されそうになって慌てて手を引っ込めた。
「ッ!?えっいやっお気遣いなく!!!!」
「まあそう言わず。暁都ひとりじゃ頼りないからね」
札束手渡しやめて!5束くらいあるの怖い!!
「そういうのいりませんよ!!金なら稼いでます!」
割って入った暁都さん。
「ウチの財産額合計とどっちが上だね」
「ぐ……っ!」
「加賀美の家ならこれくらいの宿自体買えるわ。お前に買えるのかね」
「く……ぐぐぐ……!」
「暁都、精進しなさい。ほら、たくみくん。そういう訳だから」
「へあっ!?ううっすみませんああありがとうございます!?」
札束を手渡されてしまった。
「ではな」
颯爽と高そうな外車に乗り込んで去って行ったお父様に向かって暁都さんは苦し紛れに吠えた。
「ちゃんと…ちゃんと贈与税払っといて下さいよね!!脱税になったら面倒なんだから!!」
キレるとこそこなんだ?
◾️
「くそっくそっくっそおおおおお!!」
家に帰って高速でパソコンのキーを叩く暁都さん。絶対に爆裂ヒットを出して稼いで見返してやると、負けず嫌いの変なスイッチが入ってしまったらしかった。
僕はチラリとカレンダーを見る。
実は僕の誕生日、あと3週間後なんだよね。
もしかしてお父様、この500万僕への誕生日プレゼントのつもりだったんじゃないかなあ?
『たくみくんのこのメールアドレスのここ、誕生日のことかね』ってちょっと前に聞かれたことあるし……。
多分何買えば良いのかわかんなかったんだろうな。何欲しい?とか聞くのも苦手なタイプなんじゃないかな?『まあ良い。金だ』と閃いちゃったんだろうな。
ふふ……と苦笑した。
ずっしりと重い札束は、とりあえず暁都さんの書類の文鎮代わりとしてとりあえずそっと机に置いた(あとで移動しなきゃ)。
「暁都さん、旅行帰りだし休んだら?」
「良いの!たっくんコーヒー淹れて!」
「はいはい」
コポコポとコーヒーを淹れる。
ウチに呼んであげだら良かったかなあ?僕的にはお父様用のカップも全然買いたいだんけど。でもなあ、暁都さんがそういうの渋るんだよなあ。
『良いの!来てほしくないの!』
って言って。まあしこりが残ってる仲なのは分かるけどさあ。仲良くすれば良いのにねえ。
せっかく僕というダシが出来た訳じゃない?
「はい暁都さん。コーヒー入ったよ。あととっといたチョコレートも」
「ありがとうたっくん……こっち来て」
そばにたったらギュッと抱きしめられた。
「ほんとありがとうね。気難しい父さんと仲良くしてくれて」
「全然問題なかったよ」
暁都さんは優しく僕の後頭部を撫でた。
「君は最高の奥さんだよ。はあ、台無しになっちゃったよね。また2人で旅行行こうね」
「エ~?全然台無しじゃないよ。また3人で行こうよ」
「!?」
何言ってんのと言わんばかりの青い顔をしている。
「たっくん!?俺と父さん、どっちが大事なの!?」
「んーお父様?」
「!!!?」
暁都さんはぐしゃぐしゃと髪を掻いている。
「負けてたまるかああ!」
そうしてまたガタガタとPCを叩き出した。
ふふ。
いや、僕は仲良くして欲しい訳よ。
だってねえ。多分息子にすらあまりちゃんと関われなかった不器用な人だから、僕みたいな30代男性にプレゼントに何買えば良いのか分からなくていきなり500万とか渡しちゃうんだよ。
それにきっと僕だけじゃなくて、暁都さんとも仲良くしたいんだよ。暁都さんにとっては『何を今更』かもしれないけど。まあまあ、良いじゃない?
せっかく雪解けしたんだしさ。ちょっとずつ空白を埋めるためにもまた会ってあげてよ。
『あいつはこれきっと喜ぶだろう』って暁都さんに対しても僕にも、そういうのがわかる距離感くらいにはさ、なってあげてよ。ね?
end
ーーーー
✔︎あとがき
500万(非課税)を手渡ししてくる暁都の父ちゃんが書きたかったんです笑笑 暁都よりもバブリ~な父ちゃんです。
雪解け回が書けて満足!
良かったら投票お願いします!
浮気な彼氏シリーズ気まぐれ番外編。
暁都と暁都の父ちゃんとたっくん3人でお出かけする話。雪解けして三人で会ったりしてる。ほんわかギャグです。
ーーーー
目の前に同じ顔の人が2人いる。
「ほんと、なんで父さん勝手についてきちゃったんですか!?」
「親孝行したいと思わんのかね」
彼らはちゃぷんとお互いに温泉に浸かりながら、喧嘩している。
ちょっと気難しそうな感じがそっくりなんだけど、1人は30代、もう1人は70代手前くらい?
「僕とたっくんの温泉旅行に勝手に着いてこないでくださいよ!!」
「じゃあ温泉に行くなどとぬかさんことだ。日程と場所まで明かしおって馬鹿モノめ」
なんかこう、今の暁都さんと30年後くらいの暁都さんを並べて一緒に見てるみたいだよね。4次元的な?よく分かんないけど。
暁都さんがふたりいるみたいで実はちょっと僕得なんだよね。ふふ。老後(?)の暁都さんはこんなダンディな感じなのか……渋い暁都さんも素敵♡老後のデートも楽しみ♡な~んて。
「いやちゃんと事前に言ってくれれば3人で行く旅行とかそれなりに手配しましたよ!旅館きたらロビーにいるんだからびっくりするでしょう!」
「ええいネチネチとうるさいやつめ。親が来たんだ、もっと歓迎せんかい。ハア、こんな小姑みたいな男で本当にいいのかねたくみくん?他にもっと良い男がいるんじゃないかね」
「ヌエッ!?ぼっ僕は暁都さんがだいすきです!愛してますよ!?」
デカい声で言っちゃってから慌てて振り向いた。
よかった~誰もいない……って当たり前か。
「だからあ!たっくんのそういうセリフを独り占めするためにわざわざデカい客室露天風呂付きの部屋取ったんでしょおお!!!」
暁都さんの悔しさマックスの声が露天にこだました。
『3人デート』
「父さん!晩御飯は1人で部屋で食べて下さいね!💢」
「何をチンケなことを。大丈夫だ既にこっちの部屋に配膳する様に手配してある」
「何でまた勝手に!?」
「おっ部屋にマッサージチェア付きとはふむふむ。おお~なかな気持ち良いじゃないか」
浴衣に包まれたお父様はマッサージチェアに身を委ねている。ドゥルルと揉玉にもみもみされて気持ち良さそうだ。
「父さん!💢💢」
そして暁都さんの怒りを完全に無視して寝始めた。
すごい。この相手を挑発して翻弄し、やりたいことはやり通すというこの手法。既視感だらけだ。
「はあっもう……!たっくんちょっとこっち来て!」
暁都さんは別室に僕を連れ込むとぎゅうっと抱きしめてきた。温泉の湯の残り香がセクシーでなんかドキッとしちゃった。
「ごめんねたっくんウチの父さんが……!せっかく2人っきりのロマンスな夜を過ごそうと思ってきたのに……!!」
「ううん良いよ。全然気にしてないし」
「たっくん……!」
「それに暁都さんて、やっぱりお父様にそっくりなんだね」
「!!?どっどこが!?顔以外で似てるとこなんかある!?」
自覚なかったことに僕はむしろひっくり返るよ。
「僕を口説きにきた時もこんな感じだったよ?」
「!?」
「割と強引だし絶対引かないしおちょくったりわざと怒らせたりしてくるし」
暁都さんは心外だと言わんばかりにわなわなと震えた。
「おっ……おれはもっとデリカシーある強引さんなんだよ!」
その自負一体なんなんだよっとは言わないであげた。
◾️
その後運ばれてきた御膳。むしゃむしゃと蟹を頬張る。ぷりぷりで美味しい♡
お刺身がすごい♡グツグツと煮える各々のお鍋も最高♡高そうなお肉が入ってて嬉しさがすごい♡お値段は怖いからもう聞いてない♡
「美味しい~♡」
「ふむうまい」
「あーあ。たっくんと2人っきりが良かったですよ僕は」
「1人増えたとて変わらんわ」
「変わりますよ!💢」
「何だ。2人の旅行がそんなに珍しいのか。それはお前がケチなのが悪い」
「しょっちゅう2人で行ってますよ!ってそういうことじゃなくてですね……!」
キイ~ッとキレている。調子狂いまくりの暁都さんて面白いなあ。ふふふ。
「僕はそれでも2人の時間を邪魔されるのがイヤなんです!それに今更なんですかって話してるんですよ!
……あーあ、ウチは家族の思い出とかないですもんね」
「暁都さん……!」
プンスコした暁都さんは冷たく言い放った。
「……暁都……」
ううっほらお父様もしょんぼりとしちゃうんじゃ……!ハラハラとしていたら。
「何だプリプリと。更年期か」
「違いますよ!💢💢」
ふふとずっこけた。
おちょくり方まで似てる!僕も同じこと言われたことある!やっぱり親子だ!ちょっと感動すら覚えた。
「まあ食わんか。せっかくの飯が冷めるわ」
お父様は暁都さんをいなした。そして。
「ところでたくみくん、アワビと伊勢海老の追加はいるかね」
「えっ!?あっえーとっ」
そして続々と高級食材が追加発注されていったのである……!
◾️
お腹いっぱい。庶民のくせにこんなに高級食材で満腹なんて……罪……しかも僕はこのまま布団に横たわろうとしている……もっと罪……でもあらがえない……。
「父さん、ほら、じゃあもう食事も済んだことですし……」
「食後のUNOが済んでおらんだろ」
「」
「ほらフロントに取りに行かんか早く!」
心底解せないという顔をしながら暁都さんはフロントへと走って行った。粋な浴衣を着た背中は咽び泣いていた。
それにしても。う、UNO……?
2人っきりの部屋にて。
「さてたくみくん」
「は、はい!」
僕はシュッと背筋を伸ばした。
お父様の鋭い眼光。それは暁都さんの中の厳しさを煮詰めた様な顔で、やっぱり2人はどうしようもなく親子なのだった。
やっぱり暁都と別れろとか言われる系!?僕は内心身構えた。
「暁都とは順調かね」
「は、ハイ!もちろんです」
「喧嘩は」
「しなくはないですが、すぐ仲直りさせてもらってます!」
隙を見せたらダメだ死ぬぞ僕……!また引き離されるのなんかゴメンなんだ!
「偏屈な男だろう」
「えっいや、偏屈と思ったことはないですよ!?」
「ふん、君の前ではいまだに猫被っとるんだろう。あいつは下手に読書好きなせいでくだらん屁理屈こねよる。家にいた頃はそれはそれは小うるさい男だった」
ああ、なんか多分高尚なワード使って喧嘩してたんだろうな。暁都さん普段難しい本読んでるもんな。なんか喧嘩の様が浮かぶな……暁都さんも負けず嫌いだもんなあ……。
「まあ、君にくだらん屁理屈こねていないなら安心だがな」
「あっハイ。あの、楽しく過ごさせてもらってます!一緒にいるの本当に楽しい人なので……」
「そうか……」
「ハイ」
「ところで暁都が突然ハゲて100貫デブになり前歯がなくなったらどうする」
「っ!?え、えっ!?」
唐突の質問にちょっと戸惑った。
「イメージしてみると流石におもしろ……あれっでも意外とかわいいかも?ゆるキャラみたい?あっぬいぐるみみたいですね?」
ふふとお父様は吹き出した。
「君もなかなか盲目じゃないかね」
「え、えへへ。あの、暁都さん本体が僕は大好きなので……良いんですよ最早どんな姿になっても」
「前に暁都が金がなくなっても好きと言っていたが。取り柄の容姿もなくなっても好きとはな。最早別人なのに好きっていうのは盲目だな」
「えへへ確かにそうかも。でも盲目にさせてくれるくらい、暁都さんは僕のこと大事にしてくれるし、僕もそんな暁都さんのことが好きなんですよ」
「……そうか。まあ暁都をよろしく頼むよ」
「!も、もちろんです。それにその、暁都さんのご実家にいた頃の話も僕はまた聞きたいです。よかったらまた教えて頂けませんか?
僕ら知り合ったのが30代になってからで、お互いの若い頃を知らないから……」
「そうか。まあじゃあ何か思い出したら君に伝えるとしよう。メールでも良いかね」
「ハイ!嬉しいです!いつでもどうぞ!」
そんなほっこりムードの最中に暁都さんは帰ってきた。
「何!?何を良い感じに談笑してるんです!?」
「お前がチンケだと言う話をしていた」
「っハア!?」
そして始まったUNO大会。
「父さんがUNOなんて庶民的なゲームやるなんて僕は驚きですよ」
「 UNOなど詳しく知らんわ。お前には負けんがな」
さくさくとルールを理解してそしてサクサクと暁都さんを打ち負かして行った。頭脳戦は得意なタイプ?
「くそっもう一回!」
「飽きた終わり」
「父さんそういうのズルいですよ!?」
そしてなんやかんやとお父様は部屋に帰らず、僕らの部屋に強引に泊まることになったのである……!
◾️
「うわあ寝てると本当そっくり……(小声)」
もうすぐ70代だろうお父様。この歳でこの美貌保ってるのすごすぎるなと感心していた。いや~こんなにハンサムなら若い頃は相当なイケメン……ってやだそれは今の暁都さんじゃんそれにその人と一緒にいるの僕じゃんもう~♡
「たっくん!こっち来て……!(小声)」
暁都さんに引っ張られて僕らはベランダへと出た。
「うっちょっと寒いね夜は」
ぴゅううと風が吹き抜けていく。さっきなんと3人で入った客室露天風呂がそこにはあった。
「たっくんっ!良いかげん2人の時間を過ごしたいっ……!」
ぎゅむと抱きついてきて困っちゃった。そそくさと僕の浴衣を剥いでくるので、仕方ないなあとのってあげた。
ちゃぷんと湯に浸かる。
「はあ~最高~……」
満点の星空が綺麗だ。ほんといいとこ来たね。
あと最高の湯だよ。ありがとう温泉、ありがとうマグマ。
暁都さんの隣に座って肩に頭を乗せてみた。キスをした。間近で見る暁都さんああ~やっぱりかぁっこいい。いやどんな姿になろうと永遠の愛を誓ってるけどさ!
「はあ暁都さんと過ごすこういう穏やかな時間が一番幸せ……。ずっと一緒にいられますように」
暁都さんは湯の中で僕の手を握って気まずそうに言った。
「たっくん。あのさ……今日はふたりで父さんとは別室で寝ない……?」
えっ同じ部屋で寝るの無理なぐらい嫌なのかな。
そっか、暁都さんにとっては因縁の仲的なところもやっぱりあったりするもんね……?ドキドキしながら聞いた。
「やっぱお父様がイヤ?」
「いや違うんだ。君があんまり可愛いこと言うから色々我慢できなくなりそうで……」
そのまま押し倒されそうになったので、そういうことは家帰ってからにしよ!って言ったら分かりやすくしょげてた。
仕方がないので夜は、腕枕されてあげながらただ2人並んで寝た。肌から温かみが伝わって、ただ並んで寝るだけの夜もなかなか良かった。
翌日。チェックアウトを済ませて帰り際の駐車場にて。
僕らは車で来たんだけど、お父様も外車で自分で運転して来たらしかった。
「じゃあ帰るから。まあたくみくん、暁都が嫌になったらいつでもウチに来なさい」
「父さん!!」
「うるさいぞ暁都。……あ、そうだたくみくん。ほら、これ持っていきなさい。お土産だから」
「あ、どうもそんな。…….ンン!?」
クッキーくらいの感じでポンと札束を渡されそうになって慌てて手を引っ込めた。
「ッ!?えっいやっお気遣いなく!!!!」
「まあそう言わず。暁都ひとりじゃ頼りないからね」
札束手渡しやめて!5束くらいあるの怖い!!
「そういうのいりませんよ!!金なら稼いでます!」
割って入った暁都さん。
「ウチの財産額合計とどっちが上だね」
「ぐ……っ!」
「加賀美の家ならこれくらいの宿自体買えるわ。お前に買えるのかね」
「く……ぐぐぐ……!」
「暁都、精進しなさい。ほら、たくみくん。そういう訳だから」
「へあっ!?ううっすみませんああありがとうございます!?」
札束を手渡されてしまった。
「ではな」
颯爽と高そうな外車に乗り込んで去って行ったお父様に向かって暁都さんは苦し紛れに吠えた。
「ちゃんと…ちゃんと贈与税払っといて下さいよね!!脱税になったら面倒なんだから!!」
キレるとこそこなんだ?
◾️
「くそっくそっくっそおおおおお!!」
家に帰って高速でパソコンのキーを叩く暁都さん。絶対に爆裂ヒットを出して稼いで見返してやると、負けず嫌いの変なスイッチが入ってしまったらしかった。
僕はチラリとカレンダーを見る。
実は僕の誕生日、あと3週間後なんだよね。
もしかしてお父様、この500万僕への誕生日プレゼントのつもりだったんじゃないかなあ?
『たくみくんのこのメールアドレスのここ、誕生日のことかね』ってちょっと前に聞かれたことあるし……。
多分何買えば良いのかわかんなかったんだろうな。何欲しい?とか聞くのも苦手なタイプなんじゃないかな?『まあ良い。金だ』と閃いちゃったんだろうな。
ふふ……と苦笑した。
ずっしりと重い札束は、とりあえず暁都さんの書類の文鎮代わりとしてとりあえずそっと机に置いた(あとで移動しなきゃ)。
「暁都さん、旅行帰りだし休んだら?」
「良いの!たっくんコーヒー淹れて!」
「はいはい」
コポコポとコーヒーを淹れる。
ウチに呼んであげだら良かったかなあ?僕的にはお父様用のカップも全然買いたいだんけど。でもなあ、暁都さんがそういうの渋るんだよなあ。
『良いの!来てほしくないの!』
って言って。まあしこりが残ってる仲なのは分かるけどさあ。仲良くすれば良いのにねえ。
せっかく僕というダシが出来た訳じゃない?
「はい暁都さん。コーヒー入ったよ。あととっといたチョコレートも」
「ありがとうたっくん……こっち来て」
そばにたったらギュッと抱きしめられた。
「ほんとありがとうね。気難しい父さんと仲良くしてくれて」
「全然問題なかったよ」
暁都さんは優しく僕の後頭部を撫でた。
「君は最高の奥さんだよ。はあ、台無しになっちゃったよね。また2人で旅行行こうね」
「エ~?全然台無しじゃないよ。また3人で行こうよ」
「!?」
何言ってんのと言わんばかりの青い顔をしている。
「たっくん!?俺と父さん、どっちが大事なの!?」
「んーお父様?」
「!!!?」
暁都さんはぐしゃぐしゃと髪を掻いている。
「負けてたまるかああ!」
そうしてまたガタガタとPCを叩き出した。
ふふ。
いや、僕は仲良くして欲しい訳よ。
だってねえ。多分息子にすらあまりちゃんと関われなかった不器用な人だから、僕みたいな30代男性にプレゼントに何買えば良いのか分からなくていきなり500万とか渡しちゃうんだよ。
それにきっと僕だけじゃなくて、暁都さんとも仲良くしたいんだよ。暁都さんにとっては『何を今更』かもしれないけど。まあまあ、良いじゃない?
せっかく雪解けしたんだしさ。ちょっとずつ空白を埋めるためにもまた会ってあげてよ。
『あいつはこれきっと喜ぶだろう』って暁都さんに対しても僕にも、そういうのがわかる距離感くらいにはさ、なってあげてよ。ね?
end
ーーーー
✔︎あとがき
500万(非課税)を手渡ししてくる暁都の父ちゃんが書きたかったんです笑笑 暁都よりもバブリ~な父ちゃんです。
雪解け回が書けて満足!
良かったら投票お願いします!
21
あなたにおすすめの小説
兄貴同士でキスしたら、何か問題でも?
perari
BL
挑戦として、イヤホンをつけたまま、相手の口の動きだけで会話を理解し、電話に答える――そんな遊びをしていた時のことだ。
その最中、俺の親友である理光が、なぜか俺の彼女に電話をかけた。
彼は俺のすぐそばに身を寄せ、薄い唇をわずかに結び、ひと言つぶやいた。
……その瞬間、俺の頭は真っ白になった。
口の動きで読み取った言葉は、間違いなくこうだった。
――「光希、俺はお前が好きだ。」
次の瞬間、電話の向こう側で彼女の怒りが炸裂したのだ。
思い出して欲しい二人
春色悠
BL
喫茶店でアルバイトをしている鷹木翠(たかぎ みどり)。ある日、喫茶店に初恋の人、白河朱鳥(しらかわ あすか)が女性を伴って入ってきた。しかも朱鳥は翠の事を覚えていない様で、幼い頃の約束をずっと覚えていた翠はショックを受ける。
そして恋心を忘れようと努力するが、昔と変わったのに変わっていない朱鳥に寧ろ、どんどん惚れてしまう。
一方朱鳥は、バッチリと翠の事を覚えていた。まさか取引先との昼食を食べに行った先で、再会すると思わず、緩む頬を引き締めて翠にかっこいい所を見せようと頑張ったが、翠は朱鳥の事を覚えていない様。それでも全く愛が冷めず、今度は本当に結婚するために翠を落としにかかる。
そんな二人の、もだもだ、じれったい、さっさとくっつけ!と、言いたくなるようなラブロマンス。
【完結】君の穿ったインソムニア
古都まとい
BL
建設会社の事務として働く佐野純平(さの じゅんぺい)は、上司のパワハラによって眠れない日々を過ごしていた。後輩の勧めで病院を受診した純平は不眠症の診断を受け、処方された薬を受け取りに薬局を訪れる。
純平が訪れた薬局には担当薬剤師制度があり、純平の担当薬剤師となったのは水瀬隼人(みなせ はやと)という茶髪の明るい青年だった。
「佐野さんの全部、俺が支えてあげますよ?」
陽キャ薬剤師×不眠症会社員の社会人BL。
箱入りオメガの受難
おもちDX
BL
社会人の瑠璃は突然の発情期を知らないアルファの男と過ごしてしまう。記憶にないが瑠璃は大学生の地味系男子、琥珀と致してしまったらしい。
元の生活に戻ろうとするも、琥珀はストーカーのように付きまといだし、なぜか瑠璃はだんだん絆されていってしまう。
ある日瑠璃は、発情期を見知らぬイケメンと過ごす夢を見て混乱に陥る。これはあの日の記憶?知らない相手は誰?
不器用なアルファとオメガのドタバタ勘違いラブストーリー。
現代オメガバース ※R要素は限りなく薄いです。
この作品は『KADOKAWA×pixiv ノベル大賞2024』の「BL部門」お題イラストから着想し、創作したものです。ありがたいことに、グローバルコミック賞をいただきました。
https://www.pixiv.net/novel/contest/kadokawapixivnovel24
【完結・BL】春樹の隣は、この先もずっと俺が良い【幼馴染】
彩華
BL
俺の名前は綾瀬葵。
高校デビューをすることもなく入学したと思えば、あっという間に高校最後の年になった。周囲にはカップル成立していく中、俺は変わらず彼女はいない。いわく、DTのまま。それにも理由がある。俺は、幼馴染の春樹が好きだから。だが同性相手に「好きだ」なんて言えるはずもなく、かといって気持ちを諦めることも出来ずにダラダラと片思いを続けること早数年なわけで……。
(これが最後のチャンスかもしれない)
流石に高校最後の年。進路によっては、もう春樹と一緒にいられる時間が少ないと思うと焦りが出る。だが、かといって長年幼馴染という一番近い距離でいた関係を壊したいかと問われれば、それは……と踏み込めない俺もいるわけで。
(できれば、春樹に彼女が出来ませんように)
そんなことを、ずっと思ってしまう俺だが……────。
*********
久しぶりに始めてみました
お気軽にコメント頂けると嬉しいです
■表紙お借りしました
告白ごっこ
みなみ ゆうき
BL
ある事情から極力目立たず地味にひっそりと学園生活を送っていた瑠衣(るい)。
ある日偶然に自分をターゲットに告白という名の罰ゲームが行われることを知ってしまう。それを実行することになったのは学園の人気者で同級生の昴流(すばる)。
更に1ヶ月以内に昴流が瑠衣を口説き落とし好きだと言わせることが出来るかということを新しい賭けにしようとしている事に憤りを覚えた瑠衣は一計を案じ、自分の方から先に告白をし、その直後に全てを知っていると種明かしをすることで、早々に馬鹿げたゲームに決着をつけてやろうと考える。しかし、この告白が原因で事態は瑠衣の想定とは違った方向に動きだし……。
テンプレの罰ゲーム告白ものです。
表紙イラストは、かさしま様より描いていただきました!
ムーンライトノベルズでも同時公開。
勘違いへたれアルファと一途つよかわオメガ──ずっと好きだったのは、自分だけだと思ってた
星群ネオン
BL
幼い頃に結婚の約束をした──成長とともにだんだん疎遠になったアルファとオメガのお話。
美しい池のほとりで出会ったアルファとオメガはその後…。
強くてへたれなアルファと、可愛くて一途なオメガ。
ありがちなオメガバース設定です。Rシーンはありません。
実のところ勘違いなのは二人共とも言えます。
α視点を2話、Ω視点を2話の後、その後を2話の全6話完結。
勘違いへたれアルファ 新井裕吾(あらい・ゆうご) 23歳
一途つよかわオメガ 御門翠(みがと・すい) 23歳
アルファポリス初投稿です。
※本作は作者の別作品「きらきらオメガは子種が欲しい!~」や「一生分の恋のあと~」と同じ世界、共通の人物が登場します。
それぞれ独立した作品なので、他の作品を未読でも問題なくお読みいただけます。
幸せごはんの作り方
コッシー
BL
他界した姉の娘、雫ちゃんを引き取ることになった天野宗二朗。
しかし三十七年間独り身だった天野は、子供との接し方が分からず、料理も作れず、仕事ばかりの日々で、ずさんな育て方になっていた。
そんな天野を見かねた部下の水島彰がとった行動はーー。
仕事もプライベートも完璧優秀部下×仕事中心寡黙上司が、我が儘を知らない五歳の女の子と一緒に過ごすお話し。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる