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稼業が嫌で逃げたらそこは異世界だった
35.異世界でのじゃロリ妖刀と共にお店を開きます!
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アッシュとのあれこれから数日後。
俺はのじゃロリ、リセ、イリーナと共に王都にやってきていた。
まあ飛鳥も王城でちやほやされているらしいし、顔見知りが近くにいたほうが何だか安心だ。
そして目の前には大きなお店が。そう、念願のお店が建っているのだ。マジで異世界の建築技術すごいなと思ってしまう。
こんな立派なお店を持つことが出来たのも、すべてはアッシュを退けたということで貰った報奨金のおかげだ。
流石の俺も、あの大金を一人で全部使ってしまおうと思ったわけではない。
イリーナがほかのゴブリンを相手にしてくれていたし、リセは死にかけた俺を助けてくれた。
だから報奨金をどうするか話し合ったのだ。
そしたら二人がーー
「私は一銭もいらないわ。ギャンブルでお金は持っているもの。それよりも、諸刃は私と遊ばなきゃいけないのよ、分かった?」
「主殿、私もいらないです。それよりも主様とずっと一緒にいたい。そういえば料理屋を開くのが夢なんですよね。そのお金でぜひ、立派なお店を建ててください。そして私を一緒に住まわしてください!」
「あ、ずるい。私も住まわせてよ。そしてらずっと一緒。もう寂しくない!」
リセの最後の言葉はちょっとかわいそうだったが、二人はそう言ってくれた。
二人が報奨金を辞退してくれたおかげで、俺は店を開くことが出来た。そう、念願の、自分のお店だ。
正直、料理人である飛鳥の両親の手伝いしかしたことないので、腕があるかと言われると、ちょっと怪しいかもしれないけど、それでも夢がかなったのだ。
「ふふ、コレで俺も料理人の一人になったんだな」
『のじゃ、目を覚ますのじゃ! それは錯覚なのじゃっ!』
のじゃロリが分からないことを言う。目の前にある大きな建物、これが錯覚なわけがない。
『目を覚ますのじゃ。料理などにうつつを抜かし、鬼を退治しないなど、鬼狩りじゃないのじゃ』
「うるさいな、俺は鬼狩りをやめたいの。いいじゃないか、包丁の役割をするぐらい」
『じゃって、お主はお魚をよく捌くのじゃ。とっても生臭いのじゃ……』
「ああ、どんどん捌いてやる。覚悟しとけ」
『うわぁぁぁぁぁぁぁあ、嫌なのじゃァぁぁぁぁぁぁぁぁ』
刃物として生まれてしまったことを恨んでくれ。お前の切れ味を知ってしまうと、なかなかほかの包丁を使う気になれないんだよな。すまん、耐えてくれのじゃロリ。
俺はのじゃロリを持って出来たばかりの店に入る。リセとイリーナも一緒だ。飛鳥が遠くから見ているが、まあ無視することにしよう。最近のあいつ、ちょっと変だったからな。出来たばかりのお店を壊されたらたまらん。
「うわはぁ、すごい広いね。ここにいっぱいのお客さんが来るのかな? たくさんの人に囲まれて、ワタシサビシクナイ……」
リセが急に何かの嫌なことでも思い出したかのように暗くなる。あまりにも雰囲気が急変するからちょっと心配になるけど、まあいつものことだから大丈夫だろう。
「ねえ主様、何か作ってくれませんか」
「そうだな、せっかくだから何か作ろうか。リセもイリーナもちょっと待っとけ、旨いもん作ってやる」
『のじゃ、そう言って儂を虐める気じゃろう。鬼畜じゃ、鬼畜の諸刃さんじゃっ!』
「よし分かった、お前の嫌がることを後で徹底的にやってやるからな、覚悟しておけ」
『のじゃ! のじゃのじゃのじゃ』
のじゃロリがぶっ壊れたようにのじゃのじゃ言い始める。そういえば、こいつの名前は【桜花】という、ちょっといい感じの名前だったな。闘いから身を引いたのでそっちの名前を呼ぶ機会はもうないだろうけど。
俺は厨房になって材料を用意する。今回使うのはちゃんと市場で買ってきた新鮮な魚介だ。この世界に来て適当に取れた洞窟の魚とはわけが違う、とてもおいしい魚だ。
『ちょ、待つのじゃ諸刃。魚は嫌なのじゃ』
「大丈夫だ、すぐ慣れる」
そう言って、俺は胸鰭《むなびれ》を持ってのじゃロリを当てて、魚の頭を落とす。
そして魚の肛門から頭にかけてのじゃロリを使って腹を割った。内臓を取り出す際に、魚特有……とまではいかないが、ちょっとした異臭が漂う。どうやら胃の中に何か入っていたみたいだ。
『ぶおえええええええええええええええぇぇぇぇぇえ、生臭いのじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』
のじゃロリの新しいパターンにちょっと新鮮味を感じながら料理を進めていく。
魚を三枚におろし、腹骨を取って骨を抜く。切り身として切り分けて、とりあえず刺身か……煮つけ? ポワレもいいかもしれない。
せっかくなのでお米を炊くことにした。
この国は西洋の見た目をしている割には環境的に湿度が高く、小麦文化よりお米の文化が広まった、なんというかイメージとちょっと違う世界だった。
洋風なのに和風の文化がちょっと混じっているというかなんというか。
まあいいや。そのおかげでほしい調味料も手に入る。おいしいものが作れるってなんて素晴らしいんだ。
魚料理も順次できていき、ご飯も炊けた。出来たものをお皿に盛り付ける。
『うう、汚されたのじゃぁぁぁ』
「やめろよ。その声でそんなこと言われると俺が犯罪犯してるみたいだろう?」
『それに近いぐらいひどいことをしていると思うのじゃっ!』
「…………えっ?」
『鬼畜なのじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』
のじゃロリの反応はいつものことなので放っておくとする。
お皿に盛り付けた料理たちを運んでテーブルの上に並べた。自分でいうのもなんだか、そこそこ結構いい感じにできたんじゃないだろうか。
「うわー美味しそうっ!」
「主様も据わって一緒に食べましょうっ!」
俺はリセとイリーナに引っ張られて無理やり席に座らされる。まあ、こういうのもいいか。
「じゃあ皆で食べよっか。冷めたらもったいないしな」
「うう、諸刃が作ってくれたご飯、一人じゃないって感じさせてくれる……」
「リセ、あまり暗くなることを言わないでください。せっかくのご飯が……いや、主様のご飯だから不味くなるわけないっか!」
リセはボッチのトラウマからなのかちょと目を潤ませていたのが印象的だった。これぐらいで泣くってどれだけひどい人生を送ってきたんだか分からないな。
それよりも……。
小さく俺のおなかがなった。恥ずかしくもあったが、自分で作ったとはいえおいしそうなにおいが漂っているのだ。
「さて、食べようか」
「「いただきますっ!」」
『のじゃ! 何故儂にだけ何もないのじゃ。この食塩水は何なのじゃぁぁっぁぁぁ』
のじゃロリだけ騒いでいるが、リセとイリーナがおいしそうに料理を食べている。
なんともほほえましい光景だ。
いきなり異世界に飛ばされた時はどうしようかと思ったけど、のじゃロリを拾い、リセやイリーナとも出会えた。
そして、鬼狩りを本格的にやめる準備まで出来たんだ。
元の世界? もう戻りたくないね。俺はここで第二の人生を歩んでいくんだ。
「諸刃、どうしたの? 食べないの?」
「主殿っ! コレとてもおいしいのです!」
ふんすふんすと鼻息を荒くする二人。まだ本格的に店を開いたわけじゃないが、こうやって喜んでもらえると素直にうれしかった。
「何言ってんだ、俺が作ったんだからうまいに決まってるだろうっ」
今はとりあえずこの時間を楽しむということで。
俺はのじゃロリ、リセ、イリーナと共に王都にやってきていた。
まあ飛鳥も王城でちやほやされているらしいし、顔見知りが近くにいたほうが何だか安心だ。
そして目の前には大きなお店が。そう、念願のお店が建っているのだ。マジで異世界の建築技術すごいなと思ってしまう。
こんな立派なお店を持つことが出来たのも、すべてはアッシュを退けたということで貰った報奨金のおかげだ。
流石の俺も、あの大金を一人で全部使ってしまおうと思ったわけではない。
イリーナがほかのゴブリンを相手にしてくれていたし、リセは死にかけた俺を助けてくれた。
だから報奨金をどうするか話し合ったのだ。
そしたら二人がーー
「私は一銭もいらないわ。ギャンブルでお金は持っているもの。それよりも、諸刃は私と遊ばなきゃいけないのよ、分かった?」
「主殿、私もいらないです。それよりも主様とずっと一緒にいたい。そういえば料理屋を開くのが夢なんですよね。そのお金でぜひ、立派なお店を建ててください。そして私を一緒に住まわしてください!」
「あ、ずるい。私も住まわせてよ。そしてらずっと一緒。もう寂しくない!」
リセの最後の言葉はちょっとかわいそうだったが、二人はそう言ってくれた。
二人が報奨金を辞退してくれたおかげで、俺は店を開くことが出来た。そう、念願の、自分のお店だ。
正直、料理人である飛鳥の両親の手伝いしかしたことないので、腕があるかと言われると、ちょっと怪しいかもしれないけど、それでも夢がかなったのだ。
「ふふ、コレで俺も料理人の一人になったんだな」
『のじゃ、目を覚ますのじゃ! それは錯覚なのじゃっ!』
のじゃロリが分からないことを言う。目の前にある大きな建物、これが錯覚なわけがない。
『目を覚ますのじゃ。料理などにうつつを抜かし、鬼を退治しないなど、鬼狩りじゃないのじゃ』
「うるさいな、俺は鬼狩りをやめたいの。いいじゃないか、包丁の役割をするぐらい」
『じゃって、お主はお魚をよく捌くのじゃ。とっても生臭いのじゃ……』
「ああ、どんどん捌いてやる。覚悟しとけ」
『うわぁぁぁぁぁぁぁあ、嫌なのじゃァぁぁぁぁぁぁぁぁ』
刃物として生まれてしまったことを恨んでくれ。お前の切れ味を知ってしまうと、なかなかほかの包丁を使う気になれないんだよな。すまん、耐えてくれのじゃロリ。
俺はのじゃロリを持って出来たばかりの店に入る。リセとイリーナも一緒だ。飛鳥が遠くから見ているが、まあ無視することにしよう。最近のあいつ、ちょっと変だったからな。出来たばかりのお店を壊されたらたまらん。
「うわはぁ、すごい広いね。ここにいっぱいのお客さんが来るのかな? たくさんの人に囲まれて、ワタシサビシクナイ……」
リセが急に何かの嫌なことでも思い出したかのように暗くなる。あまりにも雰囲気が急変するからちょっと心配になるけど、まあいつものことだから大丈夫だろう。
「ねえ主様、何か作ってくれませんか」
「そうだな、せっかくだから何か作ろうか。リセもイリーナもちょっと待っとけ、旨いもん作ってやる」
『のじゃ、そう言って儂を虐める気じゃろう。鬼畜じゃ、鬼畜の諸刃さんじゃっ!』
「よし分かった、お前の嫌がることを後で徹底的にやってやるからな、覚悟しておけ」
『のじゃ! のじゃのじゃのじゃ』
のじゃロリがぶっ壊れたようにのじゃのじゃ言い始める。そういえば、こいつの名前は【桜花】という、ちょっといい感じの名前だったな。闘いから身を引いたのでそっちの名前を呼ぶ機会はもうないだろうけど。
俺は厨房になって材料を用意する。今回使うのはちゃんと市場で買ってきた新鮮な魚介だ。この世界に来て適当に取れた洞窟の魚とはわけが違う、とてもおいしい魚だ。
『ちょ、待つのじゃ諸刃。魚は嫌なのじゃ』
「大丈夫だ、すぐ慣れる」
そう言って、俺は胸鰭《むなびれ》を持ってのじゃロリを当てて、魚の頭を落とす。
そして魚の肛門から頭にかけてのじゃロリを使って腹を割った。内臓を取り出す際に、魚特有……とまではいかないが、ちょっとした異臭が漂う。どうやら胃の中に何か入っていたみたいだ。
『ぶおえええええええええええええええぇぇぇぇぇえ、生臭いのじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』
のじゃロリの新しいパターンにちょっと新鮮味を感じながら料理を進めていく。
魚を三枚におろし、腹骨を取って骨を抜く。切り身として切り分けて、とりあえず刺身か……煮つけ? ポワレもいいかもしれない。
せっかくなのでお米を炊くことにした。
この国は西洋の見た目をしている割には環境的に湿度が高く、小麦文化よりお米の文化が広まった、なんというかイメージとちょっと違う世界だった。
洋風なのに和風の文化がちょっと混じっているというかなんというか。
まあいいや。そのおかげでほしい調味料も手に入る。おいしいものが作れるってなんて素晴らしいんだ。
魚料理も順次できていき、ご飯も炊けた。出来たものをお皿に盛り付ける。
『うう、汚されたのじゃぁぁぁ』
「やめろよ。その声でそんなこと言われると俺が犯罪犯してるみたいだろう?」
『それに近いぐらいひどいことをしていると思うのじゃっ!』
「…………えっ?」
『鬼畜なのじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』
のじゃロリの反応はいつものことなので放っておくとする。
お皿に盛り付けた料理たちを運んでテーブルの上に並べた。自分でいうのもなんだか、そこそこ結構いい感じにできたんじゃないだろうか。
「うわー美味しそうっ!」
「主様も据わって一緒に食べましょうっ!」
俺はリセとイリーナに引っ張られて無理やり席に座らされる。まあ、こういうのもいいか。
「じゃあ皆で食べよっか。冷めたらもったいないしな」
「うう、諸刃が作ってくれたご飯、一人じゃないって感じさせてくれる……」
「リセ、あまり暗くなることを言わないでください。せっかくのご飯が……いや、主様のご飯だから不味くなるわけないっか!」
リセはボッチのトラウマからなのかちょと目を潤ませていたのが印象的だった。これぐらいで泣くってどれだけひどい人生を送ってきたんだか分からないな。
それよりも……。
小さく俺のおなかがなった。恥ずかしくもあったが、自分で作ったとはいえおいしそうなにおいが漂っているのだ。
「さて、食べようか」
「「いただきますっ!」」
『のじゃ! 何故儂にだけ何もないのじゃ。この食塩水は何なのじゃぁぁっぁぁぁ』
のじゃロリだけ騒いでいるが、リセとイリーナがおいしそうに料理を食べている。
なんともほほえましい光景だ。
いきなり異世界に飛ばされた時はどうしようかと思ったけど、のじゃロリを拾い、リセやイリーナとも出会えた。
そして、鬼狩りを本格的にやめる準備まで出来たんだ。
元の世界? もう戻りたくないね。俺はここで第二の人生を歩んでいくんだ。
「諸刃、どうしたの? 食べないの?」
「主殿っ! コレとてもおいしいのです!」
ふんすふんすと鼻息を荒くする二人。まだ本格的に店を開いたわけじゃないが、こうやって喜んでもらえると素直にうれしかった。
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