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7つのくてくてと放浪の賢者
捨てられた戦士と賭博の女神_4
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「マジでくてくてが何なのか分からない」
「ねえ、どうすんの、本当にどうすんのっ! もしくてくてを7つ見つけられたら私の借金なくなるんでしょう。もうあなたしか頼れる人がいないの。お願いたすけてぇぇぇぇぇぇえええええ」
「知らねぇよ馬鹿。お前の自業自得だろうっ」
ヴィスはごもっともなことを言うが、アティーラには本当に後がない。ヴィスの足元にすがり、「助けてぇぇぇぇぇ」と声を漏らしながら泣いている。
それを鬱陶しく思いつつも、ヴィスはティングブルムの写本に何かヒントが書かれていないか探した。そして隅っこに小さく書かれていた記述を発見する。
”追伸:異世界の地球にあるDとBという漫画がとても面白かったのでリスペクト。でも世界だと範囲が広いので我慾の強い人間がいっぱいいるティリスト大陸に限定してみました。私のところに来た時は、是非とも楽しい冒険譚をお聞かせくださいね。byシュティア”
「…………コレ、見通す女神アカーシアが定期的に発行しているティングブルムの書、それのシュティアちゃん定期イベントの概要じゃねぇかっ!」
あまり知られていないけど、ある一定の人たちに有名な話があった。
願いの女神シュティアは、基本的にボッチである。外界から隔絶された空間に一人でいて、いつも世界を見守っている。人々の願いを読み取り、願いを叶えるための道しるべを教えてくれる女神なんて言われていることもあるが、ボッチである。何度もいうが、シュティアはボッチなのだ。
そしてすべてを見通す女神アカーシアは、基本的に自分の書いた作品を読んでもらいたいと思う、ちょっと特殊な女神だった。でも、全てを知っているアカーシアが好き勝手に書くと、ティングブルムの書のように、人々の文明を時代に合わない程の発展に導いてしまい、最悪、世界が破滅する恐れもあった。
シュティアは人にあいたい。アカーシアは自分の作ったものを読んでもらいたい。そんな二人が手を組んで、定期的に発行しているもの、それがティングブルムの写本シュティアちゃん定期イベントの書だった。
願いの女神シュティアが企画するイベントをネタにそれっぽいことをアカーシアが書いて、世界に発信する。ある意味で女神の創作活動とも言える。
そして願いの女神シュティアのイベントをクリアしたものは、シュティアの元に導かれ、なんでも一つ願いを叶えてくれるという、そんな噂があることをヴィスは知っていた。というか、人の女神ラセルアからその辺の事情を聞いたことがあったのだ。
「はは、でもこれでここに書かれていることが本物だという確信が持てた。くてくてを探せばなんでも一つ、願いが叶うぞ」
「ほんと、本当にほんとっ! 私の借金なくなるのっ! うわあぁぁぁぁぁぁん、助かったよぉぉぉぉ」
「お前のためにやるなんていってねぇよ」
まるで自分の借金がなくなったかのように喜ぶアティーラ。借金女神の場合、自業自得なのだが……生きる希望が少しでも見えたのか、ちょっとだけ安心した表情を浮かべた。
「ねぇ、ところでくてくてって何なの? 何を探せば私は助かるの」
「そんなこと言われても、くてくてが何なのか分からないし……とりあえずこれをもらってくるから」
さりげなくヴィスはアティーラから逃げようとするが、それを察したアティーラがヴィスの服を掴む。
「ねえ、逃げようとしないでよ。私も一緒に行くわ」
真顔でそういうアティーラに、ヴィスはそっぽ向いて「ッチ」と舌打ちをした。
「なんで舌打ちするのよ。同じギャンブル仲間ってことで助けなさいよ。あなたの方が運がいいんでしょう。だったら勝ってっ! 私の為にギャンブルで勝って借金を減らしてよっ」
「その借金はお前がしたものだろうっ。俺に擦り付けようとするなっ」
「だってだって、うう、どうすればいいの、私、本当にどうすればいいのか分からないのよっ」
「だったら、一人でくてくてを探せばいいだろう。俺は俺で探すから。じゃあな、達者で暮らせよ」
「ままま、待って、本当に待ってぇぇぇぇっぇ」
泣きわめいて手を離さない女神を引きずりながら、ヴィスは必死に逃げようとした。無駄に馬鹿力な女神をなかなか振りほどくことができない。
どうして女神という奴は、こう、ダメな奴ばかりなんだろうと、ヴィスは心の中で強く思う。お前がそれを言っちゃダメそうだが、それでも思ってしまうほどの屑女神だったのだから仕方がない。
泣きわめく女神を見ながら、ヴィスは凄く嫌予感を感じていた。
(こいつに関わってもろくなことにならなそうだから早く逃げたいんだが。そして俺はくてくてを集めて、願いの女神シュティア様に億万長者になりたいという願いを叶えてもらうんだ。こんなところでこんな屑女神に邪魔されたくない)
そう思ってしまうのも仕方ないのかもしれない。だけどヴィスは行動を起こすのが遅すぎたのだ。
「おい、あそこにあの女がいるぞ」
「見ろ、男を連れている。あいつの連れならひん剥いて金に換えてやれ」
アティーラに金を貸したのだろう黒ずくめの男達が裏路地からひょこひょことやってきた。その数10人以上。もちろんヴィスは他人のふりをするわけだが、アティーラが見逃してくれるわけなかった。
「ねぇどうしよう。お願いたじゅげでぇぇぇぇぇぇぇ」
「泣くな、喚くな、そして俺のところに来るなっ! 俺が代わりに捕まるだろうがっ」
「こここここ、こうなったら道連れよ。私まだじにだぐないぃぃぃぃぃぃ」
「借金取りにつかまったからって死ぬわけじゃないからね。働かされるだろうけど。というか」
「働きたくないのよっ!」
「借金するなら勝てるギャンブルしろよっ」
全財産を競馬で溶かした女神と言い争いをしていたら、黒づくめの借金取りから逃げられないと思ったヴィスは、アティーラを置いて逃げようとする。
だけど、アティーラはどこに逃げていいのか分からず、とりあえずヴィスの後についていった。
身体能力が一応高い二人は、借金取りから距離を取ることに成功する。
だけど、そのことに気づかず、二人は言い争いをしながら、全力で裏路地を駆け巡った。
「お前いい加減にしろよっ」
「お願いよ。あなたしかいないの。お願いだから私と一緒にくてくてを探してっ!」
「ああもう、しつこいっ」
自由を愛するヴィスは、できればアティーラのお願いを丁重にお断りしたかった。でもあまりにもしつこいアティーラに根負けしてしまった。
「だぁもう、分かったよ。付き合ってやる。おれもくてくてが欲しいからな。こうなったら徹底的にやってやるよ。二人で億万長者になろうぜ」
「あ、ありがとう。本当にありがとうっ」
「お礼を言うのはな…………後ろの借金取りを巻いた後だっ」
「う、うんっ!」
実はもう借金取りを巻いているのだが、それに気が付かずに二人は走り続け、人気のない空き家に入った。
周りから如何わしい声が聞こえてくるが、二人は全く気にする様子もない。二人は真正面に向き合う。
「これからくてくてを探す仲間として、改めて自己紹介しましょう。私はアティーラ。賭博の女神よ。今は借金をしていて、借金の女神なんて言われてしまうかもしれないけど、本当に女神だから。よろしくね」
「関わりたくないけど仕方がない。俺はヴィス。ついさっきまで自宅警備員をしていたが、ついに追い出されてしまった。帰る家もない、金もない、あるのはギャンブルで勝つ運が少々とこの腕っぷし……ぐらいかな。とりあえずよろしく」
二人は互いに手を差し出して握手する。これからくてくてという謎の何かを探すためのパートナーになったのだ。これからの為に親睦を深めようとしているに違いない。
(っけ、何が女神だこの野郎。この疫病神が。くてくては俺がもらう。そしてもらった金は全て俺のモノだ)
(くふふふふ、良い感じに仲間になってくれたわ。ちょろくて助かった。ああ、本当にたしゅかった……。でもくてくては渡さない。くてくてで、私は借金を返済するんだ!)
意外とそうでもなかった。
自分の欲望に忠実な二人。禄でもない願望をかなえるために、くてくてという謎のアイテムを手に入れるために動き出す。
どちらが願いを叶えればいいのか、そんなのは最後の最後でおいしいところをかっさらえばいいと思う二人だった。
「ねえ、どうすんの、本当にどうすんのっ! もしくてくてを7つ見つけられたら私の借金なくなるんでしょう。もうあなたしか頼れる人がいないの。お願いたすけてぇぇぇぇぇぇえええええ」
「知らねぇよ馬鹿。お前の自業自得だろうっ」
ヴィスはごもっともなことを言うが、アティーラには本当に後がない。ヴィスの足元にすがり、「助けてぇぇぇぇぇ」と声を漏らしながら泣いている。
それを鬱陶しく思いつつも、ヴィスはティングブルムの写本に何かヒントが書かれていないか探した。そして隅っこに小さく書かれていた記述を発見する。
”追伸:異世界の地球にあるDとBという漫画がとても面白かったのでリスペクト。でも世界だと範囲が広いので我慾の強い人間がいっぱいいるティリスト大陸に限定してみました。私のところに来た時は、是非とも楽しい冒険譚をお聞かせくださいね。byシュティア”
「…………コレ、見通す女神アカーシアが定期的に発行しているティングブルムの書、それのシュティアちゃん定期イベントの概要じゃねぇかっ!」
あまり知られていないけど、ある一定の人たちに有名な話があった。
願いの女神シュティアは、基本的にボッチである。外界から隔絶された空間に一人でいて、いつも世界を見守っている。人々の願いを読み取り、願いを叶えるための道しるべを教えてくれる女神なんて言われていることもあるが、ボッチである。何度もいうが、シュティアはボッチなのだ。
そしてすべてを見通す女神アカーシアは、基本的に自分の書いた作品を読んでもらいたいと思う、ちょっと特殊な女神だった。でも、全てを知っているアカーシアが好き勝手に書くと、ティングブルムの書のように、人々の文明を時代に合わない程の発展に導いてしまい、最悪、世界が破滅する恐れもあった。
シュティアは人にあいたい。アカーシアは自分の作ったものを読んでもらいたい。そんな二人が手を組んで、定期的に発行しているもの、それがティングブルムの写本シュティアちゃん定期イベントの書だった。
願いの女神シュティアが企画するイベントをネタにそれっぽいことをアカーシアが書いて、世界に発信する。ある意味で女神の創作活動とも言える。
そして願いの女神シュティアのイベントをクリアしたものは、シュティアの元に導かれ、なんでも一つ願いを叶えてくれるという、そんな噂があることをヴィスは知っていた。というか、人の女神ラセルアからその辺の事情を聞いたことがあったのだ。
「はは、でもこれでここに書かれていることが本物だという確信が持てた。くてくてを探せばなんでも一つ、願いが叶うぞ」
「ほんと、本当にほんとっ! 私の借金なくなるのっ! うわあぁぁぁぁぁぁん、助かったよぉぉぉぉ」
「お前のためにやるなんていってねぇよ」
まるで自分の借金がなくなったかのように喜ぶアティーラ。借金女神の場合、自業自得なのだが……生きる希望が少しでも見えたのか、ちょっとだけ安心した表情を浮かべた。
「ねぇ、ところでくてくてって何なの? 何を探せば私は助かるの」
「そんなこと言われても、くてくてが何なのか分からないし……とりあえずこれをもらってくるから」
さりげなくヴィスはアティーラから逃げようとするが、それを察したアティーラがヴィスの服を掴む。
「ねえ、逃げようとしないでよ。私も一緒に行くわ」
真顔でそういうアティーラに、ヴィスはそっぽ向いて「ッチ」と舌打ちをした。
「なんで舌打ちするのよ。同じギャンブル仲間ってことで助けなさいよ。あなたの方が運がいいんでしょう。だったら勝ってっ! 私の為にギャンブルで勝って借金を減らしてよっ」
「その借金はお前がしたものだろうっ。俺に擦り付けようとするなっ」
「だってだって、うう、どうすればいいの、私、本当にどうすればいいのか分からないのよっ」
「だったら、一人でくてくてを探せばいいだろう。俺は俺で探すから。じゃあな、達者で暮らせよ」
「ままま、待って、本当に待ってぇぇぇぇっぇ」
泣きわめいて手を離さない女神を引きずりながら、ヴィスは必死に逃げようとした。無駄に馬鹿力な女神をなかなか振りほどくことができない。
どうして女神という奴は、こう、ダメな奴ばかりなんだろうと、ヴィスは心の中で強く思う。お前がそれを言っちゃダメそうだが、それでも思ってしまうほどの屑女神だったのだから仕方がない。
泣きわめく女神を見ながら、ヴィスは凄く嫌予感を感じていた。
(こいつに関わってもろくなことにならなそうだから早く逃げたいんだが。そして俺はくてくてを集めて、願いの女神シュティア様に億万長者になりたいという願いを叶えてもらうんだ。こんなところでこんな屑女神に邪魔されたくない)
そう思ってしまうのも仕方ないのかもしれない。だけどヴィスは行動を起こすのが遅すぎたのだ。
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「借金取りにつかまったからって死ぬわけじゃないからね。働かされるだろうけど。というか」
「働きたくないのよっ!」
「借金するなら勝てるギャンブルしろよっ」
全財産を競馬で溶かした女神と言い争いをしていたら、黒づくめの借金取りから逃げられないと思ったヴィスは、アティーラを置いて逃げようとする。
だけど、アティーラはどこに逃げていいのか分からず、とりあえずヴィスの後についていった。
身体能力が一応高い二人は、借金取りから距離を取ることに成功する。
だけど、そのことに気づかず、二人は言い争いをしながら、全力で裏路地を駆け巡った。
「お前いい加減にしろよっ」
「お願いよ。あなたしかいないの。お願いだから私と一緒にくてくてを探してっ!」
「ああもう、しつこいっ」
自由を愛するヴィスは、できればアティーラのお願いを丁重にお断りしたかった。でもあまりにもしつこいアティーラに根負けしてしまった。
「だぁもう、分かったよ。付き合ってやる。おれもくてくてが欲しいからな。こうなったら徹底的にやってやるよ。二人で億万長者になろうぜ」
「あ、ありがとう。本当にありがとうっ」
「お礼を言うのはな…………後ろの借金取りを巻いた後だっ」
「う、うんっ!」
実はもう借金取りを巻いているのだが、それに気が付かずに二人は走り続け、人気のない空き家に入った。
周りから如何わしい声が聞こえてくるが、二人は全く気にする様子もない。二人は真正面に向き合う。
「これからくてくてを探す仲間として、改めて自己紹介しましょう。私はアティーラ。賭博の女神よ。今は借金をしていて、借金の女神なんて言われてしまうかもしれないけど、本当に女神だから。よろしくね」
「関わりたくないけど仕方がない。俺はヴィス。ついさっきまで自宅警備員をしていたが、ついに追い出されてしまった。帰る家もない、金もない、あるのはギャンブルで勝つ運が少々とこの腕っぷし……ぐらいかな。とりあえずよろしく」
二人は互いに手を差し出して握手する。これからくてくてという謎の何かを探すためのパートナーになったのだ。これからの為に親睦を深めようとしているに違いない。
(っけ、何が女神だこの野郎。この疫病神が。くてくては俺がもらう。そしてもらった金は全て俺のモノだ)
(くふふふふ、良い感じに仲間になってくれたわ。ちょろくて助かった。ああ、本当にたしゅかった……。でもくてくては渡さない。くてくてで、私は借金を返済するんだ!)
意外とそうでもなかった。
自分の欲望に忠実な二人。禄でもない願望をかなえるために、くてくてという謎のアイテムを手に入れるために動き出す。
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