召還師と教師の不祥の弟子たち

落花生

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今更異世界に飛ばされたと思ったけど、やっぱり違う

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「死なせません……絶対に!」
 サモナーの声が聞こえた。
 だが、俺の目は開かない。
「魔力は生命力の源です。だから、私の魔力を逆流させれば……きっと傷がふさがるはず」
 そんなことをしたら、サモナーが死んでしまうだろうが。
 ミチル君は言っていたぞ。お前たちの今の体は魔力で出来ていて、魔力を使い切ったら消えてしまうって。そんな死に方はいやだろう。お前、死にたくないって言ってもんな。
「死にたくはないです。でも、生きてる人間が死者とかかわったことで亡くなるなんて――そんなことは許したくないんです!だって、そんなの理不尽じゃないですか」
 背中が、すごく熱い。
 背中から入ってきた熱は心臓まで届いて、止まりかかっている心臓を無理やり動かしているみたいだった。
「カズキ様」
 サモナーの声が、絶えず聞こえてくる。
 やっぱり、こいつは良い奴だ。
 おまえと出会えて、本当に良かったよ。


 俺は、ベットの上で目を覚ました。
 たぶんここは天国だ、という自覚があった。だが、小汚い木製の小屋はどうやっても天国には見えなかった。だが、地獄ほどは酷い環境ではないような気もする。
「さむ……」
 隙間風が吹いて、思わず俺はかけていた毛布を手繰り寄せる。そこで気が付いたのだが、毛布はぼろぼろでやたらと重かった。しかも、毛皮くさい。着ている物を確認すると涼しいぐらいの気候なのに半袖で織り目が荒い服をまとっていた。普段着ている洋服よりも、古代人が来ていた貫頭衣に近いデザインである。
 しかも、俺の手足は小さい。
 ――まさか、異世界転生。ここまできて、やっと異世界に転生してチートな生活が始まるのか!!
 そう思ったが、前回の失敗があったので声には出さないでおいた。また、間違いだったら恥ずかしい。
「バン、来なさい」
 知らないおじさんが、たぶん俺を呼んだ。
 頭では違和感を感じているのに、体はほとんど無意識に俺を呼んだおじさんの元へと向かう。
「いいかい、バン。お前には魔法使いの才能がある。今までは、それを隠せと教えてきたが……ようやくお前の才能を理解してくれる人が現れたぞ」
 知らないおじさんは、興奮気味に俺を外へと連れ出した。
 よく見ると、おじさんは俺よりも少しばかり上等な服を着ていた。質素だが布の織り目は細やかだし、刺繍らしきものまであった。
 このおじさんは、子供の俺の父親のようだ。そうなるとバンというのが、俺の名前か。それにしても、子供より親が上等な服を着ているというのは解せないような気もする。
「バン、ご挨拶しなさい。フェルス国の貴族。サウエル様だ」
 なんか、聞いたことのある単語はいっぱい出てきたような気がする……。
 思い起こせばサモナーたちゴーストと話す時に、フェルス国という単語が何度か出てきた。もしや、俺はサモナーたちがいた世界に飛ばされてきてしまったのだろうか。
 サモナーたちは死後に俺たちの世界に飛ばされてきた……ということは現実の俺も死んで――。
 俺が混乱しながらも父に対面させられたのは、今の俺と比べると比較できないぐらいに立派な格好をした若者だった。清潔なのは当たり前の白いシャツに皺ひとつないズボン。風よけのためのマントを除けば、俺にはなじみ深い恰好だった。現代人のものとよく似ている。
「君が、魔力を持っている子供だね」
 サウエルは手入れの行き届いた金髪にすんだ青い目をした、いかにも貴族っぽい若者だった。現代にいけば髪色とかはともかく、似たような背格好の若者は山のようにいるだろう。だが、粗末な身なりをしている今の俺から見ているせいか、サウエルの姿はどうにも鼻持ちならない匂いがした。
「ボクは、世界中の人間が魔法を使えるようになる夢を抱いている。だって、世界中の人間が魔法を使えれば、魔法使いへの差別もなくなるだろう?」
 サウエルの言葉に、俺は戸惑った。
 魔法使いが、差別されている?
 そういえば、サモナーは魔術師はともかく魔法使いはとても少ないと言っていた。俺の世界でも全体数が少ない者が差別されることは歴史上あったことだし、そう考えれば驚くほどのことではないのかもしれない。
 だが、やはりサモナーたちの魔術という不可思議な現象を見せつけられている身としては、魔法使いが差別されるというのは納得がいかない。不平等なことがあれば、魔法使いは魔法でなんとかしてしまいそうなイメージがある。
「さて、君の魔法を見せてくれ」
 いや、できないし。
 頭はそんなツッコミをしているのに、体は掌を広げていた。そして、その掌からにはマッチの火程度の炎が燃える。
 えっ、これだけ!
 あまりの威力の小ささに驚いていると、体から力が抜けるのを感じた。ミチル君にも見られていた症状だが、おそらくは魔力の使い過ぎによる疲労だろう。
 そうえいえばサモナーは、この世界の人間は魔力の量が少ないとか言っていたような気がする。俺は魔法を使える魔法使いだけど、魔力の量が少ないからまともな魔法は使えないらしい。
 あー……これは差別されるかもしれない、と俺は思った。
 こんなちんけな魔法では、一般人とさほど変わらない。
「なるほど、本物の魔法使いのようですね」
 サウエルは、俺の父親に革袋を渡していた。
 おい、俺は売られるのかよ。
「バン、サウエル様のところでしっかりと修行するんだぞ」
 俺を売ったというのに、父親の目は真摯に俺のことを心配していた。日本でも江戸時代のころは丁稚奉公などの制度があり、子供が小さなうちから労働力として親元を離れることは多くあった。そこでは飯にもありつけていたし、教育も受けることができたという。きっとこの父親も、俺がそういうふうになると信じているのだろう。
「うん、立派な魔法使いになるね」
 こうして、俺は推定十歳で親元を離れた。
 サウエルが乗ってきた馬車に揺られての旅は、現代人にとっては快適とは言い難かった。車酔いするタイプの人間ならば、思いっきり吐いていただろう。幸いにして俺は乗り物強いタイプだったが、不安だったのでできるだけ窓から遠い景色をみた。
 どこまでも続く畑の風景は地元と同じだが、そこで働く人々の豊かさには天と地ほどの開きがある。ここに人々は、ほとんど手作業で畑を耕して食物を植える。現代の農家の仕事も肉体労働だが、この世界の農業はそれを上回るだろう。それでも、畑で働く人々は俺が着ている服よりも幾分か上等なものを着ていた。
 土で汚れてはいるが、染料で染められたズボン。刺繍が施された日よけのスカーフ。彼らの牧歌的なオシャレを見ていると、俺の今の身分の悲壮さが浮き彫りとなる。これ、なんとかなりあがらないと一生うだつの上がらないバットエンドになりそうである。
 サウエルの屋敷は、驚くぐらいに広くて立派だった。城のようだと言うとさすがに言いすぎだが、真っ白い壁やバラの植えられた庭には富の匂いがした。
 帰ってきた途端に多くの使用人に出迎えられたサウエルは、彼らに「帰ったぞ」の一言もなく俺の耳馴染んだ名前を呼ぶ。いや……名前じゃないとは思うんだけど。
「サモナー、サモナーはいるか?」
「はい。あに……じゃなくてサウエル様!」
 屋敷の奥から、走ってきたのはやっぱりサモナーだった。ぼろぼろのローブ姿ではなくて、サウエルと似た現代人っぽい恰好をしている。
 って――どうしてお前がいるんだよ、と俺は叫びそうになった。
 サモナーは現代にいて、死んだ俺はサモナーがいた世界に飛ばされて、そこにはサモナーがいて……ああ、駄目だ。頭が痛くなってきた。
「実験用の魔法使いを連れてきた。それと、どうしてそんな服を着ている」
 サウエルは、サモナーを睨みつける。
「起きたら、枕元にあったからですけど……」
 サモナーは首をかしげる。
 サウエルは自分に向かって、頭を下げる使用人の一人に目を止めた。震えるメイドは、いきなり土下座した。
 俺は、あっけにとられた。
 何かしらの不手際があったらしいが、いきなり使用人が土下座するなんてただ事ではない。だが、サウエルは何の感情もあらわさずに呟く。
「こいつを人間扱いするな」
 サウエルは、土下座するメイドの頭を踏みつける。
 その恐慌に、誰も何も言えない。緊張感と恐怖が支配する中で、たった一人が声を上げた。
「兄上!」
 サモナーである。
「服を間違えたぐらいで……なんで、そんなことをっ!!」
 だが、サウエルは自分に意見するサモナーの首を絞めた。
 その恐慌に、さすがに使用人たちも止めようとする。
「おやめください!この方は、あなたの弟君ですよ!!」
 使用人の叫びに、俺は呆気にとられた。
 サウエルが、サモナーの兄……。
「父上が死んだ瞬間から、俺には弟なんぞいなくなった。これは、単なる道具だ。異世界から希少な生物を呼び出す、サモナーと言う道具にすぎない!」
 サモナーは軽々と持ち上げられ、壁に叩きつけられた。
「やめろ!」と叫びそうになったが、体が動かない。恐怖で萎縮しているし、何より理性が声を抑えてひそめていないと自分が殺されると判断してしまっている。
「あ、兄上。どうか、使用人へ怒りを向けることはお控えください」
 皆が恐れてサウエルに対して萎縮しているのに、サモナーは兄に意見し続けていた。サウエルは、サモナーを乱暴に離すと無言で屋敷の奥へと向かっていった。
 使用人たちは、サモナーの側に駆け寄る。
「今のって……」
 俺が動けないでいるとメイドの一人が、俺を抱き寄せた。その行動にびっくりしたが、思い返せば俺は推定十歳だ。小さな子が、突然見た暴力でショックを受けたと思われても仕方がない状態である。
「怖かったでしょう?もう、大丈夫よ」
「あの、一体なにが……?」
「サウエル様と……サモナーは異母兄弟なの」
 メイドは表情を沈ませながらも、俺にできうる限りの説明をしてくれた。
 立派な屋敷と身なりが証明するとおり、サウエルは貴族であるらしい。だが、十数年前まではこんな屋敷に住めるほどの経済状況ではなかったらしい。
 田舎の名前だけの貧乏貴族、それが過去のサウエルの姿のようだった。それが一変したのは、サウエルの父親のおかげだという。
 その父親は女好きで、本妻のサウエルの母親には内緒で愛人を作っていた。それが、サモナーの母親であるらしい。そこまではよくある貴族の醜聞だが、サモナーは生まれながらの魔法使いであった。
 しかも、見たこともないようなモンスターを呼び寄せる召喚師として多大な才能を秘めた。父親はサモナーが召喚した動物の牙や角、毛皮などを売り始めた。
 元手はかからずに珍しいもので商売ができたということもあり、サウエルの家はあっという間に富を築いた。だが、面白くなかったのが本妻であるサウエルの母親だ。
 愛人の子が家を富ませたというのは、貧乏ながらも生粋の貴族の彼女には耐えられない話だったらしい。いや、普通の母親でも耐えられないかもしれない。夫と浮気相手の子供が、自分の子供よりも優秀で金を儲けているみたいな話である。
 サウエルの母親は、サウエルに厳しく当たるようになった。サウエルにも魔力があったら、サモナーと競わせたのだろうが残念ながらサウエルには魔力はなかった。
 母はサウエルに厳しい教育をするのではなく、ただ幼い息子に当たり散らしていたらしい。一方で父親はというと女癖は悪いが、子供にはまっとうな親であったようだ。
サウエルを母親からかばってくれていたらしい。
 だが、同時に父親はサモナーを引き取って屋敷に住まわせてしまった。父親にしてみれば、サモナーは金のなる木だから手なずけておきたいだろう。子供を金儲けに利用している親としての良心の呵責もあったのかもしれないし。
 だが、母親の方はそうはいかなかった。
 愛人の子が――しかも、自分の子供よりも夫の役にたっている子が同じ屋根の下に暮らしているのである。鬱憤はすべてサウエルに向けられ、もはやどうしようもないところまで親子の関係性は悪化していた。
 父親は、仕方なくサウエルを寄宿舎付きの学校にいれた。
 離れれば、親と子の問題に時間稼ぎができると考えたのは明白である。しかし、ストレスをためすぎた母親は病に倒れ、遠くの学校に入れられていたサウエルは彼女の死に目に会えなかったという。
 踏んだり蹴ったりとはこのことだ、と俺は思うしかなかった。
 サウエルが学校を卒業後には父親も死亡し、サウエルはこの屋敷の当主となった。それから、サモナーをさっきのように貶めているらしい。
「……逃げればいいのに」
 俺は、ぼそりと呟いた。
「魔法使いが、主人の元から逃げるのは重罪よ」
 あなたもそんなことを考えてはダメ、と言った。
 主人の元から逃げるのがダメって奴隷かよ、と思った。だが、よく考えれば俺と父親の服装は明らかに違った。この世界で魔法が使えるということは、身分が低い証拠らしい。その割に、ここの屋敷の使用人は俺やサモナーに優しいような気がする。
「前の主人の方針で……サモナーが魔法使いだってことは隠されていたの。だから、私たちは……サモナーが普通の人間だと思って一緒に育ったわ。サウエル様が公表してしまったから、もうサモナーは普通の人には戻れないけど……今さらあの方を魔法使い扱いなんてできないわ。それに、魔法使いの人たちにもちょっと親しみを持ってしまっているの」
 メイドの話では、ここの使用人のほとんどが近くの村の出身らしい。小さいころはサウエルやサモナーと遊んだ者もいて、だからこそ二人の兄弟のこじれた関係性に胸を痛めているのだと言う。
「サウエル様も、昔は優しい方だったのよ」
 メイドは悲しそうに呟いた。
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