王女様で神様の私はサボりたい!

未来

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3章

水晶玉

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「ふむ、ならばここに回復の泉を・・・・」

今は私がここへ来て2日目の朝。
魔王の寝室の前を通ると、そんな呟きが聞こえてきた。
私は気になったので、しばらく聞き耳をたてていると急に

「なっ!これは!」
と魔王の声が聞こえたので私は辛抱堪らずドアを開けた。
するとそこには・・・・・・


謎の水晶玉を覗きこむ魔王の姿がありました。
魔王ビックリ。
私ドン引き。
だって大の大人が水晶玉を見ながら呟いてたら気持ち悪いじゃん!

「シュッ、シュアル!?なぜここにっ」

「おはよう、魔王。お前何やってんの?」

「あぁ、勇者達の様子を見ていたんだ」

「は?」

「いや、だから勇者の様子を・・・・」

「は?」

「この水晶玉は見たいものを見せてくれるんだよ!分かった!?」
そうだね。分かったよ。
でもさ・・・・?

「いっつもそうやって見てたの?」

「あぁ、そうだよ?」
私はその言葉を聞いた瞬間。
背中をゾクリと悪寒が走り、生理的嫌悪感を覚えた。
そして、嫌われ者の代表。G(苦手な人のため)を見るような目で魔王を見た。

「えっ、ちょっとその顔止めて!?傷付く!」
メンタル脆いな・・・・
でも、気持ち悪いものは気持ち悪い。
そして、魔王は私の肩に触れようとした。けど勿論私が受け入れるわけもなく

「やだっ!触らないで!変態!」
と手を払いのけた。
すると魔王は真っ白になり、静かに泣いている。
ちょっと心配になってきた・・・・
その時ドアが開き、リャンが入ってきた。

「お父さ~ん。ちょっとこれ聞きたいことがあるんだけど・・・・」

「リャンー!助けてくれ~シュアルが精神的にいじめてくる!」
とリャンに泣きつく魔王は、とても何千、何万と生きてきたとは思わない。
正確にはその分死んでるけど・・・・

「お父さん。キモい」
ガガーン。と表せる表情でついに魔王は無になった。

「あっ、神王様。おはようございます」
今始めて気付いたようにリャンは挨拶してきた。
これはちょっと傷付くね。

「はっ」
魔王は意識が戻ったようだ。

「そうだ!それどころじゃないんだ!シュアルこれを見てくれ」
魔王は水晶玉を見てくれと言ってきた。
私は水晶玉に近寄り覗きこんだ。
するとそこには、鬼の形相で魔物をぶった切るキルの姿があった。

『あんのバカー!見つけたらお仕置きしてやるー!』
と映像の中でキルは叫んでいる。
何だろう。映像越しでもすごく怖い・・・・

「なっ?それどころじゃなかったろ?」
魔王はドヤ顔で言った。
何だろう。こっちは凄くイラつく・・・・
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