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2年生
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2年になっても3人は同じクラスだった。
これも少子化のお陰ともいえるが。
年度初めに行われる身体測定の結果を見ながら、勇気は項垂れていた。
「どうした勇気?あんまり背が伸びてないのか?」
浩一が言った。
「うるさいっ!」
「気の毒になあ、真斗なんて180はゆうに超えたってのに。」
真斗は高校になっても身長は伸びていた。
「浩一は?」
「ああ、去年よりは2cmくらいは伸びたけど。」
「死ねっ!」
「何でだよ。たった2cmだぞ?」
「ふんっ!」
ご立腹の勇気。
「1cmくらいだったのか?」
「うるせえっ!1mmも伸びてねえよっ!」
「は?ま、まあ中学だって伸びてないし、成長期遅い人間は一気に来るっていうしなあ。」
「中学は成長してたわいっ!」
「何言ってんだ、ずっと一番前だったじゃないか?」
「それでも背は伸びてたんだよっ!」
「あれで?」
「よーし、浩一君どうやら、死にたいようだね?」
「いやいやいや・・・。」
本気で怒りそうだったので、これ以上は何も言わなかった。
クラスで上位カーストの女子連中は、勇気の方を見ながら話をしていた。
「あれが、去年の準ミスか・・・。」
「せっかくミス平凡が卒業したってのに。」
昨年の文化祭で行われたミスコンで、勇気は準ミスに選ばれていた。男性で唯一なのは言うまでもない。
「でもさ、あんな彼氏居たらよくね?」
「よくねーよ。」
「なんで?可愛いじゃん。」
「自分より可愛い彼氏ってどうなのよ?」
「・・・。」
「本当に男なのアレ?」
「女だったりして?」
「キモジョ達が話してたんだけどさ。でっかいのついてるらしいよ。」
「嘘っ!」
「まじかあ・・・。男なのかやっぱり・・・。」
「アレに、でっかいアレがねえ・・・。」
「想像つかんわ。」
「誰か付き合ってみたら?」
「無理じゃね?」
「いやいや、あたしら結構いけてるし。」
「去年の準ミスより、いけてんのかよ?」
「・・・。」
2年に進級してクラスのメンバーも多少は変わっているわけで。
「おい、緑屋。お前本当に男なんだろうな?」
そんな事を言ってくるクラスメイトも居た。
「次の体育の時間に、着替えるから、その時、証明してやるよ。」
勇気はそう答えた。
そうして、いざ着替えの時間になったのだが。
「ちょ、やっぱいい。」
勇気が上を脱ごうとすると、いちゃもんを付けてきた奴が止めた。
「は?」
「なんか、エロいんだよ。」
「なんだとー!上着脱ぐからしっかり見とけ!」
「いや、いいって。」
しめ切った教室内を逃げようとする、いちゃもん野郎。
「浩一、捕まえろ。」
勇気に命令されて、捕まえる浩一。
「なっ、港、離せっ。」
「別に勇気の上半身の裸体くらいなんともないだろ?」
「嫌だあああ。離してくれええええ。」
「騒ぐなよ・・・。」
呆れる浩一。
「も、もし反応したら、俺は二度と立ち直れない。」
ボソッと漏らすいちゃもん野郎。
「よし、勇気。もう許してやれ。」
察してあげた、優しい浩一君。
「何でだよ?」
「いいのか?こいつがお前に欲情する事態になっても?」
ぶるるるるるっ!
勇気の全身に悪寒が走った。
「ま、いいだろう。」
こうして、いちゃもん野郎は何とか難を逃れる事が出来た。いちゃもんはつけるもんじゃないなと身をもって体感した。
これも少子化のお陰ともいえるが。
年度初めに行われる身体測定の結果を見ながら、勇気は項垂れていた。
「どうした勇気?あんまり背が伸びてないのか?」
浩一が言った。
「うるさいっ!」
「気の毒になあ、真斗なんて180はゆうに超えたってのに。」
真斗は高校になっても身長は伸びていた。
「浩一は?」
「ああ、去年よりは2cmくらいは伸びたけど。」
「死ねっ!」
「何でだよ。たった2cmだぞ?」
「ふんっ!」
ご立腹の勇気。
「1cmくらいだったのか?」
「うるせえっ!1mmも伸びてねえよっ!」
「は?ま、まあ中学だって伸びてないし、成長期遅い人間は一気に来るっていうしなあ。」
「中学は成長してたわいっ!」
「何言ってんだ、ずっと一番前だったじゃないか?」
「それでも背は伸びてたんだよっ!」
「あれで?」
「よーし、浩一君どうやら、死にたいようだね?」
「いやいやいや・・・。」
本気で怒りそうだったので、これ以上は何も言わなかった。
クラスで上位カーストの女子連中は、勇気の方を見ながら話をしていた。
「あれが、去年の準ミスか・・・。」
「せっかくミス平凡が卒業したってのに。」
昨年の文化祭で行われたミスコンで、勇気は準ミスに選ばれていた。男性で唯一なのは言うまでもない。
「でもさ、あんな彼氏居たらよくね?」
「よくねーよ。」
「なんで?可愛いじゃん。」
「自分より可愛い彼氏ってどうなのよ?」
「・・・。」
「本当に男なのアレ?」
「女だったりして?」
「キモジョ達が話してたんだけどさ。でっかいのついてるらしいよ。」
「嘘っ!」
「まじかあ・・・。男なのかやっぱり・・・。」
「アレに、でっかいアレがねえ・・・。」
「想像つかんわ。」
「誰か付き合ってみたら?」
「無理じゃね?」
「いやいや、あたしら結構いけてるし。」
「去年の準ミスより、いけてんのかよ?」
「・・・。」
2年に進級してクラスのメンバーも多少は変わっているわけで。
「おい、緑屋。お前本当に男なんだろうな?」
そんな事を言ってくるクラスメイトも居た。
「次の体育の時間に、着替えるから、その時、証明してやるよ。」
勇気はそう答えた。
そうして、いざ着替えの時間になったのだが。
「ちょ、やっぱいい。」
勇気が上を脱ごうとすると、いちゃもんを付けてきた奴が止めた。
「は?」
「なんか、エロいんだよ。」
「なんだとー!上着脱ぐからしっかり見とけ!」
「いや、いいって。」
しめ切った教室内を逃げようとする、いちゃもん野郎。
「浩一、捕まえろ。」
勇気に命令されて、捕まえる浩一。
「なっ、港、離せっ。」
「別に勇気の上半身の裸体くらいなんともないだろ?」
「嫌だあああ。離してくれええええ。」
「騒ぐなよ・・・。」
呆れる浩一。
「も、もし反応したら、俺は二度と立ち直れない。」
ボソッと漏らすいちゃもん野郎。
「よし、勇気。もう許してやれ。」
察してあげた、優しい浩一君。
「何でだよ?」
「いいのか?こいつがお前に欲情する事態になっても?」
ぶるるるるるっ!
勇気の全身に悪寒が走った。
「ま、いいだろう。」
こうして、いちゃもん野郎は何とか難を逃れる事が出来た。いちゃもんはつけるもんじゃないなと身をもって体感した。
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