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渇きを癒す者
甘露
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熱い、苦しい、喉が渇いた。誰か。
カークスの渇きを癒せる者がやっとたどり着く。
「竜騎士隊だ。違法薬物の使用でお前達を摘発する。」
カークスが捕えられた後、王都で薬物中毒者が複数見つかった。商人は欲しい者が手に入った為、不要な者を捨てたのだろう。足がつかないようにこの町から離れた王都にしたものの、竜騎士隊である水属性のナイアスによって中毒を中和された為、正気に戻った薬物中毒者によって摘発が可能となった。長く薬漬けに成っていたせいで中毒症状がなかなか抜けず、カークスを助けるのが遅くなってしまった。
「何故、此処が!」
「お前が薬付けにした者を治療したんだ。お陰で此処を見つけ出すのに時間がかかったがな。それより私の番を返して頂こう。」
「番だと?」
商人を無視して檻に近づいたナイアスは檻をねじ曲げ自身の番を救いあげた。カークスは小さな体に大人の量の媚薬を飲まされたせいで、急性中毒に成っていた。本来は快感を引き出す為の物だが過ぎた薬のせいで発熱している。
「待たせて悪かった。私の番。少しくるしいかも知れないがこれを飲むんだ。」
「んく、んく、ぷは」
甘い、美味しい。
ナイアスはカークスの口の前に水球を出して、カークスは待ち望んだ水分を勢いよく飲み込んだ。渇きを癒され、徐々にひいては行く熱に安堵する。ひび割れそうな魂はすんでの所で癒しを得ることが出来きた。カークスはナイアスの腕の中で丸まり、寝息をたて始めた。
「こっちは番の身内の様だな。私の番には捜索届けが出されていたが、彼は確か家出人扱いに成っていたな。」
的確に人物を把握しているのは薬物中毒者が見つかった為、捜索願いを出されて居たものと家出人をリストアップしていた為だ。まさかその中に自身の番が居るとは思わなかったが、ナイアスは何とか最悪の状態は防げた事に安堵した。取りあえず足元で動かないカークスの従兄に自身の魔力で出した中和剤を飲ませた。
「どうやらこっちも長く薬に浸されたみたいだな。」
虚ろなままの従兄に首を振る。こちらは薬を複数使用されて居るため、治療に時間が必要そうだった。
「取りあえず二人を連れ帰るか。テンヴィル、こっちを頼めるか?」
「わかった。」
離れた場所に居る土属性のテンヴィルに声をかける。ドラゴンは耳も良いため小さな声で話しても離れた所から聞こえる。テンヴィルは屋敷を土壁で囲い、商人が逃げられないよう外に居た。
「テンヴィル、こちらを頼む、私は自身の番を連れて行く。」
「なっ、こやつは!」
従兄を見て驚きの声をあげるテンヴィル。ナイアスはテンヴィルの驚き方を見て気付いた。
「こっちはお前の番か?」
「その様だ。」
薬漬けでぼろぼろの従兄を痛ましそうに見るテンヴィル。
商人はドラゴンの番を二人も薬で害した。その商人に今後、太陽を拝める日は来ないだろう。
第三章 渇きを癒す物 導入部 終
カークスの渇きを癒せる者がやっとたどり着く。
「竜騎士隊だ。違法薬物の使用でお前達を摘発する。」
カークスが捕えられた後、王都で薬物中毒者が複数見つかった。商人は欲しい者が手に入った為、不要な者を捨てたのだろう。足がつかないようにこの町から離れた王都にしたものの、竜騎士隊である水属性のナイアスによって中毒を中和された為、正気に戻った薬物中毒者によって摘発が可能となった。長く薬漬けに成っていたせいで中毒症状がなかなか抜けず、カークスを助けるのが遅くなってしまった。
「何故、此処が!」
「お前が薬付けにした者を治療したんだ。お陰で此処を見つけ出すのに時間がかかったがな。それより私の番を返して頂こう。」
「番だと?」
商人を無視して檻に近づいたナイアスは檻をねじ曲げ自身の番を救いあげた。カークスは小さな体に大人の量の媚薬を飲まされたせいで、急性中毒に成っていた。本来は快感を引き出す為の物だが過ぎた薬のせいで発熱している。
「待たせて悪かった。私の番。少しくるしいかも知れないがこれを飲むんだ。」
「んく、んく、ぷは」
甘い、美味しい。
ナイアスはカークスの口の前に水球を出して、カークスは待ち望んだ水分を勢いよく飲み込んだ。渇きを癒され、徐々にひいては行く熱に安堵する。ひび割れそうな魂はすんでの所で癒しを得ることが出来きた。カークスはナイアスの腕の中で丸まり、寝息をたて始めた。
「こっちは番の身内の様だな。私の番には捜索届けが出されていたが、彼は確か家出人扱いに成っていたな。」
的確に人物を把握しているのは薬物中毒者が見つかった為、捜索願いを出されて居たものと家出人をリストアップしていた為だ。まさかその中に自身の番が居るとは思わなかったが、ナイアスは何とか最悪の状態は防げた事に安堵した。取りあえず足元で動かないカークスの従兄に自身の魔力で出した中和剤を飲ませた。
「どうやらこっちも長く薬に浸されたみたいだな。」
虚ろなままの従兄に首を振る。こちらは薬を複数使用されて居るため、治療に時間が必要そうだった。
「取りあえず二人を連れ帰るか。テンヴィル、こっちを頼めるか?」
「わかった。」
離れた場所に居る土属性のテンヴィルに声をかける。ドラゴンは耳も良いため小さな声で話しても離れた所から聞こえる。テンヴィルは屋敷を土壁で囲い、商人が逃げられないよう外に居た。
「テンヴィル、こちらを頼む、私は自身の番を連れて行く。」
「なっ、こやつは!」
従兄を見て驚きの声をあげるテンヴィル。ナイアスはテンヴィルの驚き方を見て気付いた。
「こっちはお前の番か?」
「その様だ。」
薬漬けでぼろぼろの従兄を痛ましそうに見るテンヴィル。
商人はドラゴンの番を二人も薬で害した。その商人に今後、太陽を拝める日は来ないだろう。
第三章 渇きを癒す物 導入部 終
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