モブの幼なじみ

mokia

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今日から学院生活

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 この世界ではゲームの舞台となった学園が存在する。全年齢向け編13から15で通う中等学院、R18向けの16から18高等学院。どちらも悪役令息はセイン様で最後は卒業パーティーで婚約破棄を言われ、立ち去って行くらしい。テンプレのいじめとかはなく、ゲーム的にはぬるゲーで絵師が凄くて攻略キャラが多いため、あらゆるファン層に人気が有ったらしい。R18は主人公はどちら側も選べて居たが、セイン様は攻略出来なかったとか。

 王家のお茶会の後はセイン様にもカイン様にも接触することなく中等学院入学の歳になった。まだ運命の相手は見つかっていない。カインはセイン様が運命だと言い張っているけど。

 地方の領地である実家からは通えないため学院の寮に入ることになった。世話役に侍従もつけられるがクリーニングなどは寮でして貰えるようで、前世の記憶も有るため連れて行かないことにした。買い物も学院内で済むらしいし不要な買い物をする気はない。前世の記憶を思い出す前から自分の事は自分でする意識が有ったため特に世話役を連れて行かないことに両親も反対しなかった。カインは反対されたが何かあれば俺を頼ると言って納得されたらしい。

 え?今世でもこいつの世話しないと駄目なの?

 前世では大学入学と同時に奏と同居し、本気で世話をさせられた。生活能力ないこいつは家賃を払うからと家事全般する事になったのは有る意味良い思い出だ。

 カインを説得の末、従僕を一人カインに着けてもらい無事入学となった。さすがに貴族の世話は学院に通いながらできる気はしない。カインの部屋の管理は従僕に任せ、困った事が有れば俺を頼る方針にした。

 何とか無事入学式を終え、主人公が出会いイベントをしているだろう時間に俺達も出会いイベントをする事に成った。

 自身の教室に向かっている時、前方からセイン様とカイル様がこちらに向かっているのが見え、丁度教室の入り口が同じタイミングに成りそうなので歩調を緩める。高位貴族が優先だからタイミングをずらす為だったのだが、あちらが何故か教室を通りすぎこちらに向かってきた。

 え?向かって来た?

「はわわ、セイン様、良い匂い」

 間抜けなカインの声を聞きながら俺は右手を押さえつけられ壁ドンされていた。
 俺は今大層間抜けな顔をしているのだろう。ぽかんと口を開けて俺を壁ドンしている人物を見上げる。何故か睨まれていた。

「お前は俺のだろう?何故他のやつの隣に居るんだ!」

 何故か怒られてる。俺のとは?多分初対面だよね。いや、うん、俺の、だな。なるほど。自身の運命とはこんな簡単に分かるのか。

 湯気が立ちそうな程顔が赤く成るのを止められない。怒りではなく、羞恥と高揚で。

「ふ、理解した様だな。」

「えっと、あの、理解はしましたけど。一応初対面ですよね?」
 
「ああ、そうだった。俺はカイル ブルーミント 俺の事はカイルと呼べ。俺は何て呼べば良い?」

 壁ドンされたまま自己紹介する事になった。

「イシス グレーグルです。イシスとでも呼んでくださいカイル様」

「敬称は不要だが、グレーグルは子爵位か仕方ないな。」

「ン、っふ、ンぁ、あ」

 自己紹介の後に近くからカインの喘ぎ声が聞こえてくる。カインの運命は本当にセイン様だったらしい。

 え?セイン様手だすの速くない?てか二人ともキャラ違うくない?

 セイン様ってクールビューティだったはずじゃ。カイル様も優しいお兄さんキャラだったような。

「セイン、それくらいにした方がいい。」

 やっとカイル様の壁ドンから解放されてカインの方を見るとセイン様にすがり付いて腰が抜けているカインが見えた。顔は隠れている。

「もうちょっとなんだけどな。」

「相手の方、腰が抜けてる。」

「あの、何が起きて?」

 運命の相手は魔力の相性がすこぶる良いらしい。セイン様は王子妃教育のせいで魔力を日々使い過ぎていて、回復が間に合って居ないため魔力を薬や他の人から補給して補って居た。しかしセイン様は魔力の相性が良い相手がなかなかおらず、カイル様が唯一ましな相手の為、予備タンクとしてカイル様がそばに居たらしい。そのせいでセイン様は相性の良いカインの魔力を貪ってしまったとか、もう少しはもう少し貰うと全快すると言う意味らしい。魔力の相性が良いと少量でも結構な回復量に成るらしい。経皮接触でも良いが粘膜接触のがより効率が良いとのこと。そして相性が良い相手の魔力は美味しいらしい。魔力の受け渡しは相性が良いと、快感を伴う。特にカインは今回強制的にセイン様に魔力を吸われたせいで立てなくなってしまったとか。

「えっと。取りあえず寮に連れて帰ります?」

「そうだね。この後は簡単なレクリエーションだけだったはずだ。久しぶりに魔力を満タンにしてお返ししないとね。」

「あ、はい」

 寮に戻りながらセインに抱えられているカインを横目で見る。推しに横抱きにされているがそれどころではない様子。

 これ大丈夫なんだろうか?



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