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転移陣と領民
しおりを挟む帰宅した翌日に父上・兄上を交えて今後の相談をする。大公家に入ることに必要な力を身に付け、不要な力と区別して身に付けていく。
そこで精霊の侍女であるエメリアが相談役となる。貴族で必要な力は人間のヒーダが、精霊の伴侶として必要な力はエメリアが教育してくれる事になった。
大公家が何より必要としている力は精霊の伴侶としての力だ。屋敷に戻ってからエメリアから伴侶として必要なことを学ぶ為の時間割が組まれた。ほとんど体力増強がメイン、次いで魔力のコントロール。基本はその2つがどうにかしていればなんとか成るらしい。
何とかなるって何が?と思ったがやぶ蛇をつつく訳には行かないと思いとどまった。
体力増強メニューが毎日、魔力コントロールは1日おきに半日程度、その他の教養は優先度順に3日おきに行う事となった。
大公家での婚約者との逢瀬は父上の都合の着く2週置きから4週置きに叶えられる事となった。
大公領は特殊なため直接転移は許可が必要となる。大公家から婚約の手続きと共に、転移の許可の手続きを申請している。レメント侯爵家は大公家に直接転移出来る魔方陣が存在する。
どうやら大公家の二代目婦人の為に初代様の奥様が設置したようで、今でも普通に使えるらしい。
大公家が許した転移陣は王家と公爵家とレメント侯爵家にしかない。しかも公爵家にある転移は大公家側からは自由だけど、公爵家側からは精霊がいないと発動しない。レメント侯爵家にある魔方陣は精霊を必要せず、自由に転移出来るように組まれているとエメリアが教えてくれた。
レメント侯爵家では転移陣がある部屋は開かずの間に成っていた。自由に転移できるため、過去に転移陣で大公家に行き、実りの庭で迷子になった者がいるせいだ。
ちなみにその人は精霊に見初められて大公家を経由後、精霊界に嫁いだ。侯爵家の末弟、多分5番目だった為に世間的には市井に下った事に成っているみたい。
以降は大公家と交流が無くなり隣領と言えど、遠い存在となった。エメリアいわく精霊はその陣で現在でも自由に出入りしており、レメント侯爵領内にはそれなりの数精霊の血が入っているとのこと。
ビックリだよね。
僕が産まれてからうちの屋敷でこっそり働いている精霊が居るのが見つかった。一応スパイなどの事を考えて雇用契約はしっかりしているが、そのスパイと成り変わって雇用されていたらしい。レメント侯爵家は知らない間に精霊に守られて居た。
父上は納得しながらも何とも言えない顔をした。うちの領は他領より色素が濃いものが多い。たまに何処から来たかわない領民も居る。時々他領から逃げて来たのか人を連れてくる。
領民は精霊好みの魂の持ち主が多く、大公領ほどではないけど精霊の力が行き渡って居るらしい。
うちの家令も精霊の血が濃いのか精霊なのかとても強い、それに先々代からうちに仕えているのに年齢を感じさせない紳士だ。
色々精霊関連の事実に驚きながら大公家程でなくてもうちもなかなか特殊な領地何だと遠い目を父上と兄上と一緒にしてしまった。
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