13 / 47
加護の力と精霊の伴侶
しおりを挟む
大公家への訪問の日、そわそわと落ち着かない気持ちで馬車に乗る。王家から転移陣の使用許可が承認される前に父上の都合がついた。
王家は主人公の扱いに対してかなり慎重に成っているらしく、どちらの公爵に預けるか、会議が進まないらしい。
僕達には関係無いのに、転移陣の許可だけくれたら行き来が凄く楽に成るのにな。
今のところ精霊の侍女であるエメリアが転移陣を使用して大公家と行き来しているので連絡は問題ではない。転移陣を使用してルド様から果実が送られてくる。ルド様の魔力で出来た果実を毎食食べているためか髪と肌が艶々になった。
エメリアいわく、それも加護の影響が有るらしい。こんなにルド様の魔力で出来た果実を食べているのに中毒症状が出てないのがおかしいと言われた。
本来精霊の魔力は普通の人間が取り入れるには強すぎる為に麻薬のように依存してしまうのだ。精霊の強さによって依存性は変わるし、複数の精霊の魔力を取り入れなければ、渡した過剰魔力を返す事が出来る。精霊が人間に浮気を許さない理由がこの為なんだとか。
ただの独占欲じゃないところが精霊らしい。小説では知らなかった裏話が盛りだくさん。次いでに婦人は光の精霊ではなく、太陽の精霊の子供で初夏の精霊だと教えて貰った。
光の属性は精霊に存在せず、妖精の属性になるんだって。勉強が始まったばかりでわからないことばかりだけど、大公家に入る為には知らないままにはして置けない内容だった。
この4週間の出来事を思い出していたら大公家に到着した。この4週間は学ぶ事が多く、あっという間に過ぎて行った。久しぶりのルド様にドキドキする鼓動を押さえられない。
馬車を出てすぐにルド様が僕の手を取る。
「会いたかった、ツツィ。」
「ぼ、僕も会いたかったです、ルド様」
優しい微笑みと共に受けた言葉でとろけそうになる。ふわふわとした心地でルド様につれらて前回とは違うサンルームに案内される。
今日のお茶会は大人と子供で別れて行うらしい。父上が心配そうな顔で見送ってくれた。
城の2階にあるこのサンルームは室内に観葉植物が沢山置かれ、室内なのにガゼボのように成っている。
花の山を大きな窓越しに見ることが出来るこのサンルームはまるで展望台見たいだ。
色とりどりの花咲く花の山は場所によって花畑だったり、林見たいに木に咲く花だったりがあって素晴らしい景色だ。
「素敵なサンルームですね」
「ここは初代の精霊が初代の為に作った空間なんだ。僕が最近聞いたお話をするね。」
精霊王に愛された愛し子は精霊に乞えば命を弄ぶ以外のことならなんでも叶えられる。愛し子はこの砂漠の地に緑を願った。そして力を使いきった精霊達は消えた。精霊は存在自体が力そのもの。人との子供であれば力を失っても消えないけど自然から産まれた精霊は力尽きれば消える。初代は願った事に苦しんだ。それを初代の精霊が精霊は自然そのものだからまた産まれる。近くに産まれやすいようにとこの部屋を作った。
次代以降の愛し子は精霊王の孫で血族扱いだから初代程色々な精霊が願いをかなえてくれない。初代は純粋な人間で魂が全ての精霊に好かれる存在だった。
それ故にこの国ができたんだよね。
精霊の伴侶になる者は魂が汚れていない。汚れていない魂の定義はとても難しいけど、最も重要なのは一途で有ること。精霊は自然の源から産まれる、それゆえに他の力が加わると存在が歪んでしまう。精霊は伴侶に一途を求める。そしてその魂と番う事が至宝となるのだ。
王家は主人公の扱いに対してかなり慎重に成っているらしく、どちらの公爵に預けるか、会議が進まないらしい。
僕達には関係無いのに、転移陣の許可だけくれたら行き来が凄く楽に成るのにな。
今のところ精霊の侍女であるエメリアが転移陣を使用して大公家と行き来しているので連絡は問題ではない。転移陣を使用してルド様から果実が送られてくる。ルド様の魔力で出来た果実を毎食食べているためか髪と肌が艶々になった。
エメリアいわく、それも加護の影響が有るらしい。こんなにルド様の魔力で出来た果実を食べているのに中毒症状が出てないのがおかしいと言われた。
本来精霊の魔力は普通の人間が取り入れるには強すぎる為に麻薬のように依存してしまうのだ。精霊の強さによって依存性は変わるし、複数の精霊の魔力を取り入れなければ、渡した過剰魔力を返す事が出来る。精霊が人間に浮気を許さない理由がこの為なんだとか。
ただの独占欲じゃないところが精霊らしい。小説では知らなかった裏話が盛りだくさん。次いでに婦人は光の精霊ではなく、太陽の精霊の子供で初夏の精霊だと教えて貰った。
光の属性は精霊に存在せず、妖精の属性になるんだって。勉強が始まったばかりでわからないことばかりだけど、大公家に入る為には知らないままにはして置けない内容だった。
この4週間の出来事を思い出していたら大公家に到着した。この4週間は学ぶ事が多く、あっという間に過ぎて行った。久しぶりのルド様にドキドキする鼓動を押さえられない。
馬車を出てすぐにルド様が僕の手を取る。
「会いたかった、ツツィ。」
「ぼ、僕も会いたかったです、ルド様」
優しい微笑みと共に受けた言葉でとろけそうになる。ふわふわとした心地でルド様につれらて前回とは違うサンルームに案内される。
今日のお茶会は大人と子供で別れて行うらしい。父上が心配そうな顔で見送ってくれた。
城の2階にあるこのサンルームは室内に観葉植物が沢山置かれ、室内なのにガゼボのように成っている。
花の山を大きな窓越しに見ることが出来るこのサンルームはまるで展望台見たいだ。
色とりどりの花咲く花の山は場所によって花畑だったり、林見たいに木に咲く花だったりがあって素晴らしい景色だ。
「素敵なサンルームですね」
「ここは初代の精霊が初代の為に作った空間なんだ。僕が最近聞いたお話をするね。」
精霊王に愛された愛し子は精霊に乞えば命を弄ぶ以外のことならなんでも叶えられる。愛し子はこの砂漠の地に緑を願った。そして力を使いきった精霊達は消えた。精霊は存在自体が力そのもの。人との子供であれば力を失っても消えないけど自然から産まれた精霊は力尽きれば消える。初代は願った事に苦しんだ。それを初代の精霊が精霊は自然そのものだからまた産まれる。近くに産まれやすいようにとこの部屋を作った。
次代以降の愛し子は精霊王の孫で血族扱いだから初代程色々な精霊が願いをかなえてくれない。初代は純粋な人間で魂が全ての精霊に好かれる存在だった。
それ故にこの国ができたんだよね。
精霊の伴侶になる者は魂が汚れていない。汚れていない魂の定義はとても難しいけど、最も重要なのは一途で有ること。精霊は自然の源から産まれる、それゆえに他の力が加わると存在が歪んでしまう。精霊は伴侶に一途を求める。そしてその魂と番う事が至宝となるのだ。
31
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
あと一度だけでもいいから君に会いたい
藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。
いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。
もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。
※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります
その首輪は、弟の牙でしか外せない。
ゆずまめ鯉
BL
養子ゆえに、王位継承権を持たないオメガで長男のレイン(24)は、国家騎士団として秘密裏に働き、ただ義弟たちを守るためだけに生きてきた。
第一継承権を持つアルファで次男のリオール(19)は、そんな兄に「ごく潰し」と陰口を叩く連中を許せなかった。自分を犠牲にしてまで守る価値はないと思っていた。なにかと怪我の多い国家騎士団を辞めさせたかった。
初めて訪れた発情期のとき。約束をすっぽかされたリオールが不審に思い、兄の部屋へ行くと、国家騎士団の同僚──グウェンソード(28)に押し倒されるところを目撃して激高する。
「今すぐ部屋から出ろ!」
独占欲をあらわにしたリオールは、グウェンソードを部屋から追い出し、兄であるレインを欲望のままに抱いた。
翌朝、差し出されたのは特注の首輪──外せるのはリオールのみ。
「俺以外に触らせるな」
そう囁かれたレインは、何年も首輪と弟の執着に縛られ続けてきた。
弟には婚約者がいるのに、こんな関係を続けてもいいのか。
本当にこのままでもいいのか。
ひたすら執着して独占したがる弟と、罪悪感に苛まれる兄。
その首輪は、いつか弟の牙で血に染まるのか──。
どうにかしてレインを落としたいリオールと、弟との関係に悩むレインのオメガバースです。
リオール・グランケット(19)×レイン・グランケット(24)
※この作品は2015年頃に本文を書き、2017年頃にオメガバースに改稿、さらに2026年に手直しした作品になります。読みにくいかもしれません。ご了承ください。
三人称ですが攻めだったり受けだったり視点がよくかわります。攻め視点多めです。
後宮に咲く美しき寵后
不来方しい
BL
フィリの故郷であるルロ国では、真っ白な肌に金色の髪を持つ人間は魔女の生まれ変わりだと伝えられていた。生まれた者は民衆の前で焚刑に処し、こうして人々の安心を得る一方、犠牲を当たり前のように受け入れている国だった。
フィリもまた雪のような肌と金髪を持って生まれ、来るべきときに備え、地下の部屋で閉じ込められて生活をしていた。第四王子として生まれても、処刑への道は免れられなかった。
そんなフィリの元に、縁談の話が舞い込んでくる。
縁談の相手はファルーハ王国の第三王子であるヴァシリス。顔も名前も知らない王子との結婚の話は、同性婚に偏見があるルロ国にとって、フィリはさらに肩身の狭い思いをする。
ファルーハ王国は砂漠地帯にある王国であり、雪国であるルロ国とは真逆だ。縁談などフィリ信じず、ついにそのときが来たと諦めの境地に至った。
情報がほとんどないファルーハ王国へ向かうと、国を上げて祝福する民衆に触れ、処刑場へ向かうものだとばかり思っていたフィリは困惑する。
狼狽するフィリの元へ現れたのは、浅黒い肌と黒髪、サファイア色の瞳を持つヴァシリスだった。彼はまだ成人にはあと二年早い子供であり、未成年と婚姻の儀を行うのかと不意を突かれた。
縁談の持ち込みから婚儀までが早く、しかも相手は未成年。そこには第二王子であるジャミルの思惑が隠されていて──。
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりました。
これからもどうぞよろしくお願い致します!
表紙や動画はAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。校正も自力です!(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる