花の庭と実りの庭

mokia

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主人公の加護

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 翌日から僕達が座る椅子が少し大きく成っていた。僕はルド様の隣に座る。その日から普通に授業が受けた。

 特に学ぶものはないけどね。

 相変わらず教師達はこちらを向かず。彼女はこちらを伺っている。
 基本的に授業はルド様と一緒受ける。しかし一部一緒に出来ない授業が有る。剣術と魔術の実技だ。

 僕は魔力を自分で放出しない。ルド様を通して外に出しても良いけど、他者に魔力を与えることに成るから駄目らしい。

 僕の魔力は特殊になった。ルド様の魔力と混じりあい、極上の甘露に成っていると。
 混じり合う前の魔力もそれなりに求めるものが多かっただろうから、早く出会えて良かったと言われた。
 魔力交換しているからルド様も魔力が特殊になっているのかと思ったけど、ルド様はまだ僕の魔力を少し貰っただけだから、自分には余計な虫は来ないとの事だ。
 

 さて、残念ながら魔術の実技の時間が来た。ルド様が用意した場所に結界をはられ、ルド様が作った果実を食べながら授業を見学する。
 ルド様の果実は大公家専用寮の一角に有る温室で作ってくれた。植えられた木は小さめだけど、ルド様の果実を食べる事が出きるのは嬉しい。それに毎回ルド様が作っているところを見学できる。
 一度ルド様と魔力を混ぜて作った果実を食べた。とても美味しいかったけど、一口食べた僕の顔を見たルド様に取り上げられ、濃厚な口付けをされた。


「これは結婚してからにしよう。」
 
 その後も濃密なイチャイチャをした。

 そんな事を思い出しながらぼんやり魔術の実技を見ていると、彼女がこちらに近づいて来る。
 何か言ってる見たいだけど、結界に阻まれ聞こえない。ルド様がこちらを見ている。
 王子がこちらに来ていた。青い顔をしてここから引きはなそうとしている。
 ぼんやりしながら、もめている二人を見ていると、また彼女がこちらを向いて何か言ってる。

 ルド様がこちらに向かって来る。ルド様に何か言ってる見たい。手を上げそうになった彼女を王子がとっさに止めた。

 何事だろうか。

 ルド様に睨まれて、王子に何か言われた後、彼女は離れて行った。

 ルド様はもう実技の授業受けないだろうなぁ。

 結界を解かれてからルド様に彼女が何をしていたか聞いた。
 どうやら彼女も前世の記憶を持っているらしい。そして僕と同じ小説を読んでいた記憶が有り、自分が婚約を断ったからルド様に閉じ込められてると思い込んで居る見たい。
 
 うん?僕が望んで婚約したの知らない?

「ルド様、彼女は僕から婚約を望んだことを知らないのですか?」

「いや、王子から説明を受けているはずだが、納得していないんだ。」

 僕から直接伝えるべ、は駄目らしい。彼女の加護が問題なのだとか。
 本来ここまで厳重に守ったりはしない。祝福が有るのでルド様の魔力の鎧が有れば良いらしい。
 しかし彼女の加護は妖精王の愛し子。彼女は妖精に守られ、願えば妖精達に叶えられる。初代の精霊王の愛し子と同じ存在だから。
 いくら鎧を纏っても妖精に隠されると精霊に見つけられない。妖精と精霊は同等の力を持っている。産まれ方と力の使い方が違う存在の為、関わる事はしないけど。
 僕が彼女と話すと妖精に僕の存在が見付かって、彼女が望めば、いつでもさらってしまえるようになる。

「大公家の城か、山の中なら精霊の世界に通じて居るから手は出せないけどね。後、ツツィが僕の魔力に完全に馴染んだら、精霊と近い存在に成るから関わられることは無いんだけどね。」


 
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