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最後の学園生活と結婚式
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残りの期中休みは大公家で過ごした。旅の中で濃密な時間を過ごした僕達はゆったりと時間を過ごした。裁縫部隊と一緒に面白い衣装を考えたり、結婚式の衣装をあつらえたり。
僕達の結婚式は婚約式をした場所で行う。家族、そして王と王太子が見届ける。結婚式でしるしが少し変わるらしい。衣装は同じ形を採用して貰った。
最後の学園生活が始まる。大掃除も終わったようで、学園生活は穏やかなものに成るだろう。ルド様とちょっと刺激的な日々を過ごせたらいいな。
ルド様との学園生活はちょっとじゃなく刺激的だった。学園に戻ってすぐのお誕生祝い、最後だからと教室棟のガゼボで沢山見せつけた。逆にお部屋では穏やかに過ごした。
ルド様いわく、人前でないと最後の一線を我慢出来ないと。
一線行く前まで見せつけるのはいいの?
そんな感じで刺激的な日々を過ごし、学園を卒業した。翌日は結婚式、その後は蜜月に入る。
「ルド様、やっと卒業しましたね。」
「うん、やっとだ。後少しでツツィを全部食べられるよ。」
はぁ、僕も、ルド様に食べられるの楽しみ。
でもその前に結婚式。衣装は準備万端。前回と一緒で精霊王の形代の前で魔力交換をする。今回は僕からも魔力を送るらしい。ルド様が誘導してくれるから安心。
翌日、朝からお風呂で全身磨かれ、マッサージされ、準備していた衣装に着替える。着替える前に軽食を渡された。
相変わらず衣装はすごかった。黒い薄めのベルベットのような生地で作られた衣装が金のボタンでかざられ、黒いベルトは金色の蔦模様の縁取りがされている、金具はもちろん金色だ。そして今回はパンツに大きなアルストロメリアが右足に刺繍されている。足元は前回同様黒のローファー。しるしを見やすくするため上半身はシンプルにしたらしい。
ルド様一色の衣装は本当にルド様に包まれているよう。
準備が整い、部屋を出るとルド様が待っていた。やはり僕の色なのに格好いい。今回は全体的に臙脂色のスーツだ。首元は今回ルド様にも紋様が出るため開襟に成ってる。腰のベルトは焦げ茶色で金色の蔦で縁取りされ、金色の留め具が輝いていた。ルド様のパンツには白のカサブランカの花束が、前ももの辺りに刺繍されていた。婚約式の時よりだいぶ大きくなったルド様とはかなり身長差が有る。
多分40センチぐらい。それでも優しくエスコートしてくれるルド様素敵。
「ルド様、素敵です。」
「ツツィも、綺麗だ。」
家族と王達が揃たら結婚式の会場へ。ゆっくりと階段を下りる。婚約式と同様に家族達は階段で止まる。
「フリッツィ、頑張りなさい。」
「はい、父上、行ってきます。」
ルド様と精霊王の形代に近づく祈りを捧げると前と同じように草花が隔たりを作る。
「ツツィ、口付けで魔力交換しようね。」
「はい、ルド様。」
ゆっくりと抱きしめられる。ルド様の黄色の瞳を見つめながら薄く唇を開く。深く口付けられながら魔力が送られる。しるしが熱い。
「ふっん!ぁ、んん!」
立って居られなくてルド様にしがみつく。しるしが動いて首飾りのように絡み付いてる感じがする。
「ん!ちゅっ、ぁ。」
「ツツィ、今度は私に魔力を送って。」
「はぁん、はい、ルド様ぁ」
再び口付けをして魔力を送る、ぐるぐるしてる熱をルド様に送り込む。
「んむ、んっ、んん!、はぁ、はぁ」
「ふっ、くっ、んん!、はぁ、ふぅ」
二人で荒げた息を整える。見上げるルド様の首にしるしである紋様が出ていた。チョーカーのように蔦で絡まれた中心に白のカサブランカが浮かぶ。
「ツツィ、しるしが変わった。ネックレス見ただけど不思議な形だ。」
自分では見えないので今はわからない。(後で鏡を見たら後ろは蔦がネックレスみたいに、鎖骨から2つに別れ前でハート型に成ってる黒豹の位置は変わっていなくてハート型の山の部分にいる。)草花が開いて家族達のところへ戻る。
「無事儀式は終わったようですね。私達はこれで。」
王族はしるしを見て早々に帰った。
「フリッツィ、ずっと仲良くね。大公殿下フリッツィの事大事にして下さい。」
「母上、ありがとうございます。」
「婦人、もちろん大事にします。」
僕達は今夜から蜜月を過ごす。
僕は人で無くなり、ルド様と共にこの国を守る。
ルド様と一緒なら、いつまでも幸福を感じて居られるだろう。
ルド様に愛される喜びを知っているのだから。
一応完結です。後日談とかはR18にするので別枠で出します。
読んで頂きありがとうございます。
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