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第2章
遠出デート!
しおりを挟む会社に行く日はギリギリなのに楽しい予定がある日は早起き。
スムーズな買い物の為に予め必要な物のメモもとっておいた。
「高級車にトイレットペーパーとかあるの面白い」
「そう?」
生物等は無いしこれがメインではないからさっさと車に乗せて買い出しは終了。
やっぱり2人で作業して車があると段違い。
後は少し遠出して本屋に行って彼が必要とする本を買う。
あと、私の服も見て買ってくれる。はず。
「そうだ。場所決まったんです」
「何パになったの」
「ラブホのパーティルームで語り合いながらの闇鍋会」
「元気な女性たちだ」
「男も居ますけどまあ女みたいなもんです」
「……トランスジェンダーとか?」
「いえ。心も体も男です。けど幼稚園からずっと一緒なので」
「……」
「これがまた料理が上手なので期待し…あ。闇鍋か。何用意しようかな」
「私は少しだけ複雑な気持ちになったよ」
「ただのパーティです」
「でないと困るんだよ」
全く知らない土地に到着。店の駐車場に車をとめて想像より規模の大きな書店へ入る。
私はそれほど本を読まないので速攻で雑誌の棚へ移動して。
社長は店員に本の場所を確認してから真っ直ぐに向かった。
「朝の忙しい時間でも出来る簡単清楚系アレンジ……覚えられるかな」
グルメ雑誌はお腹が空くのでファッション紙。
新社会人向けのメイクやヘアアレンジについ目が行く。
スケベなオジサンに見られるのはもうどうでもいい。
ミスキャンパスも来る交流会はまだ先の話しだけど。
少しくらいは私も大人な女性らしさを得たいから。
「そこの君。記憶力に自信が無いなら買いなさい。間違っても写真を撮ろうとしないように」
「う」
けど、面倒なのに見つかってしまった。渋々スマホをカバンに戻し。
バツが悪いので雑誌を買うことにした。もちろん自腹で。
互いに本を得て店を出る。
お次に同じ通り沿いにあるレディスのセレクトショップへ。
何時もは値段重視の店にしか行かないから入るだけで結構な緊張。
仄かに爽やかな香りがして白い壁に木目調の床。
店員さんもおしゃれで何しに来たか一瞬忘れるけど、私の服選びだ。
「あまり女性のファッションは詳しくないから知人に聞いた店なんだ。
ここなら君くらいの年齢層でも間違いないそうだよ」
「確認したいんですけど。本当に買ってくれる?」
「買うよ」
「そう。じゃあ遠慮なく選ぼう」
「私が許可したものに関しては。ね」
「社長……、いえ。創真さん?私達ってセンスが全くと言っていいほど
合わないじゃないですか?」
「さあそれはどうだったかな」
爽やかにニコッと笑って言うけど。絶対分かってる。
分かってて意地悪く言ってる。
でも負けない。意地でも買ってもらうからっ。
自分の趣味よりも買ってくれる人の趣味に合わせるしか無い。
こんな静かで大人なお店で買う買わないで揉めたら恥ずかしいし。その時は
どうせ私が子どもぽく一方的にカッカしてしまうのも分かってる。
悩んだ5分後。シンプル清楚な白メインのワンピースを発見。
「じゃん」
「それがいい?」
「これならお呼ばれにも着て行けますからね」
私の目にはなんてこと無いワンピ、お値段なんと8万円也。
「……まあ、良いとしようか」
「あれ。気に入らない?貴方の趣味ってこういう清楚な感じでしょ?
で、手をこうしてオ~ホホホっ~て笑ってそうな」
「何時の時代のセンス?」
「私としてはこっちの黒のレースのワンピがいいな」
「スカート丈が短いね」
「大人っぽいでしょ」
「君ちょっとガニ股だから足が出ると格好が悪いかも」
「……」
結局買ってくれる気がないんじゃないですか。
セレブの癖に意地悪。どうせガニ股で会社でも歩いてますよ。
私はムスっとして服を戻す。
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