ぞうのさんちゃん

キノピオ

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その2

うさぎのはなちゃん

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僕の大好きなうさぎのはなちゃん。

とっても優しいぼくの友達
毎日僕にお水をくれるんだ。
そして、楽しい話を沢山聞かせてくれるんだ。


天気のいい日は
とっても素敵な声で
たくさん歌を歌ってくれるんだ。

はなちゃんの歌声が聞こえてくると
なんだかすごーく元気になって
力がわいてくるんだ。


そうすると
僕の背筋はぴんっとのびてきて
はっぱを目一杯ひろげて
どうしてもはなちゃんに
「ありがとう」
て、伝えたくなるんだ。

そうすると
はなちゃんは僕を見つめて
とっても素敵な笑顔でニッコリ笑って
「今日もきれいに咲いてくれて
ありがとう」って言うんだ。

おかしいな?
「ありがとう」は僕の方なのに
でも、はなちゃんは優しいから
きっと僕の気持ちがわかるんだ
はなちゃんに「ありがとう」って言われると
うれしくて、うれしくて
僕は毎日はなちゃんに会えるのが
楽しくてしょうがないんだ。

でもね、ある日すごい雨と風が
びゅーんとふいてきて
僕はすごーく頑張ったんだけど
だんだん力がでなくなっちゃって
すっかり疲れてしまったんだ。

でもだいじょうぶ、
明日になればきっとはなちゃんが
笑顔で僕に元気をくれるはずだから!

なのにおかしいんだ
雨もすっかりやんで
お陽さまもキラキラ輝いてるに
はなちゃんはちょっぴり元気が無くて
なんだか僕の顔を見て
悲しい顔をするんだ。

「はなちゃん!僕はすぐに元気になるよ!」
お願い、はなちゃん
早く元気になるから笑顔を見せて。

でもはなちゃんはしょんぼりとしたまま
僕を悲しい顔で見つめるんだ。

はなちゃん、はなちゃんが
そんなに悲しい顔だと
ぼく、元気が出ないんだ
全然、力がわいてこないんだ・・・・。

はなちゃん、楽しい話を今日もきかせて
いつもみたいに素敵な歌をうたって。

でもはなちゃんはしょんぼりしたまま
お家に戻ってしまい
僕はどうしていいのか分からなくなっちゃって
悲しくて力も出なくなっちゃって、
途方に暮れていたんだ。

そしたらお陽さまをさえぎって、でっかいやつが
やってきたんだ!


そうだ、ぞうのさんちゃんだ!

「お花さん、僕はぞうのさんちゃん。はなちゃんが
元気が無くて、ぼくはとっても悲しいんだ
でも僕にはなんにもしてあげられないんだ・・・・。
今、はなちゃんを笑顔に出来るのは
きっと僕じゃなくて、はなちゃんの大好きな君なんだ」


そういうと長ーいお鼻からお水をいっぱい撒いて
僕にちょっぴり元気をくれたんだ!

僕がちょっと元気になると
さんちゃんがうれしそうな顔で
笑ってくれたんだ。
そしたら、またちょっぴり元気になって
よーし!明日は絶対にはなちゃんを
笑顔にしてみせるぞ!って思うんだ。

「ありがとう!さんちゃん!」
僕はさんちゃんに言ってみたけど
ちゃんと伝わったかな?
きっと大丈夫、さんちゃんもとっても優しいから
「お花さん!元気になってくれてありがとう!」
ほら、やっぱりさんちゃんも「ありがとう」って
もう、僕はすごーく元気になっちゃったんだ!

次の朝、はなちゃんがお家から出てきて僕を見ると
お陽さまみたいな笑顔でにっこり笑ったんだ!
ぼくはうれしくなっちゃって
背筋がぴんってのびてきて
体がむずむずするくらい
いつもみたいに力がわいてきたんだ。

そうしたらぞうのさんちゃんもやってきて
はなちゃんは言ったんだ
「さんちゃん、お花に水をあげるのを手伝って!」

ぼくはもう、さんちゃんが大好きだったから
お水をたっぷりもらって
本当にうれしくなっちゃったんだ

「さんちゃんお水をありがとう」

「はなちゃん、笑顔になってくれてありがとう」

そう言うと

ほらね!


「お花さん!今日もきれいに咲いてくれてありがとう」


はなちゃんとさんちゃんはとっても素敵な笑顔で
にっこり笑って「ありがとう」
っていってくれるんだ!

おしまい
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