後輩騎士へのえっちなイタズラはほどほどに

りりっと

文字の大きさ
2 / 9

02 癒しのひととき*

しおりを挟む
「しかし、君もわたしにあれこれ言える立場じゃないだろう? ウィルナ伯の御令嬢との縁談を断ったそうじゃないか。器量良しの才女、おまけに君に惚れてるって噂もあったのに」
「私はまだ半人前です。婚姻は早すぎます」
「そうかなぁ。わたしの後継は君にって王がそう言ってるんだ。君は本来、こんなどうでもいい雑務をしてるわたしに付き合う必要なんてないんだ」
「それは過大評価です。今の私では、貴女の後継など到底務まらない」
「相変わらず強情だね」


 柔らかく微笑んだイメリは、ブーツを脱ぎ去った足を伸ばし、つうっとクラクスの脛あたりを撫でる。それにびくりと驚いたように肩を震わせた彼は、胡乱げな目でイメリを見つめた。


「だったらこんなところで書類仕事してないで、鍛錬でもしていた方が有意義なんじゃないかな?」


 伸ばした足が衣服の上から太ももを摩り、そのまま股座へと伝っていく。衣服越しとはいえ女性にはないものがあるそこを足先で擦れば、彼の表情が僅かに歪み、じわりと赤らむ。


「わたしに勝てないって分かってるのに努力しないのは、怠慢じゃないだろうか」
「……っ、……」
「真面目な君らしくないなぁ」


 足先で擦っていたものが膨らんでいく感触がして、彼女はどうだとでも言わんばかりに首を傾げた。形を確認するように足を動かしたあとは、それを扱くように少しずつ力を込めて足裏を擦り付ける。


「そんなんじゃ、いつまで経っても美人な奥さんを迎えられないぞ」
「ん、ふっ……」


 慣れ切った足での愛撫に、クラクスはいつものように声を押し殺して堪えている。その様子が可愛らしくて、縁談で荒んでいた彼女は癒されるような心地だった。

 最初は本当にちょっとした触れ合いだった。堅物で真面目なクラクスは、イメリが頬をつついたり脇をくすぐったりするとすぐに顔を赤くして動揺してしまうのだ。そうしているうちに、そんな可愛らしい反応をするクラクスがもっと見てみたいと、イメリの悪戯は次第にハードなものに、そして破廉恥なものへ変わっていったのだ。

 なにせ黙っていかがわしい責めに耐える彼の姿は、男性経験のない彼女にはあまりにも刺激の強いものだった。そのため今やすっかり……ハマってしまったのである。


「まぁ、一生独り身のつもりなら別にいいんだけどね? 先代とわたしに続いて君まで未婚になるとか、護国の騎士の称号は呪われているのかって思っちゃうけど」
「そんな、こと……っ、あ……っ、絶対に、貴女を、超えてみせますっ」
「そうかそうか。うん、その一言が聞けて安心したよ」


 こんな馬鹿馬鹿しい悪戯の最中にも、真面目に返事をしてくれる彼に、まるで褒美だとでも言わんばかりに責めを執拗なものへと変えていく。完全に黙り込んだまま強い快感に耐えるその姿を見つめて、しっかりと絶頂まで高めてやる。


「っ、く……」


 またびくりと彼の身体が震えて、その口から甘い吐息が溢れる。足裏で彼のものがぴくぴくと震えるのを感じながら、可愛がるようにそこを優しく摩ってやれば、クラクスの絡みつくような視線が彼女に向けられる。


「…………」


 クラクスとはそれなりに長い付き合いだ。けれど、イメリには彼のこの視線の意味がよく分からなかった。

 よく恥をかかせてくれたな、というものならもう少し刺々しさがあるだろう。それに、この行為を嫌がっているなら、そもそもここに寄り付かなくなるはずなのだ。これは彼の仕事ではないのだから。
 クラクスがこの執務室に来るということは、少なからず自分に好意を持っている、そう思ってはいるのだが。


「(叱るわけでもなく、手を出してくるわけでもなく、無言でじっと見つめられるだけなんだよなぁ。この子は何がしたいんだろう……)」


 もしかしたらストレス発散に付き合ってくれているだけなのかもしれない。それが本当だったら流石のイメリも申し訳なく思う。
 といっても、ここに彼が来る以上悪戯をやめる気はあまりなかった。それほどイメリにとって、クラクスに卑猥な悪戯をすることは精神的に満たされる行為だったのだ。


「さてと、ちょっと散歩してくるよ。君には関係ない仕事なんだから、あまり真面目にやり過ぎると損をするぞ」


 またいつものように、適当にはぐらかしながらイメリはブーツを履き直す。そして今日の仕事を勝手に打ち切り、自分の執務室を後にした。

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

処理中です...