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独り占めしようとするからよ!
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「しかし悔しいけれど、あの二人本当にお似合いね・・・・・・」桂川洋子が感心するように呟く。
「ちょっと、洋子!どういうつもりなの!」ふたりの姿が暗闇に消えていくまで見送ってから友伽里は悔しそうに怒った。
「だって友伽里が光君を独り占めしようとするからよ。でも、念の為に言っておくけれど、これは私だけの独断じゃないからね。みんなの総意だからね」桂川がそう言うと周りの女子達も同意するように頷いた。
「えー、そんなあ、じゃあもしかして、みんな光君のことを・・・・・・・」友伽里がそう言うと激しく首を縦にふる女子が数人いた。
「そうよ、あなた気づいてないかもしれないけれど光君って結構人気があるのよ。幼馴染っていう特権を使って、友伽里は光君の近くにいつも居るけれど、それを快く思ってない子も結構いるのよ」まるで、自分もだと言いたげに桂川は力説する。
「で、でも・・・・・・・・」友伽里も何かを言い返そうとするが言葉が出てこない。
「光君と友伽里は付き合っている訳ではないんでしょう」さっき、頷いていた女子の中から声がする。
「そ、そうだけど・・・・・・・・、私と光君は・・・・・・・ずっといっしょに……」友伽里は少し涙目になっている。
「そうね、光君がまだフリーならば皆に均等にチャンスはあるはずよ。渡辺さんにも、もちろん私にもね」桂川はウインクをした。
「あなたまで……でも、でも……」友伽里の頭の中はパニックになっているのか、レコードのように同じ言葉を繰り返している。
「それに昼間に友伽里は言っていたじゃないの『私と光くんの仲は、微動だにしないから』って」言いながら悪代官のような笑みを浮かべる。
「そんな~」友伽里は後ろにあったソファーの上に力なく腰を落とした。
「まあ、そんなに気落ちしないでも、渡辺さんは結婚していて素敵なご主人がいるんでしょ?それなら心配ないじゃないの」桂川も友伽里の隣に腰掛ける。
「そ、そうよね!大丈夫だよね!絶対、大丈夫だよね!」友伽里は桂川の腕を強く掴んで離さない。
「だ、大丈夫だと思うよ・・・・・・・、きっと」なにやら自信はなさそうな雰囲気であった。
「なんでい、光ばっかり!面白くねえ!」堂島は頭の後ろに腕を組み、転がっている石を勢いよく蹴った。蹴られた石は暗闇の中に飛んでいく。堂島は桂川とのペアで遠に胆試しはすでに終わっていた。特に堂島が期待したような展開は無く。桂川は学校行事を事務的に行うように、イベントを消化した。ちょっとぐらい怖がってくれても良いのにと彼は残念がっていた。
「あっ、そうだ良いことを考えた!」そう呟くと彼は皆に見つからないようにしながら、ゆっくりと暗闇の中に姿を消していった。
「ちょっと、洋子!どういうつもりなの!」ふたりの姿が暗闇に消えていくまで見送ってから友伽里は悔しそうに怒った。
「だって友伽里が光君を独り占めしようとするからよ。でも、念の為に言っておくけれど、これは私だけの独断じゃないからね。みんなの総意だからね」桂川がそう言うと周りの女子達も同意するように頷いた。
「えー、そんなあ、じゃあもしかして、みんな光君のことを・・・・・・・」友伽里がそう言うと激しく首を縦にふる女子が数人いた。
「そうよ、あなた気づいてないかもしれないけれど光君って結構人気があるのよ。幼馴染っていう特権を使って、友伽里は光君の近くにいつも居るけれど、それを快く思ってない子も結構いるのよ」まるで、自分もだと言いたげに桂川は力説する。
「で、でも・・・・・・・・」友伽里も何かを言い返そうとするが言葉が出てこない。
「光君と友伽里は付き合っている訳ではないんでしょう」さっき、頷いていた女子の中から声がする。
「そ、そうだけど・・・・・・・・、私と光君は・・・・・・・ずっといっしょに……」友伽里は少し涙目になっている。
「そうね、光君がまだフリーならば皆に均等にチャンスはあるはずよ。渡辺さんにも、もちろん私にもね」桂川はウインクをした。
「あなたまで……でも、でも……」友伽里の頭の中はパニックになっているのか、レコードのように同じ言葉を繰り返している。
「それに昼間に友伽里は言っていたじゃないの『私と光くんの仲は、微動だにしないから』って」言いながら悪代官のような笑みを浮かべる。
「そんな~」友伽里は後ろにあったソファーの上に力なく腰を落とした。
「まあ、そんなに気落ちしないでも、渡辺さんは結婚していて素敵なご主人がいるんでしょ?それなら心配ないじゃないの」桂川も友伽里の隣に腰掛ける。
「そ、そうよね!大丈夫だよね!絶対、大丈夫だよね!」友伽里は桂川の腕を強く掴んで離さない。
「だ、大丈夫だと思うよ・・・・・・・、きっと」なにやら自信はなさそうな雰囲気であった。
「なんでい、光ばっかり!面白くねえ!」堂島は頭の後ろに腕を組み、転がっている石を勢いよく蹴った。蹴られた石は暗闇の中に飛んでいく。堂島は桂川とのペアで遠に胆試しはすでに終わっていた。特に堂島が期待したような展開は無く。桂川は学校行事を事務的に行うように、イベントを消化した。ちょっとぐらい怖がってくれても良いのにと彼は残念がっていた。
「あっ、そうだ良いことを考えた!」そう呟くと彼は皆に見つからないようにしながら、ゆっくりと暗闇の中に姿を消していった。
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