私を調べてどうするつもり?

上条 樹

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熟睡

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 刈谷とを荒れた後、少し家に帰ってから身支度をして出かける。姉の昌子から刈谷とデートなのかと聞かれたが、その問いかけに応える事無く家を飛び差した。店のお近くに付くと丁度、待ち合わせの時間になっていた。ゆっくりドアを開けて店内に入る。

「いらっしゃいませ」店員が丁寧にお辞儀をして迎え入れる。

「あの、待ち合わせなんですけど・・・・・・・・」彼女は、二度ほど嘉彦と食事をした席を見る。そこには男性が座っている。「あ、あそこです。すいません」言いながら愛美は小刻みに頭を下げながら席に移動する。少し離れた席に目を移すと、刈谷と明美が楽しそうに歓談している姿が目に入った。(何をしに来たんだか・・・・・・・)二人の様子を見て、愛美はため息をつく。

「お待たせ・・・・・・、あれ?」席にたどり着いた愛美は目を疑う。テーブル席に嘉彦は両手を枕のようにして眠っていあるのだ。「ちょっと、遅れたからって寝なくても・・・・・・・」言いながら一応、愛美は席に座る。彼女が目の前に座っても嘉彦は目を覚ます気配は無かった。愛美は呆れてガクッとうなだれた。

「お客様、そろそろご注文を・・・・・・・、それからこの場所で眠られるのはちょっと・・・・・・・」15分ほど時間が経過してから、ウエイターが気まずそうに声を掛けてくる。注文もせずにこんな場所で居眠りをするなんて、常識外れも甚だしい。

「すいません!ちょと嘉彦さん!嘉彦さん!起きて!!」愛美は彼の体を揺らす。しかし目覚める気配がない。ウエイターの男は頭を下げると訝し気な顔をして一旦、バックルームに姿を消した。

「ちょっと!!」愛美が半分怒りに任せて体を揺らすと、嘉彦は床に倒れ落ちた。

「一体、どうしたんですか!?」遠くから見ていたがあまりの異常ぶりに、刈谷と明美が駆け寄ってきた。

「もう、嘉彦さんが熟睡して起きないんですよ!」愛美は呆れるように椅子に腰を落とす。

「ちょ、ちょっと・・・・・・・、これって・・・・・・・」明美は嘉彦の顔を見て目を見開く。彼の顔からは血の気が引いて真っ白になっていた。

「死んでますね・・・・・・・・」刈谷は脈を確認するように嘉彦の手首を握ってから、ミニライトで彼の瞳孔の開き具合を確認したようであった。

「えっ!?」愛美は拍子抜けしたような顔で二人を見る。

 逆に、2人は見たことの無いような真剣な顔をして愛美を見つめる。

「とにかく、救急車と警察だ!」刈谷は携帯電話を取り出すと、画面を指で押した。
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