【完結】美しい7人の少女達が宿命の敵と闘う!!ナオミ!貴女の出番よ!!恋愛・バトル・学園、そして別れ……『吼えろ!バーニング・エンジェルズ』

上条 樹

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吼えろ!バーニング・エンジェルズ (ヒロイン編)

自己紹介

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「あなた達は一体、何者ですか・・・・?」第一声は美穂のこの質問から始まった。

 特工科の研究室に五人の婦人警官が並んでいる。
 美穂は特工科の教室に戻ってすぐに、ナオミから美穂の体に戻っていた。

 カプセルの中にナオミの体が保管されている。
 ムツミ・ミコトは以前違う場所で会ったが、他は初めての顔ぶればかりであった。

「ナオミ・・・・・・、いや美穂ちゃん、人の事を聞く前に、先に自分の紹介せなあかんで」ムツミが言葉を返した。さきほどまで、人形のように固まった状態であったが回復したようであった。

「うっ・・・・・すいません、私は、大久保 美穂といいます。この度は助けて頂いてありがとうございました」美穂は深いお辞儀をした。
 それに答えるように少女たちは自己紹介をした。

 赤い髪の幼さの残る可愛い少女は、ミコト。人の頭の中を読んだり、記憶を操作する能力を持っている。

 緑の髪で大阪弁を話す少女はムツミ。全身が武器になっており、指からレーザーガン、掌から衝撃波など、様々な箇所から色々な攻撃が可能との事。

 白銀の髪で名家の令嬢のような少女はシオリ。彼女は大きな翼を開いて空を飛ぶ事が出来る。武器は弓矢。

 青い髪で水を自在に操っていた少女はイツミ。水中での活動が得意。

黄色い髪でさばさばしたボーイッシュな雰囲気の少女はフタバ。イツミとは対照的に炎を自由に操る能力を持つ。また、バーニの中で一番の怪力の持ち主だそうだ。

 5人の少女はそれぞれ甲乙付けがたい超美人で、アイドルだと言っても十分、通用する位の美貌を備えていた。 
 美穂もナオミの体であれば対抗できるが、今の体では足元にも及ばないと感じた。

「お前たち・・・・・、まだ、活動していたのか・・・・・・」北島教官が驚愕の表情を浮かべて少女たちと対峙している。 

「なんや、ウチら生きていたら、あかんみたいな言い方やな」ムツミは、飴玉をコロコロ口の中で転がしながら北島教官の言葉に突っ込みを入れた。

「いやっ、そういう訳では・・・・・・」北島教官は言葉を詰まらせた。
 ガチャと音をさせて、部屋の扉が開いた。入室してきたのは野澤女史であった。

 野澤は少女達の姿を見たかと思うと、持っていた書類を床に落とした。床に散乱した書類をムツミが拾い手渡した。

 彼女は、少し気分がすぐれないという事で部屋を退出した。

「十年ほど、氷の中で眠っておりましたが、おかげさまでこの通り元気にさせていただいております」シオリは先ほどの北島教官の質問に答えるように言った。

「時間は掛かりましたが、自己修復して戻ってまいりました」

「先程の事件は、まさか・・・・・・」北島教官は何か思い当たる節があるようであった。

「そうよ。あれは一騎の仕業よ」シオリが言葉を続けた。

「一騎も生きているのか、でも、なぜ一騎があのようなことを・・・・・・?」

「十年前の事故も一騎の仕業だ!俺たちが、北極に落下した未確認物体を調査しにいった隙に、研究所を爆破した・・・・・・!」フタバは男のような激しい口調で吼えた。

「まさか・・・・・・!一騎は何の為に?」北島教官は信じられないといった顔で聞く。

「私達の本当の体を抹殺して、自分の仲間に取り込む為よ」青い髪の少女イツミ。

「一騎は人間に復讐する為に、自己の力を強化しようとしている。まず組織を強化する為に私達を自分の配下に置こうとしたの。でも、私達は、それを拒否した」シオリは目を足元に落とした。

「未確認物体の情報自体が一騎の捏造だったのよ。そんなもの初めから北極にはなかったわ」ミコトがしたから見上げて言葉を口にした。

「自分の最大の敵になる私達を北極の氷の中に永久に閉じ込めようとした。でも、私達は一騎と戦って一緒に北極の氷の中に閉じ込めた」シオリが補足する。
ムツミはポケットに手を差し込み、新しい飴取出して口の中に放り込んだ。

「それが、このところの温暖化により通常解けるはずの無い氷まで解けて、私たちと一騎は長い眠りを経て日本に帰ってきたのよ」

「そうか・・・・・・しかし、なぜ一騎はあの施設を襲ったのだ?」北島教官が身を乗り出して質問した。

「私たちを作成した時の設計図を探していたようよ。あそこのホストコンピューターを検索したあとがあったから・・・・・・」

「ウチらが逆らったから、別にバーニを作って、自分の仲間を増やす気やったんや」

「なるほどな・・・・・・しかし、それは不可能だ」北島教官は何かを自慢するように言葉を発した。

「そう、設計図はもともと無い。設計図は北島教官!貴方と貴方のお父様の頭の中だからですね」シオリは北島教官を指差した。

「そうだ。設計図などもともと無い。いや、私や父には必要が無い!すべて頭に記憶しているからな!」北島教官は誇らしげに言う。

「でも、間違いもあったやろ?」ムツミは相変わらず飴玉を転がしている。

「そっ、そのようだな・・・・・・」北島は眼鏡を外す。野澤の方に目配せをした。

「ところで、今回は学校でカムフラージュしてるって訳ね」ミコトが口を開く。

「私たちの時は、宇宙開発研究所みたいな所だったのに、今回は凄く砕けた感じよね」ミコトは後ろに手を組むと首を傾げて微笑んだ。

「色々事情があってね・・・・・・国からの予算は認められているが、大っぴらには表にだせないのだよ」

「木の葉を隠すなら、森の中ね・・・・・・ 私たちも、こちらを拠点にさせて頂いてもよろしくて」シオリは、どこかの令嬢のような口調で北島に迫った。

「それは、仕方が無い。ただし、お前たちにもバーニとして仕事をしてもらうぞ」外していた眼鏡を再び両耳に掛けた。

「学生の身分もお願いしますね」ミコトが要望を追加した。

「わかった、編入手続きをしておく。この特工科の生徒としてな」北島教官は部屋を出て行こうとする。

 彼は去り際に他のメンバーに聞こえない位小さな声でムツミに耳打ちした。

「大久保君にはしばらく伏せておいてくれ」

「解っているって・・・・・・」ムツミは軽く頷いた。

「なあ、美穂ちゃん!」ムツミが話しかけてきた。

「ウチら校内を案内してや!」先ほどまでの話し合いと違いかなり砕けた感じだ。

「でも・・・・・・ その格好では・・・・・・」ムツミ達は婦人警官の服装のままである。

「あなたの制服をイメージすれば良いのね」五人が一斉に自分の肩を握った。

「まぶしい!」その瞬間五色の光が室内を照らしつくした。
 イツミとシオリは、美穂と同じ制服。 
 とても似合っているのだが、着こなしが格好良すぎて美穂と同じ制服とは思えない。 
 ミコトは、婦人警官の制服の時と同じく、中学生が背伸びしている感じ、これはこれでマニア心をくすぐりそうである。

 ムツミは、スカートの丈が足首まである。昔、生息したスケバンと呼ばれる人種のような姿である。

「ちょっと、そんな風紀を乱すような格好は良くないわ!ねっ美穂お姉ちゃん!」ミコトが可愛く微笑みかけてくる。

「そうですね・・・・・・ そのスカートはちょっと・・・・・・」

「そんなん、ちんちくりんの服着た奴に言われたくないわ!」ムツミの言葉が美穂の言葉を遮りミコトを攻撃する。

 ブチッ!

 何かが千切れるような音がした。
ミコトの様子が変化していく。

「あんだと!ゴラァ!もう一回言ってみろ!」怒涛のような声が響く。声の主は・・・・・ミコトだった。その顔はいつもと違い鬼のような形相だった。
 この子は怒らせてはいけない存在だとこの時、美穂は確信した。

「おう!いつでも、やったるでえ!」ムツミが袖を捲くりあげながら応戦した。

「おんどりゃ!この、くそアマが!」そこにはもう天使のような少女は存在しなかった。

「やめなさい!あなた達!」シオリの言葉で、場の空気が変わった。振り上げた拳を二人ともゆっくりと下ろした。
 どうやらシオリには二人とも頭が上がらないようであった。

「ところで、フタバ。あなたの格好は、なんですの?」みんなの視線がフタバに集中した。

 それは真っ黒の・・・・・・、学ランだった。

「いや、俺はこっちのほうがいいかなと思ったんだけど・・・・・・、だめかな?」

「だめ!」五人が一斉に駄目出しをする。 

 フタバは不服そうな顔をした。

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