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吼えろ!バーニング・エンジェルズ (ヒロイン編)
校内探索
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二人が正常な制服に変わったあと、校内を案内することになった。
もう、すべての授業は終了しており既に放課後となっている。
5人を連れて校内を歩いていると、回りの視線が痛いほど飛んでくる。
見たことの無いトップモデル級の少女5人が防工の制服を着て歩いているのだから、注目するなという方が無理な話だ。生徒の中には携帯電話で写真を撮る生徒までいる。
ちなみに、校内への携帯電話も持ち込みは校則違反である。
一人、場違いな雰囲気を味わいながら美穂は皆を案内した。ドーンと突き出たムツミの素晴らしい胸が眼に入る。
「はぁ~・・・・・」自分の胸を見ながら美穂は深いため息をついてしまった。
「美穂さん、どうかなさって?」
「いいえ!なんでもありません。あっはははは・・・・・・」シオリの問いかけを笑いで誤魔化した。
何気なく遠くを見ると、廊下の遥か前方から見慣れた顔が走ってきた。
「み~ほ~」有紀だった。「おひさ~!」美穂に飛びついてきたかと思ったら、また胸を揉みだした。
「あっ・・・・・ ちょっと」激しく揉まれ美穂の顔が赤くなる。
「秘技!乱れモミ!」有紀は更に激しく胸を揉みまくる。
「あっ・・・・・・ああ!」思わず声を出してしまった。
おおっと、周りから歓声があがっている。
「なっ、なにをしてるんだ!嫁入り前の娘が!」フタバが慌てた口調で怒った。
「まあまあ、スキンシップやがな!なぁ」ムツミが、フタバを制止する。
「そうでーす!」有紀は悪びれる風も無く返答した。
「ほんなら、私のも揉んで!」ムツミは有紀に向けて胸を突き出した。やはり、つんと上を向いた見事なバストだ!
「えっ・・・・・・ いいんですか?」有紀は生唾を飲みながら聞いた。
「もちろん! スキンシップやもん」ムツミは、早くと言わんばかりにプルプル胸を振って急かした。
「それでは、ご遠慮なく!」有紀はムツミの大きなバストを遠慮がちに揉んだ。
「あっ・・・・・・!」ムツミの色っぽい声が響いた。
「こっこれは、すごい!」有紀は助平な親父のような声を上げた。
「あっ、あんたかなりのテクニシャンやなぁ・・・・・・」ムツミは頬を赤らめて感想を述べた。
更に歓声の音量が大きくなり「私も!私も!」と学生たちが群がってきた。
「俺も!俺も!」その中に紛れて男子達の姿もあった。廊下はどこかのイベント会場のようになった。シオリ達は呆れた様子でその場を眺めていた。
なんとか、パニックは治まり校内案内の続きを継続する。有紀も一緒に同行することになった。
「先輩達は、前から防高においでだったのですか?」有紀が質問を投げかけてきた。
「私たちは、5人で海外留学していたの。留学期間が終了したので、今日から特工科へ復学することになったのよ。 久しぶりだから大久保さんに色々教えてもらっているの」シオリさんがそれらしい言い訳で答えた。
「へー、いーな!美穂はこんなに素敵な先輩と後輩ができて・・・・・・、私も特工科に移りたいな!」止めておいたほうがいいと思います。
ミコトは幼く見えるので後輩ということになったようだ。
必然的に、シオリ、ムツミ、フタバ、イツミは三年生、ミコトは一年生ということになったようだ。ちなみにナオミは私と同じ二年生の設定となる。
クラブ活動が見てみたいとのリクエストがあったので、いくつかのクラブを見学してみることとなった。
防高は前にも言ったが、文武両道に主眼を置き、優秀な自衛官を輩出することを目的に設立さえた国立高校である。各部活とも優秀な選手が大勢在籍している。
シオリさんの希望により、弓道部を見学することになった。
男子、女子の部員が的を狙い、弓を放っている。少し練習の風景を眺めたあと。
「私も少し、参加させて頂いてもよろしくて」シオリが弓の腕を披露してくれる事になった。
「更衣室を教えてください」更衣室の場所を確認するとシオリは着替えに向かった。
(着替えもっていたのかな・・・・)しかし、その心配は無用であった。
更衣室の扉の隙間から神々しい光が見えたと思ったら、中から白い道着・袴・胸当てを装備したシオリさが登場した。
(うっ、美しすぎる・・・・・・ ) 弓道部員たちも唖然とした表情で釘付け状態になっていた。
シオリさんは射的場に立つと弓道の作法のようなものを行ってから矢を構えた。的までの距離は三十メートルほどだろうか。
シオリが矢を放った。
矢は予想通り的のど真ん中に命中した。見学の生徒達の歓声が上がったが、顧問の先生が静粛にとのジェスチャーをした。続けて二射目。 一射目と同じ軌道を描き、一射目の矢の矢羽の真ん中に命中し半分に裂きながら的にめり込んだ。同じ事が、三射目、四射目と続くと声を発する者はいなくなった。
弓を打ち終わると、シオリは腰に両拳を当てながらゆっくりお辞儀をした。
「そろそろ、行きましょうか」シオリの言葉で現実に引き戻された。
美穂たちは、執拗に入部を勧める顧問をかわして次の部活へ向かった。
激しくボールを打ち合う音がする。
コートの中を激しく駆け抜けるカモシカのように美しい足。右へ左へとボールが飛んでくる方向にステップしていく。その動きは、まるでボールの飛んでくる場所がすべて分かっているかのようだ。
心地よく焼けた褐色の肌が健康な色気を漂わせている。
適度にラリーを続けたあと、弾丸のようにボールを打ち返した。
テニスラケットを握りしめた男子が激しい弾丸を受けきれずに体ごと後方に飛ばされる。
「フタバさん凄い! 」
「サーティーンラブ! 」
コートの中には、テニスウェアを見事に着こなしたフタバがラケットを構えている。
さきほど、吹き飛ばされた男子が立ち上がり構えた。
フタバさは新しいボールを受け取ると、二・三度地面にバウンドさせたあと、高く上空に投げた。ボールが頂点に達したところで、フタバもジャンプしボールをサーブした。
皆は宙を舞うフタバの周りを蝶々が舞っているような気がした。
放たれたボールは激しいスピードでネットを越えていった。
男子は全く反応できず、ボールは地面をバウンドした。
「フォーティーンラブ! 勝者 特工科、フタバさん!」審判が名乗りを上げた。
ちなみに、敗れた男子はインターハイ出場選手である。
「おー、これこそ私が夢見た、男子も羨むパワーテニスだ!」グレーの上下ジャージを着た部活顧問が絶叫する。
「わー! かっこいいー!」試合が終わりコートに流れ込む生徒たちに部活顧問は踏みつけられた。
「なはははは!」フタバは天秤のようにラケットを肩に背負いながら豪快に笑っていた。
「次に行きましょう」シオリの言葉で一行は次の部活へと向かった。
すでに、美穂たちの歩く後は、パレード状態となっている。男子・女子を問わずハーメルンの笛吹きに出てくる子供達状態である。
「ここは・・・・・」ミコトが、ある部活に興味を示した。
「あぁ、ここは盤上遊戯部よ。将棋・チェスなどのボードゲームを研究するクラブで、全国大会にも何人もの生徒を輩出しているの。学生チャンピオンもいたはずよ」防高はスポーツだけではなく、文科系の部活も活発である。
「私・・・・・やってみていいかな? 」ミコトが恥ずかしそうにお願いしてきた。
「よし、僕が相手をしてあげるよ! 」さきほど、話した学生チャンピオンである。
「うん! ありがとう。お兄ちゃん! 」天使のような笑顔で返事をした。
学生チャンピオンはテレながら、将棋の駒を並べ始めた。
「ちっ!」ムツミさんの舌打ちが聞こえたような気がした。
時間は経過していく。
「王手!」可愛い声が部室に響く。
「むむむ・・・・・・まっ、参った・・・・・・」学生チャンピオンが項垂れる。
これで、チャンピオンの五戦五敗であった。
はじめこそは、手加減をして半分デレデレした顔で将棋板よりも、ミコトの顔を見ていたチャンピオンも一手進む毎に表情が険しくなっていった。
一回負けた時は、笑いながら誤魔化そうとしていたが、その手は明らかにプルプル震えていた。
考えてみれば、ミコトちゃんは相手の心が読めるのだから、次の一手、さらにその先も簡単に判るはずだ。そう考えるとチャンピオンが気の毒になってきた。
その後、チェスの達人、オセロの猛者、双六の王様などが挑戦してきたが結果は同様だった。
「おー!すげー!」また生徒たちから歓声が上がった。
「マグレですよ。マグレ」ミコトは可愛く舌を出した。
「ちっ!」また、ムツミの舌打ちが聞こえた。
ミコトが一瞬、キッとした目でムツミを見たような気がしたが、彼女はすぐに天使のような笑顔に戻った。
「次に行きましょう」三度シオリの声で一行は、盤上遊戯部の部室を後にした。
再び、運動場へ・・・・。
「あれは、プールかしら?」イツミが聞いてきた。
「はい、水泳部が部活中です」
「水泳か・・・・・ 私も泳いでみたいわ」
「おー!」周りの観客から歓声が上がる。
「判りました。担任の先生に頼んでみます」
「水着に着替えておくからヨロシクねー!」イツミは、セクシーにウインクをした。
何人かの観客はその場で失神したようだ。
「また、自信喪失者を増加させていくのね」何か悪いことをしているような罪悪感に襲われた。
プールにはスクール水着を着た部員達が練習している。
担任の先生に事情を話すと快く了承してくれた。
有紀に伝えると、早速イツミを呼びに走っていった。
周りを見渡すと、教室の窓、フェンスの上で観客が覗き込んでいる。
「なっ、なんだ!」担任の先生は奇声のような声を上げた。
イツミの登場であった。
「おー!」「キャー!」黄色い声と歓声が入れ混じった声がグランドを駆け抜けた。
「イッ、イツミさん!なんですか・・・・・・、それは?」
「えっ、セクシーでしょ!」イツミは唇に指をあて、セクシーなポーズをした。周りで鼻血を噴射させて倒れていく男子生徒が見えた。
「そっ・・・・・それは」私が指差した先にいるイツミさんの姿は・・・・・・ 。
水色のセクシーな水着。さらに透き通るような白い肌がエロスを際立たせている。
「僕たちを奴隷にしてくださーい!」叫ぶ男子生徒もいる。
「イツミさん・・・・・・なぜ、スクール水着じゃないのですか?」私は淡々と聞いた。
「えー!だって、絶対こっちのほうがセクシーでしょう?」
水泳部の男子達が、なぜかみんな前屈みの状態になっていた。
「先生、すいません・・・・・・」振り向いて謝ると、担任は出血多量で失神していた。
「さあ。泳ぐわよ!」イツミはいきなりプールに飛び込んだ。飛び込む姿は、キラキラと反射した光が輝きを放っていた。
クロール・バタフライ・背泳ぎと美しい泳ぎを披露していく。その姿はまるで人魚を連想させるようだった。
「綺麗!」水泳部の部員達も見とれてしまったのと、自分の泳ぎを人に見せることが恥ずかしくなり、泳げなくなってしまった。
「あ~楽しかった! 」プールサイドに両手をかけて、イツミは水上へ体を移動した。
持ち上げられた体と一緒に当然濡れた瑞々しい二つの胸が激しく揺れた。
また、数人の男子生徒が出血多量で保健室へ運ばれていった。
「次に行きましょう」もう、お決まりのようにシオリが呟いた。一行は再び旅に出た。
校舎の中を一行は歩いていく。
ムツミは、両手で頭を抱えながら、相変わらず飴玉を転がしている。
「ムツミさんは、なにか挑戦しないのですか? 」
「う~む、特に興味がないかなぁ・・・・・・」
「あそこが、良いのではなくて?」シオリが指した先には・・・・茶道部の文字。
「茶道部!・・・・・・ですか?」美穂は驚きを言葉に表した。
「そうよ」シオリが満面の笑みを返してくれた。
ムツミは、伸びをしながら大きな欠伸を一回した。
美穂と有紀、そしてシオリ達は畳の部屋で正座をしている。
シオリは正座する姿も美しい。背筋がキュッと伸びて上品を絵に描いたような姿だ。
なぜか、フタバは一人胡坐を組んでいた。下着がギリギリ見えない状態であるが、外野の男子生徒数人がしゃがんで覗きこもうとしていた。
フタバは指をさして「このスケベ!」と言って笑っていた。
障子が開きムツミが綺麗なお辞儀をした後、ゆっくりした動作で部屋に入ってきた。
部屋の中央まで進み、膝下の着物を手刀できると美しい仕草で正座をした。
ムツミは、綺麗な和服に身を包んでお茶を点てている。
緑色の髪を後ろで束ねてウナジがいつもにも増して美しい。女の私も見とれてしまい釘付け状態になってしまう。。
ムツミが、両手で茶碗を持つと私の前に差し出してきた。
前に、テレビか何かで見たように茶碗を持つと、二回ほど掌の上で回した後、一口飲み込んだ。
「結構なお手前で・・・・・・」
この言葉で良いのかどうかは美穂には解らない。
「はぁ~」数人の女子高生が失神して倒れてしまったようだ。保健室は大繁盛であろう。
全員にお茶をご馳走すると、軽く微笑んでからムツミは再び美しいお辞儀を見せた。
これは、本当にムツミなのかと疑わしくなった。
「それでは、今日はこれでお開きといたしましょう」最後の締めの言葉もシオリであった。
あっという間に、ナオミの存在も全校に知れ渡り、特工科の七人は「特工エンジェルズ」と命名された。
ちなみに、付け加えておくが私こと大久保美穂もエンジェルズの一員に数えていただけるそうだ。
後でこの事を知った北島教官は呆れた顔で「勝手にしろ・・・・・・」と言ったそうだ。
もう、すべての授業は終了しており既に放課後となっている。
5人を連れて校内を歩いていると、回りの視線が痛いほど飛んでくる。
見たことの無いトップモデル級の少女5人が防工の制服を着て歩いているのだから、注目するなという方が無理な話だ。生徒の中には携帯電話で写真を撮る生徒までいる。
ちなみに、校内への携帯電話も持ち込みは校則違反である。
一人、場違いな雰囲気を味わいながら美穂は皆を案内した。ドーンと突き出たムツミの素晴らしい胸が眼に入る。
「はぁ~・・・・・」自分の胸を見ながら美穂は深いため息をついてしまった。
「美穂さん、どうかなさって?」
「いいえ!なんでもありません。あっはははは・・・・・・」シオリの問いかけを笑いで誤魔化した。
何気なく遠くを見ると、廊下の遥か前方から見慣れた顔が走ってきた。
「み~ほ~」有紀だった。「おひさ~!」美穂に飛びついてきたかと思ったら、また胸を揉みだした。
「あっ・・・・・ ちょっと」激しく揉まれ美穂の顔が赤くなる。
「秘技!乱れモミ!」有紀は更に激しく胸を揉みまくる。
「あっ・・・・・・ああ!」思わず声を出してしまった。
おおっと、周りから歓声があがっている。
「なっ、なにをしてるんだ!嫁入り前の娘が!」フタバが慌てた口調で怒った。
「まあまあ、スキンシップやがな!なぁ」ムツミが、フタバを制止する。
「そうでーす!」有紀は悪びれる風も無く返答した。
「ほんなら、私のも揉んで!」ムツミは有紀に向けて胸を突き出した。やはり、つんと上を向いた見事なバストだ!
「えっ・・・・・・ いいんですか?」有紀は生唾を飲みながら聞いた。
「もちろん! スキンシップやもん」ムツミは、早くと言わんばかりにプルプル胸を振って急かした。
「それでは、ご遠慮なく!」有紀はムツミの大きなバストを遠慮がちに揉んだ。
「あっ・・・・・・!」ムツミの色っぽい声が響いた。
「こっこれは、すごい!」有紀は助平な親父のような声を上げた。
「あっ、あんたかなりのテクニシャンやなぁ・・・・・・」ムツミは頬を赤らめて感想を述べた。
更に歓声の音量が大きくなり「私も!私も!」と学生たちが群がってきた。
「俺も!俺も!」その中に紛れて男子達の姿もあった。廊下はどこかのイベント会場のようになった。シオリ達は呆れた様子でその場を眺めていた。
なんとか、パニックは治まり校内案内の続きを継続する。有紀も一緒に同行することになった。
「先輩達は、前から防高においでだったのですか?」有紀が質問を投げかけてきた。
「私たちは、5人で海外留学していたの。留学期間が終了したので、今日から特工科へ復学することになったのよ。 久しぶりだから大久保さんに色々教えてもらっているの」シオリさんがそれらしい言い訳で答えた。
「へー、いーな!美穂はこんなに素敵な先輩と後輩ができて・・・・・・、私も特工科に移りたいな!」止めておいたほうがいいと思います。
ミコトは幼く見えるので後輩ということになったようだ。
必然的に、シオリ、ムツミ、フタバ、イツミは三年生、ミコトは一年生ということになったようだ。ちなみにナオミは私と同じ二年生の設定となる。
クラブ活動が見てみたいとのリクエストがあったので、いくつかのクラブを見学してみることとなった。
防高は前にも言ったが、文武両道に主眼を置き、優秀な自衛官を輩出することを目的に設立さえた国立高校である。各部活とも優秀な選手が大勢在籍している。
シオリさんの希望により、弓道部を見学することになった。
男子、女子の部員が的を狙い、弓を放っている。少し練習の風景を眺めたあと。
「私も少し、参加させて頂いてもよろしくて」シオリが弓の腕を披露してくれる事になった。
「更衣室を教えてください」更衣室の場所を確認するとシオリは着替えに向かった。
(着替えもっていたのかな・・・・)しかし、その心配は無用であった。
更衣室の扉の隙間から神々しい光が見えたと思ったら、中から白い道着・袴・胸当てを装備したシオリさが登場した。
(うっ、美しすぎる・・・・・・ ) 弓道部員たちも唖然とした表情で釘付け状態になっていた。
シオリさんは射的場に立つと弓道の作法のようなものを行ってから矢を構えた。的までの距離は三十メートルほどだろうか。
シオリが矢を放った。
矢は予想通り的のど真ん中に命中した。見学の生徒達の歓声が上がったが、顧問の先生が静粛にとのジェスチャーをした。続けて二射目。 一射目と同じ軌道を描き、一射目の矢の矢羽の真ん中に命中し半分に裂きながら的にめり込んだ。同じ事が、三射目、四射目と続くと声を発する者はいなくなった。
弓を打ち終わると、シオリは腰に両拳を当てながらゆっくりお辞儀をした。
「そろそろ、行きましょうか」シオリの言葉で現実に引き戻された。
美穂たちは、執拗に入部を勧める顧問をかわして次の部活へ向かった。
激しくボールを打ち合う音がする。
コートの中を激しく駆け抜けるカモシカのように美しい足。右へ左へとボールが飛んでくる方向にステップしていく。その動きは、まるでボールの飛んでくる場所がすべて分かっているかのようだ。
心地よく焼けた褐色の肌が健康な色気を漂わせている。
適度にラリーを続けたあと、弾丸のようにボールを打ち返した。
テニスラケットを握りしめた男子が激しい弾丸を受けきれずに体ごと後方に飛ばされる。
「フタバさん凄い! 」
「サーティーンラブ! 」
コートの中には、テニスウェアを見事に着こなしたフタバがラケットを構えている。
さきほど、吹き飛ばされた男子が立ち上がり構えた。
フタバさは新しいボールを受け取ると、二・三度地面にバウンドさせたあと、高く上空に投げた。ボールが頂点に達したところで、フタバもジャンプしボールをサーブした。
皆は宙を舞うフタバの周りを蝶々が舞っているような気がした。
放たれたボールは激しいスピードでネットを越えていった。
男子は全く反応できず、ボールは地面をバウンドした。
「フォーティーンラブ! 勝者 特工科、フタバさん!」審判が名乗りを上げた。
ちなみに、敗れた男子はインターハイ出場選手である。
「おー、これこそ私が夢見た、男子も羨むパワーテニスだ!」グレーの上下ジャージを着た部活顧問が絶叫する。
「わー! かっこいいー!」試合が終わりコートに流れ込む生徒たちに部活顧問は踏みつけられた。
「なはははは!」フタバは天秤のようにラケットを肩に背負いながら豪快に笑っていた。
「次に行きましょう」シオリの言葉で一行は次の部活へと向かった。
すでに、美穂たちの歩く後は、パレード状態となっている。男子・女子を問わずハーメルンの笛吹きに出てくる子供達状態である。
「ここは・・・・・」ミコトが、ある部活に興味を示した。
「あぁ、ここは盤上遊戯部よ。将棋・チェスなどのボードゲームを研究するクラブで、全国大会にも何人もの生徒を輩出しているの。学生チャンピオンもいたはずよ」防高はスポーツだけではなく、文科系の部活も活発である。
「私・・・・・やってみていいかな? 」ミコトが恥ずかしそうにお願いしてきた。
「よし、僕が相手をしてあげるよ! 」さきほど、話した学生チャンピオンである。
「うん! ありがとう。お兄ちゃん! 」天使のような笑顔で返事をした。
学生チャンピオンはテレながら、将棋の駒を並べ始めた。
「ちっ!」ムツミさんの舌打ちが聞こえたような気がした。
時間は経過していく。
「王手!」可愛い声が部室に響く。
「むむむ・・・・・・まっ、参った・・・・・・」学生チャンピオンが項垂れる。
これで、チャンピオンの五戦五敗であった。
はじめこそは、手加減をして半分デレデレした顔で将棋板よりも、ミコトの顔を見ていたチャンピオンも一手進む毎に表情が険しくなっていった。
一回負けた時は、笑いながら誤魔化そうとしていたが、その手は明らかにプルプル震えていた。
考えてみれば、ミコトちゃんは相手の心が読めるのだから、次の一手、さらにその先も簡単に判るはずだ。そう考えるとチャンピオンが気の毒になってきた。
その後、チェスの達人、オセロの猛者、双六の王様などが挑戦してきたが結果は同様だった。
「おー!すげー!」また生徒たちから歓声が上がった。
「マグレですよ。マグレ」ミコトは可愛く舌を出した。
「ちっ!」また、ムツミの舌打ちが聞こえた。
ミコトが一瞬、キッとした目でムツミを見たような気がしたが、彼女はすぐに天使のような笑顔に戻った。
「次に行きましょう」三度シオリの声で一行は、盤上遊戯部の部室を後にした。
再び、運動場へ・・・・。
「あれは、プールかしら?」イツミが聞いてきた。
「はい、水泳部が部活中です」
「水泳か・・・・・ 私も泳いでみたいわ」
「おー!」周りの観客から歓声が上がる。
「判りました。担任の先生に頼んでみます」
「水着に着替えておくからヨロシクねー!」イツミは、セクシーにウインクをした。
何人かの観客はその場で失神したようだ。
「また、自信喪失者を増加させていくのね」何か悪いことをしているような罪悪感に襲われた。
プールにはスクール水着を着た部員達が練習している。
担任の先生に事情を話すと快く了承してくれた。
有紀に伝えると、早速イツミを呼びに走っていった。
周りを見渡すと、教室の窓、フェンスの上で観客が覗き込んでいる。
「なっ、なんだ!」担任の先生は奇声のような声を上げた。
イツミの登場であった。
「おー!」「キャー!」黄色い声と歓声が入れ混じった声がグランドを駆け抜けた。
「イッ、イツミさん!なんですか・・・・・・、それは?」
「えっ、セクシーでしょ!」イツミは唇に指をあて、セクシーなポーズをした。周りで鼻血を噴射させて倒れていく男子生徒が見えた。
「そっ・・・・・それは」私が指差した先にいるイツミさんの姿は・・・・・・ 。
水色のセクシーな水着。さらに透き通るような白い肌がエロスを際立たせている。
「僕たちを奴隷にしてくださーい!」叫ぶ男子生徒もいる。
「イツミさん・・・・・・なぜ、スクール水着じゃないのですか?」私は淡々と聞いた。
「えー!だって、絶対こっちのほうがセクシーでしょう?」
水泳部の男子達が、なぜかみんな前屈みの状態になっていた。
「先生、すいません・・・・・・」振り向いて謝ると、担任は出血多量で失神していた。
「さあ。泳ぐわよ!」イツミはいきなりプールに飛び込んだ。飛び込む姿は、キラキラと反射した光が輝きを放っていた。
クロール・バタフライ・背泳ぎと美しい泳ぎを披露していく。その姿はまるで人魚を連想させるようだった。
「綺麗!」水泳部の部員達も見とれてしまったのと、自分の泳ぎを人に見せることが恥ずかしくなり、泳げなくなってしまった。
「あ~楽しかった! 」プールサイドに両手をかけて、イツミは水上へ体を移動した。
持ち上げられた体と一緒に当然濡れた瑞々しい二つの胸が激しく揺れた。
また、数人の男子生徒が出血多量で保健室へ運ばれていった。
「次に行きましょう」もう、お決まりのようにシオリが呟いた。一行は再び旅に出た。
校舎の中を一行は歩いていく。
ムツミは、両手で頭を抱えながら、相変わらず飴玉を転がしている。
「ムツミさんは、なにか挑戦しないのですか? 」
「う~む、特に興味がないかなぁ・・・・・・」
「あそこが、良いのではなくて?」シオリが指した先には・・・・茶道部の文字。
「茶道部!・・・・・・ですか?」美穂は驚きを言葉に表した。
「そうよ」シオリが満面の笑みを返してくれた。
ムツミは、伸びをしながら大きな欠伸を一回した。
美穂と有紀、そしてシオリ達は畳の部屋で正座をしている。
シオリは正座する姿も美しい。背筋がキュッと伸びて上品を絵に描いたような姿だ。
なぜか、フタバは一人胡坐を組んでいた。下着がギリギリ見えない状態であるが、外野の男子生徒数人がしゃがんで覗きこもうとしていた。
フタバは指をさして「このスケベ!」と言って笑っていた。
障子が開きムツミが綺麗なお辞儀をした後、ゆっくりした動作で部屋に入ってきた。
部屋の中央まで進み、膝下の着物を手刀できると美しい仕草で正座をした。
ムツミは、綺麗な和服に身を包んでお茶を点てている。
緑色の髪を後ろで束ねてウナジがいつもにも増して美しい。女の私も見とれてしまい釘付け状態になってしまう。。
ムツミが、両手で茶碗を持つと私の前に差し出してきた。
前に、テレビか何かで見たように茶碗を持つと、二回ほど掌の上で回した後、一口飲み込んだ。
「結構なお手前で・・・・・・」
この言葉で良いのかどうかは美穂には解らない。
「はぁ~」数人の女子高生が失神して倒れてしまったようだ。保健室は大繁盛であろう。
全員にお茶をご馳走すると、軽く微笑んでからムツミは再び美しいお辞儀を見せた。
これは、本当にムツミなのかと疑わしくなった。
「それでは、今日はこれでお開きといたしましょう」最後の締めの言葉もシオリであった。
あっという間に、ナオミの存在も全校に知れ渡り、特工科の七人は「特工エンジェルズ」と命名された。
ちなみに、付け加えておくが私こと大久保美穂もエンジェルズの一員に数えていただけるそうだ。
後でこの事を知った北島教官は呆れた顔で「勝手にしろ・・・・・・」と言ったそうだ。
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