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I.少女が本を抱く理由
捜索‐行方不明‐
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アスタリカ国立図書館。僕の大学院を丸々二棟も備えたみたいな巨大な城だった。
最後に訪れたのはアルゼレアをここに送った日のこと。あれは夕刻の広場を街灯が灯しだしていたけど、今は昼前の一番利用される時間だ。
僕は久しく被ったシルクハットを頭に沈み込ませた。そして足早に広場を横断していく。
ベンチで話し合うカップルが僕のことを話題に上げる前に、開けっ放しの大きな扉から僕は館内に踏み込んだ。
中に入れば本日オススメの棚にも目をくれず、真っ先に司書の制服を探している。
「あの、すみません」
貸し出しカウンターとは違う。わざわざ従業員室の小窓に向かって僕は声を掛けた。
小窓の向こうでは色々な作業をしている人がいた。その中で、ひとりだけ僕に気付いた女性がこちらにやって来てくれた。
「はい?」
少し怪訝な顔を向けられている。接客カウンターでは決して見られない迷惑そうな顔だ。
でもここで怖気ついていたって解決しない。気合いを入れた。
「ここに、本の解読を頼みたいと言う少女が来ませんでしたか?」
「ええっと……はい?」
確かに僕は難しいことを言っていると思う。
「本を持った少女です。異国の言葉で書かれた本を持っていて、こちらに解読の依頼をお願いしたと思うんですが」
従業員の女性は顔を固まらせたままで静かに部屋の内側を向いた。他の従業員に僕の言ったことを伝えるが全員首を傾げるだけに終わった。
「ちょっと分かりませんけど。北館じゃないですか?」
「北館……」
別館のことかと考えていたら女性従業員の奥から声が飛ぶ。
「外国の書籍なら北の管理棟なんですよ」
親切に方向も指差してくれていた。
ここでは少し礼を言って僕はその北館へと向かった。目当ての本が無くても散策できる施設なはずだけど、僕はとにかく最速で彼女を見つけたい。
広場へ出なくても館の中で別館とは繋がっている。
建物は大きく四角形だけど、館内はいくつもの部屋を繋げたレイアウトだ。
分野ごとに分けた書物で、ひと部屋中の本棚が埋まるなんて凄いことだと思う。
ふと次に入った部屋が医療分野の術書を扱う部屋で、僕は少し新作が並ぶ本棚の前に立ち寄ってしまう。
でもダメだ。手を伸ばした本には「また次の機会に」と告げてから足を進める。
時々誘惑に遭う本の道だったけど、次の部屋だけ奥に本棚が見えなかった。
その部屋は準備中なんだろう。
よくも考えずに足を踏み入れた。
「なんだこれ!?」
思ったままが口から飛び出る。
そこだけは天井の高い吹き抜けだった。だけどエントランスでも何でもない。
直線上に通り過ぎるだけの出入り口があるけど、僕が驚いたのは特別空間の方じゃない。
本が無い代わりに、天井いっぱいまで占めている巨大な砂時計の方だった。
僕は思わず歩速を落として砂時計の方に引き込まれていく。
きっと時計台の数字盤や、灯台の電球なんかを間近に見たらこんな感じなんだろう。
それにしてもこんなに壮大な砂時計は見たことが無い。ガラスの中の砂がちゃんと下に落ちているみたいだし一応稼働はしているっぽい。
「こちらは『時の記録者』と呼ばれる古代の機械です」
見上げる僕のもとに監修員が近づいて説明した。
「人が砂から生まれたという神話に基づいていて、この砂の粒は人の命の粒を表していると言います。この砂は必ず下へと落ちていき、必ず誰かの力で上へと持ち上がる。しかしまた下へと落ちていくのは誰にも止められない運命。これを古代の人類は『人の生きる過酷さ』と『必ず救われる希望』を表して製作したようです」
監修員が持つ女性特有の神秘的な声色を聞き、砂粒の落下する音も感じればより特別な物なんだと分かる。
「あなたや私は今、上と下。どちらに居るのでしょうね?」
聞かれる通りに僕は上層と下層を見比べた。
下層の方が砂粒は多い。僕もこの中に居そうだと思った。
「ここからあなたの砂粒を探し出すことは出来ない。でも必ずまた上へと持ち上がることは約束されています。素敵ですね」
「確かに……」
息を飲むのも忘れるような時間が流れている。
いや、時間が流れているなんていうのも忘れてしまいそうになる。それを教えているのが砂時計の役割なのか。
なかなか深い。さすが古代の技術はすごいな。
「まあ。これはレプリカですけどね。下に落ちた砂はあとで作業員がバケツで集めて上にあげるんです。本物は隣国エシュ旧神殿の方にありますよ」
手元にパンフレットを渡されていた。
このレプリカの事は何にも書いていなかったけど、本物の方は写真も説明もこの紙に載せられるだけ載せている感じだ。
本物は写真だけでも神秘さが三段くらい増している気がする。となれば、僕はレプリカを目の前に、途端に現実に引き戻された気分になった。
ガッカリとまではいかないけど。なんだかなぁ、となった。
「旅行者の方ですか?」
「あ、はい」
監修員は「やっぱり!」と手のひらを合わせていた。
大きなガラスメガネを掛けた若い女性だ。そのまん丸な目がレンズによるものなのか、それとも持ち前の大きさなのかはよく分からない。
「悩み事ですか? じっくり見られていたので」
「ええ、まあ。少し」
笑顔を作る僕の顔を、監修員はその瞳でじーっと見つめてくる。それも何か深く考えるみたいに唸っていた。
「な、何か……」
まさか僕のことに見覚えがあるとか……。
視線を逃しても追いかけられて、ついに監修員は告げた。
「……死相が見えますねぇ」
「えっ!?」
しかし目の前では監修員が大いに笑っていた。
「いつもでここに来てくださいねー」
笑顔で見送られて僕は北館へ向かう。揶揄われたのだろうか。真実は分からない。
別館でもさっきと同じ流れが作られる。
「ごめんなさい。そういう方は見ていません」
作業員の手を止めさせるも答えは同じだった。
だけどそんなはずは無い。僕はアルゼレアをここに送ったし、彼女が広場へと小階段を登っていくのを見ている。
どうしたものかと天井を仰いだ。それで僕は「そうだ」と思いつく。
「監視カメラの映像を見せていただくことは出来ますか?」
「は?」
ここでも怪訝な顔をされることで、さすがに僕が間違ったと自覚した。
「あなた……警察の方ですか?」
「あ、いや……」
またしても、短く礼を告げてこの場から離れるしか出来なかった。
もしかしたらこの大図書館で働いている可能性だって薄々考えていたのに。
アルゼレアの情報は全くかすりもしなかった。だったらどこに行ったって言うんだ……。
砂時計の空間を避けて通り、ひとりで太陽下の広場へ出てきた。まさかこの図書館で何も得られない当初は思ってもいない。
空いているベンチがあったから僕はそっと腰を下ろす。
少しくたびれた。端から端までなかなか歩いたからかな。
寒風が火照った頬にはちょうど良く気持ち良い。抜けるような青空を見ながら車の行き交う音が聞こえている。
「別に気にすることでも無いのかなぁ」
独り言を呟いてシルクハットをそっと頭から下ろした。
もしもアルゼレアが悪人で、僕が彼女の関係者じゃないかと質問されたとしても、本当のことを話せば良い。
職場の通勤バスで偶然出会ってから港でまた偶然の再会。その後僕は彼女をちょっと善意で助けてしまったけど、それからはもう何も関わっていない。
異国の言語で書かれた本だって別に機密情報を見てしまったわけじゃないし、著者も分からないなら、ほとんど無関係だろう。
「そうだよ、関係ない」
自分をなだめきれそうだった。
なのにどうしてか、それまで忘れていた事を思い出した。それはあの日、トレンチコートの男二人がアルゼレアともう一人別の名前を口にした事だ。
「……」
足を組んでみたり、背中を仰け反らせて腕を上げてみたりするけど全く思い出せない。
元々人の名前を覚えるのが苦手だというのもあるし、僕が本当に聞いたことの無かった名前だったから余計に頭に入っていかなかったのもある。
寒さを覚えて歩き出したものの、頭ではその名前を思い出そうとし、足では書店を見つけて中に入っていた。
書店では彼女のことを聞き取りはしない。だけど三度目の偶然で、また彼女と出会ったりしないだろうかと期待があった。
さすがに街の一角にある数軒の書店で出会えるわけがない。
僕は何をやっているんだろう……。途中でぼんやり思うも、やっぱりまた書店を見つけたら足を運んでいる。
最後に訪れたのはアルゼレアをここに送った日のこと。あれは夕刻の広場を街灯が灯しだしていたけど、今は昼前の一番利用される時間だ。
僕は久しく被ったシルクハットを頭に沈み込ませた。そして足早に広場を横断していく。
ベンチで話し合うカップルが僕のことを話題に上げる前に、開けっ放しの大きな扉から僕は館内に踏み込んだ。
中に入れば本日オススメの棚にも目をくれず、真っ先に司書の制服を探している。
「あの、すみません」
貸し出しカウンターとは違う。わざわざ従業員室の小窓に向かって僕は声を掛けた。
小窓の向こうでは色々な作業をしている人がいた。その中で、ひとりだけ僕に気付いた女性がこちらにやって来てくれた。
「はい?」
少し怪訝な顔を向けられている。接客カウンターでは決して見られない迷惑そうな顔だ。
でもここで怖気ついていたって解決しない。気合いを入れた。
「ここに、本の解読を頼みたいと言う少女が来ませんでしたか?」
「ええっと……はい?」
確かに僕は難しいことを言っていると思う。
「本を持った少女です。異国の言葉で書かれた本を持っていて、こちらに解読の依頼をお願いしたと思うんですが」
従業員の女性は顔を固まらせたままで静かに部屋の内側を向いた。他の従業員に僕の言ったことを伝えるが全員首を傾げるだけに終わった。
「ちょっと分かりませんけど。北館じゃないですか?」
「北館……」
別館のことかと考えていたら女性従業員の奥から声が飛ぶ。
「外国の書籍なら北の管理棟なんですよ」
親切に方向も指差してくれていた。
ここでは少し礼を言って僕はその北館へと向かった。目当ての本が無くても散策できる施設なはずだけど、僕はとにかく最速で彼女を見つけたい。
広場へ出なくても館の中で別館とは繋がっている。
建物は大きく四角形だけど、館内はいくつもの部屋を繋げたレイアウトだ。
分野ごとに分けた書物で、ひと部屋中の本棚が埋まるなんて凄いことだと思う。
ふと次に入った部屋が医療分野の術書を扱う部屋で、僕は少し新作が並ぶ本棚の前に立ち寄ってしまう。
でもダメだ。手を伸ばした本には「また次の機会に」と告げてから足を進める。
時々誘惑に遭う本の道だったけど、次の部屋だけ奥に本棚が見えなかった。
その部屋は準備中なんだろう。
よくも考えずに足を踏み入れた。
「なんだこれ!?」
思ったままが口から飛び出る。
そこだけは天井の高い吹き抜けだった。だけどエントランスでも何でもない。
直線上に通り過ぎるだけの出入り口があるけど、僕が驚いたのは特別空間の方じゃない。
本が無い代わりに、天井いっぱいまで占めている巨大な砂時計の方だった。
僕は思わず歩速を落として砂時計の方に引き込まれていく。
きっと時計台の数字盤や、灯台の電球なんかを間近に見たらこんな感じなんだろう。
それにしてもこんなに壮大な砂時計は見たことが無い。ガラスの中の砂がちゃんと下に落ちているみたいだし一応稼働はしているっぽい。
「こちらは『時の記録者』と呼ばれる古代の機械です」
見上げる僕のもとに監修員が近づいて説明した。
「人が砂から生まれたという神話に基づいていて、この砂の粒は人の命の粒を表していると言います。この砂は必ず下へと落ちていき、必ず誰かの力で上へと持ち上がる。しかしまた下へと落ちていくのは誰にも止められない運命。これを古代の人類は『人の生きる過酷さ』と『必ず救われる希望』を表して製作したようです」
監修員が持つ女性特有の神秘的な声色を聞き、砂粒の落下する音も感じればより特別な物なんだと分かる。
「あなたや私は今、上と下。どちらに居るのでしょうね?」
聞かれる通りに僕は上層と下層を見比べた。
下層の方が砂粒は多い。僕もこの中に居そうだと思った。
「ここからあなたの砂粒を探し出すことは出来ない。でも必ずまた上へと持ち上がることは約束されています。素敵ですね」
「確かに……」
息を飲むのも忘れるような時間が流れている。
いや、時間が流れているなんていうのも忘れてしまいそうになる。それを教えているのが砂時計の役割なのか。
なかなか深い。さすが古代の技術はすごいな。
「まあ。これはレプリカですけどね。下に落ちた砂はあとで作業員がバケツで集めて上にあげるんです。本物は隣国エシュ旧神殿の方にありますよ」
手元にパンフレットを渡されていた。
このレプリカの事は何にも書いていなかったけど、本物の方は写真も説明もこの紙に載せられるだけ載せている感じだ。
本物は写真だけでも神秘さが三段くらい増している気がする。となれば、僕はレプリカを目の前に、途端に現実に引き戻された気分になった。
ガッカリとまではいかないけど。なんだかなぁ、となった。
「旅行者の方ですか?」
「あ、はい」
監修員は「やっぱり!」と手のひらを合わせていた。
大きなガラスメガネを掛けた若い女性だ。そのまん丸な目がレンズによるものなのか、それとも持ち前の大きさなのかはよく分からない。
「悩み事ですか? じっくり見られていたので」
「ええ、まあ。少し」
笑顔を作る僕の顔を、監修員はその瞳でじーっと見つめてくる。それも何か深く考えるみたいに唸っていた。
「な、何か……」
まさか僕のことに見覚えがあるとか……。
視線を逃しても追いかけられて、ついに監修員は告げた。
「……死相が見えますねぇ」
「えっ!?」
しかし目の前では監修員が大いに笑っていた。
「いつもでここに来てくださいねー」
笑顔で見送られて僕は北館へ向かう。揶揄われたのだろうか。真実は分からない。
別館でもさっきと同じ流れが作られる。
「ごめんなさい。そういう方は見ていません」
作業員の手を止めさせるも答えは同じだった。
だけどそんなはずは無い。僕はアルゼレアをここに送ったし、彼女が広場へと小階段を登っていくのを見ている。
どうしたものかと天井を仰いだ。それで僕は「そうだ」と思いつく。
「監視カメラの映像を見せていただくことは出来ますか?」
「は?」
ここでも怪訝な顔をされることで、さすがに僕が間違ったと自覚した。
「あなた……警察の方ですか?」
「あ、いや……」
またしても、短く礼を告げてこの場から離れるしか出来なかった。
もしかしたらこの大図書館で働いている可能性だって薄々考えていたのに。
アルゼレアの情報は全くかすりもしなかった。だったらどこに行ったって言うんだ……。
砂時計の空間を避けて通り、ひとりで太陽下の広場へ出てきた。まさかこの図書館で何も得られない当初は思ってもいない。
空いているベンチがあったから僕はそっと腰を下ろす。
少しくたびれた。端から端までなかなか歩いたからかな。
寒風が火照った頬にはちょうど良く気持ち良い。抜けるような青空を見ながら車の行き交う音が聞こえている。
「別に気にすることでも無いのかなぁ」
独り言を呟いてシルクハットをそっと頭から下ろした。
もしもアルゼレアが悪人で、僕が彼女の関係者じゃないかと質問されたとしても、本当のことを話せば良い。
職場の通勤バスで偶然出会ってから港でまた偶然の再会。その後僕は彼女をちょっと善意で助けてしまったけど、それからはもう何も関わっていない。
異国の言語で書かれた本だって別に機密情報を見てしまったわけじゃないし、著者も分からないなら、ほとんど無関係だろう。
「そうだよ、関係ない」
自分をなだめきれそうだった。
なのにどうしてか、それまで忘れていた事を思い出した。それはあの日、トレンチコートの男二人がアルゼレアともう一人別の名前を口にした事だ。
「……」
足を組んでみたり、背中を仰け反らせて腕を上げてみたりするけど全く思い出せない。
元々人の名前を覚えるのが苦手だというのもあるし、僕が本当に聞いたことの無かった名前だったから余計に頭に入っていかなかったのもある。
寒さを覚えて歩き出したものの、頭ではその名前を思い出そうとし、足では書店を見つけて中に入っていた。
書店では彼女のことを聞き取りはしない。だけど三度目の偶然で、また彼女と出会ったりしないだろうかと期待があった。
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