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かん子の天敵朝居正也 その4
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「え___!どうしているのよ!」
「今日からここの生徒だからよろしく!缶づめかん子先輩!」
悪魔のような笑みを浮かべて、そいつはのたまわった。
「なんでこの学校に来たのよ!別の学校に行けばよかったじゃん!」
あまりの怒りに、半分涙を流しながらかん子は叫んだ。
「そんなに涙流すほど、俺に会えてうれしかったんだ!」
そいつはとんでもないことを言って、ひとりニヤニヤしていた。
どうやらさっきの風で、桜の花びらがかん子の髪についていたようだ。
そいつはすいい~と近づくと、かん子の髪についていた桜の花びらをとった。
どきっどきっ・・・・・。
なぜかかん子の心臓がバクバクした。
しかも気のせいだろうか、手が離れるとき髪をなでられたような・・・・。
「誤解しないでよ!」
わけのわからないドキドキを知られたくなくて、大声で言った時だ。
「正也なにしてるの? 」
二人の後ろから声がかかった。見れば正也の後ろに、お母さんらしい人が立っている。
それにあまりの怒りに我を忘れていたが、自分と正也の言い合いにびっくりしたのだろう。かん子と一緒にやっている係りの子たちが、あっけにとられていてかん子たちふたりをびっくりした様子で見ていた。
「あらっ、この子なのね、かわいい子ね。正也の母親です。これからもよろしくしてね」
正也の母親が上品な頬笑みを浮かべて、かん子に挨拶してくれた。
「ほら、正也いくわよ!これからは毎日会えるでしょ!」
その柔らかな物腰に似ず、半ば正也を引きずるようにして去って行った。
かん子も周りのギャラリーも、その様子をあっけにとられてただ見ていた。
その数日後のことである。かん子は、部活でグラウンドの周りをいつものように走っていた。サッカー部のあの彼をみながら。もしかしたら少しにやけていたかもしれない。
その時だ。急に目の前にぬっと立ちはだかるものがあった。
かん子が驚いて立ち止まると、目の前に顔がのぞいた。
「何見てたんだよ~!缶づめかん子のくせに」
なんだか心なしか険しい顔をしたあいつがいた。
「自分こそなにしてるのよ!」
かん子が叫んだ。
「俺、サッカー部に入ったんだ!おんなじグラウンドだな!」
「なんで知ってるのよ」
正也は、どうやらかん子がソフトボール部に入っているのを知ってるようだった。正也は体操服を着ていた。昔よりずいぶん背が伸びた気がする。
以前はかん子より小さかったはずなのに、今は同じぐらいに見える。
不意にこの前の入学式のときのことが不意に思い出され、かん子は知らず知らず顔が赤くなってしまった。
そしてそれを見ていた正也の険しい顔がおだやかになっていくのを、不思議な気持ちで見つめてしまったかん子であった。
「今日からここの生徒だからよろしく!缶づめかん子先輩!」
悪魔のような笑みを浮かべて、そいつはのたまわった。
「なんでこの学校に来たのよ!別の学校に行けばよかったじゃん!」
あまりの怒りに、半分涙を流しながらかん子は叫んだ。
「そんなに涙流すほど、俺に会えてうれしかったんだ!」
そいつはとんでもないことを言って、ひとりニヤニヤしていた。
どうやらさっきの風で、桜の花びらがかん子の髪についていたようだ。
そいつはすいい~と近づくと、かん子の髪についていた桜の花びらをとった。
どきっどきっ・・・・・。
なぜかかん子の心臓がバクバクした。
しかも気のせいだろうか、手が離れるとき髪をなでられたような・・・・。
「誤解しないでよ!」
わけのわからないドキドキを知られたくなくて、大声で言った時だ。
「正也なにしてるの? 」
二人の後ろから声がかかった。見れば正也の後ろに、お母さんらしい人が立っている。
それにあまりの怒りに我を忘れていたが、自分と正也の言い合いにびっくりしたのだろう。かん子と一緒にやっている係りの子たちが、あっけにとられていてかん子たちふたりをびっくりした様子で見ていた。
「あらっ、この子なのね、かわいい子ね。正也の母親です。これからもよろしくしてね」
正也の母親が上品な頬笑みを浮かべて、かん子に挨拶してくれた。
「ほら、正也いくわよ!これからは毎日会えるでしょ!」
その柔らかな物腰に似ず、半ば正也を引きずるようにして去って行った。
かん子も周りのギャラリーも、その様子をあっけにとられてただ見ていた。
その数日後のことである。かん子は、部活でグラウンドの周りをいつものように走っていた。サッカー部のあの彼をみながら。もしかしたら少しにやけていたかもしれない。
その時だ。急に目の前にぬっと立ちはだかるものがあった。
かん子が驚いて立ち止まると、目の前に顔がのぞいた。
「何見てたんだよ~!缶づめかん子のくせに」
なんだか心なしか険しい顔をしたあいつがいた。
「自分こそなにしてるのよ!」
かん子が叫んだ。
「俺、サッカー部に入ったんだ!おんなじグラウンドだな!」
「なんで知ってるのよ」
正也は、どうやらかん子がソフトボール部に入っているのを知ってるようだった。正也は体操服を着ていた。昔よりずいぶん背が伸びた気がする。
以前はかん子より小さかったはずなのに、今は同じぐらいに見える。
不意にこの前の入学式のときのことが不意に思い出され、かん子は知らず知らず顔が赤くなってしまった。
そしてそれを見ていた正也の険しい顔がおだやかになっていくのを、不思議な気持ちで見つめてしまったかん子であった。
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