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かん子の兄と母とお買いもの2
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ひととおり買い物を済ませて時間を見れば、ちょうどお昼だった。
かん子、兄の俊史、母の美絵子は、お昼をとろうとショッピングモールに行った。今日は平日のためか空いていて、ゆっくり昼食をとることができた。
「今から寮に行ってみない?お母さん場所知ってるんでしょ?」
「そうねえ~。行ってみる?」
かん子はまず寮はどこなのか、どういう建物なのか、早く知りたくてたまらなかった。すると兄の俊史がいった。
「かん子、パジャマはどれ持っていくの?」
「パジャマ?今着てるのだよ」
「あれか~」
かん子の答えに俊史は何やら考え込んでいる。
「あれ変?せっかくもらったものだし着心地いいし」
今かん子が来ているのは、大学の友人たちから就職祝いにもらったものである。なぜパジャマかといえば、以前皆で北海道に旅行に行った際に、かん子が家から持参したパジャマに皆がおお笑いして、就職祝いにはぜひ送ると言われたからである。
その時持参したパジャマとは、綿100%の前あきボタン下はズボンタイプののオーソドックスのものであった。が、きりんやしまうま、ごりらなど動物園にいる動物たちが所狭しとデザインされているものであった。
まるで幼稚園児が好んで着る絵柄だったのである。
それを見た友人たちが、お腹がよじれるといいいつまでも笑っていたのはいうまでもない。
そういうわけで送られたパジャマは、小さなフリルが付いていてお姫様が着るようなかわいらしいバラ模様の上品なものだった。素材もシルクと上質である。
しかも奮発して2着もくれた。1着は普通のパジャマタイプ、もう1着はドレスタイプである。
しかも外見だけははかなげなかん子には、よくあっていたのである。
それを着たかん子を見た時には、俊史もつい見入ってしまった。かん子は知らないが。
しかし今目の前にいる俊史は、なぜかあのパジャマをよく思っていないようである。ただ寝るだけだし誰にも見せるわけではないしとかん子が考えていると、俊史が急に笑顔になっていった。
「よし。お兄ちゃんがパジャマ買ってやるよ。そうだ、今から見よう!!母さんいいよね」
「なんで?いいよあれで。気に入ってるし。あれ着心地いいんだよ」
「かん子、もし寝てる時地震が来たらどうするんだ。あのまま外に飛び出すんだぞ。あんな薄いのじゃ今寒いぞ。それにかん子は寝相が悪いから、夜中よくおなか出してんじゃん。もし夜中急に腹痛にでもなったらどうするんだ。一人暮らしじゃあ、誰も助けてくれる人いないんだぞ」
俊史は、かん子をおどしてゆさぶりをかけていく。かん子もよ~く考える前に俊史に言い含められてしまった。
「そうかなあ~?お母さんどうしよう~?」
今まで黙って聞いていた母の美絵子であったが、かん子に聞かれると、
「そうねえ~。まあ一人暮らしになるし俊史の言うことも一理あるわねえ。俊史が買ってくれるんなら今から見る?」
こうして俊史の作戦どおり、今からかん子のパジャマを見ることになった。
その前にかん子がトイレに行ってる隙に、母の美絵子が俊史にいった。顔には黒い笑みが浮かんでいる。やはり俊史の母親だけはある。
「いやねえ~おとなげないわねえ。まあいいけれど。かん子にもそのほうがいいかしらね」
「そうだよ母さん、あんなパジャマ着てたら、安心できないしさ。あのパジャマは家に置いていかせよう」
ふたりがこんなことをいっていたとは、夢にも思わなかったかん子であった。
いざパジャマ売り場につけば、俊史が婦人売り場を素通りして紳士売り場にずんずん向かっていく。
「お兄ちゃん婦人用はこっちだよ」
かん子がいくら呼んでも、俊史は紳士売り場であれこれ見ている。
仕方なく俊史のほうへと行けば、まるでおじいさんが着るような渋い色のスエットタイプのパジャマを物色している。
「こんなのいやだ~」
「誰も見るわけじゃないからいいんだよ。それに着心地ばっちりだぞ。それにこれならいざというとき、そのまま部屋着にもなるしさ」
俊史はあっという間に、渋い色のスエットパジャマを2着選んでいる。
色はと言えば、まるで昔でいうラクダ色と暗いねずみ色である。
「ほらちょうどよかった、サイズも小さいのあるぞ」
確かに小柄のおじいさん用のためか、男性用といってもサイズが小さい。これならかん子でも、確かに着れそうではある。
「かん子寝相が悪いから、ちゃんと上はズボンの中にいれて寝ろよ。おなか壊さないようにな。ちゃんと入れておくんだぞ。ずぼんにインだ。インだぞ」
俊史はご丁寧に、かん子に着方までアドバイスした。
そして意気揚々と、レジにそのパジャマを持っていった。
これをみていた母の美絵子は、笑いをこらえるのに必死だったのはいうまでもない。
かん子はと言えばあのパジャマでいい夢は見れるのかしらと、別なことを考えていたのであった。
結局寮へは次の日行くことになり、三人は家に帰った。かんこもあのパジャマでひとり暮らしかと思ったら、テンションが下がり寮へと行く気分ではなくなったのであった。
俊史といえば、次の日は土曜日であり会社もお休みのため、なぜか手伝う気満々で一緒に寮に行くといったのあった。
その日の夕食を食べる時、気がつけば兄の俊史の姿がなかった。聞けば用事で出かけたらしい。
なぜか母の美絵子が笑って、きっと念押しに行ったのよなどとこれまた意味不明のことを言っていた。
かん子、兄の俊史、母の美絵子は、お昼をとろうとショッピングモールに行った。今日は平日のためか空いていて、ゆっくり昼食をとることができた。
「今から寮に行ってみない?お母さん場所知ってるんでしょ?」
「そうねえ~。行ってみる?」
かん子はまず寮はどこなのか、どういう建物なのか、早く知りたくてたまらなかった。すると兄の俊史がいった。
「かん子、パジャマはどれ持っていくの?」
「パジャマ?今着てるのだよ」
「あれか~」
かん子の答えに俊史は何やら考え込んでいる。
「あれ変?せっかくもらったものだし着心地いいし」
今かん子が来ているのは、大学の友人たちから就職祝いにもらったものである。なぜパジャマかといえば、以前皆で北海道に旅行に行った際に、かん子が家から持参したパジャマに皆がおお笑いして、就職祝いにはぜひ送ると言われたからである。
その時持参したパジャマとは、綿100%の前あきボタン下はズボンタイプののオーソドックスのものであった。が、きりんやしまうま、ごりらなど動物園にいる動物たちが所狭しとデザインされているものであった。
まるで幼稚園児が好んで着る絵柄だったのである。
それを見た友人たちが、お腹がよじれるといいいつまでも笑っていたのはいうまでもない。
そういうわけで送られたパジャマは、小さなフリルが付いていてお姫様が着るようなかわいらしいバラ模様の上品なものだった。素材もシルクと上質である。
しかも奮発して2着もくれた。1着は普通のパジャマタイプ、もう1着はドレスタイプである。
しかも外見だけははかなげなかん子には、よくあっていたのである。
それを着たかん子を見た時には、俊史もつい見入ってしまった。かん子は知らないが。
しかし今目の前にいる俊史は、なぜかあのパジャマをよく思っていないようである。ただ寝るだけだし誰にも見せるわけではないしとかん子が考えていると、俊史が急に笑顔になっていった。
「よし。お兄ちゃんがパジャマ買ってやるよ。そうだ、今から見よう!!母さんいいよね」
「なんで?いいよあれで。気に入ってるし。あれ着心地いいんだよ」
「かん子、もし寝てる時地震が来たらどうするんだ。あのまま外に飛び出すんだぞ。あんな薄いのじゃ今寒いぞ。それにかん子は寝相が悪いから、夜中よくおなか出してんじゃん。もし夜中急に腹痛にでもなったらどうするんだ。一人暮らしじゃあ、誰も助けてくれる人いないんだぞ」
俊史は、かん子をおどしてゆさぶりをかけていく。かん子もよ~く考える前に俊史に言い含められてしまった。
「そうかなあ~?お母さんどうしよう~?」
今まで黙って聞いていた母の美絵子であったが、かん子に聞かれると、
「そうねえ~。まあ一人暮らしになるし俊史の言うことも一理あるわねえ。俊史が買ってくれるんなら今から見る?」
こうして俊史の作戦どおり、今からかん子のパジャマを見ることになった。
その前にかん子がトイレに行ってる隙に、母の美絵子が俊史にいった。顔には黒い笑みが浮かんでいる。やはり俊史の母親だけはある。
「いやねえ~おとなげないわねえ。まあいいけれど。かん子にもそのほうがいいかしらね」
「そうだよ母さん、あんなパジャマ着てたら、安心できないしさ。あのパジャマは家に置いていかせよう」
ふたりがこんなことをいっていたとは、夢にも思わなかったかん子であった。
いざパジャマ売り場につけば、俊史が婦人売り場を素通りして紳士売り場にずんずん向かっていく。
「お兄ちゃん婦人用はこっちだよ」
かん子がいくら呼んでも、俊史は紳士売り場であれこれ見ている。
仕方なく俊史のほうへと行けば、まるでおじいさんが着るような渋い色のスエットタイプのパジャマを物色している。
「こんなのいやだ~」
「誰も見るわけじゃないからいいんだよ。それに着心地ばっちりだぞ。それにこれならいざというとき、そのまま部屋着にもなるしさ」
俊史はあっという間に、渋い色のスエットパジャマを2着選んでいる。
色はと言えば、まるで昔でいうラクダ色と暗いねずみ色である。
「ほらちょうどよかった、サイズも小さいのあるぞ」
確かに小柄のおじいさん用のためか、男性用といってもサイズが小さい。これならかん子でも、確かに着れそうではある。
「かん子寝相が悪いから、ちゃんと上はズボンの中にいれて寝ろよ。おなか壊さないようにな。ちゃんと入れておくんだぞ。ずぼんにインだ。インだぞ」
俊史はご丁寧に、かん子に着方までアドバイスした。
そして意気揚々と、レジにそのパジャマを持っていった。
これをみていた母の美絵子は、笑いをこらえるのに必死だったのはいうまでもない。
かん子はと言えばあのパジャマでいい夢は見れるのかしらと、別なことを考えていたのであった。
結局寮へは次の日行くことになり、三人は家に帰った。かんこもあのパジャマでひとり暮らしかと思ったら、テンションが下がり寮へと行く気分ではなくなったのであった。
俊史といえば、次の日は土曜日であり会社もお休みのため、なぜか手伝う気満々で一緒に寮に行くといったのあった。
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