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1.召喚からの廃棄
魚3:まずいねこれは。
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薄青のローブさんたちがなにやらごにょごにょやっているんで、その間に紺&金ローブさんに念のための話をしておく。
「あ、あのー一応確認なのですが、聖女の召喚に年齢条件付けましたか?」
「うむ、成人していることだ。4人とも15歳以上であろう?」
「あちゃー… あのですね、私たちの国では20歳が成人なんです。来年から法律が変わって18歳以上になりますけど…あの娘たちは、まだ未成年です。」
「なんと!いや、しかし…」
「それでですね、事前にお願いしておきたいんです。『私たち全員、成人している』ものとして扱わないでほしいんです。」
「あなたもですか?」
「はい。なぜなら、私たちはこちらの世界の常識を全く知りません。謝罪の方法もわからず、静かにしてもらい、目上の方に対する作法もわからないまま、座ることしかできませんでした。おそらく、今の今は異界からの来訪者として見逃してもらえたのでしょうけれど、明らかに失礼な態度であったことは理解しております。」
紺&金ローブさんから視線をずらし、やばい王様に向かって土下座をする。
「王様、で、ございますよね?あまりにも目上のお方すぎる存在であろうことに衝撃を受けたもので、謝罪が遅れましたことをお詫び申し上げます。本当に申し訳ございません。これから精一杯その魔王とやらの退治のために励むことで4人を代表し、謝罪とさせていただきたく思います。」
3人が慌てて王様に向かって座ったまま頭を下げたのが気配でわかる。
「ふん、作法が分からんと言いつつも、まあ、悪い気はせんな。その頭を床にこすりつける格好がそなたの謝罪方法か。」
「はい、このまま首を切り落とされる覚悟で謝罪しています、という形でございます。」
「く、くはははは!愉快だ!許そう!全員顔を上げよ!」
「ありがとうございます。」
ここで再び紺&金ローブさんに向く。
「こんな調子なので、ご迷惑をかけにかけつづける事となります。ですから、物を知らない幼子に一から教えるように、私たちに指導をしてほしいのです。文字もそうです。言葉はたぶん魔法?でどうにかなってるんですよね、これ。あなたのそのローブの刺繍が文字であるんだろうと思うのですが、読めません。本当に何もわからないのです。そこをお願いしたく思います。」
「…は、あ。驚きました。文献には聖女様方は恐怖で錯乱状態にある場合が多いとあったもので、そう、先ほどまでのそちらのお三方のように。こんなにも冷静にお話ができるとは… わかりました、すぐに教師役を手配いたします。」
「ありがとうございます。」
「「「ありがとうございます!」」」
「ごめんね、勝手にお話進めたけど、まずああ言っておく必要あるなって。」ヒソヒソ
「い、いえありがたかったです。わたしたちだけだったらあんなに一生懸命説明できなかったです。」ポソポソ
「すまねえ姐さん、助かった…あたしらだけだったらどうなってたことか…しかも成人してるって扱われてたらなおさらだ。もの知らず過ぎて大迷惑かけるところだったぜ…」ボソボソ
「アリガトデース、日本語まだヘタヨー。まともにおはなしデキナカモよ。」コソコソ
「ああ、あなたはたぶん英語?フランス語とか?まあ母国語で話せばいいと思うわ。自動的に翻訳してくれてるんだからそのほうが早いでしょう。」ヒソヒソ
「エエッ? Vous m'entendez??」
「わ、すごい!ちゃんと聞こえるよ!」
「étonné! うーん、でも、日本語勉強したくてきました、日本帰ったらお話しできなくなると困リマス、ちゃんとおはなしシナキャイケナイトキだけにしマス。」
「そっか、わかったわ。」
「やっべぇな、魔法便利すぎる。日本に帰れたとしてもおかしな言動するようになりそうだ…」
「結果が出ましてございます!」
「あ、あのー一応確認なのですが、聖女の召喚に年齢条件付けましたか?」
「うむ、成人していることだ。4人とも15歳以上であろう?」
「あちゃー… あのですね、私たちの国では20歳が成人なんです。来年から法律が変わって18歳以上になりますけど…あの娘たちは、まだ未成年です。」
「なんと!いや、しかし…」
「それでですね、事前にお願いしておきたいんです。『私たち全員、成人している』ものとして扱わないでほしいんです。」
「あなたもですか?」
「はい。なぜなら、私たちはこちらの世界の常識を全く知りません。謝罪の方法もわからず、静かにしてもらい、目上の方に対する作法もわからないまま、座ることしかできませんでした。おそらく、今の今は異界からの来訪者として見逃してもらえたのでしょうけれど、明らかに失礼な態度であったことは理解しております。」
紺&金ローブさんから視線をずらし、やばい王様に向かって土下座をする。
「王様、で、ございますよね?あまりにも目上のお方すぎる存在であろうことに衝撃を受けたもので、謝罪が遅れましたことをお詫び申し上げます。本当に申し訳ございません。これから精一杯その魔王とやらの退治のために励むことで4人を代表し、謝罪とさせていただきたく思います。」
3人が慌てて王様に向かって座ったまま頭を下げたのが気配でわかる。
「ふん、作法が分からんと言いつつも、まあ、悪い気はせんな。その頭を床にこすりつける格好がそなたの謝罪方法か。」
「はい、このまま首を切り落とされる覚悟で謝罪しています、という形でございます。」
「く、くはははは!愉快だ!許そう!全員顔を上げよ!」
「ありがとうございます。」
ここで再び紺&金ローブさんに向く。
「こんな調子なので、ご迷惑をかけにかけつづける事となります。ですから、物を知らない幼子に一から教えるように、私たちに指導をしてほしいのです。文字もそうです。言葉はたぶん魔法?でどうにかなってるんですよね、これ。あなたのそのローブの刺繍が文字であるんだろうと思うのですが、読めません。本当に何もわからないのです。そこをお願いしたく思います。」
「…は、あ。驚きました。文献には聖女様方は恐怖で錯乱状態にある場合が多いとあったもので、そう、先ほどまでのそちらのお三方のように。こんなにも冷静にお話ができるとは… わかりました、すぐに教師役を手配いたします。」
「ありがとうございます。」
「「「ありがとうございます!」」」
「ごめんね、勝手にお話進めたけど、まずああ言っておく必要あるなって。」ヒソヒソ
「い、いえありがたかったです。わたしたちだけだったらあんなに一生懸命説明できなかったです。」ポソポソ
「すまねえ姐さん、助かった…あたしらだけだったらどうなってたことか…しかも成人してるって扱われてたらなおさらだ。もの知らず過ぎて大迷惑かけるところだったぜ…」ボソボソ
「アリガトデース、日本語まだヘタヨー。まともにおはなしデキナカモよ。」コソコソ
「ああ、あなたはたぶん英語?フランス語とか?まあ母国語で話せばいいと思うわ。自動的に翻訳してくれてるんだからそのほうが早いでしょう。」ヒソヒソ
「エエッ? Vous m'entendez??」
「わ、すごい!ちゃんと聞こえるよ!」
「étonné! うーん、でも、日本語勉強したくてきました、日本帰ったらお話しできなくなると困リマス、ちゃんとおはなしシナキャイケナイトキだけにしマス。」
「そっか、わかったわ。」
「やっべぇな、魔法便利すぎる。日本に帰れたとしてもおかしな言動するようになりそうだ…」
「結果が出ましてございます!」
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