28 / 70
第28話 増え続ける曲と芽生える疑惑
◆最初の驚き
ある日、光がSNSに上げた一つの動画。
そこには、リクエストでも耳コピでもない――完全なオリジナルのピアノ曲があった。
『今日、めっちゃいい天気だったからそれをテーマに弾いてみた』
軽いコメントと共に投稿されたその曲は、即座に話題になった。
『え!? この子、作曲できるの!?』
『即興だけじゃなくてオリジナルまで!?』
『天才の次元が違う……』
“リクエストに応える天才少年”から、“作曲もする少年”へ。
評価は一段と跳ね上がった。
⸻
◆次の驚き
しかし驚きはそれだけで終わらなかった。
ピアノ曲は、ほぼ毎日のように投稿された。
多い日は一日に三曲。
まるで呼吸のように音楽が生まれていく。
『投稿ペースおかしいwww』
『1日3曲とか人間やめてる』
『プロ作曲家でも無理だよこの速度』
ファンは笑い混じりに驚愕していた。
⸻
◆さらに広がるジャンル
やがて数日に一度は、ピアノではない新曲も投稿されるようになった。
壮大なオーケストラ。
ギターが唸るロックバンド風。
スウィングのジャズトリオ。
民族音楽や和楽器を思わせる旋律。
演奏を聴いていた雪と母は、顔を見合わせて感嘆の息を漏らす。
「……ほんとに、光ひとりではできない音楽になってきたわね」
母がつぶやく。
「うん。光の頭の中で鳴っている音を“翻訳してくれる人”がいるから、形になるんだね」
雪も小さく微笑んだ。
家族の目から見ても、それはもう子どもの遊びではなかった。
確かに“誰かと共に作り上げる音楽”へと進化していた。
⸻
◆ファンの声
『ちょっと待って、ジャンル無限に増えてない?』
『この年齢でオーケストラもロックもジャズも民族音楽もやるの!?』
『#即興王子 ジャンルチート説』
光の曲は日ごとに増え、世界が広がっていった。
⸻
◆その間の配信
一方で、配信は相変わらず続いていた。
コメントでリクエストされた曲を次々に弾き、知らない曲も一度聴いただけで弾きこなす。
『やっぱリクエスト配信神すぎる』
『知らない曲を即再現ってどういう脳みそしてんの』
だが――作曲の姿を配信で見せることは一度もなかった。
⸻
◆芽生える疑問
SNSや掲示板に、こんな声が増え始める。
『でも作曲してるとこ、配信では見ないよね』
『リクエスト配信は神なんだけど、オリジナルは裏で誰か作ってるんじゃ?』
『ほんとに本人がやってるの?』
熱狂とともに、静かに“疑念”が芽生えはじめていた。
⸻
ナレーション
「――“作曲できるの!?”から始まった驚きは、“速すぎる投稿ペース”“ジャンルの広がり”へと続き、やがて一つの疑問を呼んだ。
即興王子は、確かに演奏の天才だ。
だが――作曲の現場は、誰も見ていない」
ある日、光がSNSに上げた一つの動画。
そこには、リクエストでも耳コピでもない――完全なオリジナルのピアノ曲があった。
『今日、めっちゃいい天気だったからそれをテーマに弾いてみた』
軽いコメントと共に投稿されたその曲は、即座に話題になった。
『え!? この子、作曲できるの!?』
『即興だけじゃなくてオリジナルまで!?』
『天才の次元が違う……』
“リクエストに応える天才少年”から、“作曲もする少年”へ。
評価は一段と跳ね上がった。
⸻
◆次の驚き
しかし驚きはそれだけで終わらなかった。
ピアノ曲は、ほぼ毎日のように投稿された。
多い日は一日に三曲。
まるで呼吸のように音楽が生まれていく。
『投稿ペースおかしいwww』
『1日3曲とか人間やめてる』
『プロ作曲家でも無理だよこの速度』
ファンは笑い混じりに驚愕していた。
⸻
◆さらに広がるジャンル
やがて数日に一度は、ピアノではない新曲も投稿されるようになった。
壮大なオーケストラ。
ギターが唸るロックバンド風。
スウィングのジャズトリオ。
民族音楽や和楽器を思わせる旋律。
演奏を聴いていた雪と母は、顔を見合わせて感嘆の息を漏らす。
「……ほんとに、光ひとりではできない音楽になってきたわね」
母がつぶやく。
「うん。光の頭の中で鳴っている音を“翻訳してくれる人”がいるから、形になるんだね」
雪も小さく微笑んだ。
家族の目から見ても、それはもう子どもの遊びではなかった。
確かに“誰かと共に作り上げる音楽”へと進化していた。
⸻
◆ファンの声
『ちょっと待って、ジャンル無限に増えてない?』
『この年齢でオーケストラもロックもジャズも民族音楽もやるの!?』
『#即興王子 ジャンルチート説』
光の曲は日ごとに増え、世界が広がっていった。
⸻
◆その間の配信
一方で、配信は相変わらず続いていた。
コメントでリクエストされた曲を次々に弾き、知らない曲も一度聴いただけで弾きこなす。
『やっぱリクエスト配信神すぎる』
『知らない曲を即再現ってどういう脳みそしてんの』
だが――作曲の姿を配信で見せることは一度もなかった。
⸻
◆芽生える疑問
SNSや掲示板に、こんな声が増え始める。
『でも作曲してるとこ、配信では見ないよね』
『リクエスト配信は神なんだけど、オリジナルは裏で誰か作ってるんじゃ?』
『ほんとに本人がやってるの?』
熱狂とともに、静かに“疑念”が芽生えはじめていた。
⸻
ナレーション
「――“作曲できるの!?”から始まった驚きは、“速すぎる投稿ペース”“ジャンルの広がり”へと続き、やがて一つの疑問を呼んだ。
即興王子は、確かに演奏の天才だ。
だが――作曲の現場は、誰も見ていない」
あなたにおすすめの小説
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
男女比の狂った世界で俺だけ美醜逆転してるんだが…。
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、青山春。
日本によく似たパラレルワールド(男女比1:9)で彼女を作るために色々する物語。
前世の記憶のせいで、俺だけ美醜が逆転してしまっているので、この世界で可愛いと言われている子達には興味がない…。
うん。ポジティブに考えれば、前世で女優やモデルを出来る容姿の子とお付き合いできるのでは!?
と、幼少期に光〇氏計画を実行しようとするも断念。
その後は勉強出来るのおもしれぇ! 状態に陥り、時が流れ大学に入学。
そこで義務を思い出し二十歳までに彼女が欲しい!いなきゃしんどい!と配信を始めてみたり…。
大学の食堂で出会った美人とお近づきになろうとしたり…!
作者が暗い話が嫌いなので、基本的に明るめの話構成になってるはずです。
男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松田は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。
PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。
↓
PS.投稿を再開します。ゆっくりな投稿頻度になってしまうかもですがあたたかく見守ってください。
貞操逆転世界で出会い系アプリをしたら
普通
恋愛
男性は弱く、女性は強い。この世界ではそれが当たり前。性被害を受けるのは男。そんな世界に生を受けた葉山優は普通に生きてきたが、ある日前世の記憶取り戻す。そこで前世ではこんな風に男女比の偏りもなく、普通に男女が一緒に生活できたことを思い出し、もう一度女性と関わってみようと決意する。
そこで会うのにまだ抵抗がある、優は出会い系アプリを見つける。まずはここでメッセージのやり取りだけでも女性としてから会うことしようと試みるのだった。
高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
この世界、貞操が逆で男女比1対100!?〜文哉の転生学園性活〜
妄想屋さん
SF
気がつけば、そこは“男女の常識”がひっくり返った世界だった。
男は極端に希少で守られる存在、女は戦い、競い、恋を挑む時代。
現代日本で命を落とした青年・文哉は、最先端の学園都市《ノア・クロス》に転生する。
そこでは「バイオギア」と呼ばれる強化装甲を纏う少女たちが、日々鍛錬に明け暮れていた。
しかし、ただの転生では終わらなかった――
彼は“男でありながらバイオギアに適合する”という奇跡的な特性を持っていたのだ。
無自覚に女子の心をかき乱し、甘さと葛藤の狭間で揺れる日々。
護衛科トップの快活系ヒロイン・桜葉梨羽、内向的で絵を描く少女・柊真帆、
毒気を纏った闇の装甲をまとう守護者・海里しずく……
個性的な少女たちとのイチャイチャ・バトル・三角関係は、次第に“恋と戦い”の渦へと深まっていく。
――これは、“守られるはずだった少年”が、“守る覚悟”を知るまでの物語。
そして、少女たちは彼の隣で、“本当の強さ”と“愛し方”を知ってゆく。
「誰かのために戦うって、こういうことなんだな……」
恋も戦場も、手加減なんてしてられない。
逆転世界ラブコメ×ハーレム×SFバトル群像劇、開幕。