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第25章 関中狂乱編
第165話 銅雀台
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赤壁の敗戦後、合肥で意地を見せたものの、近年まれにみる大敗に許都は沈んでいた。
五十万以上の大軍を擁しながら、結局得たのは荊州北部の南陽郡のみとあっては、それも致し方ない。
そんな許都に吉報が届いた。
それは冀州の鄴に築いていた銅雀台がついに完成したのである。
漳河の畔、鄴の北西に建てた、この宮殿は高さが十丈ほどあり、百余りの部屋があった。
北方の雄、袁紹が没した年より、設計に着手。
足掛け八年の歳月をかけて、ようやく完成したのだった。
名前の由来については、曹操がこの地を占拠した際、地下より青銅の雀が出てきたことによる。
雀の文字は爵に通じ、ここを占領した曹操が爵位を極めることを予見した吉兆だと、当時、大騒ぎになったのだ。
完成した銅雀台に、曹操が登ると雄大豪壮な建物に、絢爛華麗な装飾。
全てがこの世のものとは思えない出来栄えであり、大変、満足する。
献帝が住まう都は許都のままとしたが、曹操自身の本拠は、鄴に移す。銅雀台を、それほどまでに気に入ったようだった。
そして、新たな本拠地とする祭典が、この宮殿で開かれることになる。
造営の式事が終了すると大宴会が始まるのだが、そこで曹操はある余興を提案した。
曹操の家臣、武官が多く揃う中、武芸の一つ、弓技を競わせようというのである。
赤い錦の戦袍を庭にある高く育った柳の枝に掛けさせると、百歩離れた場所から、射抜く自信がある者はいるかと呼ばわった。
すると、我こそはという者が、次々と現れる。
その様子に、曹操はご満悦であった。
「では、曹家の縁者は紅の戦袍を纏い、外様の将は緑の戦袍を身につけよ。順に弓技を競うがいい。但し、的を外した者は、この後の宴で酒を禁じる。漳河の水でも味わうがいい」
自信がない者は、参加を取りやめてもいいと伝えたが、辞退する者は出てこない。
もっともここで止めれば、それこそ男が廃る。
そのような将は、曹操の配下の中にはいないのだった。
柳に掛けられた戦袍には、丸い模様があり、丁度、そこが的に見立てられている。
百歩も離れていれば、その的は非常に小さく見え、いざ始まるとなると射当てるのは、困難ではないかという空気が流れた。
その中、まず先陣を切ったのは、曹操の甥にあたる曹休文烈である。
曹休は、手綱を扱きながら馬上で弓を引くと、見事に的に命中させた。
的中の合図の銅鑼の音と太鼓の音が鳴る。
「うむ、見事。我が一門の誇りである」
曹操から賛辞もいただき、錦の戦袍も曹休のものになるかと思われた時、緑の戦袍を着る文聘が待ったをかけた。
文聘は、旧劉表の家臣。
前回の荊州への南征で得た成果は何かと問われれば、人材だけ。蒯越とともに文聘は、その成果と言えるほどの逸材である。
「丞相から下賜される錦の戦袍。申しわけないが、御一門の方はご遠慮願いたい」
馬を走らせ、つがえた矢は、これもまた見事、的を射抜くのだった。
再び、銅鑼の音と太鼓の音が響きわたる。
「では、戦袍を頂戴する」
「いや、待て。文烈が得た物、一族を代表して取り返す」
今度は、紅の戦袍から、曹洪が飛び出した。
曹洪は、言わずとも知れた曹操の従弟で、武芸百般に秀でている将。
彼も難なく、馬上から的を射抜く。
すると、負けじと今度は緑の戦袍から張郃が登場した。
元袁紹の配下で、官渡の戦いより、曹操陣営に加わった彼は、以降、あらゆる遠征に同行し、既に名将としての呼び声も高い。
「的を射るだけでは、誰でもできよう。戦場では、どのような状況にあっても敵を討たねばならない」
張郃は、百歩の距離に近づくと突然、馬上で背を向ける。その刹那、身をひるがえすと振り向きざま、矢を放つのだった。
その矢も見事、的に命中する。
この曲芸のような技に拍手喝采。的に当たったという証明の銅鑼の音や太鼓の音がかき消されるほどに盛り上がった。
優勝者は、張郃かと思われた時、ついに真打が登場する。
弓の腕は、曹操軍第一と自他ともに認める夏侯淵が姿を現した。
「私が出ては大人気ないと言われるかもしれないが、これも余興。これこそが、真の弓技である。とくと見よ」
夏侯淵は、百歩の距離まで近づくことなく、遠く離れたその場から一射する。
その矢は、美しい放物円を描いて、これまでに刺さっている四本の矢のど真ん中に命中するのだった。
まさに神業。会場の者たちは、奇跡の軌道に息を飲む。
どのように鍛錬すれば、その域に達することができるのか。夏侯淵は、『神弓の御手』と称賛を浴びる。
これ以上の技は、もうないだろうという会場の空気となるが、酒に酔った徐晃が悪ふざけに出た。
「妙才殿は、飛び入り参加なので無効だ。ようは誰が戦袍をとるか早い者勝ちよ」
緑の戦袍を着た徐晃の矢は、的ではなく柳の枝を射抜く。
赤い錦の戦袍が地面に落ちる前に馬を走らせて、徐晃が掴むのだった。
そこで、錦の戦袍を高く掲げた徐晃が大笑いをする。
「どうだ。これで戦袍は、私のものだ」
「それは、ずるいぞぅ」
そのやり様に許褚が激高した。走って徐晃に近づくと、錦の戦袍を掴むと力の限り引っ張る。
許褚の馬鹿力には、徐晃も敵わない。あっという間に馬上から振り落とされた。
それでも戦袍から手を離さない徐晃は、さすがであるが、このままでは大怪我となる。
何とか許褚をなだめようとした。
「いや、すまん。悪ふざけが過ぎた。だから、離せ、虎痴」
「絶対に、離さない」
更に力を加えた許褚だったが、錦の戦袍の方が耐えられなかった。
許褚の手と徐晃の手、それぞれに裂けて分かれたのである。
曹操が下賜しようとした大切な戦袍を破ってしまった二人は、酔いも覚め、顔面蒼白となった。
会場の者たちも、どう反応していいか戸惑いを見せる。
そんな中、闊達な笑いが響いた。その主は、何と曹操本人である。
「これも余興よ。十分、楽しませてもらった。今、参加した者たち全員に、新しい錦の戦袍を取らすぞ」
曹操の指示で、七つの戦袍が用意されて、それぞれに下賜された。
もっとも、許褚は弓の技を披露したわけではないが、あそこまで戦袍に執着心を見せられると、渡さないわけにはいかない。
「おまけだぞ」と、曹操にからかわれて、会場の笑いを誘うのだった。
武の祭典が終わると、次は文官たちの出番である。
「武芸を楽しんだ後は、美しい詩文を聞きたい。誰か我こそはという者はいないか?」
曹操の呼びかけに、王朗、鍾繇、王粲、陳琳らがこぞって応じた。
自薦してくるだけあって、彼らの詩文はどれも見事。銅雀台に合わせて、曹操の徳を称える詩文になっている。
ただ、全員の詩文に帝位につくべきだという意味が多分に含まれていたため、改めて、曹操は自分の本心を明かすのだった。
「皆、見事な詩文であるが、いささか私のことを褒めすぎている。聞いていて、気恥ずかしくなったわ。ただ、一つ、ここで明らかにしておく」
そう前置くと、一堂、次の言葉を待つ。
話の流れから、曹操自身の立場など、その考え方が聞けると思われたからだ。
「私は、あくまでも漢王室の臣である。私が今の地位にあるのは、優れているからではなく、周りの者たちが愚かだったからと思っている。そのような私が、帝位を脅かすなどあろうはずがない」
曹操は、そう宣言すると、自分の封邑の一部を漢王室に返上するとまで付け加える。
これからも漢王室を助ける立場だと強調したのだ。
この姿に荀彧は、ほっとして、感涙を浮かべる。
あまりにも豪華な銅雀台に、当初の志を忘れてはいないか気になっていたのだが、出会った東郡太守の頃と変わらないことを知ったからだ。
曹操は更に、『求賢令』も宣言する。
才能ある者を多く見つけるために、家柄などは気にしない。もっと言うと性格や犯罪歴も問わない。
『唯才是挙』
ただ、才能のみを基準として、人を登用するというのだ。
漢王室を助けるのに、まだまだ人が足りないという思いからである。
この宣言により、翌日から、仕官を求める人で鄴の街は溢れかえった。
赤壁の大敗など、なかったかのように士気旺盛となるのだった。
五十万以上の大軍を擁しながら、結局得たのは荊州北部の南陽郡のみとあっては、それも致し方ない。
そんな許都に吉報が届いた。
それは冀州の鄴に築いていた銅雀台がついに完成したのである。
漳河の畔、鄴の北西に建てた、この宮殿は高さが十丈ほどあり、百余りの部屋があった。
北方の雄、袁紹が没した年より、設計に着手。
足掛け八年の歳月をかけて、ようやく完成したのだった。
名前の由来については、曹操がこの地を占拠した際、地下より青銅の雀が出てきたことによる。
雀の文字は爵に通じ、ここを占領した曹操が爵位を極めることを予見した吉兆だと、当時、大騒ぎになったのだ。
完成した銅雀台に、曹操が登ると雄大豪壮な建物に、絢爛華麗な装飾。
全てがこの世のものとは思えない出来栄えであり、大変、満足する。
献帝が住まう都は許都のままとしたが、曹操自身の本拠は、鄴に移す。銅雀台を、それほどまでに気に入ったようだった。
そして、新たな本拠地とする祭典が、この宮殿で開かれることになる。
造営の式事が終了すると大宴会が始まるのだが、そこで曹操はある余興を提案した。
曹操の家臣、武官が多く揃う中、武芸の一つ、弓技を競わせようというのである。
赤い錦の戦袍を庭にある高く育った柳の枝に掛けさせると、百歩離れた場所から、射抜く自信がある者はいるかと呼ばわった。
すると、我こそはという者が、次々と現れる。
その様子に、曹操はご満悦であった。
「では、曹家の縁者は紅の戦袍を纏い、外様の将は緑の戦袍を身につけよ。順に弓技を競うがいい。但し、的を外した者は、この後の宴で酒を禁じる。漳河の水でも味わうがいい」
自信がない者は、参加を取りやめてもいいと伝えたが、辞退する者は出てこない。
もっともここで止めれば、それこそ男が廃る。
そのような将は、曹操の配下の中にはいないのだった。
柳に掛けられた戦袍には、丸い模様があり、丁度、そこが的に見立てられている。
百歩も離れていれば、その的は非常に小さく見え、いざ始まるとなると射当てるのは、困難ではないかという空気が流れた。
その中、まず先陣を切ったのは、曹操の甥にあたる曹休文烈である。
曹休は、手綱を扱きながら馬上で弓を引くと、見事に的に命中させた。
的中の合図の銅鑼の音と太鼓の音が鳴る。
「うむ、見事。我が一門の誇りである」
曹操から賛辞もいただき、錦の戦袍も曹休のものになるかと思われた時、緑の戦袍を着る文聘が待ったをかけた。
文聘は、旧劉表の家臣。
前回の荊州への南征で得た成果は何かと問われれば、人材だけ。蒯越とともに文聘は、その成果と言えるほどの逸材である。
「丞相から下賜される錦の戦袍。申しわけないが、御一門の方はご遠慮願いたい」
馬を走らせ、つがえた矢は、これもまた見事、的を射抜くのだった。
再び、銅鑼の音と太鼓の音が響きわたる。
「では、戦袍を頂戴する」
「いや、待て。文烈が得た物、一族を代表して取り返す」
今度は、紅の戦袍から、曹洪が飛び出した。
曹洪は、言わずとも知れた曹操の従弟で、武芸百般に秀でている将。
彼も難なく、馬上から的を射抜く。
すると、負けじと今度は緑の戦袍から張郃が登場した。
元袁紹の配下で、官渡の戦いより、曹操陣営に加わった彼は、以降、あらゆる遠征に同行し、既に名将としての呼び声も高い。
「的を射るだけでは、誰でもできよう。戦場では、どのような状況にあっても敵を討たねばならない」
張郃は、百歩の距離に近づくと突然、馬上で背を向ける。その刹那、身をひるがえすと振り向きざま、矢を放つのだった。
その矢も見事、的に命中する。
この曲芸のような技に拍手喝采。的に当たったという証明の銅鑼の音や太鼓の音がかき消されるほどに盛り上がった。
優勝者は、張郃かと思われた時、ついに真打が登場する。
弓の腕は、曹操軍第一と自他ともに認める夏侯淵が姿を現した。
「私が出ては大人気ないと言われるかもしれないが、これも余興。これこそが、真の弓技である。とくと見よ」
夏侯淵は、百歩の距離まで近づくことなく、遠く離れたその場から一射する。
その矢は、美しい放物円を描いて、これまでに刺さっている四本の矢のど真ん中に命中するのだった。
まさに神業。会場の者たちは、奇跡の軌道に息を飲む。
どのように鍛錬すれば、その域に達することができるのか。夏侯淵は、『神弓の御手』と称賛を浴びる。
これ以上の技は、もうないだろうという会場の空気となるが、酒に酔った徐晃が悪ふざけに出た。
「妙才殿は、飛び入り参加なので無効だ。ようは誰が戦袍をとるか早い者勝ちよ」
緑の戦袍を着た徐晃の矢は、的ではなく柳の枝を射抜く。
赤い錦の戦袍が地面に落ちる前に馬を走らせて、徐晃が掴むのだった。
そこで、錦の戦袍を高く掲げた徐晃が大笑いをする。
「どうだ。これで戦袍は、私のものだ」
「それは、ずるいぞぅ」
そのやり様に許褚が激高した。走って徐晃に近づくと、錦の戦袍を掴むと力の限り引っ張る。
許褚の馬鹿力には、徐晃も敵わない。あっという間に馬上から振り落とされた。
それでも戦袍から手を離さない徐晃は、さすがであるが、このままでは大怪我となる。
何とか許褚をなだめようとした。
「いや、すまん。悪ふざけが過ぎた。だから、離せ、虎痴」
「絶対に、離さない」
更に力を加えた許褚だったが、錦の戦袍の方が耐えられなかった。
許褚の手と徐晃の手、それぞれに裂けて分かれたのである。
曹操が下賜しようとした大切な戦袍を破ってしまった二人は、酔いも覚め、顔面蒼白となった。
会場の者たちも、どう反応していいか戸惑いを見せる。
そんな中、闊達な笑いが響いた。その主は、何と曹操本人である。
「これも余興よ。十分、楽しませてもらった。今、参加した者たち全員に、新しい錦の戦袍を取らすぞ」
曹操の指示で、七つの戦袍が用意されて、それぞれに下賜された。
もっとも、許褚は弓の技を披露したわけではないが、あそこまで戦袍に執着心を見せられると、渡さないわけにはいかない。
「おまけだぞ」と、曹操にからかわれて、会場の笑いを誘うのだった。
武の祭典が終わると、次は文官たちの出番である。
「武芸を楽しんだ後は、美しい詩文を聞きたい。誰か我こそはという者はいないか?」
曹操の呼びかけに、王朗、鍾繇、王粲、陳琳らがこぞって応じた。
自薦してくるだけあって、彼らの詩文はどれも見事。銅雀台に合わせて、曹操の徳を称える詩文になっている。
ただ、全員の詩文に帝位につくべきだという意味が多分に含まれていたため、改めて、曹操は自分の本心を明かすのだった。
「皆、見事な詩文であるが、いささか私のことを褒めすぎている。聞いていて、気恥ずかしくなったわ。ただ、一つ、ここで明らかにしておく」
そう前置くと、一堂、次の言葉を待つ。
話の流れから、曹操自身の立場など、その考え方が聞けると思われたからだ。
「私は、あくまでも漢王室の臣である。私が今の地位にあるのは、優れているからではなく、周りの者たちが愚かだったからと思っている。そのような私が、帝位を脅かすなどあろうはずがない」
曹操は、そう宣言すると、自分の封邑の一部を漢王室に返上するとまで付け加える。
これからも漢王室を助ける立場だと強調したのだ。
この姿に荀彧は、ほっとして、感涙を浮かべる。
あまりにも豪華な銅雀台に、当初の志を忘れてはいないか気になっていたのだが、出会った東郡太守の頃と変わらないことを知ったからだ。
曹操は更に、『求賢令』も宣言する。
才能ある者を多く見つけるために、家柄などは気にしない。もっと言うと性格や犯罪歴も問わない。
『唯才是挙』
ただ、才能のみを基準として、人を登用するというのだ。
漢王室を助けるのに、まだまだ人が足りないという思いからである。
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