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第24章 京城会見編
第164話 周瑜、最後の罠
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周瑜は、江陵城で劉備が荊州に戻ったことを聞く。
その去り際、諸葛亮が孫尚香を餌としたことを嘲笑ったとの報告を聞いたが、意外と冷静に受け止めることができた。
今となっては、周瑜も、まったくその通りだと思うからである。
劉備を篭絡することに失敗した以上、これで荊州に手を出すことは厳しくなった。
すでに劉備は、一大勢力である。
軍師には、鳳竜の双璧があり、豪傑の数は関羽、張飛、趙雲、黄忠、魏延と綺羅星の如しだ。
曹操に追われて、窮地をさまよっていた憐れな姿は、もうどこにもない。
荊州の地を攻めとることができないのであれば、標的を変えなければならなかった。次に狙うとすれば、それは益州である。
矢傷の治りは見込めず、日に日に体力が落ちている周瑜は、自分の死期が近いことを認めていた。
「私が存命のうちに益州を取り、曹操と対抗できるだけの基盤を整える」
孫策より、託された孫家の未来を明るく盤石なものとするのは、周瑜にとって絶対的な使命である。
これを果たせぬうちは、死んでも死にきれないという思いが強かった。
周瑜は、京城の孫権に益州への出征の許可をもらう使者を送る。
巴蜀攻めには甘寧も賛成していた。
彼は、元益州の武将、土地勘もある。副将に益州からの降将・襲粛をつければ十分だろう。
後は、漢中の張魯と同盟を結べば、夷陵から近い巴郡や広漢郡は容易にとれるはずだ。
周瑜は、本来、臥せていなければならない身を無理矢理起こし、益州の地図を睨み込む。
益州の主、劉璋がいる成都にまでは、命あるうちに届かぬかもしれないが、益州の北部くらいは切り取る自信があった。
周瑜は、目を閉じながら、戦略を練る。軍略の限りを尽くし、益州を取る算段をするのであった。
周瑜からの提案を京城では、すぐに軍議にかけるが、皆の意見は、揃って反対である。
さすがに孫権も、今回ばかりは周瑜に賛同することができなかった。
理由は、明白である。
「曹操が赤壁の復讐を誓って、軍の再編を図っていると聞く。そんな中、益州に攻め入るのは無謀じゃわ」
この張昭の意見が全てだった。
赤壁で大勝したとはいえ、その後、江陵攻めでは手こずり、合肥では痛い目に合っている。
今は、孫呉も力を蓄えるときなのだ。
「こんな簡単なことも分からぬとは、公瑾の奴、相当、参っているぞ。誰か代わりの江陵城主を送り、休ませた方がいいのではないか?」
「それは、私も考えていたところ。子敬、頼めるか?」
周瑜の矢傷の症状が、相当悪いと聞いている。軍事では、彼に頼り過ぎたと孫権は反省しており、ここで静養を与えようと考えていた。
魯粛を代役にして、呂蒙を後詰としておけば、当面は問題ないように思う。
周瑜以外にも大役を与えないと、後進が育たないという事情もあった。
大黒柱の休養を育成の機会としようと、孫権は決めるのである。
「承知いたしました。公瑾殿にいらぬ心配をかけぬよう、努めて参ります」
事情を理解する魯粛は、すぐに了承し、江陵へと旅立った。
周瑜と顔を合わせるのは、赤壁以来。
積もる話もあった魯粛は、急ぎ江陵城へと向かう。
この時はまだ、孫家に暗雲が漂い始めていることに気づいていないのだった。
魯粛が江陵城に着くと、その陽気な表情は一瞬で凍りつくことになる。
それは、周瑜が病床に伏しており、顔も痩せこけていたからだ。
「子敬、君が来たということは、私の代わりかな?」
「そうでございますが、公瑾殿・・・」
「ならば、益州攻めはなしか」
お互い気にしている点がずれている。魯粛は周瑜の症状が、想像以上に悪いことに、先ほどから嫌な予感が警鐘を鳴らしっぱなしでいた。
そんな状態でも戦に出ようとしているとは、まったく考えられない。
「京城にお戻りになって、静養なさってください」
「いや、私は、もう無理なようだ。自分の体のことだ。嫌なくらいに理解しているよ」
「そんなことをおっしゃらないで下さい。ここで、公瑾殿を失えば、軍をまとめる者がおりませぬ」
それは周瑜も承知しているが、世の中、どうすることもできない事がある。
とくに人の寿命に関しては、延命など簡単にできるわけがなかった。
「私の後は、子敬、君が継ぐのだ」
「江陵城程度でしたら、代役をこなして見せますが、軍部全体は無理でございます」
「勿論、経験不足は否めない。そこで三人衆の意見には、必ず傾聴するんだ」
三人衆とは、程普、黄蓋、韓当の三人を指す。戦の経験だけならば、周瑜をはるかに上回る古参の将たちだ。
彼らであれば、状況に合わせた適切な助言を与えてくれるに違いない。
それでも躊躇する魯粛に周瑜は、安心を与えるように後進の成長にも言及した。
「なに、子明、公奕の成長が著しい。特に子明であれば、あっという間に君を追い抜くかもしれん。それで、肩の荷も軽くなるだろう」
確かに呂蒙と蒋欽の成長には目を見張るものがある。魯粛も、多少、気持ちが和らいでいった。
「この後の群雄、勢力はどうなっていくのでしょうか?我らは、どう対処すれば?」
「悔しいが劉備が勢いに任せて版図を広げるだろう。彼との同盟関係は続けねば、孫呉は厳しくなる」
「それは、私もそのように感じておりました」
周瑜の構想では、『天下二分の計』であったが、自分が亡くなれば、それも不可能である。
曹操と劉備の三つ巴、『天下三分の計』を実現させなければ、曹操に対抗していくのは、難しいと魯粛に説明した。
この考えは、そもそも魯粛の思案と一致する。
しかし、「ただ・・・」と、周瑜は、今後の方策を補足した。
それは、劉備が版図を広げる中、釘は刺しておかなければならないということである。
「私が亡くなった後、南郡を劉備に貸し与えるんだ」
「それには、どういう意図があるのでしょうか?」
「刻限はいつでもいいが、貸す以上、利子はいただかなければならない」
一般的な契約取引では、そうかもしれない。周瑜は、劉備からどれほどの金子を得ようというのだろうか。
「利子とは、いかほどを設定するのですか?」
「長沙、零陵、桂陽の三郡」
周瑜の言葉に魯粛が驚く。一郡を貸すのに利子が三郡では、あまりにも暴利。
劉備が受けるわけがない。
「いや、我らが勝手に南郡より退けば、空白地。曹操に取られる前に、劉備は慌てて南郡を取りに来るだろう。江陵を取ったことで、契約成立と公言すればいい」
「しかし、それでは劉備が納得しないでしょう」
「実際、それで契約成立とは無理がある。しかし、今後の外交の手札にすることはできるのさ」
赤壁後の戦いで周瑜は、江陵と合肥、二方面の戦は無理があることを悟った。
孫呉で防衛しきれないのであれば、片方を劉備に任せるという戦略をとるべきなのだが、ただでくれやるのは、あまりにも勿体ない。
旨味を残すには、この方法しかないのだ。
それに・・・
「この策、選択肢がないだけに諸葛亮も、さぞかし頭を悩ますことだろう。最後に一矢報いたと思えば、胸のつかえもとれるというもの」
思えば、諸葛亮と会ったとき、何故、あのような天才と同じ時代に生まれたかと天を恨んだものだが、自分の能力を推し量るには、またとない好敵手でもあった。
最後に残す罠、この牙にのど元を食い破られるのか、それとも見事に跳ね返すのか。
結果を見ることができないのが、残念だが、諸葛亮よ、さぁ如何に。
周瑜は、いつの間にか、静かに目を閉じていた。
「公瑾殿?」
魯粛の呼び掛けにも応じない。ついに永遠の瞑想に入ったようである。
ただ、その顔には全てを出し尽くした、満足した表情があった。
哀しみに包まれた京城。
その中ですぐに周瑜の遺言は、実行される。
周瑜の後任として、魯粛が後を継ぎ、劉備に南郡を貸し与えると言って、返事を聞かぬまま撤退したのだ。
すると、周瑜の予想通り、劉備が江陵、夷陵と制圧し南郡を押さえる。
新たな領地を得た劉備だったが、軍師・諸葛亮の顔は冴えない。
「我が君、申し訳ございません。最後にして、周瑜大都督に苦杯を舐めさせられました」
「あんな契約のことを言っているのなら、無効だろう」
「確かに、我らはその立場をとります。しかし・・・」
今後も孫権と同盟関係を続けるのであれば、交渉事の際には必ず持ち出してくると、諸葛亮は懸念する。
そして、いつかこちらから、孫権に何かを願いこうようなことがあったとき、有効と認めざるを得ない事態になるかもしれないと言うのだ。
つまり、無理矢理、弱みを握らされたと等しいとのこと。
「まぁ、仕方ない。さすがは周瑜公瑾と、相手を認めるしかないだろう」
「ええ、彼はまさに国士無双の名将に間違いございませんでした」
そう話す諸葛亮は、遠くを見た。
その胸の奥にある思いは、好敵手に対する賛辞なのか、回避できぬ罠をしかけた相手への悵恨なのか、それとも、早逝したことへの愁傷なのか分からない。
ただ、劉備の目にはやけに淋しそうに映る。
劉備は、それ以上、諸葛亮に話しかけるのを止めて、一人の時間を与えるのだった。
その去り際、諸葛亮が孫尚香を餌としたことを嘲笑ったとの報告を聞いたが、意外と冷静に受け止めることができた。
今となっては、周瑜も、まったくその通りだと思うからである。
劉備を篭絡することに失敗した以上、これで荊州に手を出すことは厳しくなった。
すでに劉備は、一大勢力である。
軍師には、鳳竜の双璧があり、豪傑の数は関羽、張飛、趙雲、黄忠、魏延と綺羅星の如しだ。
曹操に追われて、窮地をさまよっていた憐れな姿は、もうどこにもない。
荊州の地を攻めとることができないのであれば、標的を変えなければならなかった。次に狙うとすれば、それは益州である。
矢傷の治りは見込めず、日に日に体力が落ちている周瑜は、自分の死期が近いことを認めていた。
「私が存命のうちに益州を取り、曹操と対抗できるだけの基盤を整える」
孫策より、託された孫家の未来を明るく盤石なものとするのは、周瑜にとって絶対的な使命である。
これを果たせぬうちは、死んでも死にきれないという思いが強かった。
周瑜は、京城の孫権に益州への出征の許可をもらう使者を送る。
巴蜀攻めには甘寧も賛成していた。
彼は、元益州の武将、土地勘もある。副将に益州からの降将・襲粛をつければ十分だろう。
後は、漢中の張魯と同盟を結べば、夷陵から近い巴郡や広漢郡は容易にとれるはずだ。
周瑜は、本来、臥せていなければならない身を無理矢理起こし、益州の地図を睨み込む。
益州の主、劉璋がいる成都にまでは、命あるうちに届かぬかもしれないが、益州の北部くらいは切り取る自信があった。
周瑜は、目を閉じながら、戦略を練る。軍略の限りを尽くし、益州を取る算段をするのであった。
周瑜からの提案を京城では、すぐに軍議にかけるが、皆の意見は、揃って反対である。
さすがに孫権も、今回ばかりは周瑜に賛同することができなかった。
理由は、明白である。
「曹操が赤壁の復讐を誓って、軍の再編を図っていると聞く。そんな中、益州に攻め入るのは無謀じゃわ」
この張昭の意見が全てだった。
赤壁で大勝したとはいえ、その後、江陵攻めでは手こずり、合肥では痛い目に合っている。
今は、孫呉も力を蓄えるときなのだ。
「こんな簡単なことも分からぬとは、公瑾の奴、相当、参っているぞ。誰か代わりの江陵城主を送り、休ませた方がいいのではないか?」
「それは、私も考えていたところ。子敬、頼めるか?」
周瑜の矢傷の症状が、相当悪いと聞いている。軍事では、彼に頼り過ぎたと孫権は反省しており、ここで静養を与えようと考えていた。
魯粛を代役にして、呂蒙を後詰としておけば、当面は問題ないように思う。
周瑜以外にも大役を与えないと、後進が育たないという事情もあった。
大黒柱の休養を育成の機会としようと、孫権は決めるのである。
「承知いたしました。公瑾殿にいらぬ心配をかけぬよう、努めて参ります」
事情を理解する魯粛は、すぐに了承し、江陵へと旅立った。
周瑜と顔を合わせるのは、赤壁以来。
積もる話もあった魯粛は、急ぎ江陵城へと向かう。
この時はまだ、孫家に暗雲が漂い始めていることに気づいていないのだった。
魯粛が江陵城に着くと、その陽気な表情は一瞬で凍りつくことになる。
それは、周瑜が病床に伏しており、顔も痩せこけていたからだ。
「子敬、君が来たということは、私の代わりかな?」
「そうでございますが、公瑾殿・・・」
「ならば、益州攻めはなしか」
お互い気にしている点がずれている。魯粛は周瑜の症状が、想像以上に悪いことに、先ほどから嫌な予感が警鐘を鳴らしっぱなしでいた。
そんな状態でも戦に出ようとしているとは、まったく考えられない。
「京城にお戻りになって、静養なさってください」
「いや、私は、もう無理なようだ。自分の体のことだ。嫌なくらいに理解しているよ」
「そんなことをおっしゃらないで下さい。ここで、公瑾殿を失えば、軍をまとめる者がおりませぬ」
それは周瑜も承知しているが、世の中、どうすることもできない事がある。
とくに人の寿命に関しては、延命など簡単にできるわけがなかった。
「私の後は、子敬、君が継ぐのだ」
「江陵城程度でしたら、代役をこなして見せますが、軍部全体は無理でございます」
「勿論、経験不足は否めない。そこで三人衆の意見には、必ず傾聴するんだ」
三人衆とは、程普、黄蓋、韓当の三人を指す。戦の経験だけならば、周瑜をはるかに上回る古参の将たちだ。
彼らであれば、状況に合わせた適切な助言を与えてくれるに違いない。
それでも躊躇する魯粛に周瑜は、安心を与えるように後進の成長にも言及した。
「なに、子明、公奕の成長が著しい。特に子明であれば、あっという間に君を追い抜くかもしれん。それで、肩の荷も軽くなるだろう」
確かに呂蒙と蒋欽の成長には目を見張るものがある。魯粛も、多少、気持ちが和らいでいった。
「この後の群雄、勢力はどうなっていくのでしょうか?我らは、どう対処すれば?」
「悔しいが劉備が勢いに任せて版図を広げるだろう。彼との同盟関係は続けねば、孫呉は厳しくなる」
「それは、私もそのように感じておりました」
周瑜の構想では、『天下二分の計』であったが、自分が亡くなれば、それも不可能である。
曹操と劉備の三つ巴、『天下三分の計』を実現させなければ、曹操に対抗していくのは、難しいと魯粛に説明した。
この考えは、そもそも魯粛の思案と一致する。
しかし、「ただ・・・」と、周瑜は、今後の方策を補足した。
それは、劉備が版図を広げる中、釘は刺しておかなければならないということである。
「私が亡くなった後、南郡を劉備に貸し与えるんだ」
「それには、どういう意図があるのでしょうか?」
「刻限はいつでもいいが、貸す以上、利子はいただかなければならない」
一般的な契約取引では、そうかもしれない。周瑜は、劉備からどれほどの金子を得ようというのだろうか。
「利子とは、いかほどを設定するのですか?」
「長沙、零陵、桂陽の三郡」
周瑜の言葉に魯粛が驚く。一郡を貸すのに利子が三郡では、あまりにも暴利。
劉備が受けるわけがない。
「いや、我らが勝手に南郡より退けば、空白地。曹操に取られる前に、劉備は慌てて南郡を取りに来るだろう。江陵を取ったことで、契約成立と公言すればいい」
「しかし、それでは劉備が納得しないでしょう」
「実際、それで契約成立とは無理がある。しかし、今後の外交の手札にすることはできるのさ」
赤壁後の戦いで周瑜は、江陵と合肥、二方面の戦は無理があることを悟った。
孫呉で防衛しきれないのであれば、片方を劉備に任せるという戦略をとるべきなのだが、ただでくれやるのは、あまりにも勿体ない。
旨味を残すには、この方法しかないのだ。
それに・・・
「この策、選択肢がないだけに諸葛亮も、さぞかし頭を悩ますことだろう。最後に一矢報いたと思えば、胸のつかえもとれるというもの」
思えば、諸葛亮と会ったとき、何故、あのような天才と同じ時代に生まれたかと天を恨んだものだが、自分の能力を推し量るには、またとない好敵手でもあった。
最後に残す罠、この牙にのど元を食い破られるのか、それとも見事に跳ね返すのか。
結果を見ることができないのが、残念だが、諸葛亮よ、さぁ如何に。
周瑜は、いつの間にか、静かに目を閉じていた。
「公瑾殿?」
魯粛の呼び掛けにも応じない。ついに永遠の瞑想に入ったようである。
ただ、その顔には全てを出し尽くした、満足した表情があった。
哀しみに包まれた京城。
その中ですぐに周瑜の遺言は、実行される。
周瑜の後任として、魯粛が後を継ぎ、劉備に南郡を貸し与えると言って、返事を聞かぬまま撤退したのだ。
すると、周瑜の予想通り、劉備が江陵、夷陵と制圧し南郡を押さえる。
新たな領地を得た劉備だったが、軍師・諸葛亮の顔は冴えない。
「我が君、申し訳ございません。最後にして、周瑜大都督に苦杯を舐めさせられました」
「あんな契約のことを言っているのなら、無効だろう」
「確かに、我らはその立場をとります。しかし・・・」
今後も孫権と同盟関係を続けるのであれば、交渉事の際には必ず持ち出してくると、諸葛亮は懸念する。
そして、いつかこちらから、孫権に何かを願いこうようなことがあったとき、有効と認めざるを得ない事態になるかもしれないと言うのだ。
つまり、無理矢理、弱みを握らされたと等しいとのこと。
「まぁ、仕方ない。さすがは周瑜公瑾と、相手を認めるしかないだろう」
「ええ、彼はまさに国士無双の名将に間違いございませんでした」
そう話す諸葛亮は、遠くを見た。
その胸の奥にある思いは、好敵手に対する賛辞なのか、回避できぬ罠をしかけた相手への悵恨なのか、それとも、早逝したことへの愁傷なのか分からない。
ただ、劉備の目にはやけに淋しそうに映る。
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